スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

生命の救済者5話

ふと思ったんだが、タイトルなのにいつまでたっても出番のないマギカ…
それはそうとpixivのタブを消すと何回かに一回復活するのだが…。
生命の救済者5話。
まどか編はオリジナル展開があまり出来ないので面白くない…だからかずみ編はオリジナル展開を多々いれようと思う。
それと保管庫のほう更新しておきます。





「あら、上条君のお見舞い?」
「えっ、あっ、え、えぇ…」
看護婦の言葉に答えるさやか。
「あ、ごめんなさいね。診察の予定が繰り上がって、今ちょうどリハビリ室なの」
「あぁ、そうでしたか…。どうも」

ーー良く来てくれるわよね、あの子
ーー助かるわ、難しい患者さんだしね。励ましになってくれてるといいんだけど
ーー事故に遭う前は、天才少年だったんでしょ、バイオリンの
ーー歩けるようになったとしても、指の方はね…。もう二度と楽器を弾くなんて、無理でしょうね

(何で恭介なのよ。私の指なんて、いくら動いてたって、何の役にも立たないのに)
まどかたちの待つ待合室に向かう途中、頭の中にそんな考えが浮ぶ。
(何で私じゃなくて、恭介なの?もしも私の願い事で、恭介の体が治ったとして、それを恭介はどう思うの?ありがとうって言われて、それだけ?それとも、それ以上のことを言って欲しいの?)
ーーあなたは彼に夢を叶えてほしいの?それとも、彼の夢を叶えた恩人になりたいの?
ーー同じようでも全然違うことよ。これ
ふとマミの言ったことを思い出す。
「あたしって…嫌な子だ」
独り呟くさやか。
後にさやかはこの時の自分をこう振り返る。
(思えばその時の私は、まだ何も分かっていなかった。奇跡を望む意味も、その代償も)
と。
マミが死んだのはこの後だった。

 魔法少女まどか☆マギカ - 生命の救済者

  第5話 奇跡も、魔法もあるんだよ

「ーーぁ」
「よお」
登校するまどかの前にユウが立っていた。
「悪い。待ち伏せするみたいで…でも」
「ううん。心配してくれたんだよね?ありがとう」
ふっと笑うまどか。
(泣いていたな…)
そんな彼女にそう思うユウだった。

