スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

キレイなキュゥべえはお好きですか?

どうも、ネタバレが怖くてネットが見れないイノヨコウです。
いやー、まど☆マギは最終回が放送されましたねー。
うちの地域はまだだよ!
なんか救いなしって情報見ちゃったけど気のせいだよね、うん。
最近このちゃんとしたまど☆マギに九尾達以下二名を送り込んだらどうなるかと妄想しています。
いつか書こうかなーと思います。
でもいい加減リリなのは舞HIMEネタもやりたいしなー。
今回でこのSSを決めた時に考えたフルメンバーが揃います。
まあ、一名増えたけど。
眼鏡ほむほむは出す予定なかったんだよね~。

この物語には、ネタが結構使われています。
まどか☆マギカの雰囲気が壊れています。
オリジナル設定も結構あります。
そう言うのが嫌だという人は見ないがいいんじゃないコンドルウェイ?
「「「「「「「「だからコンドルウェイてなんだよ」」」」」」」」

魔法少女まどか☆マギカライト

第7話 眼鏡ほむらと感情のあるキュゥべえ 前編

「あ…あの、暁美…ほむらです」
転校生である眼鏡を掛けた三つ編みの少女は、気弱そうにそう言った。
「暁美さんは心臓の病気で長い事入院していてね、今日から復学する事になりました。みんな、仲良くね。暁美さんの席はあそこね」
担任の先生の言葉に従う暁美ほむら。
「「どういう事だ……?」」
さやかとリョウは小さく呟いた。

『ギーゼラ達の容態はどうなっている?』
「はい。エルザの傷は比較的浅く、もう動けるほど回復しています。ギーゼラは現在ボディの修復さえ完了するればすぐにでも動けるとの事です」
曇りガラスのドアの向こうの相手にそう報告書片手にそう話すパトリシア。
ドアの向こうからはシャワーの音が響く。
『機械的な身体が役にたったか…。問題はゲルトだな』
「はい。未だ意識を取り戻していません」

医務室のベッドに横たわるゲルトルート。
その傍らにはシャルロッテが座りながらお菓子を食べていた。
がり、ぼりぼりぼり。
食べているのは飴。
本来舐めるものをシャルロッテはまるで親の敵の様に噛み砕いていた。
「どうなのら?」
「それはどっちの話なのさ?ゲルト?シャル?」
「どっちもなのら」
その様子をそっと覗くウールマンとロベルタ。
ついでにアルベルティーネ。
「それにしても飴噛み砕いてんぞ、あいつ…」
「いつものシャルはおいしそうに食べるのに今日は全然おいしくなさそう…」
「アルベルしってる~」
「「?」」
アルベルティーネの言葉に怪訝な顔をする二人。
何故なら彼女の性質は無知。
そんな彼女が一体何を知っているというのか。
「シャルがおいしくなさそうにおかしたべるのほんとにおこってるとき~☆」
「怒っているのらね…」
「なんだかんだでゲルトと一番一緒にいるのはあいつだからな…」
三人は再びシャルロッテを黙って見た。
シャルロッテはがりがりと飴を噛み砕いていた。
「ぜってー噛み砕く」
シャルロッテはそう言うとからになった飴びの袋を放り投げ、別のお菓子を取り出し、噛み千切った。
噛み千切ったお菓子は、紅茶味の人形焼きという一風変わったものだった。
首から上を噛み千切られた人形焼きは、そのままシャルロッテに食われていった。

「ねえ、暁美さん。前はどんな学校だったの?」
「ねえねえ暁美さん」
「あの…その…」
クラスメイトに質問されまくるほむらと名乗った転校生を見るまどか達。
「どう思う?」
「う~む」
さやかとリョウはひそひそとまどかの頭上で話す。
「あの…なんでわたしの上で?」
「「気にするな」」
「いや、おかしいだろ」
サムズアップしながらそう言う二人にユウは取り合えずツッコムが、当然ながら二人は無視した。
「あ、そうだ。暁美さん」
まどかはある事を思い出し、眼鏡ほむらに話し掛けた。
「はい…?」
「保健室いこう。みんなごめんね、暁美さんは心臓の病気で休み時間には保健室でお薬を飲まないといけないの」
「そうなんだ。じゃあ暁美さん、また後で」
「ちょっと待て。まどっち、質問がある!」
と、手をあげてまどかに質問リョウ。
「何故まどっちが付き添うんだ?」
「いや、まどか保険員だろ。忘れるなよ公式設定」
リョウに隣りにいたさやかがビシッと平手打ちツッコミを入れる。
「公式言うな。メタ発言だから」
その隣りのユウが平手打ちツッコミを入れる。
「メタ発言と言う発言をする事事態もメタ発言なのでは?」
と、その隣りの仁美が首を傾げながらそう言った。
「じゃあみんな。また後でね」
「ああ」
「おう」
「はい」
「ああ、地獄で会おう!!」
「「なんでやねん」」
何度でもボケるリョウに二度目の平手打ちツッコムを入れるさやかとユウだった。

