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魔法少女まどか☆マギカSS更新。

ついにSSも第四話。
そういえば「魔法少女に花束を」という動画を見つけました。
まど☆マギの二次創作アニメです。
ファンが見たら普通の意味で泣ける。
九話と十話のネタバレが含まれていますので見る際は気をつけて見てください。
動画張った方が一番いいんでしょうが張り方がわからないし勝手に張っていいのかもわからん。
あと関係ないけど夢の中で九尾に説教された。
この物語には、ネタが結構使われています。
まどか☆マギカの雰囲気が壊れています。
オリジナル設定も結構あります。
そう言うのが嫌だという人は見ない方がよろしいですコン。
「「「「「「「「お前が言っているんかい!!」」」」」」」」


魔法少女まどか☆マギカライト

第四話:タイトル思いつきません
「じゃあつけんなよ…」
「全くだ」
『コン』

異空間内にある魔女連合のアジトにて。
「ふん。ざまあないなシャルロッテ」
銀の魔女ギーゼラはボロボロになりながら帰って来たシャルロッテを鼻で笑った。
「んだと!」
ダンとテーブルを叩くシャルロッテ。
「あらあら、乱暴ね。ねえ、アントニー」
ゲルトルートの言葉にうなずく彼女の使い魔。
「あれ?そいつの名前はアンソニーじゃなかったけ?」
「どうもアントニーが正しい発音らしいのよ」
「なんじゃそりゃ」
シャルロッテは椅子に深く座るとチーズ菓子を噛む。
『メタ発言はよせ』
ズライカがツッコム。
『どうやら、魔法少女達苦戦をしている様だね』
「何者だ!?」
突然聞こえた声に辺りを探す魔女達。
『ふっふっふっふっ。ここだ』
そう声がした所を見るとそこには一匹のキュゥべえがいた。
何故かその首には風もないのにはためいている赤いスカーフが巻かれていた。
「なんだ…」
「キュゥべえか」
ゲルトルートとシャルロッテがそう言うと、魔女達は席につきなおした。
『こらーー!!』
キュゥべえは文句を言うとテーブルの上に跳び降りた。
『僕の名はスーパーインキュベーター!通称SQB!』
「「「「『帰れ』」」」」
魔女達は異口同音いっせいにそう言い放った。
SQBがテーブルにのの字を書いていると、この要塞の主が二体の機械兵を連れて入ってきた。
機械兵はそれぞれ槍とライフル銃を構えている。
『みなさん、エリーを見ませんでしたか?』
「エリー?」
問い掛けられた魔女達はしばし考える。
「そういえば…最近見ていない気がしますね…」
「もともと、姿を見せる奴じゃないしね」
「見ていないが」
「見ていません」
『エリーがどうかしましたか?』
『要塞のシステムの整備を手伝ってほしいのですが…部屋にいないのですよ』
『あ』
ん?首を傾げる魔女達の中、何故かSQBが声をあげた。
『もしかしたら…あれかな…?』
『どれですか?』
『ちょっとお金がほしくてね…たまたま見つけたデスクトップがあったからそれ売ったんだけど…もしかしてそれがエリーだったとか?』
「「「「『それだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!』」」」」
SQBは次の瞬間その場にいる魔女達に袋叩きにされた。


「でやああああああああああああああああ!!」
さやかの剣が黒い影を斬り裂いた。
『ぎゃあああああああああああああああ!!』
黒い影は悲鳴をあげて消滅した。
「絶望がお前のゴールだ」
さやかが照井竜かお前はと言いたくなる様な事を言うと周りの異空間が消え、普通の景色に戻った。
なお、念の為に言っておくが、別にさやかの言葉で周りの空間が戻った訳ではないのであしからず。
「ずいぶんとなれたはね」
元の格好に戻ったさやかにマミが声を掛けた。
「いえ~い☆」
ピースするさやかの頭にドスっと何かが刺さった。
「ぎゃあああああああああああああ!!」
「あら?グリーフシードだわ。さっきの魔女が持っていたのね」
ポンとグリーフシードをさやかの頭から抜き出しながらマミはそう言った。
「グリーフシードって、あの怪物を産み出す?」
頭から血をだくだく流しながらさやかはそう言った。
「止血したら?あれはかなり特殊な例よ。たぶんあの特殊な魔女達だけが持つ特殊能力でしょうね。本来は魔女の卵よ」
「卵!?」
さやかの頭の中で卵から生まれるひよこの絵が浮かんだ。
何故かは当人にもわからない。
「ええ…。でもこの大丈夫よ。これをこうして…」
そう言うとマミはグリーフシードをさやかのソウルジェムにあてた。
するとグリーフシードは光になり、ソウルジェムに吸収された。
「こうする事で、最大魔力保持量が増えるのよ。持っていた魔女が強ければ強いほどその量は増えるわ」
「へ~、そういう風に設定変わってんですね~」
「………そうね」
メタ発言するさやかにマミは乾いた笑みを向ける。
「しっかし、最近出ませんね。あの魔女達。出てくるのは変なのばっか」
「………今のが普通であれが変なんだけどね」


暗い廊下をSQBは歩いていた。
『何もみんなで殴る蹴る踏む引っ張る刺す斬るしなくてもいいじゃないか。まったく』
何故そこまでやられても無事でいるのか。
これがスーパーの底力という訳か。
『ま、いっか。責任でエリー探索を命じられた。これで地上に降りられるぞ』
自動ドアをくぐり、SQBは真っ暗な部屋に入った。
『さあ行こうか、お前達』
SQBが見上げると、そこに赤い光が六つ、彼を見下ろしていた。
なんだかすっごいネタ臭があたりにした。


「やはり美人ぞろいで帰ると気分がいいじゃないか。そう思うだろうマイブラザー?」
『コーン!眼福眼福、げへへへへへ』
「お前ら少しは自重しろ」
相変わらずの二人にユウはため息をついた。
「なに言っているんだマイブラザー!男からスケベ心をなくしたら人類はお終いじゃないか!」
『その通りコンよ!スケベ心があるから子供が生まれるコン!!』
「言ってる事は正しいけど、そうはっきり言うべき事ではないだろ」
さやかが嘆息しながらそう言った。
「女にはスケベ心はないの?」
「おおと!まどっち、それは言っちゃいけないぜ。男は汚く、女は清くだぜ」
まどかの疑問にリョウはサムズアップでそう言った。
ちなみに彼が何が言いたいのかまどかには全く理解出来ていない。
「本当にリョウ君は楽しそうね…」
にこやかに言うマミ。
ちなみに仁美は何か用事があるとかでここにはいない。
「それにしても昨日はひどいじゃないか!俺が着く前にけりをつけるなんて!!」
と、いきなり昨夜の事で文句を言うリョウ。
「いや、待つ意味ないでしょうが!!」
「そうね…別にさやかさん一人で勝てる相手だから別に間に合っても大して活躍しなかったんじゃない?」
「おう!マミ先輩までHI☆DO☆I!!」
「それにしてもこの町にあんなに魔女がいるなんて予想外だわ」
『コーン。実はその事でちょっと気になる件があるコンよ』
「気になる事?」
『コン。この町は実は魔法少女達の隠れたスポットになっているコン。なんでだと思うコン』
「そんな風に言われると聞きたくなくなるじゃないか」
『コン!謝るコン!!だから聞いておくれよおとっさん!』
「誰がお前の親父さんだ!」
『コン。この町の魔女の出現率は他の町に比べて圧倒的に多いコン。だからグリーフシードで自身の強化を狙う魔法少女達には格好の狩場コンよ』
「そうね。グリーフシード目当てに一般人を犠牲にしようと考える魔法少女も少なくないし…」
「どういう事ですか?」
マミの言葉に不安を感じるまどか。
『魔女の使い魔は人の魂を食う事で魔女になるコン。そしてグリーフシードを産むコン。そのためにわざと使い魔を人に襲わせる魔法少女がいるんだコン』
「「そんな!?」」
「ひでー話もあったもんだぜ」
「使い魔って、あの髭が生えていたり、犬なんだか看護士なんだかみたいな?」
『そうコン。あいつらもある程度成長すれば自力で結界を張る事があるコン。そうなったら魔女と変わらんコン』
魔法少女の知られざる事実に驚愕するまどか達。
一同が校門を出ようと(まだ出てなかったんかい)した矢先。
「あ、そうだまどか。あんた確か今日は保険委員のなんかがあるんじゃなかったけ?」
と、さやかの言った言葉にピタッと止まるまどか。
「あーー!ごめんみんな、さきに帰ってて!!」
まどかはそう言うとバビューンと擬音が聞こえてきそうな速度で校舎に戻っていった。
「「「「『速い…』」」」」
その速度に驚く一同。
「でも、まどかがあんなに速く走ったらこける気が…」
「鋭い!」
ユウの言葉にさやかがそう言った時、まどかはすっころんだ。


