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アリカ・スバル「「あたし達のSSまだ?」」まどか「ひえ!」

仮面ライダー40周年記念映画観ました。
なんつうか…悪くはなかったが微妙。
仮面ライダーの集合がいらなかった、つうかいらんあんな無理矢理を通り越した無理矢理。
何故やってきた?何がどうなってああなったのかが説明されてないからわかんない!!
ディケイドの時もちょっと無理矢理じゃね?とか思ったのがそれ以上に無理矢理な感じがした。
なんで存在しなかった事になったライダーが普通に復活してんだよ。
士か?あいつがなにかやったんだな。そうに違いない!!
電王やオーズ以外の平成仮面ライダーがいたのも士が別世界から連れてきたからに他ならない!!
きっとそうだ!そうでなかったら作中の矛盾が説明…できないよな~やっぱ。
それでも説明つかない事が結構あるんだよな~。
ちなみに一番興奮したんは翔太郎とフィリップが出てきたこと。
あとショッカーの会議にテラーがいた。
琉ちゃん…。
ちなみにストーリー事態はよっかたです。
うん。普通にライダー集合以前はよかった。
うん。
ただこれは言うべきか…ネタバレになりますが(いやもうなってる?)変わってしまった歴史修正してないんですよね~。
いいのか?まあIF話だからいいが…。
取り合えず観たライダー映画の中では一番微妙だった、以上。
あと最近…でもないがこんな歌が頭から離れない。
ま・ど・か♪まどか♪ま・ど・か♪タドバコンボ風に。
タ~ジャ~ホム~♪タジャドルコンボ風に。
誰だ、最初にほむほむの盾タジャスピナーに似てるって言った奴。
おかげでダジャドルの歌がまじでそう聞こえたぞ。

この物語には、ネタが結構使われています。
まどか☆マギカの雰囲気が壊れています。
オリジナル設定も結構あります。
そう言うのが嫌だという人は見ない方がよろしいですコン。
「「「「「「「「お前が言っているんかい!!」」」」」」」」

魔法少女まどか☆マギカライト

番外編2 金持ちパーティはコンドルウェーイ
「またやんのかい!」
「つうかタイトルの意味がまったくわからんとあの夕日に向かって叫ぶしかないじゃないか!!」
「…いや、お前もわからん」

今日も今日とてまどかは明るく待ち合わせ場所に向かう。
「おはよう♪」
「おはよう。まどか」
「おはようございます」
「おはよう」
「朝なんだからおはようというのが当たり前じゃないか!」
「「相変わらずのテンションだな…」」
「…だね」
「…ですね」
『全くコン。あ、おはようまどっち』
「「「なんでお前がここにいる!?そして何故まどかだけ!?」」」
「……ですね」
「あはははは…」
さて、今日も元気に登校するメンバー。
と、仁美がみんなになにか話があるらしい。
「実は、今度パーティに出る事になったんです」
「か~、お嬢様はいいね~」
『全くコン』
「羨ましいというしかないじゃないか!!」
仁美の言葉にさやか、九尾、リョウはそう言う。
「あ、といっても簡単なものでして…。よかったらお友達も呼んでいいと…」
「今程あんたと友達でよかったと思った日はない!」
さやかはそう言って仁美の手を握る。
「よろしければ来ていただけますか?形式だけと言ってもやはり親しい人がいるとわたしも気楽ですし」
「いくいく、絶対行くよ♪っで、いつ?」
テンションうなぎのぼりのさやかまどかとユウは苦笑した。
「あ、はい。日時は…」
と、仁美から日にちを聞いたさやかは途端に表情を暗くする。
「あの…どうしたんですか?」
「そ~の~日~は~ど~し~て~も~外せない用があるんだよね~」
物凄く恨めしそうな顔と声で仁美を睨むさやか。
「あ、あたしもその日は用事が…」
というまどか。
これで今回の彼女の出番がない事が確定した。
「ええ~!!」
主人公なのに全然出番がありませんね~。
「お二人はどうですか?」
「暇」
「どんな用事があろうと行くしかないじゃないか!!まあ、暇だが」
『コンもいくコンよ!!勿論ご馳走はあるコンね!?』
どこまでも欲望に忠実な九尾に若干引きながらも、
「ええ…ありますけど…でも、大丈夫なんですか?」
と逆に聞く仁美。
『コン?』
「パーティには大勢の人が来ます。九尾さんは妖怪ですよね?そんな所にいていいんですか?」
「「「「いや、それ学校にいる時点でアウトでしょ」」」」
仁美の疑問にツッコム他四名。
『大丈夫コンよ。コンの隠密術なめちゃいかんコンよ』
と、四人のツッコミを無視して九尾はふっふっふっふっと笑いながらそう言う。
「でも男しかいないって不味くない?」
負のオーラを放っていたさやかはふと気づいた様にそう言う。
いや、実際にふと思ったのだろう。
「どうして?」
首を傾げるまどか。
「だって仁美ってお嬢様じゃない?その仁美が誘った相手が全員男だと変な疑いをされるかもよ」
「いや、一人ならともかく二人だし…」
『コンは?』
「「「コン畜生が数に入るか!!」」」
「別にそんな事はないと…」
『コン!ならマミマミを誘うコン!友達いないマミマミならきっと暇…』
と、次の瞬間さやかはまどかを、リョウは仁美を抱えてその場から跳び退いた。
その一瞬後、
コオッ。
黄色い魔力砲が彼らのいた所を焼き払った。
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
『コーーーーーーーーーーーーーン!!!!』
ユウと九尾は見事にその魔力砲に飲まれた。
別に彼がどんくさい訳ではない。
たださやかとリョウの反応速度が異常なのさ。
「「「「……………」」」」
四人はこんがりと焼けた九尾とユウを見て、次に魔力砲の飛んできた方を見る。
「あらみんな。おはよう」
そこにはでっかい大砲を消し見滝原中の制服姿に戻るマミがいた。
「「「「…………おはようございます」」」」
残念ながら今のマミにツッコム蛮勇の持ち主はここにはいなかった。
「なになに?一体なんの話をしていたの?お姉さんにも聞かせて欲しいな☆」
ニッコリとそう言うマミ。
『………コ~ン…マミに友達がいな』
げし。
懲りない九尾にマミの足が踏み抜く。
それりゃあもうゴキブリでも踏む様に。
「九尾…一言いいか?」
動けない四人の中、いち早く復活したリョウはしゃがみ込む、
「マミさんの友達なら俺らがいるじゃないか」
と言う。
「リョウ君…」
彼の言葉に感涙するマミだが九尾は懲りずに、
『コーン。コン達しかいな』
カッキーン。
何かを言い掛けたが、マスケット銃でナイスショットされた。
「それで?なに話してたの?」
「あ、はい…。実は」
説明中。
「ふ~ん。パーティ…か。でもそんなのに御呼ばれされてもいいの?」
「はい。お友達もぜひにと」
「それじゃあ御呼ばれされるわね♪」
ニッコリと微笑むマミ。
「はい。お待ちしてます☆」
仁美も微笑み返す。
「いいな~。あたしその日用事があっていけないんですよ~」
「ふふふ。残念ね」
「はっはっはっ。ならお前の分まで楽しんできてやろう!!」
「若いっていいわね~」
さっさと歩いていく一同。
「え…え~と…」
まどかはまだダメージから回復していないユウと彼らを交互に見つめどうするか悩んでいた。

『という訳で当日コンよ』
「「「早!!」」」
パーティは小さいながらも結構な人がいた。
「なあ、自分ら場違いじゃない?」
「そんな事言ってもしかたないじゃないか」
「まあ大丈夫でしょう…それにしても、ユウ君…スーツに合わないわね…」
「…………」
マミの言葉に若干頬を引きつらせるユウ。
『コン。だからドレスがいいと…』
テーブルの下からひょっこと顔を出す九尾を蹴って黙らせるユウ。
「みなさんすいません。いろんな人がご挨拶にきて…」
と、そこへ仁美がやってきた。
「いいのよ。こんな素敵なパーティにお呼ばれしたんですもの」
「似合ってるじゃないか。その服」
もぐもぐとしながら仁美の服をほめるリョウ。
「お前…口にものを入れて…」
注意するユウもなんのその、リョウは気にせずもぐもぐパクパクを繰り返した。
「あれ、仁美。お友達?」
そこへ一人の美女が話し掛けてきた。
その隣りに二人も金髪の美人がいた。
「あ、月村さん。紹介しますね。この人は月村すずかさん。工業機器関係の会社の社長さんの娘さんなんです」
「よろしくね」
「もぐもぐ」ヘェ~