「え~と…」
まどかは後ろをうつむきながら歩くほむらをチラチラと盗み見る。
見れば見るほど今自分の家で黒猫の姿をしているほむらの人の姿に似ている。
もっとも似ているのは容姿だけで、雰囲気はまるで別人だが。
「ほむらちゃん」
そんな事を考えていたからだろう、つい名前で呼んでしまった。
「え?」
驚いた様子の眼鏡ほむら。
「あ、ごめん。わたし鹿目まどか。まどかって呼んで。だから、わたしもほむらちゃんって呼んでいいかな」
「わたし…その…あんまり名前で呼ばれた事なく…凄く変な名前だし…」
「そんな事ないよ!なんか燃え上がれ!って感じでカッコイイと思うな~」
『ガンダムコンか?』
突如聞こえてきたあの声にビクッとなるまどかだ。
慌てて声の出所を探すと、窓の外にべたっと張り付いている九尾の姿が。
ゴッ。
すると突然飛んできたマスケット銃が九尾の後頭部に直撃し、落ちていった。
(マミさんナイス!)
心の中でナイスタイミングのマミに感謝するまどか。
「………名前負けしてます」
幸い眼鏡ほむらには聞こえなかった様だが、まどかはその言葉で九尾の事など忘れた。
「そんなのもったいないよ!せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもかっこよくなっちゃえばいいんだよ」
まどかは何故だかこの目の前の少女ち親しくなりたくなった。
それは彼女が魔法少女暁美ほむらと似ているからではない。
何となく自分に似ている気がしたからだった。
ニッコリと微笑んでのまどかの言葉に、眼鏡ほむらは顔を赤くしてうつむいた。
(かわいい…)

「あの…その…ええと…」
眼鏡ほむらはホワイトボードに書かれた問題の前で固まっていた。
「ああ、すまん。君は休学してたんだっけな…。友達からノートを借りておくように」
「………はい」
泣きそうな様子で眼鏡ほむらはうなずいた。
ちなみに、泣きそうな人物がもう一人。
「くそ!ノートとってないから見せて仲良くなるという手段が使えないじゃないか!!」
「お前なあ…」
「あんたねえ…」
あえて名前は言うまい。

「あれ?あの転校生は?」
体育の時間、さやかは眼鏡ほむらが見当たらない事に気づいて仁美に聞いてみた。
「暁美さん似、というのも変ですね。あの方でしたら、少し走ったら倒れたらしいんです」
「へえ~って、それ一大事じゃん!?」
「ええ、休めば大丈夫だそうですが…」
「そう言って仁美は木陰の方を見る」
つられてさやかもそちらに目を向けると、眼鏡ほむらが息苦しそうに休んでいた。
そばでまどかが心配そうに見ている。
「準備体操だけで貧血ってやばくない~」
「半年もずっと寝てたんじゃ、しかたないんじゃない?」
背後から聞こえたクラスメイトの声に少しむっとするさやかと仁美。
「あんな言い方しなくてもいいじゃん」
「ええ」
「似た様なのなら男子にもいるし」
「え?」
さやかの言葉に仁美が男子の方を見てみると、
「ゼーハーゼーハー」
息も絶え絶えの様子のユウがいた。
「立て!立つんだジョー!!」
「意味…ゼー、わか、ゼー、らん…」
「ツッコミに覇気がない!これはもうオリンピックの声援の如く叫ぶしかないじゃないか!!」
「………」
最早ボケにすらなっていないリョウに言葉にすらツッコム気力のないユウ。
「むしろリョウの方に視線がいく」
「ユウさん。体力もない上に女性みたいな顔立ちですからいじめられていたそうなんですよ」
「あ~、ちょっと想像出来る」
「それをリョウさんがかばっていたそうなんです」
「へ~、そうなんだ」
「とても良い方ですよね」
「まあね」
二人はもう一度ユウを励ましている(?)リョウを見ると、
「「あの奇行さえなければ…」」
と声をそろえて言った。

ーーかっこよくなればいいんだよ。
帰り道を歩く眼鏡ほむらの脳裏にまどかの言葉が反芻される。
「無理だよ、かっこよくなんてなれないよ…」
思い出すのは今日の失敗の記憶。
そして、クラスメイト達の自分を馬鹿にした目だった。
もっとも、被害妄想も入っているのだが。
ーー助けて、誰か!
「え?」
ーー誰か!
突然頭の中に響いた声。
「………」
彼女は誘われる様に声のする方に歩き出した。

