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魔法少女まどか☆マギカSS

魔法少女まどか☆マギカライト第二話更新。
やっぱりキャラ崩壊などしています。
ついに魔女登場です。
一応名前は一緒公式と同じにしてあります。
次回はもっと滅茶苦茶な話にします。
本編の暗さも吹っ飛ぶくらいにな!!

魔法少女まどか☆マギカライト

 第二話

『久しぶりコンねマミ。あの時の大決戦以来コン』
「本当に久しぶりね。手紙ではよくやりとりしているけど」
影を倒した後、九尾とマミはそうほのぼのと会話した。
「知り合いか?」
「昔事故で大怪我をしている所を助けてもらったの」
リョウの言葉にマミが答えた。
「いや、俺が気になったのは大決戦って所なんだが…」
「あれは壮絶な戦いだったわね」
『全くコン。でもまだ魔法少女やっているコン?』
「ええ。せっかくあなたに貰った力だもの。誰かのため使いたいじゃない?」
『まあ、自分で決めた道なら別に駄目と言う理由はないコンが、ちゃんと自分の幸せも考えなきゃ駄目コンよ』
「悪かったなこのやろー」
「なんでさやかちゃんが怒るの?」
「所で立ち話もなんだから、家に来ない?お茶くらいご馳走するわよ」
「ならご馳走されるしかないじゃないか!」
「お前もう少し遠慮しろよ…」
相方にそう言うユウだが、残念ながらそんな言葉で止まる相方ではなかった。
「なにを言っているんだ!こんな美しい人の家に御呼ばれされたんだぞ!断る理由なんてないじゃないか!!」
「まあ、美人だなんて…嬉しい事言うわねあなた」
リョウの言葉に照れるマミ。
『グダグダ言ってないでさっさとお茶をご馳走になるコン!』
という訳で移動した。
「早!そしてお前本当に欲望に忠実だな!!」
『そこがコンのいい所!』
その場に全員が思った。
「「「「「「『どこが?』」」」」」」
『コン!?』
思ったどころか口に出された。
「ちょっと待っててね。今お茶の用意をするから」
そう言うとマミはキッチンに引っ込んだ。
ここに来るまでの道のりで、マミはまどか達より一学年上だと聞かされていた。
『マミ、これ今月の分コン』
マミについていった九尾はそう言って彼女に封筒を渡した。
「いつもありがとうね」
『いえいえコン』
「ついでに手伝ってね☆」
『コン!?』
「ーー?」
その一連の行動を唯一見ていたまどかは疑問を持った。
(何を渡したんだろ?)
「いい部屋じゃん」
「でも、こんな大人数で押しかけてご家族に迷惑では?」
「今はいないみたいだからいいんじゃない?」
仁美とさやかの会話していると、
「お待たせ」
マミがポットと人数分のカップが乗ったお盆をもってやってきた。
しかし、一同の視線を集めたのは彼女ではなく、
『コーン』
頭にケーキの乗ったお盆を器用に乗せて運ぶ九尾だった。
「お前すげーな!!」
『コーン。伊達にサーカスで修行してないコン』
こいつ普段なにやってんだ?
一同の頭に同じ疑問が浮かんだ。
『おひょひょひょ。コンには多くの秘密があるコンよ』
またしてもこの妖怪に対する疑問が増えた。
それにしてもこの家の他の人はどうしたのだろうか?
ユウはそう疑問に思った。
どうもこの部屋が多人数で使われている様には見えないのだ。
ユウもリョウと二人暮し(妖怪が一匹増えたが)ゆえ、家の内装に隙間があるのだ。
マミの部屋もそれと同じ印象を受けたのだ(でもこっちの方が圧倒的に綺麗で片付いている)
(まあ、他人の家の事情なんて聞くべきじゃないよな)
そう思ってその疑問は胸にしまった。
「巴先輩。ご家族は?」
しまったのだが、相方が言いやがった。
「おい。他人の家の事情聞くのはやめろよ。まだ出会ったばっかなのに」
「そうだよ。あんまりだよ」
「なにを言うマイブラザーア~ンドマイガールフレンドさやか」
「誰がガールフレンドだ」
「お近づきになるには互いの事をしらなきゃ駄目じゃなきゃぶる!」
「きゃぶる?」
「いいのよ、気にしなくて」
マミはそうどこか悲しそうに微笑むと、
「わたしの家族はもういないから」
そう言った。
沈黙が場を支配した。
「おい…」
その沈黙を破ったのは元凶であるリョウだった。
「介錯を頼む」
「わかった」
いつの間にか魔法少女の姿になったさやかは答えると、正座をするリョウの背後で剣を構えた。