「お前そのへえボタンどっから取り出した?」
「というか普通に失礼よそれ」
『(コンの分の料理がなくなったコン…でも今出るのは不味そうコンね…)』
「その隣りにいるのがアリサ・バニングスさん。日米に関連階会社を持つ経営者の娘さんです」
「よろしく」
「でその隣りが~…隣りが~…え~と…」
「あ、わたしとは初めて会ったから」
「ああ、なるほど。どうりで見覚えがないと」
「フェイト・T・ハラオウンです。よろしくね」
「うむ。では僭越ながらこの俺が先人を切ってあいげふう!!?」
挨拶しようとしたリョウだが、仁美とユウの両わき腹への肘鉄でノックアウトしたので断念。
「自分はユウ。こいつはリョウ。どっちも仁美の友達です」
「巴マミです。仁美さんとは学校の先輩の関係なんです」
「………その子…大丈夫?」
アリサが悶絶するリョウを指差しながら聞いた。
「気にしないでください」
「二人とも…ひどいじゃないか!」
「いや、お前過去二回自己紹介でやっちまってるし…」
「なにを!過去の出来事をくよくよしてもしょうがないじゃないか!!」
「いや…それお前のセリフじゃないから」
「明日を生きるためには過去を振り返る事も時には必要!失敗をへて得るものがある!!二度ある事は三度あるというじゃないか!!」
「三度目の正直だ!!」
平手打ちでツッコミを入れるリョウ。
「なんだか楽しそうな子達だね」
「そうね。見てる分には楽しいでしょうね。深く係わり合いになりたくないけど」
「ははははは…」
すずかとアリサの会話に苦笑するフェイト。
「ま、友達同士和気藹々としている所悪いし、あたし達は行きましょ」
「そうだね。それじゃあ仁美ちゃん、また」
「はい」
そして離れていく三人。
その時、フェイトは一瞬はっと言う表情になった。
が、その事に気づいた者はいなかった。
「九尾…気づいた?」
フェイト達が十分離れた事を確認すると、マミはテーブル下の九尾にこっそりと料理を渡しながら聞いた。
『コーン。一瞬だけど、魔力の流れを感じたコン。これは魔女が結界を創る時のに似ているコン』
「おいおい!こんな所に魔女が出るっていうのか!?」
九尾の言葉に驚くリョウ。
「あくまでも似ているって話よ。確かな事は言えないけど、九尾も感じたって事は気のせいじゃないわね。それにしても…」
マミはも一度フェイト達を見る。
「わたしもまだまだね」
「なにが?」
「ふっ、マイブラザーよ。上には上がいるという奴だ。だがマミ先輩とてまだ中学生。まだ成長の可能性ふが!!」
「デリカシーのない男の子は嫌われるぞ☆」
にこやかにリョウをはたき倒すマミ。
とその時、急に一同に睡魔が襲う。
「え?」
「なんだ?」
『コン?』
「Z~」
「「『早!?』」」
見ると、他にもパタパタとパーティの客が倒れていく。
『これは睡眠魔法コン!』
九尾はテーブルの下からバッと出ると叫んだ。
「「なんだって!?」」
「あら?志筑さんは?」
マミの言葉に有料と九尾が辺りを見回すが仁美の姿がない。
「しまった!」
叫び声に振り向くとフェイトが慌てた様子で会場から出て行く所だった。
先程まで彼女と一緒だったはずのアリサとすずかの姿がどこにもない。
『そうコンか!まず催眠魔法で眠くさせて結界に閉じ込めて連れ去る。かなりのプロの犯行コン』
妖怪なおかげか催眠魔法があまり効かない九尾。
『ひとみんが誘拐されたコン!追い掛けるコンよ!!』
そう言う九尾だが、
「す~」
「ぐ~」
「なにゆうかい…」
『………』
すでに仲間は眠っている。
『コンドルウェイ!』
九尾は三人の首筋にどすっと前足を突き立てる。
「「「痛い!!」」」
『起きたコンね?早く追い掛けるコン!!ハ-リアップ!!!!』
九尾は前足をパタパタと振って三人を急かした。

「って、それ誘拐じゃない!!」
道筋から説明を受けた三人を代表してマミは叫んだ。
『誘拐コンよ!早くしないとひとみんが人買いに売られてしまうコン』
「いや、今時人買いはないだろ」
「普通営利誘拐よね…。志筑さんてお金持ちの家の子だし」
「それよりもどうやって探すのさ?」
ユウの言葉に九尾はききーと止まるとリョウを指差し(?)
『あんたに貸している剣を使うコンよ』
と言った。
「俺の?というかくれたんじゃないのか!?」
『なに言っているコン!!あんな貴重なもんやる訳ないコンよ!!それはそうと、神器同士は共鳴するコン。ひとみんの持っている神鏡の位置をリョウの神剣で探るコン!!』
「なるほど!了解した!!」
リョウは答えると刀を出した。
「おおおおおおおおおもおおおおおおおおおおいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」
「出す前に気づけよ…」
「ていうか前から気になっていたんだけど、どうして出してから重くなるの?というか、いつもどこにしまっているの?」
『普段は掌サイズの銅剣コン。んで、使う時だけ本来の大きさ、重さに戻るコン』
「「なるほど…」」
「どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
『………あとコンパクトサイズで十分コン』
「そういう事は早く言え!!」
『コーン』
神剣にしばし触れる九尾。
『不味いコンね。どうやら車で移動中らしいコン』
「わかるのか?」
『どんどん離れているコン。徒歩では考えられん速度で』
「それって不味いじゃない!!」
『そう言っているコン!!』
そう言うと九尾はサッと笛を取り出した。
それを見た三人は慌てて耳を塞ぐ。
ぴ~ひょろろろろろ~♪
が、三人の予想と違いその音色はなんとも間抜けと言うか気が抜けるというか…。
ズドオオオオオオオオオン。
「「「なんだああああああああああああああああ!!!?」」」
すると近くの建物の壁をぶっ壊して、一台の車みたいな乗り物が現れた。
ブウウウウン。
『さ、乗るコンよ』
「大丈夫なのかしら?」
「背に腹は変えられない…」
「もう乗るしかないじゃないか!!」
『乗ったコンね?ジェットコンスター発進!!』
そう言ってアクセルを踏む九尾。
するとジェットコンスターは、後ろに向かって走った。
どがしゃーん。
「「「おおおおおおいいいいいいいい!!!!」」」
『間違えちゃったコン☆』
「☆つけんな。ムカつくから」
『今度こそ発進コン!!』
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウウウウン。
と、ジェットコンスターは法廷速度?美味しいのそれ?と言わんばかりの速度で発進した。
「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」」」
あまりの勢いに振り落とされそうになる三人。
オープンカータイプなため、必死にしがみつかないと確実に落ちる。
しかもシートベルトが運転席にしかついていないという極悪具合であった。

「へへへへへ。姉御、やりましたね」
一台のバンの中で、柄の悪い男が顔をフードで隠した女に話し掛けた。
「全くだよ」
そういう女の視線の先には縛られた仁美、アリサ、すずかがいた。
「きっとたんまり金払ってくれますぜ」
「ああ、この娘達の親は社長なんだからな」
下品な笑いをする男達。
「ふ、それにこんな可愛らしい顔のお嬢ちゃんだ。きっといい値で売れるだろうよ」
男達の口調からするとリーダーらしいニヤリと笑った女。
「「「…………!!」」」
その言葉に目を見開く仁美達。
「それにしても、口を塞いでいるとはいえ静かですね。普通はもっと暴れたりするですが…」
「いいじゃねえか。面倒がなくてよ」
「………気にいらねえな」
女は仁美達の態度が気に入らない様だった。
「これは諦めからくる大人しさじゃねえ。助かると信じているからの余裕だ」
そう言うと女はナイフを取り出し仁美の頬に当てた。
「ーー!!」
仁美の顔に恐怖が浮かぶ。
「ん~!ん~!」
アリサが怒りの様子で唸る。
女はその態度が気に入らなかったのか、アリサを睨む。
が、アリサも負けてはいなかった。
女を睨み返す。
ナイフなどで屈するアリサ・バニングスではない。
「あ、姉御!!」
と、運転していた手下が慌てた声を出す。
「なんだい?」
「やべよ。隔離結界に捕まった!」
「何だって!?」
手下の言葉に驚く女。
「ーー?」
耳慣れぬ言葉に眉をひそめる仁美。
(巴先輩が助けにきてくれたのかな?)