「あなたがわたしを呼んだの?」
眼鏡ほむらが倉庫の様な場所で見つけた彼女の知る限り、まったく知らない生き物ーーキュゥべえが傷ついて倒れていた。
『暁美…ほむら……』
「え?どうしてわたしの名前を!?」
『え?…はっ!隠れて!早く!!』
「え?え?」
取り合えず、言われた通りにドラム缶の陰に隠れる眼鏡ほむら。
それからしばらくして、顔がこのSSを見ている人ならお馴染みの戦闘員達を引き連れ、一人の少女が別のキュゥべえと一緒に倉庫の中に入ってきた。
少女の容姿は美しく、着ているものもまるでドレスの様に華やかで彼女に良く合っていた。
自分に自身のないほむらにはまさに雲の上の人の様な人物だった。
「本当にここなんでしょうね?」
彼女は傍らのキュゥべえに話し掛けた。
『ああ。感情を持っているせいか、記憶が読みにくいけど、間違いなくここにいるよ』
「それにしても薄汚い倉庫ねえ。わたしのいるべき所じゃないわ」
少女はそう言うとキュゥべと戦闘員に向かって、
「という訳で、さっさ見つけなさい」
と言った。
「「「「「「「ははっ!」」」」」」」
素直に従う戦闘員達に対しキュゥべえは、
『君も探したらどうだい?』
と言った。
「嫌よ。どうしてわたしがあんな小汚い生き物を探さなくちゃいけないのよ。あら、それならお前も小汚い事になるわねえ」
と、キュゥべえを生ごみでも見る様な目で見る。
きっとこのSSを読んでいる大半の人が彼女に同意見なのだろうなと思う今日この頃。
『やれやれ』
「お前達も探しなさい、我が使い魔ミヒャエラ!!」
少女の言葉に奇妙なゾンビが三体出現する。
「なに…あれ…?」
『あれは使い魔だ。魔女の手下だよ』
ほむらの疑問に答えるキュゥべえ。
「さあ、わたしの素晴らしき作品達よ、さっさとこの白豚の仲間を見つけなさい」
『『『………』』』
使い魔はのろのろと手を上げ、シュバッと走り出した。
((はや!))
さっきまでののろのろはなんだったんだとツッコミたくなるほどの速度で走る使い魔ミヒャエラ。
『とにかく、ここにいてはいずれ見つかる、何とか逃げよう』
「え?でもどうやって?」
『今はイザベルも僕の仲間もこちらには注意を向けていないから、何とかなると思う。幸い使い魔も僕達とは反対の方を探しているし、物陰をうまく使えば彼らの位置ならうまく隠れながら逃げられるはずだ』
「う…うん」
『一応名乗っておくよ。僕はキュゥべえ』
「わたし…暁美…ほむら。あ、知ってたんだよね?」
『あ…まあね』
(やっぱり、彼女は僕の知る暁美ほむらじゃない…)
生き物ーーキュゥべえの中でほむらと話していて感じた違和感は確信に変わった。
(外見は眼鏡と髪型以外はまったくそっくりだけど、中身はまるで違う。一体彼女は?)
そこまでキュゥべえが考えた時だった。
「どうやら鼠を見つけてしまった様だわ」
イザベルがそう呟いたのは。
見つかったと思って動きを止めるほむら。
『本当かい?』
「ええ。そこよ!」
そう言ってビシッと指差すイザベルの指の先には、
「ちゅう」
本物の鼠がいた。
「『どて!?』」
まさかのボケにずっこけるほむらとキュゥべえ。
「あ」
『見つけた』
「…………どう!わたしの作戦は!」
『嘘だね』
冷静にそう言うキュゥべえを踏みつけるイザベル。
あ、戦闘員達もうなずいてる。
「って、どっちがどっちのキュゥべえかわかり難い!!」
そう地の文にツッコムイザベル。
ではほむらの方キュゥべえを怪我キュゥ表記しよう。
『なに訳のわからない事を言っているんだい?そんな事言っている間に逃げたよ』
「なんですって!?…なんてね。結界発動!」
そう言ってイザベルは指をパチンと鳴らす。
すると辺りがイザベルの結界と変わる。
「なにこれ!?」
先程まで倉庫の中にいたはずなのに、地平線が見えない異空間と変わった事に戸惑うほむら。
と、三体のミヒャエルが彼女の前に立ち塞がる。
「きゃあ!」
あっという間にミヒャエルに捕まるほむら。
「あれ?俺達の出番は?」
戦闘員の一人がそう呟く。
「言うな。俺達は所詮魔法少女に瞬殺されるだけの存在なんだ」
「「「「「「「おお~いおい(泣)」」」」」」」
「やかましい!!」
イザベルは戦闘員達を一括すると、怪我キュゥを抱いたままミヒャエルに捕まっているほむらに近づく。
「さて…その白豚を渡してもらう前に…ふ~ん」
しばしほむらの顔を見つめ、彼女の眼鏡を取り上げる。
「あ、返してください!!」
「こうしてみると中々美人ね。決めたは、あなたの魂を食べた後、その顔をメインにしてあげる」
さらっと恐ろしい事を言うイザベル。
「一体、なにを…」
『そいつは殺した人間の一部を使い魔の身体にしてしまうんだ…』
「え?」
怪我キュゥの説明にゾッとするほむら。
つまり今時分を捕まえているこのゾンビの様な怪人の一部は目の前の少女に殺された人のものという事になる。
「いや!」
殺されるのも嫌だし、その後こんな化け物の一部にされるのも嫌だった。
「なにを言っているの?わたしの作品になれるよ?それはとても幸せな事じゃないの」
イザベルはそう言うと両腕を広げて結界内を見渡した。
「使い魔も、この結界も、全てわたしの作品!素晴らしきわたしの、神に選ばれたこのわたいの素晴らしきこの作品の一つとなれるのよ!これが嬉しくないはずはないわ!!」
イザベルはそう言うと恐怖で震えるほむらの頬の手を添える。
「さあて、どういう風に使ってあげましょうかねえ」
と、正にその時だった。
一条の光の矢がイザベルの顔面に命中したのは。
「kgぁskdjfl;ccsb;m、ぁsかdx!!!!???」
「「「「「「「イザベル様!!!!????」」」」」」」
五、六回バウンドして彫刻に激突したイザベルに慌てて駆け寄る戦闘員達。
「「「「「「「ああ、なんと言う事だ!自身過剰で傲慢で独創性の欠片もない作品しか作れないイザベル様がどうやったろそんな事になるのかわからない程愉快な格好で埋もれてしまった~!!」」」」」」」
「なにか物凄く不快な発言が聞こえた気がするんだけど?」
自力で復活したイザベルはサーベルを戦闘員の一人に突きつける。
「いえ、気のせいじゃないですか?」
だらだらと汗をかきながら目をさらす戦闘員。
「そんな事より、何者だ!?」
誰何の言葉でなんとか誤魔化そうとする別の戦闘員。
と、その時ミヒャエルが粉砕された。
「ああ!わたしの作品が!?」
「わたしの作品?他人から奪った身体を使ったものじゃない。それにこの結界の中のこれらだって…」
そう言ってミヒャエルを撃ち砕いたマミはほむらの前に出る。
「あなたが言うまでもないわ。巴マミ」
そう言って舞い降りた少女に眼鏡を掛けたほむらは目を見開く。
「わたし…?」
髪型と眼鏡を除けば自分そっくりな少女に驚くほむら。
いや、表記を眼鏡ほむらに戻そう。
ともかく彼女は驚いた。
「この地面はピカソのゲルニカと同じと言っても過言ではないし、周りの作品だってゴッホの作品に似ているわ」
「ぐは!どは!」
ほむらの言葉にイザベルは精神的ダメージを受けた。
「「「「「「「イザベル様!おのれ~言ってはならん事を!!」」」」」」」
「おい…」
戦闘員の言葉に若干頬を引きつらせるイザベル。
「ほむらちゃ~ん。マミさ~ん」
と、そこへまどかが走ってきた。
「鹿目さん」
「まどか…」
「え?鹿目さん!?」
「ほむらちゃん!?」
まどかの登場にさらに混乱する眼鏡ほむら。
「なに?」
眼鏡ほむらを見て驚くまどかの言葉に怪訝な顔をするほむら。
「あ、ほむらちゃんじゃなくてこっちのほむらちゃんで…」
「「は?」」
まどかの言葉に訳がわからないという表情をするほむらとマミだが、眼鏡ほむらの顔を見て驚く。
「え?わたし!?」
「暁美さんが二人!?」
ほむらもマミも混乱した表情をする。
「え…えっと…取り合えず…今は魔女を倒す事が先決ね」
マミは狼狽しながらもそう言ってイザベルの方を向く。
「倒す?このわたしを?神に選ばれた事わたしを!?」
怒りの声をあげて、サーベルを構えるイザベラ。
「ゆけ!ものども!!」
「「「「「「「おおーー!!やられ役の意地を見せてやる!!」」」」」」」
イザベラの命令に、戦闘員は言ってて虚しくならないかと問いたくなる事を叫びながら突撃する。
「ともかく!行くわよ暁美さん!」
「ええ」
マミとほむらはあっという間に戦闘員を蹴散らす。
「はや!」
その見事なやられっぷりに驚くイザベル。
「ひー、ひー、やっと追いついた…」
と、そこにユウが滅茶苦茶疲れた様子で走ってきた。
「遅いよユウ君」
「置いてったの自分らじゃん!?」
まどかの言葉に文句を言うユウ。
「さあ、鹿目さん!とどめ刺しちゃって!」
と、何時の間にかマミはリボンでイザベルを縛っていた。
「ちょっ!作者はしょりすぎだろ!!?」
ユウが叫ぶが全員無視。
「はい!」
まどかは弓を構える。
「あれ?単独で使える様になったの?」
「え?うん。練習したんだ」
「そう…」
まどかの言葉に影が差すユウ。
「「「あ」」」
まどかの制御係として立ち位置になったばかりだという事を思い出して声をあげる十話組み。
「え…と、大丈夫だよきっと」
「それにわたし達の能力強化があるじゃない」
「そうよ。融合するればわたし達の力を数倍に出来るって凄い事だと思うわ」
マジで落ち込むユウを慰める三人。
「いいんだ。もう、どうせ僕なんて…」
「そんな事言わないで!」
慰めに夢中でイザベルのそばに新たに魔女が出現した事に気づくのが遅れるほむらとマミ。
「はっ!?」
「しまった!」
パトリシアは靴底についたエッジでマミの拘束用のリボンを切り裂く。
ロベルタは牽制に投げナイフを投げる。
「うわ!」
「きゃあ!」
「あぶない!」
「ぐえ!」
咄嗟に避ける魔法少女達。
眼鏡ほむらは猫になるほむらが庇う。
残念ながら落ち込んでいたユウは避けきれずナイフが頭に刺さるという不幸な目に合った。
「しくしくしくしくしく」
「大丈夫?ユウ君…」
「しくしく、大丈夫…」
((((全然大丈夫そうに見えない…))))
まどか達だけでなく眼鏡ほむらまでそう思う。
「おのれ~」
マミの束縛から開放されたイザベルは怒りの声をあげるが、パトリシアに制される。
「なによ!」
「ここは引きます」
「なんですって!?」
「鹿目まどかの力は未知数です。今は余計な戦闘は避けるべきかと」
そう言うとパトリシアはグリーフシードを投げる。
「あ、閃光弾と間違えた」
「「「「「「「『『え?』』」」」」」」」
その場の全員がそう呟いた時だった。
グリーフシードは爆発した。
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
「きゃああああああああ!!」
吹っ飛ばされる眼鏡ほむら。
と、その横で飛んでいたまどかが、
「あ、ほむらちゃん。クラスのみんなには内緒だよ」
といった。
「今言うのそれ!?」
と、同じく吹っ飛ばさていたユウがツッコんだ。

