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仮面ライダーW、最終回記念SS

Wの最終回でかなり興奮したので書いてみた。
思いの他時間がかかったが。
しかし、オーズが始まる前に急いだもんでちょっと見苦し所があるが、ま、いっか。
最初は探偵(W)VS怪盗(ディエンド)のつもりだったんだが何故かこうなった。
しかし、このSSでは名前だけになってしまったが、ライダーメモリを使ったドーパントはライダードーパントにはショッカーライダーという別名がついています。
これは琉兵衛が栄次郎じいちゃん(スーパー死神博士)との協力で作ろうとした、なんて考えてたんだけど、もっとぐだぐだになりそうんでやめときました。
それでは結構いい加減なSSをどうぞ。
別に見なくてもいいけど。
あとディケイド組は海東以外出ません。

風都、それは心地よい風の吹く街。
そして地球の記憶ーーガイアメモリを使った犯罪、ドーパント事件が後を絶たない町でもあった。
ガイアメモリ流通組織、ミュージアムがなくなってもこの風都にガイアメモリが消え去る事はなかった。
だが、そんな犯罪があっても人々は笑顔をなくす事はなかった。
何故ならこの町には人々の笑顔を守る存在ーー仮面ライダーがいたからだ。

「動くんじゃねえ!」
銃に変えた右手を発砲するアームズ・ドーパント。
ここは風都銀行。
”武器の記憶”アームズのガイアメモリと”暴力の記憶”ヴァイオレンスのガイアメモリを使った二人の強盗が銀行に押し入ったのだ。
「さっさとこの袋に金をありったけつめろ!!」
銀行の窓口を粉々に破壊しながら脅すヴァイオレンス・ドーパント。
強盗用の対策も、ドーパントの力の前では無力である。
哀れな行員は、大人しく言う事を聞くしかなかった。
風都銀行の前には何台ものパトカーが止まり、犯人が何時出てきてもいいように待ち構えた。
「よ~し、真倉。俺が合図したらお前突っ込め」
「はい。…え、刃野刑事は?」
上司である刃野幹夫(じんの みきお)の言葉に疑問を持つ真倉俊(まくら しゅん)
「ん?俺はここでお前にエールを送ってる」
「こうら!じんの!!」
相変わらずの風都署超常犯罪捜査課の漫才コンビに二人の上司の照井竜(てるい りゅう)はため息を吐いた。
「子供だな…さて、そろそろ来る頃だが…」
と、照井の耳にバイク音が聞こえてきた。
「来たか…」
照井がそう呟くと同時、銀行から金を奪ったドーパント達が意気揚々と出てきた。
警察がいようと全く気にしていない。
ガイアメモリの強力な力でパワーアップした彼らの脳裏に立てこもるや人質などといった銀行強盗が逃走の際に考える事など全くない。
「撃てーーーーーーーー!!」
刃野の号令に一斉に発砲する警官だが、ドーパント二人にはまるで効いていなかった。
「痒いじゃないか」
そう言ってアームズ・ドーパントは銃に変えた腕を警官達に向けた。
「に…逃げろーーー!!」
慌てて逃げる警官達。
「グッバイ、よい地獄を」
アームズ・ドーパントがそう言った時だった。
『ヒート・マキシマムドライブ』
燃え盛るクワガタ虫の様な機械が二人に襲い掛かった。
「うわあ!」
「なんだ!」
悲鳴をあげる二人の前に一台のバイクが停まった。
バイクから降りた人物は右半身が緑、左半身が黒の奇妙な姿をしていた。
その姿はドーパントに通じるものがある。
だが、警官達はその乱入者を恐れるどころかその登場に大いに沸いた。
「仮面ライダーだ!」
「仮面ライダーが来てくれたぞー!」
警官達の声にうろたえる強盗ドーパント。
「か…仮面ライダーだと!?」
「うろたえるな!こいつさえやっちまえば大金が手に入るんだ!」
「お…おお!」
相棒に言われ、向って行くヴァイオレンス。
「くたばりな!」
ビルをも砕く一撃は、あっさり避けられ逆に殴られる。
「ぐあ!」
「なんだと!」
仲間が殴れれたのを見て慌てて銃に変えた腕を向けるが、仮面ライダーはそれよりも早く、腰についているドライバーから黒いガイアメモリーー”切り札の記憶”ジョーカーメモリを抜き、代わりに青いメモリ”銃撃手の記憶”トリガーメモリを差し込んだ。
『サイクロン・トリガー』
たちまち黒かった左半身は青色に変わり胸に現れたトリガーマグナムを構え、アームズの撃ち出す弾丸を相殺し、そのまま撃ち倒す。
「ぐあ!!」
「ち…ちくしょう!」
逃げようとしたヴァイオレンスに仮面ライダーはトリガーメモリを取り出し、トリガーマグナムのマキシマムスロットにセットした。
『トリガー・マキシマムドライブ』
「「トリガーエアロバスター!!」」
トリガーマグナムから放たれた緑色の小型竜巻がヴァイオレンスに襲い掛かる。
「ぎゃああああああああ!!!!」
地面に落ち強盗犯の身体は元の人間の姿に戻っていた。
一拍遅れて彼の身体から排出されたガイアメモリは地面に落ち、砕けた。
「なに!?」
仲間がやられて驚くアームズ。
「これでお前一人だな」
「く…くそおおおおお!!」
仮面ライダーの言葉にアームズは両腕を剣に変えて仮面ライダーに襲い掛かった。
対して仮面ライダーは冷静にドライバーのスロットからトリガーメモリを取り出し再びジョーカーメモリに変えた。
『サイクロン・ジョーカー』
ジョーカーメモリを再び抜いて右腰のマキシマムスロットにメモリを差し込んでマキシマムドライブを発動した。
『ジョーカー・マキシマムドライブ』
「「はあああああ」」
発生した竜巻は仮面ライダーの身体を浮かび上がらせ、一気にアームズに向かって飛んで行った。
途中、仮面ライダーの身体は二つに分かれ、左半身の後に右半身のがキックを決めた。
「「ジョーカーエクストリーム!」」
「ぐああああ!!」
キックを受けたアームズは爆発、メモリは体外に排出され、空中で砕け散った。