そう思った時、バンに衝撃が襲う。
「「「「うわあ!」」」」
バシュウン。
横転したバンの後部ドアがバラバラになり、更に誘拐犯達の身体を黄色の輪が動きを止める。
「時空管理局執務官フェイト・T・ハラオウンです。エルヴィナとその仲間。広域地区での営利誘拐及び管理外世界への不法な干渉であなた方を逮捕します」
そう言って犯人達にデバイス・バルディッシュを向けるフェイト。
「ちょっとフェイト!いきなりなんて事すんのよ!乱暴にも程があるでしょうが!!」
と、横転のショックで口を塞いでいた布が外れたアリサはフェイトに文句を言う。
「ごめんね」
フェイトはそう言うとアリサ達を縛っている縄を切る。
「あなたは…」
「驚いたかもしれないけど、質問は後にして、まだやるべき事があるから」
驚く仁美にフェイトはそう言うと横転の際に脱出した女ーーエルヴィナと対峙する。
「素直に投降するつもりは…」
「ないね」
そう言うとエルヴィナはデバイスを構える。
「だけど一体どうしてあのパーティのお嬢ちゃんを狙うってわかったんだい?」
「あなた達がこの町に来たの情報は入っていました。そんな時、親友がこの町で行われるあのパーティに出ると聞いて念の為来てみたら」
「ついてないね…全く」
そう言うとエルヴィナはフェイトに襲い掛かった。
しばしフェイト対エルヴィナとの戦いが続くが、フェイトが完全に優勢だった。
「ぐあ!」
あっさりとデバイスを跳ね飛ばされるエルヴィナ。
「終わりです」
そう言うフェイトにエルヴィナは、
「ふ、それはどうかな?」
と笑った。
「え?」
瞬間的に振り返るフェイト。
そこにはバインドで縛ったはずの男達に捕まった仁美達がいた。
「なんで…!?」
「あたしの部下にはバインド解除が得意な奴がいてねぇ、あの程度なら一分もあれば十分さ。さて、デバイスを捨てな。あの嬢ちゃん達の顔があたしさせたくなければね」
そう言うとエルヴィナはフードを外す。
「「「ーー!!」」」
息を呑む仁美達。
エルヴィナの顔は火傷で消えていた。
「…く!」
フェイトはバルディッシュを待機状態に戻すと、地面に置いた。
「くくく。素直だねぇ」
エルヴィナはそう言うと魔力弾をフェイトの腕に放った。
「つあ!」
「フェイト!」
「フェイトちゃん!」
さらにもう片方の腕にも魔力弾を撃ち込むエルヴィナ。
「あたしはねぇ、あんたらみたいな顔のキレイな女が大嫌いなんだよ!!」
倒れたフェイトを踏みつけるエルヴィナ。
「やめなさい!これ以上フェイトになにかするなら…」
怒りの声をあげるアリサだが、
「どうしようってんだい?」
エルヴィナは楽しげにそう返すだけだった。
「さて、そのキレイなお顔を醜く焼いてやるよ」
エルヴィナはそう言うとデバイスをフェイトの顔に近づけ、
「ん?」
様とした所で妙な声に眉をひそめる。
「ん?」
「なんだ?」
「あ?」
「?」
彼女の部下も、
「なに?」
「悲鳴?」
アリサとすずかも疑問に思う。
(来てくれた)
ただ一人仁美だけがその声の正体を知っていた。
どんな困難も不可解なノリとギャグで常に乗り切ってきた彼らの事を。
「とめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
『止めろと言われても、コンはこれの運転方法なんて知らないコン』
「「「ちょっと待てえええええええええええええ!!!!」」」
『そもそも初めて触ったしだいコン』
「「「ウゾダドンドコドーン!!!!」」」
そんな会話が聞こえたと思った瞬間、何かが彼らの横を物凄い…いや、それでも生ぬるい程の速度で通り過ぎた。
ずぎゃおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
そう思った瞬間、それが通った先で爆発がした。
どうやら建物に激突したらしい。
あまりの速度に爆発と勘違いする程の勢いで。
「「「「「「「「「………………」」」」」」」」」
あまりの出来事に呆気に取られる一同。
ただ仁美だけはあははっと苦笑していた。
(慣れましたね~わたし…)
ちょっぴり悲しくなった。
ターン、ターン。
そこへ一同を横切る時に跳びあがったマミがエルヴィナの手下の足元に発破した。
「「「「うわ!?」」」」
驚く手下達。
アリサやすずか、仁美も驚いた。
とそこへスタッと舞い降りるマミ。
すでに撃ち終えたマスケット銃で手下二名を殴り飛ばす。
「ぎゃあ!」
「ぐえ!」
あっさりと倒れる手下。
「このガキ!」
「よくも!」
オリジナルティのないセリフをはく残った手下二名。
まあ、オリジナルはに溢れるセリフを言った所で彼らの運命は一緒だっただろうが。
しゅるしゅるしゅる。
足元の銃痕から伸びた黄色いリボンが手下を絡め取る。
「うわ!」
「なんだ!?」
驚きながら倒れる手下に、
「えい」
マミはマスケット銃を振り下ろした。
バキ、ドカ。
「ふう…」
マミは一息つくと仁美に駆け寄り、
「怖かったわ!だって物凄いなんて生ぬるい速度で走るのよあのコン畜生!!」
泣きついた。
「巴先輩…落ち着いて…」
「あんまり怖かったから跳び下りちゃったわよ!!丁度志筑さんが見えたし!!」
「怖かったんですね。よしよし」
仁美になだめられようやく落ち着くマミ。
「ひっく。ごめんなさいね、こんなかっこ悪い先輩が助けにきて」
「いいえ。魔法少女だって人間です。それにあの速度は誰だって怖いと思いますよ。というかわたしも怖かったですし…」
「うふふ。こんな姿、鹿目さんや美樹さんには見せられないわね」
涙を拭うと、マミはエルヴィナを向く。
「さて、あなたの部下は全員寝てもらったわよ。まだやるつもり?」
「ち。ガキが、いっちょまえの口きくんじゃないよ!」
エルヴィナはそう言うデバイスをフェイトに向けた。
「この女が…」
『コンドルウェイブ!』
ごが。
脅し文句を言おうとしたエルヴィナを突然の衝撃波が吹っ飛ばす。
『おひょひょひょ。正義の妖怪九尾推参!』
九尾はそう言うとフェイトの元にぴょんぴょん跳び跳ねながら近づいた。
『大丈夫コンか?』
「あ…うん。ありがとう…」
「アリサちゃん、あれなに?犬?」
「いいえ、あれは狐よ」
『コンな傷コンのじゅ…妖…治癒魔法で簡単に治せるコンよ』
フェイトの怪我を見た九尾はそう判断した。
「て、今あいつ妖術って言いかけたわ」
「その前は呪術だね」
突然登場したこの奇妙な生物にアリサとすずかはひそひそと話し合う。
「一応怪しいですけど、危険……………………………………………………………な生き物ではありませんから」
仁美がフォローを入れる。
『って、なにその間!?』