「何か…違う国に来ちゃったみたいだね」
学校の屋上にまどかたちはいた。
「学校も仁美ちゃんも、昨日までと全然変わってないはずなのに」
まどかの言うとおり、昨日とまったく同じでであった。
家族も、クラスのみんなも、先生も、仁美も。
「何だかまるで、知らない人たちの中にいるみたい」
ただ一つ。巴マミという存在がいない。ただそれだけ。
だが、そのそれだけがまどかにとっては大きな違いだった。
「知らないんだよ、誰も」
「え?」
さやかの言葉に聞き返すまどか。
「魔女の事、マミさんの事、あたし達は知ってて、他のみんなは何も知らない。それってもう、違う世界で、違うものを見て暮らしているようなもんじゃない」
「さやかちゃん…?」
「とっくの昔に変わっちゃってたんだ。もっと早くに気付くべきだったんだよ、私達も」
「う、うん…」
『まあ、そういうもんコンよ、実際』
さやかの言葉にそう言う九尾。
「そういうもの?」
『ニュースなんかで事故や事件のことを見た時、まどっちたちは酷いことがあったな。としか思わないコンよね?でも、その事件の被害者や、その知人にとってはとても大事件コンよ』
「「「「………」」」」
九尾の言葉が、酷く胸に刺さった。
「まどかはさ、今でもまだ、魔法少女になりたいって思ってる?」
「………」
さやかの言葉にまどかはなにも答えなかった。
「…そうだよね。うん、仕方ないよ」
「ずるいってわかってるの…今さら虫が良すぎだよね。でも…無理…」
「まどか…」
震える彼女を心配そうに見つめるユウ。
ちなみに相方は空を見上げていた。
「あたし、あんな死に方、今思い出しただけで息が出来なくなっちゃうの。怖いよ…嫌だよぅ」
(無理もない)
そう思うユウ。
彼自身も、「ごめんさい」と謝るマミの顔が今でも頭からは離れなかった。
「マミさん、本当に優しい人だったんだ。戦う為に、どういう覚悟がいるのか、私達に思い知らせる為に…あの人は…」
「なあ…」
と、いままで無言だったリョウが口を開いた。
「この町の魔女…誰が倒すんだ?」
「そうよ!…ねえキュゥべえ、この町、どうなっちゃうのかな?マミさんの代わりに、これから誰がみんなを魔女から守ってくれるんだろう」
使い魔にすら手こずるリョウには無理な話である。
『長らくここはマミのテリトリーだったけど、空席になれば他の魔法少女が黙ってないよ。すぐにも他の子が魔女狩りのためにやってくる』
「でもそれって、グリーフシードだけが目当ての奴なんでしょ?あの転校生みたいに」
『確かにマミみたいなタイプは珍しかった。普通はちゃんと損得を考えるよ。誰だって報酬は欲しいさ』
「そりゃそうだ」
とユウ。
「じゃあ…」
『でも、それを非難できるとしたら、それは同じ魔法少女としての運命を背負った子だけじゃないかな』
なにか言おうとしたさやかの言葉を遮るキュゥべえ。
「まあ、なんも関係ない奴に非難されるいわれはないわな…」
うなずくリョウ。
『はぁ、君たちの気持ちは分かった。残念だけど、ボクだって無理強いはできない。お別れだね。ボクはまた、ボクとの契約を必要としてる子を探しに行かないと』
「ごめんね、キュゥべえ」
『こっちこそ、巻き込んで済まなかった。短い間だったけど、ありがとう。一緒にいて楽しかったよ、まどか』
「…ごめんね」
再び呟いた謝罪の言葉。
それはキュゥべえに向けられたのか、それとも…。

「ーーおい友よ」
「なんだ?」
微妙にテンションが低い(高かったら正気を疑うが)リョウに返事をするユウ。
「お前はしばらく鹿目についてろ。俺は美樹についていく」
「はっ?なんで…」
「お前はバカか?女の子が落ち込んでいるんだぞ!?男が元気付けなきゃダメじゃないか!!」
「いや、俺らにだって言えるだろ…つか、お前の方がよっぽど…」
「それは言うな」
微妙とはいえ戦う力があるのにマミを助けることが出来なかったことにリョウが自分を責めているのにユウを気づいていた。
無論、彼が九尾を投げたのはマミを助けるためであること、例えたいして役に立たなかったことは全員が理解している。
「だが、それで納得できるかは別問題だ」
「いや、シリアスなのに地の文に返事するなよ…」
「ともかく、鹿目の方は任せたぞ!男見せろよ!」
「痛いわ…」
バンと背中を叩くリョウに恨めしく言うユウ。
「というわけでさらば!」
そんな彼を残して、わははは。と笑いながらリョウは立ち去っていった。
「たく…」
ため息とつくユウ。
「………」
それから少しして、まどかを探すため歩き出した。

マミの部屋にまどかはいた。
テーブルには飲みかけの紅茶が入ったカップ、読みかけの本。
彼女がマミを呼びに来た時となにも変わっていなかった。
そう、本当に変わっていない。
この部屋の主がいなくなったのなど信じられぬくらい。
まどかはテーブルの上にそっと魔法少女の衣装などを描いたノートを置いた。
「ごめんなさい…。私、弱い子で…ごめんなさい」
もういない人物に泣きながら謝った。