「酷い目にあったわ」
ビルの屋上にてぱんぱんと服についたほこりを払うイザベル。
「やれやれ…全くですね」
そう言うパトリシアに、
「「お前のせいだろ!!」」
と怒鳴るイザベルとロベルタ。
「ともかく、あのインキュベーターが魔法少女達と接触た以上一刻の猶予もありません。増援を呼びましょう」
パトリシアはそう言うと空中に通信画面を開く。
「ズライカ。こちらに増援の手配を…」
『パトリシアか、丁度よい。お前達、例の強化機械兵の試作機を知らなんか?』
「「「え?」」」
『実験用と改良用に作った二機ともがなくなったのだ。どうも誰かが持ち出したらしいのだ。なにか…ちょっと待て。なんだ?』
と、ズライカは画面から視線を外す。
『なんだシャルロッテ?』
『大変だ!ゲルトの奴がいないんだ!』
『なんだと!?』
『僕がちょっと目を離した隙にどっかいきやがった。しかも僕が見張りにつけといた使い魔を殺して!?』
『………まさか!!パトリシア、イザベル、ロベルタ。ゲルトルートがそちらに行った可能性がある。見つけたら連れ戻せ』
「しかし、任務は?例のインキュベーターが魔法少女達と接触してます」
『ええい!どいつもこいつも問題ばかり起こしおる!ええい、もうよい!そちらが優先だ。ゲルトの目的はどうせ巴マミと決着を着ける事だ。お前達の任務の支障にはなるまい!!』
「「「そんなアバウトな…」」」
『アバウトで結構。シャルロッテ、お前はわたしと一緒に基地内を捜せ。もしかしたらいるかもしれん』
びうん。
通信が切れた。
「なにやら面倒な事になってきましたね。収集つける気あるのでしょうか?」
「誰に言ってんの?」
パトリシアの言葉に聞くロベルタ。