と、チャキと九尾の後頭部にマスケット銃を押し付けられた。
「きゅううびいいい~覚悟はいいかしらああああ?」
『コン…ただいま治療中…』
「あんな怖い思いは両親が死んだ事故以来じゃどあほおおおおおおおおおおおお!!!!!」
がんがんがんがんがんとマミはマスケット銃で九尾を殴りまくった。
もう普段のカッコイイマミさんの面影がない。
よほど怖かったのだろう。
流石豆腐メンタル。
『コンドルウェーイ!!』
その光景に呆れる一同。
と、好機とばかりに動くエルヴィナだが、マミはすぐに彼女にマスケット銃を向ける。
「動かないで。身体に風通しのいい穴なんか開いてほしくないでしょ?」
「く!」
マミの言葉使いは優しいが、本気だと気づいたエルヴィナは呻いた。
「あの九尾さん?」
『なに…コン…』
ボコボコに殴られた九尾は何とか立ち上がると仁美に応えた。
「リョウさんとユウさんは一体?」
「『……………』」
マミと九尾はスクラップと化したジェットコンスターを見る。
ジェットコンスターは見るも無残になっていた。
もしあれに乗っているものがいたら確実に即死だろう。
「そんな…」
その事に衝撃を受けた様子の仁美。
「リョウさん!?」
仁美が残骸に向かって叫ぶと、
「呼んだかあああああああああああああああああ!!!!!」
残骸を押し退けリョウが現れた。
「「「えええええええ!!!???」」」
物凄く平然と出てきた事に驚くフェイト、アリサ、すずか。
「驚いたかい?俺もさ!!」
「無事だったんですね?」
「無事なもんか!結構あちこち擦り剥いっちゃたぜ☆
「なんでお前はそんなだけで済むんだよ…」
魔法少女に変身した状態でリョウの横から出てくるユウ。
その姿は結構ボロボロだった。
何故常人よりも丈夫なはずの魔法少女の姿のユウよりも生身のリョウの方が無傷なのか。
謎である。
「さて、そこの凄い顔のあんたは一体なにものだ?」
ユウとリョウはマミのそばまで移動する。
「そうね。あなたは一体何者で、何故志筑さんや月村さん達を狙ったのか聞きたいわ」
マミも問う。
「彼女はエルヴィナ・シュスター。元は美少女コンテストで何度も優勝する程の美貌の持ち主だったんだけど、ある日火事にあって顔を火傷したんだ」
『なるほど、それで美しい女性を妬んでコンな馬鹿な事を』
フェイトの説明に九尾はそう予測した。
「馬鹿な事だと!」
九尾の言葉に怒りの表情をするエルヴィナ。
「今までちやほやしてたくせにこんな顔になった途端掌を返された悔しさがわかるか!!!!」
「わかんないです。ちやほやされた事ないんで」
エルヴィナの言葉にしれっと返すユウ。
「だがそれ以上にあたしよりも美しくないあんたらがちやほやされるのが我慢ならないんだよ!!」
「ただの八つ当たりじゃない?」
アリサの言葉にうなずく何人か。
「黙れ!」
ぎょっとする程の声を出すエルヴィナ。
「黙れ黙れ黙れ!!!!」
「なんか様子がおかしいコンよ」
叫び続けるエルヴィナその様子に九尾は異変を感じる。
「なに?」
彼女の魔力が大きく変化し始めた事にフェイトも警戒する。
「オオオオオ…」
するとエルヴィナの身体が崩れ始め、どろどろとした粘液の様な生き物に変化する。
「なによ…あれ?」
「なんだ!あれは!!?」
異常な事態に驚くアリサとフェイト。
『魔女になっちまった!!』
「なんですって!?」
「マジョすか!?」
………………………。
リョウの一言に場が凍った。
呻き声の様な声を発しながら変化していた魔女さえ止まっている。
『はい。ただいまの判定』
「1」
「2?」
「0」
「先輩!0って酷くねえ!?あとひとみんは何故に疑問系!?」
こんな異常な事態でもぶれない彼らには感心すると同時に呆れるフェイトとアリサ。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
「なんだ九尾!?いきなり叫んで!」
『そっちは魔女コン!』
「おっとワリイ。『』が同じだから間違えた」
『なに言っているコン!『』が同じキャラならこれまでも何人も出たコンよ!!』
「はいそういう発言はやめようね~」
活字作品でなければ通じない掛け合いをとめるマミ。
「あと何人じゃなくて何体だから」
『コン!?』
心外だと抗議しようと横転したバンの上(横)に登った九尾の上に魔女が覆いかぶさった。
『ぎゃあああああああああああ!!!あちちちちちちちちち!!!』
「暑い?」
「厚い?」
「篤い!」
「熱いでしょうが!!あとすずかも一緒になってボケない!しかもあんたが一番違うし」
ボケてみる仁美、リョウ、すずかに間髪入れずツッコムアリサ。
伊達になのは(天然)フェイト(天然)すずか(天然?)はやて(狸)と幼馴染ではない。
「って、はやてのがおかしい!!ある意味あってるけど…」
『コン度の番外編ははやてちゃんと組んで狐狸コンビを結成するコオオオオオオオオオオオオン!!!あちちちちっちちちちち!!!!!』
「「熱い?」」
九尾の言葉に眉をひそめるマミとフェイト。
マミはマスケット銃を九尾に向けて撃つが、どろどろとした魔女の身体の表面に銃弾がめり込むだけで奥まで貫けない。
続いて銃を魔女に向かって投げるマミ。
魔女の身体に触れたマスケット銃はぶしゅうううという嫌な音をたてて溶けた。
「ーー!身体全体が強力な酸の様なもので出来た魔女!?」
「そうみたいだね…」
マミの分析に同意見のフェイトはうなずいた。
「君はあれについて何か知っている様だけど、一体はあれはなにか教えてくれるかな?君達の素性も含めて」
『同感だな』
と、黒髪の男性が映った画面がマミとフェイトの前に現れた。
「いいですよ。そちらの素性も教えていただけるのなら」
急に現れた画面に驚くマミだが、すぐに冷静さを取り戻すとそう言った。
『って、コンの事は完全無視コンかあああああああああああああああああああああ!!!!!!』
「「あ」」
九尾の言葉に忘れてたと言わんばかりに声を出す二人。
「うむ。確かにいい加減お前の悲鳴が鬱陶しく感じる今日この頃、それにお前いないと俺無力。したがって俺がお前助けるの無理」
『なんで喋ったああああああああああああああああああああ!!!!!』
リョウの言葉に叫ぶ九尾。
「つうかあいつ完全に埋没してるのになんで喋れんの?」
「なにを言うマイブラザー。妖怪なんだから別に不思議と思わんじゃないか!」
ユウの言葉にリョウが答えると、誰々が喋ったと書かなくて便利と思う今日この頃。
「というか早く助けなさいよ」
アリサの言葉にユウは仕方なく魔力弾を魔女に撃ち込むが、効いている様子はなかった。
「自分って本当に無力だな~」