「如月ユウ…」
まどかがここにいるのでは?
そう思ってマミのマンションにやってきたユウは、ほむらと出会った。
「ほむらか…」
「如月ユウ…あなたに聞きたいこ」
と、ほむらがなにかを言いかけたところでまどかが出てきた。
「あっ…ほむら…ちゃん…如月君…」
「鹿目まどか…」
2人に気づくまどかにほむらが近づく。
「貴女は自分を責めすぎているわ」
「え?」
「貴女を非難できる者なんて、誰もいない。いたら、私が許さない」
「…っ」
まどかの反応を見た後、チラリとユウの方を向き、
「悪いけど、話はまた今度」
と言う。
「あ、ああ…」
「忠告、聞き入れてくれたのね」
後ろを歩くまどかに言うほむら。
「…うん」
(まあ、あんな光景を見たからな…)
2人の会話から再び昨日のマミの表情を思い出すユウ。
たぶん、一生忘れないだろう。
ちなみに彼はまどかの後ろを歩いている。
「私がもっと早くにほむらちゃんの言うこと聞いていたら…」
「それで、巴マミの運命が変わったわけじゃないわ」
「でも、貴女の運命は変えられた。一人が救われただけでも、私は嬉しい」
(本心…だな)
いつもと変わらないあまり感情を感じさせない口調。
だが何故かユウにはそう感じられた。
「ほ…ほむらちゃんはさ、何だかマミさんとは別の意味でベテランって感じだよね」
「そうかもね。否定はしない」
「昨日みたいに…誰かが死ぬとこ何度も見てきたの?」
「そうよ」
平然と答えるほむら。
「…何人くらい?」
「数えるのを諦める程に」
まどかの問いに、淡々と答えるほむら。
「あの部屋、ずっとあのままなのかな」
「巴マミには、遠い親戚しか身寄りがいないわ。失踪届けが出るのは、まだ当分先でしょうね」
「誰も…マミさんが死んだこと、気づかないの?」
「仕方ないわ。向こう側で死ねば、死体だって残らない。こちらの世界では、彼女は永遠に行方不明者のまま。魔法少女の最期なんて、そういうものよ」
まどかの問いに、やはり淡々と答えるほむら。
「ひどいよ…」
「みんなのためにずっと一人ぼっちで戦ってきた人なのに、誰にも気づいてもらえないなんて、そんなの…寂し過ぎるよ」
少しほむらの口調が強くなる。
「そういう契約で、私達はこの力を手に入れたの。誰のためでもない、自分自身の祈りのために、戦い続けるのよ誰にも気づかれなくても、忘れ去られても、それは仕方のないことだわ」
「私は覚えてる」
ほむらの言葉にまどかが叫ぶ。
「マミさんのこと、忘れない。絶対に!」
「そう。そう言ってもらえるだけ、巴マミは幸せよ。羨ましい程だわ」
静かに語るほむら。
その口調は、言葉通りどこか羨ましそうだった。
「ほむらちゃんだって、ほむらちゃんのことだって、私は忘れないもん!」
「ーーっ!」
「昨日助けてくれたこと、絶対忘れたりしないもん!…ほむらちゃん?」
と、まどかはほむらの様子がおかしいことに気づく。
「貴女は優し過ぎる」
「え?」
「忘れないで、その優しさが、もっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ。ごめんなさい、先に行くわ」
そう言うと、ほむらは立ち去って行く。
「ほむらちゃん…?」
ほむらの様子に、疑問を思うまどか。
「……自分いる意味ねえ」
その後ろで、ふとそんなことを思うユウだった。