まどか達が止める前にさやかは剣を振り上げ、サッと床に置いてリョウの前に回り込み、
「油性で書くね」
と言ってリョウの額にどっからか取り出したマジックで何かを書こうとした。
「いやいや、油性はやめてください!マジで!!水性に…お慈悲を~」
「奴隷二号って書いてやろう♪」
「一号は!?」
思わずツッコムまどかだが、その腕に抱かれているほむらは、まずそれで何故魔法少女の姿になる必要があったのかツッコムべきだろうと思った。
「ぷ…クスクス。あなた達って、面白いのね」
馬鹿やっている彼らに思わず笑うマミ。
「笑っていただけて光栄です」
「いや~、芸人冥利尽きますな~」
「さやか嬢、そのネタはもう俺達がまどっちと出会った際に使った」
「マジで!?」
『コ~ン、マミは家族揃って事故にあったコン。その中の生き残りがマミだコン』
「そうね。九尾があの場に通り過ぎなきゃ、きっとわたしもあのまま死んでいたでしょうね」
「へえ~、九尾ってマミさんの命の恩人なんだ」
関心した様子のまどか。
というか親友達のコント無視ですか。
『コン…。ただコンがもっと早くあの場を通り掛かれば全員助けれたかも知れないコン』
「駄目よ、九尾。”かもしれない”なんて思っちゃ」
『わかっているコン。でもたまには過去を振り返ってみないと未来には進めない時もあるコンよ。そう、昔のネタを振り返って新しいネタを考える事も重要コン
いいセリフを言うのかと思いきや、見事に台無しにしてくれた妖弧だった。
「まあ、それ以来九尾にはいろいろとお世話になっているのよ。生活費を仕送ってくれたりとか…」
「へえ、お前いい奴だな」
『関心したコンか?』
「「「したした」」」
うなずくさやか、ユウ、リョウの三人に九尾は満足そうにうなずいた。
『そうコンそうコン。コンはいい妖怪コン』
「まあ、ロクでもない事も結構やってくれたけど…」
調子に乗り出した九尾だが、どこか疲れた様子のマミの言葉に慌てた。
「「「「「『………………』」」」」」
『コン!なに言ってるコン!!?まさかの裏切りコン!!?』
「「「「「『まあ、予想はしていたけど』」」」」」
『コン!!?』
「さて、次はその子の話よ」
マミは目でほむらを差した。
「あなたは一体?」
『わたしは…暁美ほむら。魔法少女であの怪物を倒している…それ以外は…』
「「「「「「『わからない?』」」」」」」
『わたしには、記憶がないの。ただあの怪物と戦う使命がある事…それと』
ほむらは言葉を一旦切ると、まどかの顔を見つめた。
『鹿目まどか、あなたの顔と名前だけよ…』
「ふむ、どうやらあの怪物の正体はあなたの記憶に手掛かりがある様ね」
マミはそう言うと紅茶をすすった。
『ま、焦らずじっくりやるコン』
とまあ感じでお茶会は進んだ。
「どんな感じだよ!?」
「マイブラザー!それはメタ発言だ!!」
「お前に言われたかねえよ!!」
「それにしても、あの怪物は謎なのよね…、最近出始めたのよ」
そう語るマミ。
「あれで三回目よ。一回目は成体と、二回目はさっき戦ったのから成体に…これであの姿が不完全体だってわかったのよ。そしてさっきので三回目よ」
マミの言葉にほむら、
『わたしが戦ったのを合わせると、全部で八体いたって事ね』
「……え!?ほむらちゃん、五回も戦っているの!?」
『いいえ、さっきのは三体で動いていたから。正確には三回よ』
「え?」
『二体は倒したんだけど…あの未成体に逃げられてしまったの』
「そうだったんだ…って、マミさん?」
何故かテーブルに突っ伏すマミにまどかは首を傾げた。
「負けた…」
『何が?』
が、彼女以上に落ち込む者がいた。
「ちくしょう!俺達はそんな弱い奴に苦戦したのか!」
「なんの為に魔法少女になったのかわからなくなってきた!!」
「………そんなのに瞬殺された自分は一体何なんでしょうか?」
「「「『…………』」」」
そんな三人に、一同はなんと声を掛ければいいのかわからずただ見ているだけだった。
否、彼らに声を掛けるものがいた。
『まあ、元気出すコン』
九尾だった。
彼は三人の肩をそれぞれポンと叩くと、
『初めての実践にしたはよくやった方コンよ。それにマミマミやほむほむは才能がある上に実戦経験もあるんだから三人より活躍出来て当然コン』
「「「きゅうび~」」」
一同の中で九尾に対する好感度が上がった。
『好感度上がったコンか?』
余計な一言さえなければ。