仮面ライダーW(ダブル)
それは二人で一人の探偵、ハードボイルドを気取るハーフボイルドな青年左翔太郎(ひだり しょうたろう)と地球の記憶を持つ少年フィリップが変身した姿である。
今日も彼らは地球の記憶ーーガイアメモリを使った犯罪、ドーパント事件に立ち向かう。
これはそんな二人の戦いと友情とハーフボイルドな物語である。
「ハーフボイルド言うな!!」

鳴海探偵事務所。
風都市民なら誰でも知っている…というのは大袈裟だが、この町の顔と言ってもいい探偵がいる事務所だった。
その中では一人の女の子が猫の相手をしていた。
猫の名はミック。
かつてガイアメモリ流通組織ミュージアムを束ねていた一家、園咲家の飼い猫だった猫である。
「って、何でミックが先やねん!」
スリッパ片手にツッコム彼女の名は鳴海亜樹子(なるみ あきこ)。
この鳴海探偵事務所の前所長の娘で現所長。
「平和だな…」
そう事務所の椅子に座る青年はポツリと呟いた。
本来なら所長が座るべき場所だと思う場所に座る青年の名は左翔太郎。
この町の顔と呼ばれている、みたいな?
「何で疑問形なんだよ!!ーーそれにしても、平和だな~。この前の事件以降、ドーパントが絡む事件は起きていない。もうこの町にガイアメモリはなくなったのかもな」
和やかなムードの翔太郎。
縁側で緑茶でもすすっていそうな雰囲気が漂っている。
「翔太郎!翔太郎!」
バンっと事務所の秘密の扉から一人の青年ーーいや、少年が飛び出してきた。
彼の名はフィリップ。
外国人みたいな名前だが本名は園咲来人(そのざき らいと)と言って、れっきとした日本人である。
そして翔太郎にとってなくてはならない”相棒”。
「翔太郎!君は知っているかな?」
興奮気味に言うフィリップに翔太郎はまたかといった表情で非常にどうでもよさそうに、
「なんだ?」
と聞いた。
「君はオーストラリアという国を知っているかな?」
フィリップの言葉に翔太郎は頬杖に乗せていた頭を机に落とした。
フィリップは星の本棚という地球のデータベースを閲覧できる能力がある。
簡単に言うなら彼の頭の中には地球の全ての記憶が入っているのだ。
が、その膨大な量の記憶を全て閲覧できていない為、時折普通の人なら知っている事も知らない事が多々ある。
しかも一度閲覧すると寝食を忘れて気が済むまで調べ尽くすという非常に迷惑な事をしでかしたりする。
「この国には有袋類という…」
「ああ、もういい。カンガルーとかコアラの話はいい!」
「翔太郎、一口に有袋類と言ってもその種類は…」
翔太郎の一言で更に自分が閲覧した内容を自慢げに話すフィリップ。
やけに詳しく話すその姿に、彼がここ数日姿を見せなかった訳がようやくわかった翔太郎だった。
「あの~、すいません…」
そこに天の助けか、一人の女性が事務所を訪ねてきた。
「おおと…ご依頼ですか?」
翔太郎はフィリップを押し退け、依頼人と思われる女性に近寄った。
流石のフィリップも依頼人を無視する訳にはいかないので、うんちくはまたの機会にする事にした。
「このハードボイルド探偵…左翔太郎が、どんな事件もかいあら~!!」
かっこよく決めようとした翔太郎を亜樹子が突き飛ばした。
「依頼人の話を聞くのは、所長の仕事や!」
「亜樹子~!!」
一括入れる亜樹子に文句を言う翔太郎の顔面に”所長はわたしや!!”と書かれたスリッパが飛んできた。
「あべし!」
「それで、ご依頼ですか?」
先程の態度はどこへやら、すごくかわい子ぶる亜樹子だが、すでに本性見せた後では遅い。
事実、依頼人と思われる女性も若干…いや、かなり引いている。
その様子にやれやれと肩をすくめるフィリップだった。