「何を聴いてるの?」
恭介の病室にやってきたさやか。
「……『亜麻色の髪の乙女』」
だが恭介の返事はどこかつっけんどんだった。
「ああ、ドビュッシー?素敵な曲だよね」
しかし、そのことに気づかないさやかはできるだけいつとも変わらない口調でそう言う。
もっとも、病室の前で腕を組んでいるリョウには若干いつもより元気がないように聞こえた。
「あ、あたしってほら、こんなだからさ、クラシックなんて聴く柄じゃないだろってみんなが思うみたいでさぁ、たまに曲名とか言い当てたら、すごい驚かれるんだよね。意外すぎて尊敬されたりしてさ。恭介が教えてくれたから。でなきゃ私、こういう音楽ちゃんと聴こうと思うきっかけなんて、多分一生なかっただろうし」
「さやかはさぁ…」
「なーに?」
「さやかは、僕を苛めてるのかい?」
「え?」
恭介の言葉を、一瞬理解出来なかった。
「何で今でもまだ、僕に音楽なんか聴かせるんだ。嫌がらせのつもりなのか?」
「だって恭介、音楽好きだから…」
「もう聴きたくなんかないんだよ!自分で弾けもしない曲、ただ聴いてるだけなんて!!」
と、レコードが砕けるほどの勢いで左腕をぶつける恭介。
「僕は…僕は…っ!ああ!!」
「あっ……。あぁ、あ!」
無論そのようなことをしてなんともないわけがなく、腕からは血が出ていた。
「おい!どうした!?」
さやかの邪魔はすまいと外にいたリョウも、中の様子に思わずドアを開ける。
「動かないんだ…もう、痛みさえ感じない。こんな手なんてっ」
「大丈夫だよ。きっと何とかなるよ。諦めなければきっと、いつか…」
なんとか励まそうとするさやかだが、
「諦めろって言われたのさ」
無駄な行為だった。
「もう演奏は諦めろってさ。先生から直々に言われたよ。今の医学じゃ無理だって」
「僕の手はもう二度と動かない。奇跡か、魔法でもない限り治らない」
「あるよ」
「え?」
今度は恭介が聞き返す。
「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」
「おい、美樹…まさか……」
そう言うリョウの視界になにかが見えた。
それは恭介の病室の窓。そこにキュゥべえの影があった。

「ほむらちゃん、ちゃんと話せばお友達になれそうなのに」
夜の街をユウと歩くまどか。
「どうしてマミさんとは喧嘩になっちゃったのかな」
「というかもう暗いから帰ったほうがいいんじゃないか?」
「うん…あ!仁美ちゃん…?」
ユウの言葉に返事をしようとしたまどかは、仁美を見つける。
「仁美ちゃ~ん。今日はお稽古事…ぁ」
(あれ・・・あの時の人と同じ)
仁美の首筋には、以前魔女のせいで投身自殺を図ったOLのものによく似たマークがついていた。
「仁美ちゃん。ね、仁美ちゃんってば」
「あら、鹿目さん、御機嫌よう」
必死に呼びかけるまどかに、仁美はどこか夢見心地の様子で答える。
「ど、どうしちゃったの?ねえ、どこ行こうとしてたの?」
「どこって、それは…ここよりもずっといい場所、ですわ」
「仁美ちゃん…」
「ああ、そうだ。鹿目さんもぜひご一緒に。あら、如月君もいらっしゃったんですの?」
と、ユウの存在に気づく仁美。
「ええそうですわ、それが素晴らしいですわ」
そう言いながら仁美はまどかの手を握る。
(どうしよう…これってまさか…)
「まどか…」
警告するように言うユウ。
見ると周囲に、仁美と同じく口づけされた人々だらけだった。