「ふう、すっかり遅くなっちゃった」
まどかはすっかり暗くなった空を見上げながらそう呟く。
「あれ?あれって…ユウ君?」
校門の前に佇む少年の姿にまどかは首を傾げた。
「どうしたの?」
「あ、忘れ物をして…」
と言うユウだが、まどかには自分を待っていてくれたという事がわかった。
「そうなんだ…」
が、あえて嬉しい思いを隠してそう言った。
「うふふふ」
「なに?」
「ううん、なんでもない。一緒に帰る?」
「あ、うん」
二人は並んで歩き出した。
一体わたしは何を書いているでしょうね?
歩く事しばし。
((なんか…気まずい))
二人はちょっと戸惑っていた。
(考えてみれば、二人きりなんて今までなかった様な…)
(いつもはさやかちゃんとか、リョウ君とか、ほむらちゃんがいたけど、今この場には…)
(なにか言った方がいいよな!)
(うん!なにか言うべきだよね!)
「「あの…あ!」」
全く同じタイミングで喋ってしまい、口を閉ざす思わず二人。
「まどかから…」
「ううん…ユウ君から…」
青春街道ぶっちぎりの二人だった。
『なに青春しているコン?』
「いきなり出てくんな!!」
いきなり目の前に現れた妖怪狐をユウは思いっきり蹴っ飛ばした。
が、それは重さ五十キロの妖弧人形だった。
「ふぁhksdjfc、xkmvsだ!!!!!????」
予想外の激痛に思わず言語崩壊を起こして跳び跳ねるユウ。
「ユウ君大丈夫?」
「RA…RAIHYOUFURAIHYOUFU」
「全然大丈夫じゃない!!」
『コン。情けないコンね。それでも男の子コンか?』
元凶はベンチの上でポテチをかじりながらそう言ってきやがった。
「KONOYAROU…」
「あ、ちょっと戻った?」
『コーン。急に用事を思い出したとか言ってどっか行ったと思ったら、まどっちを口説こうとしていたなんて、あんたもすみに置けないコンね』
九尾の言葉に顔が赤くなるユウとまどか。
『かあ、若いっていいコンね~』
唾でも吐きそうな様子でそう言う九尾。
と、そっぽを向いた彼の目にあるものが見えた。
『コン?ひとみんじゃないかコン。こんな所でなにやっているコン?』
ひとみん?と思って九尾の見た方向を見てみた二人は、歩く仁美の姿を見つけた。
「あ、仁美ちゃんだ…」
『そうコン!この甘酸っぱい関係をもっと多くの人に知ってもらうコン』
「「やめて~!!」」
慌てて九尾を捕まえようとする二人だが、九尾はぴょんぴょん飛び跳ねて仁美の所に向かう。
『ひっとみ~ん!聞いて欲しいコ~ン☆』
「待ってやこの妖怪毛皮!!」
「誤解…でもないかも知れないけど誤解だから!!」
九尾を追い掛ける二人だが、相手は妖怪といえ狐。
その速度は本気で逃げる猫や犬を追うが如く。
人間の足で追いつくはずもない。
まあ、それは四足の話で、九尾は二足で走っているのだが。
「あれ?九尾さん…まどかさんとユウさんも」
『コン!?』
にっこりと微笑む仁美を見て驚いた様子の九尾。
「ーーどうした?」
九尾の様子に疑問を持つユウ。
「仁美ちゃん…なにしているの?」
「これから素敵な所に行くんです。そうですわ。お二方も一緒に行きましょう」
そう言ってまどかの手を取る仁美。
「………仁美?」
ユウは違和感を覚えた。
何かが違う。
そう思えてならないのだ。
『二人とも気をつけるコン。今のひとみんは死のうとしているコン』
「え?」
「は?」
九尾の言っている事が理解出来ず、首を傾げる二人。
『ひとみんの首筋を見るコン』
言われて見てみた仁美の首筋に、四角の中に羽の生えた少女の様なマークがあるの二人は見た。
「なにこれ?」
『それは魔女の口つけコン。それをつけられた者は理由なき自殺や殺人を犯すコン。ひとみんの言葉から推察するに自殺コンね』
「ちょ…それやばくね?」
『コーン!でも今ひとみんを止めるよりこのままついて行って魔女の所まで行くコン。現場の近くに魔女は必ずいるコンから』
「よし…行くよ。ユウ君」
「流石にこの状況を放っては置けないな」
九尾の説明に気を引き締める二人。
『じゃ、コンは応援を呼びに行くコン』
「待てい」
前足をあげてさっさと走り出す九尾の頭をむんずと掴むユウ。
『………なにコン?魔女が出た時二人だけで対応できるコンか?』
「「うっ…」」
九尾の言葉に呻く二人。
はっきり言おう、無理だ。
不可能だ。
奇跡も魔法もないからね。
『ほら、地の文にもしっかり言われているコンよ。じゃ、アデュー』
ユウの握力が緩んだ隙に抜け出した九尾はそう言って今度こそ走り去った。
「…………でもそれを別にしてもあいつに頼るとなんか不安なんだよな~」
それもはっきり言う。
その通りだ。
「「………」」