『そんなわかりきった事はどうでもいいから早くたすけんかあああああああああああああああああああい!!!!』
「そんな事言ってもマミ先輩はなんかあのパツキン美人の姉ちゃんと話してるし、こっちは非戦闘員ばっかだし」
『ひとみんの鏡があるだろがあああああああああああああああああ!!!!盾だって殴る武器になるコン!全てを弾く最強の防御壁を張ってそれで対処しろやああああああああああああああああああ!!!!』
言動が普段と全然違う九尾にマジでやばいのではとちょっと焦る(ちょっとかい)ユウ達。
「よし!仁美、鏡を貸せ!」
鏡ってなんだろう?と疑問に思うアリサとすずかの前でコンパクトサイズの神鏡を受け取るリョウ。
「えーと、あれ?これどう使うんだ?」
「え?こうしてこうですけど?」
そう言って神鏡を軽く叩く仁美。
が、何も反応がない。
「あれ?」
「うんともすんとも言わないじゃないか!!」
「もしかして…」
ユウは仁美に神鏡を持たせる。
すると神鏡は本来の大きさになった。
「仁美が持ってないと使えないんじゃない?」
「なんだってえええ!!おい九尾!?」
『仁美が使い手として選ばれたんじゃああああああああああああああああああああ!!!!ちゃんと使えこなせれば他の人にも使用出来る様には出来るうううううううううううううううう!!!!』
「「あいつ完全に語尾忘れてる!!?」」
「そっちなんですか!?」
「ってちょっと待て。するとひとみんをあの魔女に向かわせなきゃいけないのか?」
「そうなるな…よし。九尾を見捨てよ」
仁美に危険な目を合わせる訳にはいかないので非情とも思える発言をするユウ。
だが考えてみれば未だに叫ぶだけの元気がある九尾である。
どっこい無事な気がひしひしとするので、わざわざか弱い女の子を危険にさらす必要もない気がする。
「いえ、助けます」
「なにを言っているんだ!非戦闘員であるひとみんがあんな化け物に向かう必要がないじゃないか!」
「そうだよ。それに魔法少女でもない仁美が戦えるなら、自分ますます立つ瀬ないし…」
ユウの言葉に、お前待ってと思うアリサだが、入り難い雰囲気なので黙っておいた。
「でも九尾がいないとリョウさんが戦えませんよ?」
「それを言われると…」
「それに九尾さんもわたしの大切なお友達です。そのお友達を助けられるのに、何もしないなんてわたしは嫌です。それに…」
仁美は少し寂しそうに笑うと、
「みなさんが戦っている姿を、ただ見ているだけなのは嫌ですから」
「「…………」」
仁美の言葉に沈黙する二人。
リョウは不明だが、ユウは何を考えているかというと、戦える力があるくせに見ているだけの自分はじゃあどうだと思っていた。
「よしわかった」
リョウはそう言うと神剣を出した。
「ぐおおおおおおおおお!!腕が!?腕がああああああああああ!!」
「出すなら考えて出せって…」
「ひとみんはあの魔女の身体をふっ飛ばす係り、俺はあの魔女が攻撃してきた時、それを打ち払う。マイブラザー、お前はあのコン畜生を引き抜く係りだ」
「え、自分も?」
「当たり前じゃないか!か弱い女の子があんなどろどろぐちょぐちょに立ち向かうんだぞ!ここで感情を見せなきゃ男が廃るじゃないか!!」
「……確かにな」
ユウは答えるとリョウはにっと笑う。
「「………男?」」
後ろで聞いていたアリサとすずかはユウを指差してそう呟いた。
元々女と間違われる事が多い顔だった上に今は男の娘どころかマジで女の子である。
そう思われても仕方ないが、
「………しくしくしく」
それでも傷つくのユウだった。
「それにこの配役にはちゃんとした理由がある。いくらあの神鏡の防壁で弾くとはいえ九尾を掴む際にあのどろどろに触れる可能性は高い。魔法少女の身体なお前ならソウルジェムさえ無事ならどんなダメージを受けても大丈夫なはずだ」
「………なるほど…」
そんな出来事を清々しい程無視するリョウの言葉にユウは涙を拭ってうなずいた。
「それに回復出来ると言ってもダメージによってはこの戦えなくなる危険もある。なら主戦力たるマミ先輩にこの役を任せる訳にはいかない」
リョウの言葉になるほどと納得するユウ。
(つまりこれが今回唯一の見せ場って訳ね)
「よし。妖怪救出作戦発動だ!!」
そう言うと神剣を引きずりながら魔女に向かって、走るリョウ。
「速いな!?」
その後ろを仁美と一緒に走るユウの言葉に、
「引きずればある程度は走れるさ!!」
と言って後ろを振り向きながらユウにサムズアップしたリョウはすっころんだ。
「「なにやってんのーー!!」」
思わずツッコムユウと後ろで見ていたアリサ。
「あの子達…」
「一体なにを?」
その声にようやくユウ達の動きに気づいたマミとフェイト。
しかも魔女の注意をも引いてしまう。
「おい!敵がこっち来たぞ!」
「なにを言うマイブラザー!むしろ行く手間が省けたと思えば無問題!」
「そこまでポジティブになれるか!!」
身体を伸ばしてユウ達に襲い掛かる魔女だが、咄嗟に仁美が前に出した神鏡の力で弾かれる。
「おりゃあ!」
更にリョウが神剣で魔女を斬る。
ずばああああああああああああ。
なんとその予想以上に魔女の身体に切れ込みが入る。
「マジか?」
「うを!なんか俺凄くねえ?」
「やあ!」
更に仁美が神鏡を前に突き出すと魔女の身体は二つに分かれた。
「あれ?倒しちゃった?」
自分のまた出番なかったな~と思うユウだが、魔女はまだ生きていた。
どころか元に戻ろうと互いにくっつこうとする。
「うえ!」
「まだ生きているのか!?」
「あ、九尾さん」
その時魔女の断面の近い所に九尾が浮いているのを仁美が発見、他二人も気づく。
「ええい!」
ユウは九尾の身体に向かって手を伸ばす。
「あつ!」
手が炎で焼かれた様な痛みを感じるが、なんとか九尾を掴んだユウはそのまま引きずり出す。
『コーン…痛かったコン』
「「「滅茶苦茶普通に無事だあああ!!!!」」」
全く怪我が見られない所かむしろ毛並みよくなってねえ?な九尾。
恐ろしい妖怪パワー。
と、魔女は二つになったからだを広げて三人と一匹を飲み込もうとする。
「そうは行くか!いくぞ九尾!」
『ってさっきまであの強酸性の身体ん中いたコンに戦えと!?』
「「毛並みにつやが出ただけのお前が何を言う!!」」
ユウとリョウにツッコまれ、九尾はしぶしぶと言った様子で、
『HENSHIN』
装甲となった。
「振り切るぜ!!」
そう言うとリョウは二人を抱えて脱兎の如く駆け出した。
が、
「間に合わん!でも走る!何でかって?諦めが悪いからさ!!」
『コーン!もうあん中はごめんコンよ!!』
その時、
「サンダーレイジ!!」
雷撃が魔女の身体を打った。