「あぁ…あぁ…ほむらちゃんに連絡できたら…あぁダメだ、携帯の番号わかんない…そうだ!リョウ君は?」
「あいつ携帯もっていない…」
「そんな…」
そうこうするうちに、一つの工場に到着する。
「そうだよ、俺は、駄目なんだ。こんな小さな工場一つ、満足に切り盛りできなかった。今みたいな時代にさ、俺の居場所なんてあるわけねぇんだよな」
そう言う男の前に置かれたバケツに液体が注がれる。
「洗剤?」
暗がりながら、その液体の入っていた容器からそう判断するユウ。
と、別の人が違う種類の洗剤をバケツに注ごうとする。
その時、まどかは詢子に以前教わったことを思い出す。
ーーいいか?まどか。この手の物には、扱いを間違えるととんでもないことになる物もある
ある二種類の洗剤を混ぜると有毒なガスが発生する。
ーーあたしら家族全員あの世行きだ。絶対に間違えんなよ?
「ダメ…それはダメっ!」
そのことを思い出してとめようとするが、
「あっ…ぇ?」
「邪魔をしてはいけません。あれは神聖な儀式ですのよ」
仁美が止めに邪魔される。
「だって、あれ危ないんだよ?ここにいる人達、みんな死んじゃうよ!」
「そう。私達はこれからみんなで、素晴らしい世界へ旅に出ますの」
夢見心地に語る仁美。
「それがどんなに素敵なことかわかりませんか?生きてる体なんて邪魔なだけですわ」
仁美の言葉に周囲に拍手が起こる。
その光景に、ユウはゾッとした。
(魔女って、こんなことができるのかよ!)
「鹿目さん、あなたもすぐにわかりますから」
「放してっ!!」
「わかりたくないね!」
ユウがバケツに向かって走る。
そして後一歩で届くと思った瞬間、
『その洗剤同士を混ぜたら危ないコンよ』
九尾がバケツをひょいっと取り上げた。
ずがしゃああああん!!
『なにスライディングしているコン?』
「なんの脈略もなく出てきたからだ!助かったけど!!」
叫ぶユウ。
『って、そんなこと言っている場合じゃないコンよ!』
九尾の言うとおり、魔女の口づけを受けた人たちはまるでゾンビのようにまどかたちに歩いてくる。
「…ど、どうしようっ…どうしようっ!」
「やばい…!」
『2人とも、目を閉じるコン!!』
と九尾がなにかを投げた。
こん、ころころころ。
「「「「「ーー?」」」」」
『コン?』
が、なにも起きない。
まどかとユウに仁美も含めた操られている人たちも九尾も不思議そうに見つめる。
『ちょっと待って欲しいコン』
九尾はそう言うと、みんなが見ている前でとてとてと投げたものに近づく。
『コ~ン?』
九尾は首を傾げると、バケツを置いてトンカチを取り出す。
「ーー!」
それを見たユウは、
「まどか!!」
まどかに跳び掛かる。
ずどおおおおおおおおおおん。
そのすぐ直後だった、トンカチで叩かれた煙幕が大爆発したのは。
「……やると思った」
もうもうと煙が立ち込める中、呆れた顔をするユウ。
「如月君…」
「ん?」
ふとまどかの声に下を見る。
(下…?)
と、そこで自分がまどかを押し倒していることに気づく。
「ご、ごめん!」
慌てて退くユウ。
「う、ううん…」
顔が真っ赤な2人。
「って、こんなことしている場合じゃない!」
爆発でバケツは吹っ飛んだため毒ガスの危険はないが、まだ操られている人たちが2人にゾンビのような足取り向かってる。
「こっちだ!」
ユウはまどかの手をとって走り出す。
『コンは無視コンか!?』
なんか背後で聞こえてが、無視して走るユウ。
「よし、開いてる!」
追ってくる人たちから逃れるため、倉庫を思われる中に入り、鍵をかけると2人は息をつく。
暇もなかった。
「や、やだっ…こんな…」
入った部屋で、魔女の結界が開いたのだ。
「あっ…いやだっ、助けてっ…誰かあぁぁ!」
「鹿目!」
手を伸ばすも届くことはなく、まどかは使い魔に連れ去られる。
「クソ!」
悪態をつくユウの脳裏にある光景が過ぎる。
「なんだ…!?」
かなりの数の化け物…魔女とは違う怪物たちを前に剣を構える白いマントを羽織った青い髪の少女。
(美樹?)
その隣には杖を手にする黒いマントを羽織った黒髪の少女。
(誰だ?)
と思っていると、
「って、こっちにも来た!?」
別の使い魔のペアが使い魔がユウに近づいてきた。
「罰なのかな…これって」
使い魔に襲われながら、ふとそんなことを思うまどか。
目の前にはテレビのような魔女。
「きっと私が、弱虫で、嘘つきだったから…バチが、当たっちゃったんだ」
魔女の能力なのか、彼女の脳裏にはマミが死ぬ直前の出来事が鮮明に蘇る。
だが突如青い閃光のようなものが走り、使い魔が一瞬のうちに消える。
「……え?」
「…さやかちゃん!?」
「これでとどめだぁ!!」
さやかの投げた剣が魔女に突き刺さる。
ーー!!
声にならない悲鳴をあげ、魔女は絶命した。
と、同時に結界が崩壊する。
「いやーゴメンゴメン。危機一髪ってとこだったねぇ」
周囲の光景が元の工場の倉庫に戻ると、さやかは非常に明るい口調でまどかに言う。
「さやかちゃん…その格好」
「ん?あーはっは、んーまあ何、心境の変化って言うのかな?」
「大丈夫なのかよ…」
「大丈夫じゃねえの?初めてにしちゃあ、上手くやったと思うし」
「なんでお前が答えるんだよ…」
何故か答えたリョウにユウはツッコム。
「つか、お前なんでそこにいるんだ?」
リョウは何故か壁にあるでっかい穴からこちらを見ていた。
「いや、さやかの奴がなんか物凄い勢いで壁をぶった切ってな。んで、速攻で行って速攻で片付けたから入るタイミングをなくした」
「あ、そ」
「でも…さやかちゃん……」
『ま、いいんじゃないコンか?当人が決めたことコン』
いつの間に入ったのか、九尾がまどかの肩にいた。
「あ!」
と、まどかが声をあげる。
「い?」
「う?」
「え?」
『お?』
リョウの後ろにほむらが立っていた。
その姿にユウはおや?と思う。
(なんか、困惑してる?)
「貴女は……」
どこか驚いた様子のほむらにさやかは挑発するように言った。
「ふん、遅かったじゃない。転校生」