「実は盗まれた物を取り返して欲しいんです」
それが今回の依頼人、黒井十李(くろの とおり)の依頼だった。
彼女の大切な物を、ある男に盗まれたというのだ。
「これが防犯カメラに写っていた男の写真です。どうか盗まれた物を取り返してくださいい。お願いします」
「いいでしょう。このハードボイルド探偵、左翔太郎に任せてください。黒井さんは大船に乗った気でいてください。はっはっはっ!」
「まあ、なんて頼もしいお方」
「はっはっはっはっ」
美人に弱い翔太郎はすっかり有頂天になっていた。
その様子にやれやれと首を振るフィリップと亜樹子だった。

結論から言うとこの依頼は無謀だった(byフィリップ)。
そもそもどこにいるかもわからない男を写真一枚で捜せと言うがどだい無理な話である。
しかも相手は盗人。
いつまでもこの町にいる可能性など…。
「ああ、この男なら会ったよ」
「「マジで!!?」」
風都の情報屋のウォッチャマンに男の写真を見せて返ってきた返事に驚く翔太郎と亜樹子。
まさか一発目から手掛かりを得るとは翔太郎も予想していなかった。
「さっすが、ウォッチャマンだぜ」
情報の早さに翔太郎が関心していると、ウォッチャマンの口から更に信じられない情報が。
「君達の事を聞かれたんだよ」
「なに?」
「君とフィリップ君の事をね。当たり障りのない事だけ教えたけど」
「なんだと?」
ミュージアムに狙われていた事もあり、フィリップは基本的に事務所の外に出ないし、依頼人と会うのだって珍しい。
つまりフィリップの事を知る人間はこの風都でもあまりいない。
「それをなんだってこの盗人が知っているんだ?しかも俺達の事を調べている?」
翔太郎の胸の内に嫌な予感が渦巻きだした。