マミの家から帰る五人と二匹。
「あれ?」
「どうしたの?仁美ちゃん」
「なんでしょう?あれ」
仁美が指差す方向から何か蜃気楼の様なものが迫ってきた。
「なにあれ!?」
まどかが叫んだ瞬間、五人と二匹は知らない空間にいた。
「なにここ…?」
さやかが呟いたと同時に、彼女達の周りに変な生き物が出現した。
頭は綿みたいで足は蝶の奇妙な生き物が無数に現れた。
「なにあれ?」
「ていうかなんで髭が生えてるの?」
「あれ、カイゼル髭というものですね」
「よく知ってるね仁美ちゃん」
もそもそと動くその生物達に囲まれてどうするか悩む一同。
『コンに任せるコン』
「どうするの?」
「同じ妖怪同士、話せばわかるコン」
そう言うと九尾はカイゼル髭の怪物達の所に歩いていった。
『コーン!コンコンコンコン…コーン!』
暫くコンコンコン鳴いていた(?)九尾だったが突然、
『コンドルウェエエエエエエエブ!!!!』
と叫んでカイゼル髭軍団を吹っ飛ばした。
「「「「「『なにやってんだ!!?』」」」」」
『コンに罪はないコンよ!あいつらコンを襲おうとしたコン!!』
「結局面倒事かい!!」
「どちらにしろ戦うしかないじゃないか!!」
ユウとリョウが叫ぶと、怪物達に向かって走り出した。
「変身!」
「来い妖弧!」
『コーン!HENSHIN』
「変身!!」
二人はここにいて。
さやかはまどかと仁美にそう言うと、二人に続いた。
「ターンアップ!!」
さやかが叫ぶと青い半透明の大きなカードが現れ、さやかがそこを通ると魔法少女に変身していた。
「なんでブレイド!?」
思わずユウはツッコんだ。


「うふふふ。わたくしの可愛い薔薇達よ。今日も美しく咲いておくれ」
まどか達が怪物に襲われている空間の奥に、一人の少女がいた。
緑色の髪に薔薇の飾りのついた蝶の髪飾りをつけ、黄緑色のドレスにも蝶と薔薇の刺繍の施されたお嬢様といった井出達の少女だった。
するとベルの様な音が辺りに響く。
「…侵入者?」
音源である幾つも目のある蝶の羽が生えた幽霊を見上げ、少女は怪訝な顔をした。
「全く…」
少女はそう言うと黒い宝石を手にして歩き出した。


戦うさやか達の目の前に髑髏の仮面をつけた黒尽くめの格好の怪しい一団が現れた。
まあ、あれだ。
簡単に言うと戦隊ものの雑魚敵である。
「「「「「「「悲しい事言うなああああああ!!!!」」」」」」」
戦闘員は地の文にツッコムと、各々武器を取り出した。
「ねえ仁美ちゃん…」
「なんでしょう?」
「あの人達が手に持っているもの…なんに見える?」
まどかの質問に仁美はう~んと考え、
「園芸用の道具でしょうか?」
と見たままを口にした。
そう、彼女の言う通り、戦闘員の手にあるのは明らかに庭の手入れに使うものばかりだったのだ。
生垣用の大きなハサミはまあ良いだろう。
むしろ武器として出された方が怖い。
枝きりバサミやスコップもまだ武器として使える。
ジョウロも、まあ殴れるだろう。
だが流石にバケツは無理がある。
まどかと仁美以外のメンバーもマジでそう思った。
「「「「「「「園芸道具舐めんな!!」」」」」」」
「まどかさん…なんか怒られましたけど?」
「なんでだろ?」
「「「「「「「我ら、薔薇園の魔女ゲルトルート様の直下の戦闘員だ!!」」」」」」」
聞かれてもいない事を同時に叫ぶ戦闘員。
『あいつら…』
「え?ほむらちゃん知っているの?」
『ええ…、わたしがあの怪物と戦っている時に邪魔してきた連中よ…』
まどかに抱かれるほむらはじっと戦闘員達を見つめながらはっきりと口にした。
『付け髭はつけてなかったけど!!』
「ふっふっふっふっふっ。どうだ、素晴らしかろう」
髭をいじりながら言う戦闘員の一人。
「いえ、全然」
はっきりと口にする仁美。
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「全然素敵ではありません。むしろ変です」
仁美の言葉にうんうんうなずく一同。
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「ですから、髑髏の仮面にそのお髭は似合わないと言っているのです」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「ですから変です」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「馬鹿みたいです」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「バーカだと仁美が言ってんだろ」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「いい加減にしろ」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「うざい」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「死ね」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「………」
途中から仁美の代わりに答えていたリョウは、ついに戦闘員を蹴り倒した。
リョウが答え始めた辺りから、他の戦闘員や怪物まで一緒になって耳を向けていた。
「「「「「「「おのれええええええええええええええ!!!!ゲルトルート様のこの素晴らしきセンスを理解出来ん奴らなど存在する価値もない!死ね!!」」」」」」」
怪物達と戦闘員達は怒りながらまどか達に襲い掛かった。