まどか達は使われていない倉庫までやってきた。
しかも何時の間にやら魔女の口づけをされている人が周りからぞろぞろとやってきたからさあ大変。
「真面目に語ろうよ作者!真面目なシーンなんだから!!」
「ユウ君…誰に言っているの?」
まどかは不安そうだった。
ユウがメタ発言したというのもあるが、一番はこの倉庫内の雰囲気だった。
周りにいる暗い倉庫内だというのに人達がニヤニヤとして、かなり不気味な空気をかもしだしていた。
と、一人の男性がバケツに何かを入れ始めた。
「なにをしているの?」
「ん~、洗剤を入れているみたいだけど?」
まどかの問いにユウは近づいて確認してみた。
「さあ!素晴らしき世界へ!!」
一人がそう言うと、もう一つの洗剤を取り出した。
その時、まどかの脳裏に母から注意された事を思い出した。
洗剤には、混ぜると有毒ガスが発生する事があると…。
ユウもその事に気づき、慌てて男を止めに入る。
「やめろ!なにやっているんだ!!」
が、そこに別の誰かがユウを男から引き剥がす。
「く…え?」
てっきり魔女の口づけをされた人かと思っていたユウは、相手の顔を見て固まった。
それは、もうお馴染みとも言える戦闘員の顔だった。
「「ええーーーーーーー!!」」
「ははははは!邪魔はさせんぞ!!」
気がつくと、周囲には操られた人だけでなく戦闘員の姿まであった。
更にあのグリーフシードから産まれた怪物までいるではないか。
「ふははははは!まさか口づけもされていない者が紛れ込んでいようとわな」
「しかし、我々やグリーフモンスターがいるとは運のない奴らだ!」
口々に言う戦闘員達の言葉にユウは眉をひそめる。
「あれ?あれは使い魔獣って言うんじゃなかったけ?」
「いや、グリーフモンスターの方がかっこいいという意見でそっちになったらしい」
「そうですか…」
自分を抑えている戦闘員の言葉にユウは疲れた声を出した。
「む!?そういえば何故前の名前を知っている?」
疑問に思う戦闘員を変身したユウの肘撃ちが炸裂する。
「アウチ!」
「まどか!パス!」
まどかに洗剤入りのバケツをパスするユウ。
「わかった!」
しかし、まどかを後ろから仁美が羽交い絞めにする。
「駄目ですわ~まどかさん」
「放して!仁美ちゃん!!」
もみ合う二人。
その時、仁美の懐から掌程の大きさの円盤状のものが落ちた。
床に落ちたそれは突然光を放ち、一抱え位ある鏡になった。
「ぐあああああああ!!」
「目がああ!目がああ!!」
目をやられて苦しむ戦闘員達を見ながら、ここにリョウがいたらきっと同じ事するんだろうな~とユウは場違いな事を考えていた。
「あら…わたしは?」
仁美はぱちくりとして周りを見回す。
その隙にまどかは窓からバケツを放り出した。
ガシャーーン。
「ぎゃあ!」
悲鳴の様なものが聞こえたが、まどかは気にせず、というより気にしている暇がなかった。
「おのれ!」
怒りの声をあげる戦闘員達。
「あの~まどかさん…これは一体?」
「仁美ちゃん!元に戻ったんだね!!」
「って、まどか!喜んでいる場合じゃない!!」
ユウの言葉に後ろを振り向いたまどかが見たものは、自分に向かって槍を振り下ろすカタツムリの特徴を持ったグリーフモンスターの姿だった。
「ええええ!!!」
「あぶない!」
仁美は咄嗟に落ちていた鏡を拾ってマイマイグリーフに向けた。
すると鏡が光、マイマイグリーフは吹っ飛んだ。
「「「「「「「「「ええーーー!!なんだあの鏡!?」」」」」」」」」
戦闘員だけでなく、まどかやユウも驚いた。
「今のうちです!」
仁美の言葉に近くにあったドアに走るまどかとユウ。
が、そこには戦闘員が一人いた。
「いかせん!ち、止めるという使命にかこつけての痴漢行為!!」
と叫びながら、仁美に向かって襲い掛かる。
「きゃあ!」
が、仁美の持っていた鏡でぶん殴られる。
「げふ!」
「やあ!」
更に仁美は戦闘員の腹部を思いっきりぶん殴った。
「う!」
何故か自分のお腹を押さえるまどか。
「今のうちだ!」
ユウはそう言ってドアを開け、仁美とまどかを中に入れると、自分も中に入ってドアを閉めた。
「「「ふう…」」」
もう安心と一息つく三人。
「あの…それで何故わたしはここに?」
「あのね…」
事情をあまり理解していない仁美に説明をするまどか。
それを後ろ目に、部屋の中を見回そうとしたユウは固まった。
「そんな恐ろしい事が!」
まどかから事情を聞いた仁美は恐怖の表情を浮かべる。
「でももう大丈夫だよ」
「いや…そうでもないかも」
「「え?」」
ユウの方を見た二人は彼と同じく固まる。
自分達が今いる場所がどういう場所なのかわかったから。
そこは、誰がどう見ても魔女の結界の中だった。
「「「…………」」」
三人は回れ右をしてドアから出ようとしたがその前にドアをマイマイグリーフモンスターが蹴破って入ってきた。
「………どうしよう?」
ユウはだらだらと汗をかきながら二人に問い掛ける。
「そう言われても…」
「あの…思ったんですが…魔女はどこでしょうか?」
「「え?」」
仁美の言葉に結界内を見回すが、どこを見ても魔女の姿がない。
いや、一つだけ怪しいのがあった。
結界の中心に人が入れる位でっかいダンボール箱があるのだ。
グリーフモンスターに警戒しながら、ユウは箱を開けてみた。
中には、ツインテールの少女がノートパソコンのキーボードを叩いていた。
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタ…。
「は!」
少女はユウに気づくと、顔をばっとあげた。
しばし見つめ合う二人。
ーーパタン。
ユウはダンボールの蓋を閉めるとまどかと仁美の元に戻った。
「なんもなかった」
「「………」」
そう言うユウに沈黙で返すまどかと仁美。
「ユウ君…見てる」
自分の後ろを指差すまどかの言葉にユウは後ろを(見たくはなかったが)振り向くとダンボール箱の蓋を少し開けて先程の魔女がこちらを覗いていた。
じーー。
(((見てる…)))
三人がどうしようか悩んでいると、どこからともなく片翼の天使を模した球体間接人形の様な使い魔、ダニエルとジェニファーが現れが魔女入りのダンボール箱を持ち上げ、まどか達に近づいてきた。
間近まで近づいたダンボール箱魔女はこそっとノートパソコンの画面を見せた。
ーーなんで邪魔するの?
と出ていた。
「なんでって、どうしてあなたはあんな事を!沢山の人を自殺させようと…」
まどかの言葉を聞いた魔女はすすすと箱の中に戻っていくと、またカタカタカタという音がする。
そしてまたノートパソコンの画面を出す。
ーーそれが魔女だから。
と書かれていた。
「あのさあ…自分で喋ったら。けっこうまどろっこしいじゃん…」
ユウはぽつりと呟いた。
先程「は!」と言っていた(?)事から、喋れない事はないだろう。
「「「「「「「なにを!!」」」」」」」
ユウの呟きにどこからともなく(まどか達が入ってきたドアはグリーフモンスターが蹴破った時に消滅しているので一体どこから入ってきたのか)入ってきた戦闘員達が怒りの声をあげた。
「エリー様はな…奥ゆかしい御方なのだ!」
「とっても引っ込み思案なのだ!」
「あとダンボールに入っているのは箱入り娘だからじゃないぞ!」
「筋金入りの引きこもりだからだ!」
口々にそう叫ぶ戦闘員達。
エリーと呼ばれた魔女は”筋金入りの引きこもり”と言われたのが恥ずかしかったのか、顔を引っ込め、そのまま後退(正確には彼女の入った箱を持った使い魔が、だが)した。
「よーし!やろうども!やっちまえ!!」
「「「「「「おーー!」」」」」」
戦闘員は一斉に叫ぶとマイマイグリーフモンスターを先頭にまどか達に向かって走り出した。
「げ!」
「「きゃあ!」」
悲鳴をあげるまどか達だが、唯一戦闘可能なユウが戦闘員一人程しか戦闘力がないので三人の運命はお終いとしかいえない。
が、ヒロインがピンチに駆けつけるのがヒーローというものである。
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
突然の爆発で結界の一部が吹っ飛ぶ。
「え?」
「?」
「なんだああああああああああああああああああああああああああ!!!!??」
思わず顔をそちらに向けるまどか達。
戦闘員達も同じく向ける。
するといくつもの弾丸が戦闘員を貫いた。
「ぎゃ!」
「ぐあ!」
「うおおおお!結局こうなるのか!」
「そんな事を言うな!こうなるのが戦闘員の宿命!」
「そうだぞ!こうやって主人公達の見せ場を作るのが俺達の存在意義じゃないか!」
「そうだったな…俺が間違ってたぜ!」
「ああ!それではみなさま!」
「「「「「「「さよなら~」」」」」」」
そう言って手を振る戦闘員達は一斉に爆発した。
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおん!!
合唱。
「グアアアアアアアアアアアアア!!」
マイマイグリーフモンスターはそんな戦闘員達の勇姿を気にせず、爆発地点に向かうが、
「ティロ・フィナーレ!!」
必殺の一撃に粉砕された。
「まどっち!ひとみん!そしてマイブラザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!無事かああああああああああああああああ!!」
「まどか!仁美!無事!」
「鹿目さん!志筑さん!助けに来たわ!」
「まどか、大丈夫?」
『コン参上!』
爆煙が収まると、そこにはいつもの面々(何故かさやかとリョウは普通のまま)がいたのだった。
「マミさん!さやかちゃん!ほむらちゃん!えーと、リョウ君!九尾!」
「みなさん!」
助けが来た事に喜ぶまどかと仁美だが、素直に喜べない人物が一人。
「…………なんでリョウだけしか僕の名前呼ばないの?」
ユウの問い掛けに揃って明後日の方向を向くリョウと九尾以外のメンバー。
「まあ、いいけどね…」
哀愁漂うユウだった。
「さ~て、後はあの天使みたいな人形がもっているダンボールみたいな魔女だけか!!
「いや、あの人形は使い魔。魔女はあのダンボールの中にいる」
誤魔化す様に言うさやかの言葉を訂正するユウ。
「……………え?」
さやかとリョウはしばしダンボール箱を見て、
「箱入り娘?」
「筋金入りの引きこもりじゃないか!」
と指差しながら呟いた。
その言葉を合図に。
ドシュウウウウウウウウウウウウウウウン。
隣りでいきなりほむらがグレネードランチャーをエリー(入りのダンボール)に向けてぶっ放した。
「「どわ!びっくりした!!」」
驚くさやかとリョウを無視して、ほむらは撃ち終わったランチャーを投げ捨て、マシンガンをホムスピナーから取り出した、爆炎に向ける。
「暁美さん…そういう風に投げ捨てるのはあまり感心しないわよ」
マミの言葉に全員があんたが言うなと思ったが、煙の中からデスクトップの様なものが飛び出したので、一同はツッコミを放棄した。
飛び出したデスクトップの画面には先程の少女の姿がある。
どうやらあれが彼女の魔女としての姿らしい。
「暁美さん、二人で行くわよ」
「わかったわ」
マミの言葉にうなずくほむら。
二次創作でもなかなか見られないほむらとマミの共闘シーンが開始された。
二人は左右に跳び出すと、まずマミが攻撃する。
が、エリーはあっさりと避ける。
続いてほむらがマミに気を取られているはずのエリーにマシンガンを撃ちまくるが、まるでわかっていたかの様に避けてしまう。
しばらく二人は必死に撃ちまくるが、全くと言っていいほど当たらない。
「なんで当たんないのよ!も~」
「まるでこっちの動きがわかるみたい…」
ふよふよと浮かぶデスクトップにイラだった様子の二人。
「おい、マイシスター。ここは俺達も参戦すべきじゃないか?」
「そうだね」
さやかがうなずいたの確認すると、リョウはコミック版まどか☆マギカを読んでいた九尾の頭をむんずと掴む。
「行くぜ」
「ああ…」
二人はそう言い合うと肩をくっつけ、変身に必要なもの(さやかならソウルジェム、リョウなら九尾)を持った手をお互いのを組み合わせてWに見える様に構え、
「「変身」」
と叫んだ。
後はいつも通りの変身シーン。
その光景にユウは、
(こいつら今の絶対ダブルを意識した…)
と思っていた。
事実、二人は同時に指を鳴らすとエリーを指差し、
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
と叫んだ。
『コーン…まどっちとユウの次はさやかんとリョウが青春してるコンね』
二人の息の合ったコンビネーションに九尾がそう言った。
その事にユウは妙に思う。
あの二人の妙に息の合ったネタは今日に始まった事ではない。
なら何故?と思った時だった。