その強力な一撃に魔女はが怯んだ隙リョウは魔女の包囲網から抜け出した。
「祝☆脱出」
「お前な…」
こんな時でもふざけているリョウにユウは呆れた声を出した。
「ふう…、なんとか助かったな…」
「馬鹿!」
一息ついたユウのどたまにマスケット銃が振り下ろされた。
「なんて無茶をしているのよ!!一歩間違えばみんなやられていたわよ!!」
「……なんで自分だけ…」
『落ち着くコンマミ。みんなはコンを助けようとして無茶をしてくれたコン』
「そうだけど…それにしても…」
マミは魔女が乗っかっていたバンを見る。
無残にも熔け、元がなんだったのか知らなければ車の残骸とは思わないほどその形は崩れていた。
「あなた本当に丈夫ねえ…。超合金Zもびっくりだわ」
「大丈夫!?」
と、そこに声を掛けるフェイト。
『コーン!助かったコン。センキュー』
「「サンクス」」
「あれがとうございました」
「わたしからもお礼を言います」
「それでクロノ、一体どうするの?」
『できれば捕縛したいが、あれは元に戻るのか?』
画面内のクロノの質問に九尾は、
『まだなってから間がないからコンの秘術で可能コンよ。そのためには弱らせてもらわないといけないコンけど』
と答えた。
「ポケモンかよ」
リョウの発言は取り合えず無視する一同。
『ただし自力で結界や使い魔を作り出したらアウトコンよ。そうなるといくらコンでも元に戻せないコン』
「しっかし問題がいくつかあるな…」
リョウの言葉にうなずくクロノ。
『ああ、フェイトの攻撃では怯む位でダメージしか与えられない…』
『相性が悪いコン。さっきあの中にいて気づいたコンけどあの身体は絶縁性コン。だからフェイトさんの魔法はあんまり効かないコン』
「なんで気づいたの?まあ、それはともかくわたしの攻撃も大して効いていないし…」
「身体を二つにしてもまだ活動しているしな。もう戻ったが」
九尾、マミ、リョウの言葉に打つ手ないんじゃと思う一同。
『ああいうタイプは大抵核となる部分があるはずだ』
「そこを狙うんだね?」
が、管理局組みはあっさりと対策を思いつく。
「流石プロ、場慣れしてますな」
「流石に魔女は初めてたけどね」
リョウの言葉を冷静に返したフェイトは魔女を見る。
「でも問題は果たして核となるとこを攻撃して彼女が無事ですむのかって話だね」
「でも、もしここで見逃せば必ず人を襲う様になります」
「それは確実に言えるね。魔女になる前から人を襲うんだから」
マミの言葉にうなずくユウ。
と、そこで彼はふとある事を思い出した。
「そういえば九尾を引っ張り出した時、あの魔女の中で光るものを見つけた…たぶんあれが核だと思う」
「でかしたマイブラザー」
「でもどうやってそれを引きずり出すの?」
「同じ作戦でいいのではないでしょうか?」
マミの言葉にそう言う仁美。
「そうだな」
「「「『待てい』」」」
サラッと答えるリョウに思わずツッコム一同。
「なんだ?」
『なにコン?』
「何か問題でも?さっきはうまくいったんですし…」
「おや、リョウの言い方だとまた行かされそうな気配がひしひしと…」
「またあんな危険な事をするって言うの!?」
「危険すぎる。さっきもほとんどギリギリに近かったのに」
『同感だ。しかも彼女はバリアジャケットも君の様な装甲もない。万が一あの身体が触れたら無事ではすまない』
「大丈夫だ。今度はマミ先輩にパツキン姉ちゃんがいるんだ。なんとかなる」
『核ごと吹っ飛ばせるなのはさんや結界やら転移やらで何とか出来るユーノさんがいるならともかく、今の状況ではこれがベストコンよ』
「わたしも何かしたいんです。みなさんの役に立ちたいんです。なにも出来ない時ならともかく、今はこの鏡の力を借りてみなさんのお手伝いが出来るんです。だからお願いします!!」
『しかし、なあ…』
「でも…」
「まあ仁美の好きにさせてあげてよフェイト、クロノ」
助け舟を出したのはアリサだった。
「アリサ…」
『なにを言い出すんだ君は!!』
「まあこの子の気持ちがわかるからってとこかな…。あたしだって、なのは達の力になりたいと思った事があるから…」
「うん。無事を祈るだけっていうのも辛いよね」
フェイトの肩に手を置いてアリサの言葉にうなずくすずか。
「それに、フェイト…はぶられるって結構辛いのよ?特にそれなりにメインだったはずなのにいつの間にか新キャラや新設定のせいで出番を失い、活躍を失うってのはね
「いでででででで!!あれ?もしかして怒って…」
「怒ってないわよ?別にいきなり後から出てきた癖になのはとあたし以上の接近しやがってとか思ってないわよ?」
「まあまあアリサちゃん。フェイトちゃんが無印の重要キャラだっていうのはOPでも明らかだし、仕方ないんじゃないかな?」ポン。
「あでででででであだだだだだだだだだだだだ!!!!!そう言いながらすずかも肩に手を置いて力込めないでよ!潰れるから!!いや例えじゃなくてマジで!!」
涙目で訴えるフェイト。
マジらしい。
『いや、すずかさんが本気でやったらマジでフェイトさんの肩潰れるからそろそろ放した方がマジでいいコンよ(汗)』
「そうだね♪」
「あたしは別にいいわよね?」
『いいコン』
アリサの言葉にあっさりと言う九尾。
「あいででででででで!!さらに力を込めないで!!すずかよりはマシだけど!!!!」
『さて?提督さんの意見も聞きたいコンね』
『………管理局提督としては反対だが、現状を考え、そしてアリサ達の気持ちも痛いほどわかる身としては賛成しざるおえないだろう』
『OKが出たコンよ。あて、マミマミはどうするコン?』
「仕方ないわね…」
「あの…で、核を取るのは自分?」
当たり前コン
「………」
『さて、それでは方針が決まった所で煤渡り提督、アリサさんとすずかさんとついでにマミマミが気絶させた犯人達をこの結界から退避させて欲しいコン』
『ああ。それについては異論はない。むしろこっちから…煤渡り?』
『まっくろくろすけ出ておいで~♪』
『ああ、もういい。では転送を始めるから二人ともフェイト達から離れてくれ』
「たく…怪我したら承知しないからね」
「気をつけてね」
「………怪我については二人のせいで両肩が…」
「「なにか?」」
「サー!なんでもないであります!!」
親友二人がマジで怖かったフェイトは敬礼までしてそう言った。
管理局三大神の一人、雷光の夜叉をここまで脅えさすとは、流石白い破壊神の親友(フェイトもだが)
「そういえばフェイトさん、先程の怪我大丈夫ですか?かなり酷く殴られていましたが…」
二人が転送魔法で消えると仁美はフェイトを気遣ったが、答えたのは九尾だった。