吹っ飛ばされたのものの、たいした怪我のなかったまどか達は詳しい事情を聞くためユウの家にいた。
理由は近かったから。
「おお、マイブラザー!帰ったか!」
『コーン!今日のご飯はコン特性の狸うどんコンよ』
「「「狐じゃないのかよ!!」」」
「お前らそれ練習しただろ…」
出迎えた九尾達のコントにため息を吐くユウ。
他の面々も似たような気分だった。
「ていうかなんでさやかと杏子がいるんだよ」
「あ、仁美もいるよ」
「ますますなんでだよ!!」
「特に意味はない」
何故か腕を組んでそういうさやか。
「あたしは飯たかりにきただけ」
サラッとそう言う杏子。
「それにしても本当にまどかや先輩までくるなんてなあ」
『おひょひょひょ。コンの言う通りの人数分用意して正解だったコン?』
「もしかして、わたし達の分もあるの?」
『そうコンよ。コンの第七感がみんなそろうと告げたコンよ』
「六感じゃないのかよ」
マミの言葉に答える九尾にツッコミを入れるユウ。
「じゃあ、御呼ばれするわね」
『どうぞどうぞコンってほむほむが二人いるコン!!』
「「おせーよ!!」」
今頃気づいた九尾に同時ツッコミを入れるユウとリョウ。
「そんな…しかもその腕にいるのはキュゥべえコンか!?」
「「なんだって!?」」
気づいていなかったらしいさやかとリョウが改めて眼鏡ほむらの腕に抱かれたキュゥべえを見る。
「どういう事よ…」
『そんな…そんな…』
九尾はショックを受けた様子でよろよろとと後退る。
『うどんの人数が二人分足りんコン』
「『「「「「「そっちかよ!!」」」」」』」
眼鏡ほむらとキュゥべえを除いたその場の全員が九尾にツッコンだ。
「あ…あの…」
「あ、ごめんねほむらちゃん。この子は九尾って言って」
「いえ…この…キュゥべえ?ですか?が息をしていないんですけど…」
「え?」
眼鏡ほむらの腕の中のキュゥべえはぐったりとしていた。
怪我が悪化したらしい。
「大変だ~!!」