「え?なになに?まどかとユウがどうしたって?」
「なんだ?なんだ?」
「もう少し聞かせてください」
と、さやか、リョウ、仁美が九尾の話に興味を持ったのわ。
その事でユウは気づいた。
先程の事をばらすつもりで言ったのだと。
『コーン!よくぞ聞いてくれました!ひとみんを見つける前の事コンけど…』
「や~め~て~!!」
慌てて止めに入るまどか。
が、その行為は完全に裏目に出た。
「ほほ~う!つまり、あたし達に聞かれたくない話…胸キュン的な話と見た!」
「まあ!」
「マイブラザーも隅に置けんな!!」
完全に興味を持たれた。
「ちょっと!戦うなら早くしてよ!」
と、新しい使い魔を画面から出され、その相手をしているマミから苦情が来たのでこの話はお流れに…
「その話はこれが決着したらわたしも交えてじっくり
「「なってない!?」」
「「ならば最速で片付けるしかないじゃないか!!」」
さやかとリョウは異口同音でそう言うとエリーに向かって跳びあがった。
エリーの使い魔が迎撃にあたるが、あっさりと切り伏せられる。
「ーー!!」
エリーは焦った様に二人の攻撃を避ける。
だが、その動きには先程の余裕さがない。
その事を不審に思うマミとほむら。
(自分達と二人が戦闘スタイルが違うから、というのとは少しわね…)
とうとうデスクトップを真っ二つにされ、中の少女が地面に落ちた。
「ふっ、勝負あったな」
ノートパソコンを抱きかかえるエリーに刀を向けるリョウは不敵な笑みでそう言うと、いきなり刀を納めた。
「って、おい!」
『なにやっているコン!?』
さやかと九尾にツッコまれたリョウは、再び不敵な笑みを浮かべる。
「俺は戦士である前に一人の男だ」
「はあ!?」
訳がわからないといった表情のさやか。
『なるほど…』
九尾はリョウの言葉を理解した様だ。
「そう!男なんだからかわいい女の子を傷つけれるわけないじゃないか!!」
「あほかああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
力一杯叫ぶリョウをさやかは力一杯ぶん殴った。
ちなみに九尾はぶん殴られる瞬間元の妖弧の姿に戻ってさやかの攻撃をかわした。
結果リョウはさやかの渾身の一撃をその顔面に受け止める事になる訳で…、
「へぶるどがぐらがらごろごろごろ!!」
意味不明な叫びをあげながら吹っ飛んだリョウはさらに周囲を回るメリーゴーランドの木馬の様なものに巻き込まれてそのまま引きずられていった。
「うぎゃああああああああああああ!!!!首が!首があああ!!」
「ほんと、馬鹿」
耳障りな悲鳴をあげるリョウを見ながらさやかは吐き捨てる様にそう言い放った。
一方エリーはいうと、木馬に首が引っ掛かって引きずられるリョウをとても興味深そうに見ていた。
その側頭部に銃口が押し付けられる。
「さて、とどめよ」
冷徹に言うほむら。
「彼は馬鹿だからあんな事を言ったけど、わたし達にはあなたを見逃すつもりは全くないの。悪く思わないでね」
マミがエリーにそう言うと、ほむらは引き金に掛かる指に力を込めた。
『それは困るな』
が、引く前に突如聞こえた声と共に降ってきた閃光弾に邪魔された。
「「「「「「「きゃあ!?」」」」」」
「うわあ!?」
『目が~目が~!!』
「首がああああああああああ取れるうううううううううううううう!!」
こんな時にネタを忘れない九尾と、眩しいどころではないリョウの絶叫に一同は心の中でツッコンだ。
「う…ーー!」
すぐに目を覆って被害を最小に抑えたほむらはすぐに銃を押し付けていた相手ーーエリーを見る。
先程と変わらず。
いや、閃光弾で目がやられて目を押さえていたがとりあえず目くらましの間に連れ去られたという事はなかった。
「ーー?」
ではさっきのはなんだったんだ?と思って辺りを見回したほむらの瞳に、目を押さえて苦しむ白い生物(何故かぬるぬるした液体で濡れていた)があった。
『ぐおおおおおおおお!!目を押さえるのを忘れていたああああああああああ!!』
その赤いスカーフをした生き物を見た瞬間、ほむらの中で黒い焔が灯った。
もうそれは轟々と。
ちゃき。
それに銃を向け、
発砲。
パンパンパンパンパンパン。
『いでででででででででででででででででででで!!』
装填、発砲。
ダンダンダンダンダンダン。
『ぎゃあああああああああああああああああああ!!!』
装填、発砲。
バンバンバンバンバンバン。
『うぎゃあああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ライフル。
ターンターンターンターンターン。
『あべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべ!!!』
武装チェンジ、マシンガン。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ。
『ぐるああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ガトリング。
ズイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
『gkjhぁsfjdld、xm。gc。mvdscfぁ、!!!!!』
ピクピクと痙攣する生き物に近づき、爆弾を数個設置。
ちゅどおおおおおおおおおん、どおおおおおおおおおおおおん、どかあああああああああああん、ばあああああああああん、ずぐおおおおおおおおん。
『ーーーー!!(声にならない…否、声にもならない悲鳴)』
爆発が収まると、黒く焦げた物体がひゅるぽてと落ちた。
「「「「「『………………』」」」」」
あんまりと言えばあんまりなほむらの行為に流石に引く一同(リョウ以外)
ただ一人、エリーだけは違った。
メリーゴーランドを止めた(リョウがうるさかったので)彼女はほんのちょっとしか動かない(動けるんかい)それの赤いスカーフに気づくと、ほむらが投げ捨てたガトリングを持ち上げ、
がん。
思いっきり振り下ろした。
するとそれは動かなくなった。
止めだったらしい。
が、それでもまだ足りない人がいた。
言うまでもなくほむら。
「とどめ」
もう一発グレネードランチャーをぶち込むほむら。
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン。
「………ここまでする必要はあったのかな?」
ぽつりと呟くまどか。
『まったくだよ』
「「「「「「『えええええええええええええええええええええええええええ!!!!』」」」」」」
何事もなく起き上がる白い生物に驚く一同。
すちゃ。
『いやマジ勘弁してください。マジで』
土下座までして懇願する白い生き物…ほむらは再装填したグレネードランチャーをおろした。
『僕の名前はスーパーインキュベーター。通称SQBさ☆』
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!
自己紹介をした瞬間爆発するSQB。
一同は再びほむらを見る。
ほむらの手にあったグレネードランチャーの砲弾はなくなっていた。
撃ったらしい、さっきのを。
『こらああああああああああ!!いきなり撃つとは何事だ!!つうか暁美ほむらはいい!一応敵だから!でも何でエリーにまでぶん殴られなくちゃいけないんだ!!』
すっかり黒く焦げたSQBガバッと起き上がるとエリーに向かって文句を言った。
エリーはSQBにノートパソコンの画面を見せる。
そこには、
ーー売られた腹いせ。
と書かれていた。
『まあ、それについては謝ろうじゃないか…』
SQBは額にでっかい汗を浮かべるとそう言ってなんとか誤魔化そうとした。
『とにかく、君を迎えにきたよ☆』
「待ちなさい。逃がすつもりはないわ。この魔女も、あなたも」
マミの言葉にSQBはチッチッチッと前足を振る。
『それはどうかな』
「さっきから気になっていたんだけど、あなたインキュベーターにしては変よ。たしかあいつらは感情を持っていないはず」
『だからスーパーだと言っただろ。僕は感情があるのさ☆マギカに改造してもらったからね』
ほむらの疑問に答えるSQB。
「改造。というか、あとなんで現れた時濡れていたの?」
『いや~さっきこの結界がある倉庫の窓の下にいたら突然洗剤入りのバケツが振ってきてねえ…』
SQBの言葉にあはははと乾いた笑いをするまどか。
『それは置いといて…。逃げられるさ、僕が何の策もばく君達の前に姿を現すと思ったのかい?』
SQBがそう言うと、突然結界の上の方に亀裂が走る。
「「「「「「「!!」」」」」」」
驚いて上を見上げる一同。
九尾だけは何故かえびせんをかじっていたが。
『ふははははははははっふぎゃあ!!』
亀裂から入ってきたでっかい腕がSQBとエリーを掴むと(SQBは力加減を間違えたのか、握り潰したしまったらしい)そのまま連れ去っていった。
「ひゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
悲鳴をあげるエリーが消えていくのを呆然と眺める一同。
結界が消え、穴の空いた倉庫の天井からこちらを覗く赤い眼が見えた。
「これやばくね?」
ユウの言葉に同感な一同。
「外に逃げるわよ!」
「あ!魔女に操られていた人達が…」
『それならここに来た時に避難させたコンよ』
「「「準備いい!?」」」
『コンはいい妖怪コンよ?ちゃんと一般人の避難はちゃんとやるコン』
おおーーと感心するまどかと仁美だったが、ユウは、
「もしかして、結界に入るずいぶん前に来てたの?」
「コン。おかげで突入が遅れたコンよ」
「でもそれなら助けにくる人と助ける人を分けてくれてもよかったんじゃない?」
ユウの言葉に魔法少女三人と妖怪狐はしばし無言でいると、
「「「ああ」」」
『コンドルウェーイ』
と手を打った。
「気づいてよ!!」
「って、そんな事言ってる場合じゃないよ!!」
まどかの言葉の通り、倉庫の天井が崩れ始めた。
『みんな!逃げるコン!!』
そう叫んだ九尾だが、
『コン?』
気づくと彼しかいなかった。
『待って欲しいコン!放置は寂しいコン!!』
慌てて倉庫から脱出したまどか達。
その時、倉庫が音をたてて崩れた。
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
「「あ、リョウの奴を忘れてた…」」
倉庫から聞こえてきた悲鳴にポツリと呟くさやかとユウ。
『そういえば脱出の時背後で呻き声がしてた様な気が…』
九尾もぽりぽりと頬をかく。
『キュララララ』
『キュブラブラ』
崩れた倉庫の後ろに立つ巨大な影に一同が、ん?と思って見てみるとそこには、
「ねえ、あれって超合金Z製のロボットに瞬殺された獣の様に動くロボットだよね…」
「確かにそうだね」
『コン』
その姿にさやか、ユウ、九尾はでっかい汗マークを浮かべる。
「「『顔以外は』」」
そう、倉庫を破壊したのは身体は某ロボット漫画に登場した機械獣に酷似した顔がキュゥべえのロボットだったのだ。
「うわぁ…あの身体にあの顔はないよね…」
「なんと言いましょうか…」
「キモ…」
「引くわ…」
他の面々もその不気味さにドン引きだった。
『キモいとはなんだ!キモいとは!!宇宙一かわいい顔に向かって!!』
と、辺りに響くSQBの声。
「まあ、あの身体なら可愛いかもな…」
「顔さえ可愛ければ、なんでも可愛いって訳じゃないよね…」
「その前にあの顔が宇宙一可愛いとはわたしにはまったく思えないんだけど」
ひそひそとささやき合うユウとまどかとほむら。
『おいこらほむほむ、聞こえとるぞ。まあいい。行け!キュラダK7!キュブラスM2!』
『キュララララ』
『キュブラブラ』
SQBの言葉に答える二体のロボット。
「え?アレを相手すんの?」
「流石にこれ魔法少女の戦う相手じゃないよね?」
「というか相手したくない」
ユウがマジでという顔で、まどかは泣きそうな顔で、ほむらはもう人生諦めた顔でそう言った。
『なに言っているコン!コンなのが暴れまわったら見滝原の平和はどうなるコン!近所迷惑コンよ!!』
「いや、近所迷惑以前の問題だろ」
ユウのツッコミにうなずく一同。
「あの~みなさん…。あの二つ頭がある方の目が光っているんですけど…」
仁美の言葉に見てみると、確かにキュブラスの目が緑色の光を放っていた。
「そういえばダブラスM2ってレーザーを撃ったよね?」
さやかの言葉に慌てる一同。
「ちょ…それシャレにならな…」
ユウが叫ぼうとするが、無情にもキュブラスはレーザーを撃ったのだった。
が、その時キュブラスが踏んでいた倉庫の残骸から爆発の様なものが起こり、体制を崩したキュブラスのレーザーは空に消えた。