~マミさんの家にて。
「はあ、紅茶が美味しい」


「ば…馬鹿な…これだけ人数がいて…」
「って、もう全滅してんのかよ!!」
『巴マミが紅茶を飲んでいる間に何が!?』
ツッコミ組みがツッコンで、戦闘は終結した。
「ふ…またつまらんものを切ってしまった」
そう言いながら剣を振るさやかの手から、剣がすっぽ抜けた。
「あべし!」
『痛いコン!』
「なにやってんの~!!」
「いや~ごめんごめん」
さやかが謝りながらリョウに近づくと、彼女の足元に何かが刺さった。
「ーー?」
疑問に思って見下ろしたさやかの目に、上下が尖った金具に入った黒い宝石が見えた。
「なにこれ?ソウルジェムに似てるけど…?」
さやかが疑問に口にした瞬間、宝石は黒い光を放ち、中からあの時の怪物現れた。
「ーーな!」
あわややられると思った瞬間、さやかは常識外れの反射神経で後方に跳び、怪物の攻撃をかわした。
「あら残念♪」
そう言いながら一人の少女が歩いてきた。
背後には先程の怪物と同じものと幽霊の様なものがいる。
「誰よあんた?」
さやかの質問に彼女より少し上くらいの年の少女は、
「わたくし、薔薇園の魔女ゲルトルート。こっちの素敵なお髭は造園の使い魔アンソニー」
魔女に紹介されたあの綿頭はピッと敬礼をする。
「こっちの素晴らしいお髭は警戒の使い魔アーデルベルト。あれ?どっちもよいお髭でしたね」
ふざけているのか真面目なのか、ゲルトルートは愉快そうにそう笑う。
「さて、あなた達には…」
「「スラーーーーシュ!!」」
ゲルトルートの言葉を遮って、さやかとリョウはいきなりかました。
「おいいいいいいいいいいいいいい!!!なんかボスっぽい人のセリフ遮るなよおおおおおおおお!!」
「なにを言うかマイブラザー!敵役がやったら問題だが俺達は主人公だから無問題だ!!」
「いや~敵ぽかったから別にいいかな~て。てへ☆」
訳のわからん言い訳を言うリョウとペコちゃん風に可愛く言うさやかだが、どっちにしても不意打ちです。
「その程度ですか?」
「え?」
そう声が聞こえた時、
ぶしゃあ。
さやかの胸をゲルトルートの腕が貫いた。
「さやかちゃん!?」
腕を引き抜くと、ゲルトルートはさやかの身体を蹴り飛ばす。
そこに慌てて駆け寄るまどかと仁美。
「さやかちゃん!さやかちゃん!?」
声を掛けるまどかに対しさやかは自分の傷に手を当てて、
「な…なんじゃこりゃあ!!………がく」
と言って倒れた。
「さやかちゃああああああああああああああああああああん!!!!」
「さやかさん!!」
『なぜかしら?何故か彼女が大丈夫な気がする…』
泣き叫ぶまどかと仁美を見ながら呟くほむら。
たぶん彼女が正しい。
『GUUUUUUUUUUUUUUUUU』
獣のうめき声がしたと思うと、あの怪物から中から何かが出ようとしていた。
「なんだ!?」
『コーン!脱皮したコン!!』
「あれが成体って奴か!!」
中から出てきた蜘蛛の特徴を持つ怪物はリョウに襲い掛かった。
「俺かよ!」
「さて、次はあなたが相手ですね」
ゲルトルートはそう言うとユウに向かって歩き出した。
「え?いや、自分非戦闘員ですので…」
「あら?魔法少女がなにを言うのかしら?情けない後輩だこと」
ゲルトルートは茨の鞭を振り上げた。
ドン。
が、茨の鞭が弾け飛んだ。
更に使い魔二体の頭が弾ける。
「ーー何者!?」
ゲルトルートの誰何の声に現れたのは、
「マミさん!」
「みんな、大丈夫だった?」
「はい大丈夫です!」
そう元気よく答えるさやか。
「って、ええええええ!!なんでええええええ!!」
「ふっ、まどかよ。正義の味方のさやかちゃんはあの程度のダメージではビクともしないのだ!!」
マジで大丈夫そうだった。
「おお!マミ先輩の登場じゃないか!!」
『コン!メールしといて正解だったコン』
「メールかい!!」
「今度から電話にしてちょうだい」