『ありがとう。助かったよ…』
「さて、この眼鏡暁美さんの話だとあなたは狙われていたそうだけど?訳を説明してくれるかしら?」
眼鏡ほむらに事情を説明し、キュゥべえの治療を終えた後、マミは改めて彼(?)に事情を聞くことにした。
ちなみに猫ほむらやさやかはキュゥべえの事を信用していないらしく、さやかは懐疑的な目で、猫ほむらは敵意むき出しの目で見ていた。
『信じてもらえないかもしれないけど、僕は組織から逃げ出したんだ…』
「な、なんだって!?」
「リョウ君、話の腰を折らないでくれるかしら?」
「すいません…」
ティロフィナれそうなマミの様子に素直に謝るリョウ。
『え…と、話を…』
「続けなさい」
『僕は他のインキュベーターと違って特殊タイプなんだ…』
そう言ってキュゥべえは語りだした。
簡単にまとめるとこのキュゥべえはSQBの試作で感情を持っており、人を苦しめるマギカ達の考えについていけずに脱走した。
という訳だ。
「『「「「「「「『うわ!一行で終わらしちゃったよ!!』」」」」」」』」
『え?なにが?』
地の文にツッコムまどか達にきょとんとした様子のキュゥべえ。
眼鏡ほむらも似たような顔だった。
『気にしちゃ駄目よ。気持ちはわかるけど』
そう言う猫ほむら。
『むしろわたしは彼女が気になるわ』
そう言って眼鏡ほむらを見る猫ほむら。
『何故わたしの人間の姿と同じ姿をしているのか…いえ、たぶんわたしの方が彼女と似ているんでしょうね…』
「なにか知らない?」
マミは眼鏡ほむらに尋ねた。
「え?…すいません。わかりません…」
『もしかしたら、わたしの失われた記憶の中に答えがあるのかもしれないわね…』
そう言う猫ほむらにみんなは、
「「「「「「「『そういえば記憶喪失だったっけ…』」」」」」」」
と、言ったので、
『って、忘れていたの!?』
とショックを受ける猫ほむら。
『そんな昔の話覚えてないコンよ。ねえ?』
「ごめんね」
「悪い悪い」
「すいません」
「ごめんさいね」
「そういえばそんな事さやかが言ってたな~程度に覚えてるけど」
「ごめんなさい」
「はっきり言おう。忘れていた!!だが」
『謝らないコンよ!!』
『…………………ま、まあいいわ』
『とりあえず、なんでほむほむとメガほむが同じ顔、同じ名前なのかはまた今度の機会にするコン。今はうどんを食べるコン。ちゃんと追加したから伸びる前に食うコン!!』
『「ええ!?」』
九尾の言葉に驚くダブルほむほむ。
「食い物粗末にすんなよ!殺すぞ!!」
杏子の言葉にみな箸を持って、うどんが入ったなべを囲む。
『『「ええ!?」』』
みんなの行動にさらに驚くダブルほむほむとキュゥべえ。
「どっちのほむらちゃんも、早く食べないとなくなるよ…」
『もうこうなればやけだわ』
そう言ってうどんを食べる猫ほむら。
黒猫がふーふーしながらうどんを食べる姿はなんとも奇妙だった。
「そういえばさあ…ずず。あの…ずずずキュゥ…ずずべえ…ずずずずんごっくんどうするの?」
「食べながら喋るなよ」
食べながら話すさやかを注意する杏子。
「あんたが言うな」
全くだ。
さやかの疑問にマミは、
「そうねえ、いまいち信用出来ないし、このままこの家に置いときましょう。監視の意味も込めて。それでいい?」
「いいと思います。あ、転校生の方のほむらちゃん。とってあげるね」
「異議なし。ずずずずずず」
「ねえな。ていうかマミ…お前食う速度意外とはええな…」
「よいと思います。ちゅるちゅるちゅる」
『異論はないわ。はぐはぐ』
「「『って、住人の意見なしかい!!ずずずずずずずずず』」」
『君達…会話中は箸を置けないのかい?』
キュゥべえのもっともな意見に、
「なに言ってんだい!?鍋はねえ、戦争なんだ!」
「そうだよ!こうしている間に…ああ!マミさんかっさらい過ぎですよ!!」
『コーン!取られてたまるかコン!』
「こうなったら我が奥義を見せてやる!!」
「どんなんだよ。鍋を取り合うのに役に立つ奥義って…」
と、白熱した戦いを見せる一同。
そして激しい鍋戦争を制したのはマミだった。
「まさか…このあたしが負けるとは…」
マジで落ち込む杏子。
「さて、わたしはキュゥべえが気になるからこのままこの家に泊まるわ。みんなはどうするの?」
「あ~、あたしも泊っていいか?今日の寝床ないんだ」
「お泊り会ですね。楽しそうでいいですね」
パンと手を打つ仁美。
早速彼女は携帯電話を取り出して家に連絡する。
「あ、あたしもいい?なんか楽しそう」
さやかも手をあげる。
完全に遊び感覚である。
「じゃああたしもお泊りしていい?」
「いいわよ☆」
まどかの質問に何故かマミが答える。
「あの…住人の意見全面無視ですか?」
「なに言っているんだマイブラザー!女子が家に泊るんだぞ!こんな幸せな事はなっしゃぶるよ!ひゃっほーい♪」
「まあいいけど。部屋余ってるし…ていうかなんで自分の家ってそれなりに広いの?」
『あんたが言っちゃ駄目コンよ…』
「あ、人間の方の暁美さんはどうするの?もしかしたら今夜辺りにさっきの魔女達がこの子を襲ってくるかもしれないから帰った方がいいと思うけど…」
「え…ええっと…」
「ほむらちゃん。泊って行こうよ。きっと楽しいよ」
『そうコンよ。明日は土曜日だし、夜更かしも出来るコン』
「え…とあの…親に聞いてみないと…それに着替えとかも…」
『じゃあお家に帰って聞いてくるついでに着替えも持ってくるといいコンよ』
妙にノリノリみなのテンションに若干ついていけない眼鏡ほむら。
『気にしないで。みんないつもこんなんだから…』
猫ほむらがため息混じりにそう言う。
「嫌なら断れば?」
ユウの言葉に眼鏡ほむらは首を振る。
「ううん、そんな事…。でも、あなたは嫌じゃないの?自分のうちに勝手に押しかけられて…」
「いや、もう諦めてるし…。それに自分もちょっと楽しいし」
「そうなんだ」
「ヘーイ、マイブラザー。なに眼鏡っ子といい雰囲気になってんだYO☆ちなみに俺はテンションうなぎのぼりだZE☆」
「戻って来い!」
なんかテンション上がりすぎて変なキャラになり始めたリョウに、これ以上変なのになるなと思ったユウはツッコンだ。