ズシーンと倒れるキュブラスを背後に、一人の男が立ち上がった。
「死んだと思ったかい?俺もさ!!」
リョウは白目向いて頭から血をだくだく流しながらそう親指立てて言った。
「「「「「「『こわ!』」」」」」」
そんな彼に仲間からの反応は冷たかった。
『コーン。ほれ、薬草食うコン』
どっこらか取り出した葉っぱをリョウの口の中に詰め込む九尾。
「生かよ」
ツッコムさやか。
もっしゃもっしゃと薬草をほうばるリョウの顔色はよくなり、血も止まり目も黒目が戻った。
「元気回復!」
ビシッと天を指差すとリョウは次にさやかを指差し、
「こらマイシスター!さっきはよくも殴り飛ばしたな!おかげでメリーなもんに首が引っ掛かって首が伸びてろくろ首になるかと思ったじゃねえかコンチクショウ!!」
と怒った様子を見せたので、
「あー、悪かったって…。謝る謝るよ」
とさやかは言った。
「お前、命掛かってたのに他に言う事ないのかよ…」
死の淵に立たされても相変わらずのリョウにユウは頭を抱えた。
「頭を抱えている場合はないぞマイブラザー!このキモいでかぶつを何とかしなきゃいけないからな!!というわけでカムワンコンドル!」
『コーン!』
九尾の鎧をまとったリョウは神剣を二体の巨大ロボットに向けて構える。
「って、あれを相手にするの!?」
その行為に驚くマミ。
「その通りですよ。先輩!安心してください!死の淵から蘇った今の俺はさっきまでよりも強くなっています!!」
どこの戦闘星人だとツッコみたくなる発言をしたリョウはキュラダに向かって駆け出した。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「あ、握り拳で叩き潰された」
「現実って、無情よね~」
紅茶のカップを片手にそう言うさやかとマミ。
「て、落ち着いて紅茶飲んでいる場合!?」
「リョウさ~ん!!」
そんな二人にツッコムほむらと心配そうに叫ぶ仁美。
が、ユウは大丈夫なのではと思っていた。
何故ならあのコン畜生が一緒なのだから。
『CAST OFF』
という言葉と共に吹き飛ぶキュラダの腕。
『CHANGE FOX』
その下から姿を現したのは銀色ですっきりした装甲に変わったリョウの姿だった。
「リョウさん!」
「言っただろ、今の俺はこの時代をも変えていけるって」
「何時言った」
大丈夫だと信じていたユウは苦笑しながらツッコム。
「ついてこれるかな?」
そう言うとリョウは駆け出した。
「速い!?」
その動きは今までの彼からは想像も出来ない程速かった。
「おりゃああああああああああああああ!!!!」
リョウは一気にキュラダに斬り掛かった。
が、起き上がったキュブラスに叩かれ、仲間の所に飛んでいった。
ずどおおおおおおおおおおおおおおん。
「うぎゃあああああああああああ!!!なんか今まで以上に痛いんだが!!!???」
地面に激突した彼はのた打ち回る。
『そりゃそうコンよ。装甲を剥がして軽くした分防御力を失ったコンからね。その分痛みを良く感じるコンよ』
「なるほどおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
のた打ち回りながら納得するリョウ。
しかし普通の人間があの速度で地面にぶつかればいくら装甲つきでも即死ものだが、流石ギャグキャラ。
「大丈夫ですか?」
「痛そうだね」
「これで痛くなかったらマジ影の魔女戦のさやかじゃないかああああああああああああああああ!!!!」
心配する仁美とさやかに彼はのた打ち回りながら叫ぶ。
『はっはっはっ。見たか!このキュラダK7とキュブラスM2の力を!!』
そう言いながらSQBはエリーつきでキュラダの頭の上に出現した。
ちなみに隣りのエリーは物凄く呆れた顔をしながら足場としているキュラダを見ていた。
『こんなに無駄にでかい者を造るなんて訳がわからないよ』
と、SQBの背後に別のキュゥべえが現れた。
『何を!このキュラダとキュブラスにはグリーフシードをかなりの数をつぎ込んでいるからね!その力は計り知れない!!』
SQBの言葉にエリーはえーー!という顔をする。
そりゃそうだ。
自分達の分身とも言うべきグリーフシードをこんな冗談みたいな兵器に使われては泣くに泣けない。
『さて、ではそろそろ死んでもらおうか!』
SQBはそう言ってコントローラーを取り出した。
「って、コントローラーで操作してたんかい!!」
思わずツッコムさやか。
「しかもあれファミコンのだし!!」
「ちょっと待て!二つあるって事はまさか別々に操作しているのかとツッコムしかないじゃないか!!」
そう、SQBはロボット二体を二つの昔懐かしいファミコンのコントローラーで操作していたのだ。
『別に音声でも操れるが、こっちの方が操作しやすいものでね!』
そう言うとSQBは目にも留まらぬ早業で二つのコントローラーを操作する。
すると二体のロボットは同時に動き出した。
なんという神業。
『ファミコンねぇ。作者の曖昧な記憶に誰かの家にあった記憶があるコンけど…』
九尾がどうでもいい事を言っている間にどんどん近づくロボッヅ。
「おい!どうすんだ!?あんなでかいの対処方俺ら持ってねえぞ!!」
「巴先輩!何かとんでもない必殺技とか有りません!?」
「ないわ!あんなでかい魔女普通いないもの!!」
「おい、猫女!なんかないのかよ!!」
「………流石に戦車は持ってないわ」
「このままでは踏み潰されてしまいますよ!!」
「いやーー!!」
混乱するまどか達に九尾はため息をつくと、
『しょうがないコンね…』
と、言った。
するとピタリと静かになるまどか達。
何故かロボット二体も動きを止める。
「まさか…またのキャッスルドラコンか?」
一同を代表してユウが問い掛けた。
『コーン。それじゃああの二体には勝てないコン。それに爆発したし。ならこっちはスーパーマシンで行くコン』
嫌な予感がするまどか達だが、九尾は構わず笛を取り出したので慌てて耳を塞ぐ。
が、今度は黒板を引っ掻いた様な音ではなく、何故か歯医者のドリルの音だった。
「「「うぎゃああああああああああああああああああ!!!!」」」
僅かに聞こえてくるその音にのた打ち回る男子二名とさやか。
他の面々もいい顔はしていない。
と、その音で呼び寄せられたらしい赤い蝙蝠、青い狼、緑の魚、紫の腕のロボットが飛んできた。
「「「結局キバかよ!!」」」
『コンドルウェーイ!!』
思わず九尾を蹴り飛ばすさやか、ユウ、リョウ。
その間にも現れたロボット達は動いていく。
腕のが変形して胴体になり、狼は右腕、魚は左腕に変形して合体する。
残った蝙蝠は分裂し、頭と両足になる。
「ドカバキ?」
完了した合体を見てさやかは呟いた。
「どぶぅ!」
「ほむらちゃ~ん!!」
「あ、また吐血した」
血を吐くほむらに哀れと言った視線を送るマミ。
『さあ!乗り込むコンよ!!気絶してる場合じゃないコン』
ふみふみとほむらの顔を踏みつける九尾。
「やめなさい九尾。暁美さんのライフはもうゼロよ」
『ともかく走るコン!!』
「またかい!!」
ツッコミながらも走るリョウ。
その後を続くまどか達。
(乗り込む間に攻撃を受けたら…)
ほむらを担ぐユウはチラリとロボット二体を見るが動く様子はなかった。
『攻撃しないのかい?絶好の機会だよ?』
キュゥべえの言葉になに言ってんのこいつと言う目で同族を見るSQB。
『主人公達がロボットに乗り込むの邪魔しちゃ駄目に決まっているじゃないか!それが悪役のルールってものだよ』
『訳がわからないよ』
まったくだとこくこくうなずくエリー。
『感情を持つインキュベーター。だから僕はルールに縛られないから攻撃をさせてもらうさ☆』
どっちだよ。マジでそう思う身内に気づかず、ファミコンのコントローラーを操作するSQB。
「って、ちょっと待て!それは反則じゃないか!ルールを守ってこそ楽しいデュエルが出来るんだぞ!!」
訳のわからん文句をつけるリョウ。
しかしこの場合、一体どっちが間違っているのやら…。
『大体悪役だから卑怯な事してもいいと思うんだよね』
「なんだと!悪役は悪役にもちゃんと守るルールがあるんだ!だからヒーローと悪役は戦えるんだ!!」
『ルールに縛られてばかりでは進化は訪れない!時にはルールを破る事も必要だ!だからロシアがあるんだから!!』
「くそう!なんかいい事言っているじゃないか!!」
『そう!ルールを破る事で時代は動いた!だから明治維新は起こったんだ!ベルリンの壁は崩壊したんだ!』
「なんか微妙に違う気がするぞ!!」
『よし、全員乗ったコンね』
『え?しまった!!』
九尾の言葉で全員が乗った事に気づいた。
『まあいい!どうせこのキュラダK7とキュブラスM2に勝てるはずがないからね!!』
そう言うとSQBは小型飛行ロボットの上にエリー達と共に跳び乗ると物凄い勢いで二つのコントローラーを操作する。
『いけ!キュラダK7!キュブラスM2!』
『キュララララ!』
『キュブラブラ!』
二体のロボットは合体ロボに向かって突撃する。
「くそ、なんて見事なコントロールさばきだ。神の業を彷彿させるぜ…」
合体ロボのコクピット内でリョウは額の汗を拭う。
「今回のコクピットは全員集合タイプなんだ」
『一々ばらけて乗ってたら面倒コンよ』
ユウの言葉に後ろの壁から頭だけ出している九尾はそう言った。
「おっしゃー!キバって行くぜ!!」
気合入れて叫ぶさやかの後ろに座っていたマミは操作盤に指でのの字を書くまどかに気づいた。
「鹿目さん?一体どうしたの?」
「魔法少女ってさ~、わたしの憧れたものってさ~」
「「「「「「……………」」」」」」
まどかの言葉に気持ちがわからないでもない他のメンバーは沈黙でしか答えられなかった。
と、その時振動が合体ロボを襲った。
キュラダの体当たりをモロに食らったからだ。
『なにやっているコン!さっさと攻撃するコンよ!』
「しかたない!」
合体ロボはガシッとキュラダを掴む。
「くらえええええええええええええええええ!!」
そしてそのまま持ち上げてキュブラスに放り投げた。
『キュブラ!?』
『キュラ!!』
激突二体。
『あああああ!!キュラダ!キュブラス!!』
「おし!まどっち、言いたい事はわかるが今は後にしろ!」
「そうだよまどか!今はあのふざけた顔を何とかする方が先でしょう?」
「鹿目さん…今は戦う時よ」
「まどかさん、この見滝原の平和を守りましょう!」
「…うん、そうだね」
リョウ、さやか、マミ、仁美の言葉にまどかはやる気を出す。
一方ほむらとユウは何故このメンバーはこんなにものりのりなのかと頭を抱えていた。
「よし九尾!なんか技はんばいのか!」
『おひょひょひょひょ!良くぞ聞いてくれたコン!まずはマミマミとさやかんの操作盤にある緑色のスイッチを押すコン』
「この黒と黄色のシマシマの枠の中にある髑髏マークの赤いスイッチの上の奴?」
『そう、それコンよ』
「待て。今メッチャ聞き捨てならない文章が聞こえたんだが…」
さやかの言葉にだらだらと汗を流すユウ。
「大丈夫だって。プラスチックの板でガードされてるから」
ユウにひらひらと手を振ってそう言うさやか。
「そんなスイッチ、わたしのにはないですよ?」
「俺にもないじゃないか!!」
「わたしのにもないわね」
「こっちにもないわ。そんな物騒なスイッチ」
「わたしのにもないよ?」
「なんでさやかのにしかないんだよ!」
他のメンバーの言葉に九尾に迫るユウ。
「大丈夫だって…………………………………………………………押したりしないから」
「今の物凄い間は一体?」
「まどか、余計な事言わないでよ~」
「なんか言葉おかしくないか?」
ユウの言葉に全員がさやかに注目する。
彼女は笑っていたが、その目と人差し指はしっかりとあの物騒極まりないスイッチに向いていた。
((((((不安だ…))))))
そうこうしているうちに二体のロボットは立ち上がる。
『ああもうお敵さんの体制が直ったコンよ!とりあえず配置説明をするコンよ』
「「今かよ!!」」
思わずツッコム有料コンビ。
「「だから有料コンビ言うな!!」」
『いいコンか?まず基本操作と必殺技はリョウとコンが行うコン』
「おっしゃあ!」
「なんだってえええ!!?」
九尾の言葉にいきりたつリョウと叫ぶさやか。
『右側の攻撃操作はユウとほむほむに任せるコン』
「わかった」
「すいません。気分がすぐれないんですけど…」
『二人ともテンション低いコンね…』
「「誰のせいだ?」」
『左側の方はマミマミとさやかんにお願いするコン』
「わかったわ」
「………このスイッチ…ちょー押したい(まっかせてよ)」
「さやかちゃん!本音と建前が逆!!」
「押したら撃つから」
「あなたに向かって怒りのティロフィナーレ☆」