『まさか君が来るとはね』
夜の見滝原を見下ろす場所で、キュゥべえは1人の少女に話しかけた。
「マミの奴がくたばったって聞いたからさぁ、わざわざ出向いてやったっていうのに。何なのよっ!?ちょっと話が違うんじゃない?」
クレープを食べながら喋る少女の声は不機嫌そうだった。
『悪いけど、この土地にはもう新しい魔法少女がいるんだ。ついさっき契約したばかりだけどね』
「何ソレ?超ムカつく」
不愉快そうである。
「でもさあ、こんな絶好の縄張り、みすみすルーキーのヒヨッ子にくれてやるってのも癪だよねぇ」
『どうするつもりだい?杏子』
「決まってんじゃん。要するに、ぶっ潰しちゃえばいいんでしょう?その子」
そう言うと少女はにやりと笑みを浮かべた。

「ふん、やっと1人契約か」
誰かと会話しながら白いフードの、声からすると女性が通路を1人歩いていた。
「インキュベーターどものやりかたは相変わらずまどろっこしいんだ」
通路が終わり、巨大な吹き抜けのある開けた場所に出る。
「まあいい。俺の計画が発動すれば、魔法少女などいくらでも作れる」
そう言う女性の見下ろす先には、百に届こうかというバイクを彷彿とさせる魔女が眠っていた。

ーー次回予告
杏子「ちょっと!なにやってんだよ!!アンタが最後に出てきたらあたしの印象薄くなるだろ!!」
????「知るか、そんなの俺の管轄外だ!!」
さやか「アンタは銀河眼使いか…」
リョウ「つか、お前なに企んでいるんだ?」
????「俺が貴様らムシケラに教えねばならん!?」
リョウ「四身一体対決やった仲じゃねえか。なあ、マイブラザー」
ユウ「いやな思い出だ…」
まどか「うん」
マミ「というか、普通に前のライトの話をしていいのかしら?」
九尾『今更コンよ、マミマミ』
????「ふっ、俺の計画は次回になればわかる!」
杏子「結局答えるのかよ…」
さやか「でもアンタ当分出番ないよ」
????「なん…だと…!?」
九尾『少なくともかずみ編までないコン』
リョウ「でも、まあ。まどか編はあと5話なんだし、元気だせよ」
????「うるさい!貴様などに慰められるいわれはない!かずみ編になったら覚悟しろ!!」
まどか「あ、行っちゃった…」
九尾『コーン。覚悟って、かずみ編は特にストーリーには関わらないコンけど…』
かずみ「え、そうなの?」
九尾『コン。ワルプルギスの夜戦までお預けコン。下手するとその後コンね』
さやか「一体いつになることやら…」

次回、第6話 後悔なんて、あるわけない

ほむら「珍しく予告になっているけど…肝心な次回には一切触れていない」
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

イノヨコウ

Author:イノヨコウ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
プロフィール

イノヨコウ

Author:イノヨコウ
FC2ブログへようこそ!

検索フォーム
カテゴリ
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。