九尾の言葉にマミは疲れた声を出しながらリョウが相手をしている蜘蛛の怪人を見つめていた。
「まあいいでしょう。あなたの方が楽しい相手になりそうですしね」
ゲルトルートはそう言うと、マミに襲い掛かった。
「しゃあ!」
再生した鞭での攻撃を持っていたマスケット銃で受け止めるマミだが、受けきれずに吹っ飛ばされる。
「きゃあ!」
「マミさん!?」
「あれ、やばくね?」
「まどかさん、ユウさん。逃げましょう!わたし達がいてもマミさん達の邪魔になるだけです!」
「え…でも仁美ちゃん…」
『わたしも同感だわ』
仁美の意見に賛同するほむらだが、
「逃がしませんよ」
ゲルトルートの言葉と同時に地面から茨の鞭が生え、まどか達を閉じ込める檻に変化した。
「ええ!」
「まじっすか!」
「そんな!」
『しまった!』
「あなた達にはわたくしの薔薇の養分になっていただくのですから」
ゲルトルートはそう言うと自分の足元に倒れるマミに視線を向けた。
「さて、あなたはどうしてくれましょうか?」
「冥土の土産にいくつか聞かせてもらえないかしら?」
苦しそうに呻きながら、マミはそうゲルトルートに聞いた。
「なんでしょう?」
「あなたは何者?それと、あの怪物は?」
マミは視線をリョウと戦う蜘蛛怪人を再び見た。
「なんてこった!先輩のピンチにさっそうと駆けつけたいのにこの怪物以外と強い!」
『コンドルウェーイ!』
「わたくしは魔女。薔薇園の魔女ゲルトルート」
「魔女!?そんなはずは…」
「驚かれるのも無理はないでしょうね。あなたの知る魔女は異形の姿をした怪物…ですが、我々は人であった頃の姿と記憶を取り戻し、ただの魔女だった頃には比べ物にならない力を得たのですよ」
「アランカルか!」
『コーン!グリムジョーの出番はもうないコンかね~』
「あんたら実は余裕でしょ?」
さやかも加わり、蜘蛛怪人を徐々に押し始めるリョウ。
妙な事を口走るリョウになんだあいつ的な視線を向けるゲルトルート。
「それで、あの怪物は?」
「あれはグリーフシードから生み出した使い魔獣です。これもこの姿をくださった方の考案なんですよ」
「グリーフシードで…」
「さて、もうよろしいでしょう。あなたのご冥福を祈らせてもらいますよ」
そう言うとゲルトルートは鞭を槍状にしてマミに向けた。
「そうね。祈る事にするわ」
マミはため息混じりにそう言うと、
「あなたの冥福を」
と言った。
「ーー!!?」
マミの横たわる地面、ゲルトルートの足元から黄色いリボンが現れ、彼女の身体を縛り上げた。
「な!」
突然の事態に対処が取れずがんじがらめにされるゲルトルート。
「ふう、おかげでいろいろわかったわ。お礼を言わなきゃね」
「あなた!最初から!!」
「ええ…そうよ。ティロ・フィナーレ」
マミはそう言いながら大砲サイズの銃を蜘蛛怪人にぶっぱなす。
「ーーぐぎゃあ!!」
蜘蛛怪人は爆発、消滅した。
「さて、次はあなたの番ね」
そう微笑みながら言うマミにユウは、
「先輩、正直怖いです…」
と感想を述べた。
「そ…そうかしら?」
率直な感想にちょっと傷付くマミ。
と、その隙にゲルトルートの身体が変化する。
「ーー!」
慌てて離れるマミ。
ゲルトルートはマミの拘束を引き千切り、大砲を跳ね飛ばしながら大きくなり、顔は薔薇の茨の塊、身体には大きな蝶の羽の生えた異形の怪物となった。
ちなみにゲルトが跳ね飛ばしたマミの大砲はさやかとリョウに直撃したりするが、誰も気づいていない。
『ゆるしませんわ…生きたまま薔薇園に埋めて肥料にしてさしあげますわ!!』
ゲルトルートの怒りの声にマミは気を引き締める。
「本気って訳ね…」
一方、まどか達はというと。
「ねえ、マミさんが危ないよ!」
「しかし、わたし達にどうしろと…」
「ぶっちゃけ自分達に出来る事ないもんね…」