『真ん中の方はまどっちとひとみんにお願いするコン』
「わかかりました」
「ねえ九尾…これが終わったらわたしを魔法少女にしてよ」
『………別にならなくてもいいんじゃないコン?』
「ええ~!!」
「ちょ…まどかマジうるさい!!」
『よーし!早速行くコンよ!!』
「「「「「おお~!!」」」」」
「「………おお~」」
テンション高い一同に完全について行けていないほむらとユウだったが、戦いは続く。
「よし!待たせたな!インキュ野郎!!」
『待った!物凄く待ったぞ!いくら主人公達が会話中は悪役は攻撃しちゃいけないルールがあるからって長話はなくない!?』
リョウの言葉にSQBはやっとかという様子でコントローラーを操作し始めた。
「あれ?ルールは破るんじゃ?」
『いや…何でも破るのはよくないと思うし…それにこれはモラルも関係してくるし…』
まどかの言葉にSQBはちょっと戸惑った様子だった。
「この隙にぶん殴るうううううううううううううううううううううう!!」
リョウの叫びが響くと合体ロボはキュラダを思いっきりぶん殴った。
『おのれええええええええええええ!!キュブラス!レーザーだ!』
『キュブラブラーーーーーーーーー!!』
「うを!あぶね!!」
『コン!ほむほむ!ユウ!そっちの操作盤の青いスイッチを押すコン!!』
「へ?」
「なに?」
『はよ押せコン!!』
急かされしかたなく青いスイッチを押す二人。
すると合体ロボの右腕から青いオーラ状の剣が出現した。
『行くコンよ!ハウリングスラッシュ!!』
オーラ状の刃に突進してきたキュラダを斬り裂く。
『キュラダーーーーーーーーー!!おのれ~!』
怒りの声をあげるSQBだが、何故か彼はキュブラスにジャブを行わせるだけでレーザーを撃たせようとしない。
『なにしているんだい?』
その行動が理解出来ない(エリーやまどか達もだが)キュゥべえは聞いてみた。
『いや~さっきのでパワー使っちゃったから、ゲージを溜めないと』
「格闘ゲームかよ…」
ぽつりと呟くユウだった。
『次はさやかんとマミマミの番コンよ!さやかん、間違っても自爆スイッチ押しちゃ駄目コンよ』
「やっぱ自爆スイッチかよ!」
「つうかなんでつけたの!?」
さやかに対する九尾の注意内容に食いつくユウとほむら。
「なに言っているんだマイブラザー!ドリルとロケットパンチと自爆スイッチはロボットの王道、男のロマンじゃないか!」
「意味わかんねーよ!!」
ユウはツッコムがリョウの意見に賛同するものがいた。
いわずもながSQBである。
『まさしくその通りだ。話がわかるね君』
「サンクス!」
「なに理解し合っているの…」
本当に頭が痛くなってきたほむらは頭を押さえて呻くようにツッコム。
『男のロマンを語り合うのは後にするコン。今は緑のスイッチを押すコン!!』
「「了解」」
ポチっと押すと、今度は左腕から緑色のオーラが発せられ、エネルギー弾を発射した。
『アクアトルネードコンよ!!』
その一撃はキュブラスを撃ち抜く。
「やったー!」
喜ぶまどかえお横目に、さやかは納得いかない表情で、
「………ていうかふと思ったんだけどあたしが右の方がよくない?青だし、武器剣だし」
と聞いたので九尾は、
『バッシャーのモチーフが半漁人コンからね~。それと掛けてみたコン』
と答えた。
「なんか車輪ぶん投げたくなった」
『さあまだまだ行くコン、やるコンやったるコンよ!まどっち、ひとみん、紫のボタンを押すコン!!』
「はい!」
「次回からもう魔法少女ぽい戦いにして欲しいな~」
九尾の言葉に即答で返す仁美と次回に期待するまどかは紫のスイッチを押した。
すると合体ロボは両腕を上げると、胸からエネルギーがほとばしる。
そしてエネルギーは巨大なハンマーとなり、合体ロボはそのハンマーを振り回し、二体のロボットに向かって振り下ろした。
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
『キュラダあああああああ!!キュブラスううううううううううううう!!』
自分のロボットの最後に泣きながら叫ぶSQB。
「勝った!」
「いや待て!必殺技担当の俺が活躍してないじゃないか!!」
「操作してたからいいんじゃない?」
「ガッテム!」
さやかの言葉に頭を抱えて叫ぶリョウ。
が、
『まだ終わらぬよ!』
とSQBが叫ぶ所を見ると、まだ終わっていないらしい。
つかまだあんのかい。
『なに言っているんだい?君の造った機械はスクラップじゃないか』
同族の言葉にSQBはくっくっくっと笑いながら、
『そうだ。確かにこいつらは破壊された。だが、終わってなどいない!墓地にあるモンスターを融合する事が出来るカードがこの世にはある!!』
と言い放った。
その言葉の意味が理解出来ない者達は一斉に「は?」と言ったが、ユウ、リョウ、九尾だけは違った。
「なんで遊戯王?」
「なんだって!?」
『ガラダにダブラス…まさか!?』
反応はマチマチだったが。
『魔法カード発動!オーバーロードフュージョン!墓地のモンスターを素材として闇属性の機械族モンスターを融合召喚!現れろ、キュラキュブラMK1!とう!』
SQBはそう言うとキュラダとキュブラスの残骸の所に跳び降りた。
するとSQBの持っているカードを中心に、時空の歪みが発生し、残骸を全て吸収した。
そして歪みから光が発生した。
『「ぎゃああああああ!目が目が~」』
「お前らそんなにムスカが好きなのか?」
同じネタを何度もやる九尾とリョウにユウは疲れた声でツッコンだ。
光が収まるとそこには一体に融合したキュラダとキュブラスの姿があった。
『やっぱりガラダブラの顔をインキュベーターにしただけコン…』
予想通りの敵の姿に九尾は呆れ声を出した。
と、ピーンと音がして画面にSQBの姿が映る。
奴は今コクピットの中の様だ。
『見たかい?これが僕のキュブラキュラMK1の姿さ!!ちなみに今キュブラキュラの中から通信している』
「「「「「「「『…………』」」」」」」」
ツッコム所が多すぎて何も言えないまどか達。
ユウがどうでもいい事に気づく。
「コントローラーがスーパーファミコンのに変わっている」
『よく気づいてくれた!これがパワーアップした証拠さ!スーパーファミコンのコントローラーになった事でボタンが増えたから操作し易い!!』
『スーファミね…。今時の中学生でスーファミの存在を知っている子が何人いる事やら…ましてやファミコンなんて余計に知らないコンよ、きっと…』
「スーファミといえば作者は64どころかPSPが出た後でもそれで遊んでいたが…」
「マイブラザー…それはどうでもいい事だぞ。後64が何の事かわかる中学生もいるのだろうか…」
シミジミと呟く九尾、ユウ、リョウの三人。
『ふはははは!見るがいい!一体になった事でコントローラーが一つになったから操作し易さを!!』
「知るかーー!!」
ユウの叫ぶも無視して三つの首から凄まじいエネルギーが発生する。
『いきなりキュラキュブラ最大兵器、トリプルトルネード発射準備!!』
「って、いきなり最強攻撃かい!!」
「ちょっと待て!せっかく合体したんだから、そのロボットの力を見せてから…」
『いや、もう作者のモチベーションが下がったので一気に終わらす事にしたコン』
「「なんだそりゃあああ!!」」
毎度の事ながらあまりの展開に思わず叫ぶ有料コンビ。
「あとトリプルトルネードってモスラ3のギドラの技じゃん!!」
「あれも三つ首ですけど…」
「さやかちゃん…仁美ちゃん…二人ともなんの話しをしているの?」
「ええい!まどっち!!今はそう言っている場合じゃないじゃないか!!九尾!この必殺技は前みたいにこがなくていいんだな!!?」
『YES、オフコンス』
「よーし、いくZE!!」
そう言うとリョウは思いっきり自分の操作盤にある赤いボタンを押した。
「なんで今までの表記がスイッチだっだのにいきなりボタンに!?」
『細かい事は気にしちゃ駄目コンよ』
と、ごごごごごごごと凄まじい赤いエネルギーを放出し始める合体ロボ。
『よし!あとは敵を思いっきり、蹴るだけコンよ!!
「「「近づくんかーーーーーーーーーーーーーい!!!!」」」
さやか、ユウ、リョウの三人にツッコまれる九尾。
『なに言っているコン!必殺技がキックなのはライダーの王道コンよ!!』
「いや、これライダーじゃねえし…。それにライダーでも必殺技=キックじゃない奴結構いるし!」
『うるさいコンよ!さっさと行くコン!!』
「ああもうなんか神風特攻する気分だ…」
リョウはそう呟きながら操作盤を操る。
ただ蹴りを入れるのなら問題はないが、向こうは最大攻撃のエネルギー充填中なのだ。
走っている間に完したらとどうする気だこのコン畜生。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
一気に走る合体ロボ。
「ちょっと待って!いくらなんでも…」
「止まってえええええ!!」
「あははははは!こうなりゃいけええええええええええ!!」
「ああ!美樹さんが壊れた!?」
「大丈夫です!巴先輩。さやかさんはこれで普通なんです」
「あなたも結構酷いわね。志筑仁美…」
まどかとユウの静止の声も、それ以外のさやかに対するなんか酷い発言も、今のリョウには届かない。
ただ突き進むのみ。
ただ突っ走るのみ。
それが青春ってもんだろ。
って、違うわ!!
『はっはっはっ。まさか自分から死に求めるとわな!!いいだろう!そんなに喰らいたければ好きなだけプレゼントフォーユー!トリプルトルネード発射体制完了。SQB、いっきまーす!ファイア』
SQBはそう言うと問答無用でスーファミのコントローラのLとRボタンを同時に押した。
キュラキュブラの三つの頭から放たれたエネルギー砲は、一つにまとまって合体ロボを飲み込んだ。
『あっはっはっはっはっ!!!!そんなチャチな合体ロボが僕の造ったこの融合ロボに勝てるはずないだろ!時代はいつでも融合!シンクロやエクシーズなんて目じゃないね☆』
勝利を確信して余裕の雰囲気を出すSQB。
残念ながら感情はあってもインキュベーターのさがか、彼に表情はなかった。
だってあったら可愛いじゃないか!!
『さてと、帰って積みゲーの続きを…ん?』
とその時、エネルギーの奔流しか見えないはずの画面に影の様なものがある事にSQBは気づいた。
『まさか!』
「そのまさかだああああああああああああああああああああああ!!!!」
驚く九尾が見たものは、エネルギーをぶち破って出てきた合体ロボの姿だった。
だいぶ無理があったのかあちこち破損しているが、なんとか動いていた。
「喰らえ!」
「魂の!」
『ダークネスムーンブレイク!!』
阿吽の呼吸で叫ぶリョウ、さやか、九尾の言葉にあわせて合体ロボはキュラキュブラを蹴り上げた。
『ばかなああああああああああああああああああああああ!!!!』
SQBの叫び声を響かせながら空に飛んで行ったキュラキュブラは空中で爆発し、その爆発の煙からSQBが更に上空へと飛んで行き星となった。
「勝った…」
「正義の勝利…」
『コン…』
勝利の余韻に浸るリョウ、さやか、九尾に対し他のメンバーは、
「ぷしゅー」
「い、生きてる…」
「って、まどかさん!魂が出てますよ!?」
「生きてるって素晴らしい…こんな気持ちになったの久しぶりだわ…。もうなにも怖くない」
「もう巨大ロボットには乗らない…例え何度乗れと言われ様とも!!」
と生きてる事に対する余韻に浸っていた。
「今回は爆発ネタはないよな?」
『流石に何度も同じネタは使わんコンよ。さやかんが自爆スイッチを意図的に押したりしない限り』
確認するユウの言葉に九尾はしれっと言った。
「ん?それって押せって事?」
「押したら絶好ですから♪」
「仁美…そんな楽しげに言わなくても…」
「まあ、こうして見滝原市の平和が守られたんだから別にいいじゃないか!」
「それにしても、この事態を近隣住民はどう考えているのかしら…」
ほむらが常識的な事を言うが、その事については気にしてはいけない。
「さあ、帰ってマイブラザーとまどっちの胸キュンな話を聞こうじゃないか!!」
「おっしゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!待ってましたああああああああああああああああああああ!!!!!」
「はい聞きましょう!」
『レッツゴー!コンよ!!』
リョウの言葉に本日最大のテンションを見せるさやか。
仁美もうっとりとした表情をする。
「「やめて~!!」」
「………若いっていいわね~」
和気藹々とするメ仲間達を紅茶を飲みながら見ていたマミはそう言って微笑んだ。
「あなた彼らと一歳違いでしょ」
そんな彼女に思わずツッコムほむらであった。