「さて、今このうちには九人と二匹いるんだな」
リョウはそう言うとひょいっとさやかの手からトランプを一枚取る。
「あ、猫ほむらは人間に数えるんだ」
さやかはそう言うと杏子の手札からトランプを一枚取る。
「だからなんなんだよ?」
杏子はそう言うとマミの手札から以下略。
「あ、お風呂はどうするの?この人数で一人ずつ入っていたらもの凄い時間掛かるわよ?」
マミはそう言うとまどかの以下略。
「じゃあ、二人ずつ入ったらどうかな?」
まどかはそう言うと仁美の以下略。
「そうですね」
仁美はそう言うとユウの以下ry
「そうすると、誰が誰と入るの?自分らには関係ないけど」
ユウはそう言うと眼鏡ほむらの以下ry
「え…と、あの…」
眼鏡ほむらは九尾のry
『コーン。じゃあくじ引きで決めるってのはどうコン?』
九尾はリョウのry
『あ、あがったコン』
九尾は手に持っていた二枚のトランプをみんなに見せる。
2のペアが二枚だった。
「くそ~負けた!」
『さっきからなにしているんだい?君達は…』
「見てわからないの?ババ抜きよ」
キュゥべえの質問にマミは答える。
『そうですか…』
『コーン!くじ引きコン!これでお風呂に入る順番を決めるコンよ』
何時の間に作ったのか、九尾は割り箸の入った缶をコンと置く。
『さ、引くコン引くコン♪』
えらく上機嫌な九尾にみな不審に思いながらもくじを引く。
「あ、わたしはほむらちゃん(眼鏡)と一緒だ」
「え?あの…よろしく…」
「わたしは仁美さんとね」
「よろしくお願いします…というのはなにか変でしょうか?」
「あたしはさやかとか…」
「げっ!」
「ちょっと待て!げってなんだ!!」
くじ引きの結果、まどかと眼鏡ほむら、マミと仁美、さやかと杏子という組みでお風呂に入る事になった。
と、そこでまどかはくじの缶にまだ二本入っている事に気づいた。
「あれ?まだ一組入ってるよ?」
『しまったコン!』
と、九尾がマジでショックを受けた顔をする。
『猫ほむほむは猫だからお風呂に入る必要はなかったコン!数に入ってないコン!これではコンとドキドキ混浴作戦が!!』
自らの野望を思いっきり叫ぶ九尾。
と、ユウとリョウは九尾の頭をガシッと掴むと、窓を開けて、
「「逝け、九尾。忌むべき歴史と共に」」
と言って思いっきり投げた。
『コーンドルウェーイ!!』
きらんと九尾は星になった。
「いいんですか?あれ?」
「いいんじゃない?すぐ戻ってくるし」
眼鏡ほむらの疑問にマミはさらりと答えた。