茨の檻は消え自由にはなったものの、ゲルトルートの魔女形態を見たまどかがマミを心配して逃げずにしているので動く事も出来ずにいた。
「仕方ないですね…暁美さん、なにか手はないですか?」
『え?そうね…』
仁美に振られ、驚いたほむらは少し考え、一部の人からホムスピナーと呼ばれている円盤上の盾を出現させた。
どうやら猫の姿でも出すだけなら出せるらしい。
『ええと…』
ごそごそとホムスピナーに頭を突っ込む猫ほむら。
『あ、あったわ』
そう言って彼女が取り出したのは小型の対戦車砲だった。
「「「……………」」」
魔法少女の”ま”の字もないそれに沈黙する三人だが、背に腹は変えられないと思い、使う事にした。
構えるのは魔法少女に変身していて、一番力があるユウ。
狙いを定めるのは仁美。
まどかは見ているだけ。
「狙いよしです!」
「まあ、あれだけでかいんだ。外し様がないでしょ」
そう思ってユウは引き金を引いた。
ばしゅううん。
発射されたのだが、それと同時にマミとゲルトルートが動いた。
マミは両手に持った銃をゲルトルートに向け、ゲルトルートも顔を形成している茨の鞭をマミに伸ばそうとする。
が、突然飛んでいった弾に目を奪われる。
「へ?」
『は?』
「あー!外した!!」
「いきなる動くとわ!」
「そんな!」
『運がないわね』
「あの子達…」
援護してくれた事に嬉しくも思う反面、何故と逃げていないのかとムッとくるマミだったが、ゲルトルートはそれどころではなかった。
弾が飛んでいった先は、彼女が先程いた空間の奥、彼女が大切にしている薔薇がある場所なのだ。
ちゅどーん。
『きゃあああああああああああああ!!!!』
ゲルトルートはもうマミ達の事など無視して、薔薇の様子を見に行く。
元の人間の姿に戻ったゲルトの見たものは、なんとか無事だった薔薇の姿だった。
「ほ…よかったわ。わたしの大切な薔薇…」
安堵の表情で薔薇に近づくゲルトだったが、それが間違いだった。
対戦車砲の弾は薔薇のある空間にいくつかあるギリシャの柱一本に命中していたのだが、その一本はゆっくりと倒れ始めていた。
そう、薔薇に手を伸ばすゲルトに。
ゲルトルートを追ってきたマミが見たものは、柱に潰されている彼女の姿だった。
「く…お、おのれ!」
ゲルトルートは柱の下から脱出すると、マミに怒りの視線を向ける。
「いや、わたしに言われても…」
『ゲルト…』
「おのれ、貴様らもう生かしては帰さん!」
『ゲルトってば…』
「なんだ!」
完全に言動が変わっているゲルトルートはさっきから話し掛けてくる白い生物に顔を向けた。
『あのね…』
生物は何かを口にしようとした瞬間、ゲルトの鞭で真っ二つになった。
『ひどいな~、いくら身体がいくつもあるって言っても、こう簡単に潰されると困るんだよ』
真っ二つになった白い生き物と同じ生き物が現れ、なんとその二つになった方の身体を食べ始めた。
『げっぷ。勿体無いじゃないか』
「何か用ですか?キュゥべえ」
言葉遣いが少し戻るゲルト。
『うん。すぐ戻る様にって、”彼女”から』
「ーー!っち」
キュゥべえの言葉にゲルトルートは舌打ちすると、
「あなた、名前は?」
とマミに名前を聞いた。
「巴マミ」
「覚えておきますわ。巴さん」
そう言うと、周りの風景が消え、元の風景に戻った。
「逃げられたわね…」
マミはそう言うと、紅茶を一杯飲んだ。
「マミさん!マミさん!」
「あら、鹿目さん。大丈夫だった?」
「いえ…わたしは大丈夫なんですけど…」
そう言うまどかはどこか困った顔である地点に視線を向けた。
「生きてるか~!」
「さやかさん!リョウさん!大丈夫ですか!?」
『不運ね』
『がっくりしろコン』
「「『がっくりさせてどうする!!そして何故お前は無事なんだよ!!』」」
そこにはティロ・フィナーレ用の大砲に潰されたままのさやかとリョウの姿と、何故か一緒に潰されたはずなのに無事な九尾の姿があった。
「「……………」」