見滝原市のある一角にある鉄塔の上に赤い髪に赤い服の魔法少女がいた。
「さて、こんないい狩場を新人なんかに譲るなんてもったいない」
彼女はそう言うとタイヤキを一口かじる。
「巴マミの代わりに現れたっていう魔法少女をぶっつぶせば、ここはあたしの島だ!!」
そうにこやかに言う彼女だが、何か言っている事と事実が違っている事に気づく者はこの場には当然ながらいなかった。


ーー説明会
さやか「あーついにアンコ登場か…」
リョウ「やっとかというしかないじゃないか。アンコ」
仁美「よかったですね。アンコさん」
杏子「アンコじゃなええええええ!!」

ーー筋金入りの引きこもり、真箱入り娘の箱の魔女のエリー
性質は憧憬。
まど☆マギではさやかの初戦の相手として登場した。
口数が少なくパソコンに打った文字やメールしか意思の疎通が出来ない可愛らしい子。
憧れるものは全てガラスの箱に閉じ込める。
閉じ込めたものの心まで見透かす事が出来、その能力を強化した力でほむらとマミの攻撃をかわすも、反射神経とその場のノリだけで生きているさやかとリョウの攻撃に圧倒される。
能力は凄いが戦闘力はあまりない。
なお、自分にとどめを刺さなかったリョウに思う所があるらしい。
さやか「まるで何も考えてないみたいじゃん!」
リョウ「全くだ!」
ユウ「考えてないだろ。特にリョウ…」
九尾『ていうかあんたなに魔女相手にフラグ立ててるコン…』