『コン。ほぼ外傷は治したコン。ただ魔力にもダメージを受けていてそれがちょっとあれコンね』
「あれってなんだ。そういえばお前魔力と体力は回復出来ないんだったな」
『コン!魔力だけなら回復させるアイテムがあるコンよ』
「あんのかよ!」
『な!?そんなアイテムがあるのか!!?』
管理局の技術を持ってしても出来ない事をあっさり出来るという九尾に驚くクロノ。
『コンココーン♪神秘のリンゴ~』
「「「未来の青狸ロボみたいに言うな!!」」」
『このリンゴを一口かじればあっという間に魔力を回復できる神秘のリンゴコン』
マミ、ユウ、リョウのツッコミもなんのそのの九尾の説明に胡散臭いものを見る目で見るフェイト。
ツッコンだ三人も同じ様な目で見る。
リョウがひょいっとリンゴを受け取りしげしげと眺める。
ふとクルリと反対側を見た彼の目に凄まじくガラの悪い顔が嫌そうな目でガンつけていた。
「「「「「『…………』」」」」」
『さっさ、一息にかぶっと』
「「無理だろ」」
「この顔じゃあねえ…」
「遠慮します」
有料コンビ、マミ、フェイトの順にそう言うと九尾にリンゴを押し返した。
「それにしても、あの魔女よく攻撃してきませんね」
仁美の言葉にクルリと魔女の方を見た一同の目に、自分達に覆いかぶさろうとする魔女の姿が見えた。
「「ぎゃああああああああああ!!!!!!」」
「きゃあああああ!!!!」
「「ーー!」」
幸い魔女は動きが遅いためすぐに逃げたれたが、その代わりバラバラになってしまう。
魔女は一瞬誰を攻撃しようか悩むが、すぐさまユウとマミの方に襲い掛かる。
「なんでこっち!!」
「む!マイブラザー今行くぞ!!」
仁美と一緒に逃げたリョウはそう言って走るが、途中ですっころんでしまうのはなんというか、まあアレだな。
「あれってなにかと叫びながらもマイブラザーを助けるためにこの剣を投げてみるしかないじゃないか!!」
「余裕ですね…リョウさん…」
リョウの投げた狙い違わずユウに迫った。
「うそおおおおおおおおおおおおん!!!!!」
マジでなにやってんの!?な状況に叫びながらも避けるユウ。
が、避けた先は魔女の攻撃を避ける跳んだマミの避けた先でもあった。
早い話がリョウのせいで二人はぶつかった。
「うわ!」
「きゃあ!」
「大丈夫か!マイブラザー×先輩!!」
もんどりうって倒れる二人に強酸性の魔女の身体を突き破って駆け寄るリョウ。
『あぢぢぢぢぢぢ!!!!なに考えてんの!?』
九尾の装甲のおかげという気もするが、それでもあの粘度の高い魔女の身体を突き破るリョウの突進力はなんというか…。
こけの一念岩をも通す。
「…今のはシャレになりませんよ…」
マミの頭部が命中した胸元のソウルジェムを押さえながら怨みを込めた声で呻くユウ。
「それについては悪いと思っている…だが謝らない。って、あれ先輩は?」
きょろきょろと辺りを見回すしてもマミの姿がなかった。
ユウのそばで倒れているはずなのに。
『わたしならここにいるわよ…いたたた』
「む!?声はするけど姿が見えない…あれ?」
立ち上がったユウを見てリョウはある事に気づく。
彼の前髪に黄色いメッシュが入っているのだ。
さらに白いソウルジェムも黄色い輝きがある。
さらに言わせてもらえば先程の彼の口調が良く知るものと違う。
もっと言うとユウのすぐ後ろに半透明のマミの姿がある。
ポクポク、チーン。
「イメチェン?」
しばし考えたリョウはそんなトチ狂った事を言った。
「いや待て。冗談だ。冗談」
『コーン。地の文に弁解をしてどうするコン』
『あれ?なにこの状態?あれ?あれれ?』
自分の状態に気づくマミ。
「一体なにがどうなっているんですか?」
ユウも自分の服装やらに多少の変化、マミの衣装の巧みが入っている事を不思議がる。
「マイブラザー、マミ先輩…簡単に言うと二人合体していると思われる。以上」
「『簡単に言いすぎ!?』」
と、そこに魔女が襲い掛かる。
「「危ない!」」
仁美とフェイトが叫ぶなか、反射的にユウはマミのマスケット銃を取り出し魔女に向かってぶっ放した。
どしゅうううううううううううううううん。
『ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!?』
「おや?」
『え?』
「なに!?」
『ぬねの!?』
なんとマミが撃った時はせいぜい表面を軽く穴を空けただけの攻撃が今度は貫通どころかちょっとした穴を空けたのだった。
「うわ!」
「凄い!?」
その光景に遠目から見ていた仁美とフェイトも驚く。
「うそ~」
『凄いわ!普通に撃っただけなのに威力が段違いよ!!』
マミも興奮した様子で叫ぶ。
「頭の中で叫ばないでください…」
『あ…ごめんなさい…』
「…今まで活躍しなかったマイブラザーがついに役に立つ日がきた!」
『コン!ユウは他の魔法少女と融合する事でパワーアップするコン。しかも元の魔法少女よりも!!』
「………少し情けない能力な気がしますが…」
リョウと九尾の言葉にユウはため息混じりそう言う。
「しかし役に立たないままでいるよりはマシですね」
が、すぐに笑ってそう言った。
「「『『しかし、本編じゃなくて番外編でやるか?』』」」
隠された能力の覚醒が番外編でやられたユウは仲間とともにそうも言った。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
「って、今はそんな事言っている場合じゃないじゃないか!!」
魔女が怒りの声をあげたのでリョウはそういいながら神剣を引き抜く。
「『振り切るぜ!!』」
そう言って魔女に向かって駆け出す。
「じゃあ僕達も行きましょう」
『そうね』
力強く言うユウの言葉に嬉しげに答えるマミ。
「って、言っても自分で行かなくちゃいけないんですよね」
が、すぐに情けない言葉を言うユウ。
『……口調は変わっても中身はいつものままね…』
「すいませんね」
そう言うとユウはマスケット銃を二本生成して走る。
『フェイトさんは上から魔女の注意を引いて欲しいコン!その間にコンとマミがどろどろの身体を削るコンからある程度小さくなったらひとみんが鏡で一気に吹っ飛ばすコンよ!!』
「わかった!でもくれぐれも無理はしないで!」
「はいわかりました!」
九尾の言葉に答える二人。
「「ってなんで自分らおまけになってんの!?」」
九尾の発言に直に身体を動かしている二人が文句を言うが九尾はしれっと無視した。
「サンダーレイジ!」
フェイトの魔法が魔女を撃ち、
「せいや!」
『コーン!』
リョウの斬撃が魔女の身体を斬り飛ばし、
『ティロフィナーレ!!』
ユウと融合したマミの一撃が魔女に迫る…え?