ーー説明会。
まどか「またやるんだ…」
リョウ「そんな事言ってもしかたないじゃないか!!」
ユウ「なんか敵が出始めたぽいね」
九尾『この見滝原の平和はコンが守るコン!』
さやか「なんか主役みたな事言うね」
九尾『なに言っているコン?コンが主役でしょ?このSS』
まどか以外「「「「「『はあ!?』」」」」」

ーー薔薇を愛すお嬢様、魔女ゲルトルート
薔薇園の魔女。
性質は不信。
結界に迷い込んだ者の生命力を吸い取り薔薇に与えていた。
薔薇園が荒らされるのを嫌う。
なにより薔薇が大切で、部下もそのために使う。
何者かに人間だった頃の姿を貰い魔女とは比べ物にならない力を得るが、今回はあまり使う前にやぶれる。
言動は穏やかで礼儀正しいが、その実非常に切れ易く、すぐにカッとなる。
非常に安い挑発にのってしまう事もある。
ちなみに好物は薔薇の紅茶。
ユウ「自分で食ってんのかよ!!」
マミ「むむ、紅茶?」
九尾『なに対抗意識燃やしているコン?』

ーーお髭がトレードマーク、使い魔アンソニー
ゲルトルートの使い魔の一種類。
役割は造園。
薔薇園の手入れが彼らの仕事。
自慢のお髭はゲルトルートが手入れをしている。
ご苦労様である。
さやか「これってまど☆マギでマミさんにやられた奴だよね?」
九尾『今回もかませ役コン』

ーー実際に見たら怖いじゃすまない、アーデルベルト
ゲルトルートの使い魔の一種類。
役割は警戒。
薔薇園に侵入者がいるとベルの様な音を鳴らしてゲルトに伝えしながら頭突きで攻撃を行う。
今回はほとんど活躍せずマミにやられる。
さやか「いや、まど☆マギでも大して活躍してないから!」
仁美「基本的に使い魔で活躍したのっていませんよね?」

ーーゲルトルート直属の雑魚戦闘員
前回ほむらにやられたのと同じ連中。
だが付け髭をつけていたり武器が園芸用だったりと、微妙に違う。
こいつらはゲルトルートの使い魔ではなく、彼女に力を与えた何者かが作った兵隊。
なのだが、やけに感情豊かなのはなんでだろう?
ユウ「製作者の趣味じゃね?」
マミ「どんな趣味?」

ーー出たな悪魔!インキュベーター、キュゥべえ
まど☆マギ一の嫌われ者。
このライトでは別の目的で動いている。
しかし最初から真っ二つとなるのが、彼のこの物語での扱いが大体わかっていただけるだろう。
キュゥべえ『全く、訳がわからないよ』
ユウ・リョウ「「やかましいわあああああああああああああああ!!!!」」

次回予告
ゲルトルート「きしゃあああああああああああああ!!」
シャルロッテ「るがああああああああああああああ!!」
ズライカ「…………」
エリー「SOS!!」
ギーゼラ「おのれええええええええええええええええ!!」
アルベルティーネ「きゃははははは!」
エルザマリア「神よ~!!」
ウールマン「わおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
キュゥべえ『これが予告だって?全く訳がわからないよ』
オクタヴィア「まあ、間違っちゃいないね」
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