お風呂にて。
「あの…鹿目さん…」
「まどかでいいよ」
「…まどか…さんは、いつもあんな化け物やあんな人たちと戦っているんですか?」
眼鏡ほむらは湯船の中から身体を洗うまどかに問い掛けた。
「いや…実は戦えるようになったのってついこの間なんだよね…。その間はずっとただ見てるだけ…」
まどかは少しうつむく。
「わたし…ずっと昔から何のとりえもなくて、きっと誰の役に立つ事もないんだろうなって思っていたんだけど、でもこんなわたしでも、魔女と戦う事で町を守れるなら、誰かの役に立てるのなら、それはとって嬉しいなって思えるの」
「そうなんだ…」
眼鏡はないけど眼鏡ほむらはそう言うと、
「わたしも…。まどかさんみたいに誰かに役に立てるような人になれるでしょうか?」
とうつむきながら言う。
「う~ん…」
と、まどかが何か言おうと時だった。
『そんな後ろ向きな事言っちゃ駄目駄目駄目駄目駄目駄目コンよ』
「え?」
「へ?」
『魔法少女だから人の役に立つとか、取り得がないから人の役に立たないとかそんなのは間違いコンよ』
窓から風呂場を覗き込む九尾はそう言う。
「「…………」」
『人の役に立つって事はそれほどたいした力はいらないコン。ほんの少しの勇気と思いやりがあれば誰でも出来るもんコン。ほんのちょっとした優しさでも人の役には立つもんコンよ』
「そう…でしょうか?」
『そういうもんコンよ』
ほむらの言葉にうなずく九尾に、
「ところで今の九尾って普通に覗きだよね?」
と、まどか。
『なに言っているコン?コンは可愛いマスコットだからモウマンタイコンよ』
すでに二回使われて、今更感があるが何故中国語。
ていうかじっと身体を洗うまどかを見ていても説得力がない。
「悪いけど、そういう事は女の子側の発言で覗く側の発言じゃないのよ~」
と、九尾の後頭部にマスケット銃を押し付けながら言うマミ。
『なに言っているコン!そんな事言うから痴漢してない男の人が勘違いから痴漢だと訴えられて有罪になるコンよ!!』
パーン。
取り合えず、九尾の意見がよくわからなかったので、マミは引き金を引いた。

「ぐおー、兄貴!俺は兄貴以上の地獄を見てしまったんだあああああああああああああああああ!!!!」
『ダヂヤナザーン!!』
「うるせー…」
リビングで寝ていたユウは周りのうるささにそう呟いていた。
ちなみに何故家主であるこのメンバーがリビングで寝ていたかというと、純粋に布団が足らなかったから。
で、リビングのソファを使うしかならないと言う話になり、ならそこは男が使うもんだとさやかに強制的部屋から追い出されてここに押し込められたのだった。
ちなみにまどかや仁美や眼鏡ほむらなどは同情の目で見ていたが助けてくれなかったのでユウにとっては同罪だった。
「兄貴いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
『おお神の刃は人の愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!』
「マジうるせー」
そう呟くユウはうるさくて眠れないのかとお思いの方もいると思うが実は彼もしっかり寝ていたりする。
つまりこれは寝言なのだ。
「うおー、ライダーキック!!」
そんなユウの隣りでこんな寝言を言いながら寝ているリョウは一体どんな夢を見ているかというと、
「待て!さやか」
「ごめんね…。あたし人魚の国の姫なんだ…。だからリョウとは一緒にいられない」
と、矢車の兄貴全然全く関係ない夢を見ていた。
「なにを言っているんだ!そんな事関係ないだろ!!俺達の絆にそんなの関係ねえ!!」
「リョウ…」
夢の中でリョウの言葉に涙を浮かべて振り向くさやか。
「じゃあ」
さやかは涙を拭うと、
「じゃあ…あたしの愛を受け止めてみてえええええええ!!
いきなり人魚の魔女となった。
「いいだろ!お前の全力の攻撃を受け止めてやる!」
とんでも展開にリョウはそう言って神剣を構えた。
「いいぜ、一緒にいてやるよ。さやか、一人ぼっちは寂しいもんな…」
リョウはそう言って駆け出す。
「って、それ杏子のセリフ」
隣りで寝ていたユウが寝言でそうツッコム。
リョウの寝言と夢の内容は全くリンクしていないというのに流石ユウ。
夢の中では魔女と化したさやかに向かって神剣を振るおうとしたリョウだったが、九尾の装甲がなかったので持ち上げる事が出来なかった。
「って、なんで夢の中でもその設定が有効なんじゃあああああああああああああああ!!!!」
そう叫んだ直後、魔女のでっかい剣に叩き潰された所でリョウは目が覚めた。
「たく、なんて縁起の悪い夢だ魔女になったさやかに叩き潰されるなんて…」
ふうと汗を拭うリョウ。
って、さやかが魔女になった事はいいんかい。
「やれやれ、せっかくのラブシーンに九尾の奴どっかいきやがって」
と、キュゥべえを枕にしている九尾を睨むリョウ。
かなり勝手な意見だが、それ以前にあれをラブシーンと呼べる彼の感性には驚嘆するものがある。
「やれやれってぎゃああああああああ!!!!」
その時、リョウの絶叫が響いた。
ーー後編に続く
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

イノヨコウ

Author:イノヨコウ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
プロフィール

イノヨコウ

Author:イノヨコウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。