ーー運搬はお任せ。ダニエルとジェニファー
エリーの使い魔。
役割は運搬。
主にエリーの入っている箱を運搬する。
ほむら「ある意味一番大変な使い魔ね」
ユウ「ていうか二種類の違いがわかんないんだけど…」

ーー最強の頭脳に最強の生命力、そしてはっちゃけた性格。スーパーインキュベーター=SQB
魔女を改造したマギカと呼ばれる存在によって改造され、感情を持ったキュゥべえ。
だが本当にそれだけしか改造していないかと言われると微妙に疑問が残る。
マットサイエンティストらしく結構いろんなメカを趣味で造っている。
仲間のキュゥべえからは完全に理解されていない。
それとゲームが趣味でかなりの技量を持っている。
また身体はかなりーーとてつもなく頑丈らしくほむらの情け容赦のない猛攻を喰らってもどっこい生きていた。
実は物語のキーパーソンとなる存在…かもしれない。
ちなみにキュゥべえとは別の意味で魔女達から嫌われている。
赤いスカーフがトレードマーク。
SQB『また来るからな!』
全員「「「「「「「「「『来るな!!』」」」」」」」」」
ユウ「あれ?なんで二人多いの?」
杏子「気にすんな」
キユイ「そうだよ」
九尾『杏子はともかくあんた誰コン!!』

ーー巨大ロボットキュラダK7とキュブラスM2
SQBが造った巨大ロボット。
身体は機械獣、顔はキュゥべえといういろんな意味でとんでもないロボット。
コントローラーは昔懐かしいファミコンのものをしよう。
コントローラーは一体につき一個なので一人で同時に操作する時は神がかり的技術が必要。
まどか「あの顔はトラウマものよね…」
シャル「なんであたしがここにいるんだ?」
マミ「さあ?」

ーー融合機械獣、キュラキュラダMK1
☆8
属性:闇
種族:機械
キュラダK7+キュブラスM2
キュラダとキュブラスが融合した姿。
素材の二体が外から操作するのに対して中から操作する使用に変わっている。
融合前に比べてかなりのパワーアップをしているが残念ながら作者のモチベーションの都合によりそれを見せる前に終わる。
なお、パワーアップの証拠にコントローラーがスーパーファミコンのものに変わっている。
ユウ・リョウ「「どうでもいいわそんな変化!!」」

ーーこれが奇跡の友情だ!合体ロボット
正式名称は考えてない蝙蝠、狼、魚、腕のロボットが合体する九尾の手持ちの一つ。
なお、都合により男のロマンは自爆スイッチのみとなっている。
ユウ「今までメカ系はやらなかったじゃん」
九尾『キュラキュラダをやりたかったらしいコン。でついでにと』
さやか「なにそれ?」
マミ「というか何故自爆装置付きなのか聞きたいんだけど…」
ほむら「それと何故それが美樹さやかの席についていたのかも…」

次回予告
さやか「お名前は?」
杏子「佐倉杏子だ」
さやか「武器は?」
杏子「槍」
さやか「好きな食べ物は?」
杏子「食えれば大抵のもんは好き」
さやか「友達にするなら?」
杏子「シャルロッテ」
さやか「て、おい!!」
シャルロッテ「呼んだ?」

あとがき
予想以上に長くなった。
書き始めはこれすぐ終わるんじゃね?て思っていたのに…。
しかも予想外にもリョウの奴が勝手にフラグ立てやがった。
これ書いている時に一番辛かったのはやっぱまどかとユウの青春シーンですね…。
ま、ISやななついろ☆ドロップスを見てる時程ではないが…。
こういう甘いの、あれは死ぬ…悶え死ぬ。
ちなみにさやかに「あ、手が滑った~」とか言って自爆スイッチを押させたかったが九尾の言ってた通り爆発ネタは流石にしつこいと思って泣く泣くやめました。
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