「え?」
『コン?』
放たれた攻撃は魔女の体内に入ったと思った瞬間、魔女の身体の大半を吹っ飛ばすほどの爆発を起こした。
リョウを巻き込むほどの。
「ウソダドンドコドーン!!」
『オンドルラギッタンディカーー!!』
爆発に吹っ飛ぶ親友の姿にユウはぽつりと呟いた。
「今のはないでしょう…」
『だって…今後の参考にどれくらいの威力になるのか知りたかったし…』
「まあ、おかげで大半吹っ飛んだからいいですけど…」
駄々っ子の様に言うマミにユウははあとため息をつきながらもそう言った。
まああの二人なら無事だろうからいいかと思いながら。
『キュオオオオオオオオ…』
魔女はやばいと思ったらしく逃げようとするが、攻撃時も遅いその身で逃れられずはずもなく、
『今コン!ひとみん!!』
「はい!」
「『あ、無事だった』」
九尾の言葉に従った仁美は魔女に向かって駆け出した。
「きゃあ!」
が、落ちていたリョウに躓いた。
しかもそのせいで神鏡を手放してしまう。
「「『『えええええええええ!!!!』』」」
もういい加減にしろよと思いながら叫ぶマミ、フェイト、九尾、ユウ。
ヒュン。
飛んでいった神鏡はまるでフリスビーの様に飛び、
ザシュ。
魔女の身体を切り裂いて仁美の元に飛んでいった。
『あぶない!』
マミが叫んだ時、起き上がった仁美に神鏡が当たる直前だった。
ぱし。
「ーーふう!間一髪」
が、それをぎりぎりで高速移動したフェイトが掴んだ。
『あ、コアが落ちたコン』
「『ええ~~!!』」
神鏡に切られた断面からポロっと落ちたのをひょいっと拾う九尾。
こうして始終ぐだぐだな戦いはあっさりと終わった。
「なんだったんだこれ…」
マミとの融合を解除したユウがそう言うと一同はうなずいた。
『さて、後はコンに任せるコン』
九尾はそう言って落ちているグリーフシードぽい核にとてとてと近づいた。
なんとなく九尾の周りに集まる一同。
フェイトだけは念のため核を警戒する。
『さ、ぱぱっと終わらすコンよ』
だが、その時バラバラになった魔女の一部がむくりと起き上がり、仁美に迫っていた事に誰も気づいていない。
フェイトやクロノは一つ勘違いをしていた。
この魔女には確かに全体を統一する核が存在する。
だがそれは”二つ”あったのだ。
いや、正確には二つで全体の統一を行っているので、一組と言うべきだろう。
だが一つだけでもほんの少しだけの身体を操作する事は可能だった。
『コン?これは一体?』
九尾が違和感に気づいた時、すでに魔女が仁美に覆いかぶさろうとした瞬間だった。
『グチャグチャニナレバイインダ』
「え?」
魔女の声に振り向いた仁美が見たものは覆いかぶさろうとした魔女の身体の中心に瞳の様にランランと光るもう一つの核だった。
「そうはとんびがおおつかまい!!」
が、その時訳のわからん事を言いながらリョウが仁美を突き飛ばした。
「きゃあ!」
「大丈夫かい!?俺は違うぜ!!」
口調はいつもの調子のだが、額に脂汗が流れ、顔は苦悶を浮かべていた。
それもそのはず、仁美を突き飛ばす際に魔女の身体が僅かとはいえ背中に掛かったのだ。
いくら人間やめてるネタが多いリョウでもこれで無事で済むはずもない。
「リョウさん!リョウさん!!」
『マジすか!?』
「しまった!!」
まさかのシリアスな事態に一瞬言葉を失う一同。
『ギュオオオオオオオオオオオ!!』
ざまあと言わんばかりに雄叫びをあげる魔女だが、
ばしゅんばしゅん。
核のある所を撃ち抜かれる。
だが核は無事で、せいぜい表面が削れただけと思って油断した魔女の核を突っ込まれたマスケット銃が身体から押し出した。
ごろんと地面に落ちる核。
「ーー!!」
そこをマミはマスケット銃で殴り飛ばした。
『『ギュガウ!!?』』
同時に悲鳴をあげる二対の核、
「ーー!--!!」
再び地面に落ちたそれをマミは滅多打ちにする。
『や…やめるコン!それ以上やったらマジで死ぬコン!片方でも殺したらこの魔女は死ぬコン!そうなったらもう戻せないコン!!』
九尾は静止させようとするば、目の前で仲間がやられた事に切れたマミはそれを聞かず、新しくマスケット銃を生成してそれを核に突き刺す様に押し付けた。
「はー、はー、はー」
今にも引き金を引きそうなマミの様子にフェイトは止め様とするが、
『グオオオオオオオオオオ!!』
今度はもう片方の核が身体を集めて動き始めたのでそれをバインドで抑えなければならなかった。
「駄目ですよ…」
そう言ったのはユウだった。
「あなたは目の前で友達を傷つけられたのに平気なの?」
確かにリョウは今まで見た事もないほど苦悶の表情を浮かべていた。
「いやまあ、確かにそうですね」
『エンペラーすんなよ!!』
「は?」
ユウの言葉に訳のわからんツッコミを入れる九尾。
『肯定と皇帝を引っ掛けてみたコン』
こんな時によく冗談が言えると思う仁美とフェイトだったが、九尾の言いたい事はわかった。
「なら邪魔しないで」
マミの口調は静かだった。
それが逆に彼女が本気である事を物語っていた。
「いや自分も今のマミ先輩を止めるのは嫌です。だって怖いから」
「………」
「でもまどかが今の先輩を見たら泣くな~と思って止めてみました」
「どんな理由よ…」
マミの口調に呆れが含まれた。
どうやら少し落ち着いたらしい。
「そうね…鹿目さんならきっとこんなのマミさんじゃないとか言ってとめるんでしょうね…」
マミはそう言うと、マスケット銃を核から放し、もう一個の方に向けて放った。
粘液越しとはいえ核はその衝撃で地面に落ちた。
「九尾、さっさと元に戻しなさい。でないと今度こそそいつを殺すから」
そう言うとマミはその場を離れた。
『君達の中では彼女が一番冷静かと思っていたが…』
事態をずっと見ていたクロノが通信画面越しにそう言うと、
「でも一番精神的に脆い所がありますから」
とユウが答えた。
「おい、ユウ」
「ん?」
呼ばれてリョウに顔を近づけるユウ。
「今、先輩は俺のために怒ったんだよな?ということは俺の事が…」
「死んでろ」
ユウは寝言を言うリョウの顔面を踏んで黙らせた。

「へえ、そんな事があったんだ…大変だったんだね」
ユウ達から話を聞いた(マミが錯乱した事以外)まどかはそう言った。
「天罰…くす」
「さやか~聞こえてるぞ」
ぼそっと呟いたさやかにユウは疲れた声を出した。
「それでその魔女はどうなったの?」
「幸いにもまだ人間に戻せる段階だったから九尾が戻した後逮捕された。あいつ普通に凄すぎるよな…」
「それにしても、まさかユウに他の魔法少女と融合する能力があったなんてねえ」
「しかも融合した魔法少女の力も強化されるときたものだ!これはもう凄いとしかいうしかないじゃないか!!」
さやかの言葉にリョウはいつものテンションで叫んだ。
考えてみれば、彼のテンションが低かったのって4話で家で料理を作っている時のみしかないような。
ちなみに彼の怪我はかなり酷いものだったが、コン畜生がいたので大事にはいたらなかった。
「あの後管理局の人の事情聴取とかで結構大変だった」
「全く調書を取られたぜ。犯人でもないのに」
「短所は取らなかったの?」
「さやかちゃん、そのちょうしょじゃないよ」
「いや、わかってて言ってるんだけど…」
天然なまどかには通じない冗談が結構ある。
「そういえば、こんな風に終盤にほのぼのと会話するのって初めてじゃありません?」
「いや、それメタ発言だから…。あれ?そういえばマミ先輩は?」
ユウの言葉に彼の足元を歩いていた九尾が「「「いたのかよ」」」答える。
って、地の文の途中に言葉挟まない。
『コン!友達のいないマミマ』
と、次の瞬間さやかはまどかを、リョウは仁美を抱えてその場から跳び退いた。
その一瞬後、
コオッ。
黄色い魔力砲が彼らのいた所を焼き払った。
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
『コーーーーーーーーーーーーーン!!!!』
ユウと九尾は見事にその魔力砲に飲まれた。
別に彼がどんくさい訳ではない。
たださやかとリョウの反応速度が異常なのさ。
「「「「……………」」」」
四人はこんがりと焼けた九尾とユウを見て、次に魔力砲の飛んできた方を見る。
「あらみんな。おはよう」
そこにはでっかい大砲を消し見滝原中の制服姿に戻るマミがいた。
「「「「…………おはようございます」」」」
四人はそう言って一礼をした。
「これ…最初と同じオチじゃん」
またしてもティロフィナーレに見事巻き込まれたユウはそう言って呻いた。
「ほら、そんなとこで寝てると学校に遅れるぞ♪」
「寝かせたのはあなたです…がく」

あとがき
いや~、実際目の前で仲間がやられたらマミさんきっと怒りで我を忘れて暴走するんでしょうね…。
しかし、やっぱりユウの能力解禁を番外編でやるのは本当にどうなんだろ?
しかも管理局組みいらなかった気がするし。
つうかいらなかったな、うん。
あとふと気づいたんだが、九尾のマシンてなんか壊れる事多いような気がする…。
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テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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