コンコン。
「……ん?」
事務所の自分の椅子で地球の記憶を閲覧していたフィリップはノックに顔を上げた。
「ーーはい?」
ドアを開けるとそこにはーー。
「パンチホッパー!」
フィリップは叫ぶと仮面ライダーパンチホッパーは殴り掛かった。
その一撃を避けると、フィリップはスタッグフォンを取り出し、”熱き記憶”ヒートメモリを差し込んだ。
『スタッグ・ヒート・マキシマムドライブ』
ライブモードになったスタッグフォンは燃えながらパンチホッパーを吹っ飛ばした。
その隙に外に出るフィリップ。
「はあ、はあ、はあ…何故別の世界のライダーがここに!?」
疑問に思いながらも、手元に戻ってきたスタッグフォンで翔太郎に電話を掛ける。
「早く出てくれ!」
とその時、フィリップの目の前に仮面ライダーキックホッパーが現れた。
「キックホッパーまで!一体どうなっているんだ!?」
強力な跳び蹴りを放つキックホッパーを”牙の記憶”ファングメモリが吹き飛ばした。
ファングメモリは恐竜型ロボット形態のライブモードになる事が出来る非常に特異なガイアメモリで、フィリップがピンチの際には必ず現れて助ける様に出来ている。
しかし、自律行動が出来るといってもガイアメモリである事は変わらない。
だというのに、キックホッパーを吹っ飛ばす力があの片手で収まる大きさのどこにあるのか。
と、翔太郎と繋がった。
『おお、フィリップ。どうした?』
「変身だ!翔太郎!!」
長年の相棒だけあって、その言葉だけでだいたいの事情を察したらしい。
『ああ、わかった』
しばらくするとフィリップの腰にダブルドライバーが出現する。
翔太郎がダブルドライバーを装着したのだ。
「ファング!」
小さな身体でキックホッパーを翻弄していたファングメモリはふその一言でフィリップの手に飛び込んだ。
フィリップは急いでファングをケラトサウルスの頭部の様なメモリモードに変形させると、ポーズをとって、
「変身!」
と叫んだ。
余談だがこの変身ポーズ、翔太郎と二人並んでやると腕の形がWに見える。
翔太郎の”切り札の記憶”ジョーカーメモリが転送され、フィリップはそれをスロットに押し込む、そしてファングメモリもスロットに差し込むと仮面ライダーWファングジョーカーに変身した。
「で、フィリップ。こいつは一体?」
左の複眼が点滅して、翔太郎の声がWから聞こえた。
「仮面ライダーキックホッパー。こことは違う世界の仮面ライダーだ。ちなみに後ろのはパンチホッパー」
フィリップに言われて後ろをチラリと見てみると、茶色の仮面ライダーがゆっくりと歩いてきていた。
「で?なんで他の世界のライダーがお前を襲うんだよ!?」
「わからない!そもそも何故彼らが自分の世界でない世界にいるのかもわからない!」
「どっちにしろやるしかねえ」
翔太郎の意見にフィリップも同意した。
今は謎の解明より目の前の危機を乗り切る事が重要である。
Wはまず正面のキックホッパーに殴り掛かった。
そして振り向きざまに後ろから迫ってきていたパンチホッパーに蹴りを入れる。
Wの攻撃を受けた二人のライダーは装甲から火花を飛び散らせながら吹っ飛んだ。
二人が起き上がる前にWはファングメモリのタクティカルホーンを一回弾き、
『アームファング』
右上腕部にアームセイバーを出現させた。
そして起き上ったばかりのキックホッパーに斬り掛かった。
不意を突かれたキックホッパーは反撃の暇もなく火花を散らせながら倒れた。
Wは再びタクティカルホーンを今度は二回弾き、
『ショルダーファング』
今度は肩にショルダーセイバーを出現させてそれをブーメランの様に向かってくるパンチホッパーに向かって投げた。
投げられたショルダーセイバーは旋回しながらパンチホッパーの身体を斬り裂いた。
と、Wは身体を捻って後ろから来たキックホッパーの蹴りを避け、三回タクティカルホーンを弾き、右半身ーーファングサイドの脚にマキシマムセイバーを出現させた。
『ファング・マキシマムドライブ』
「「ファングストライザー!!」」
跳び回し蹴りの要領でキックホッパー、パンチホッパーを斬り裂いた。
Wの攻撃を受け、キックホッパー、パンチホッパーの身体はモザイクが掛かった様に消えていった。
「今の消え方!?ーーまさか…」
その消え方にフィリップは心当たり有る様な言い方をした時だった。
ダン。ダアン。
突然強力なエネルギー弾がWを襲った。
「なんだ!?」
倒れるWの目の前に奇妙な銃を待った男ーーいや、青年が立っていた。
「あいつは!」
驚く翔太郎。
その青年こそ、黒井から捜してくれと依頼された男だったからだ。
「なるほど…素顔を見た事がないから気付かなかった。君だったとはね」
「知ってんのか?フィリップ」
「ああ、君も会った事あるはずだよ。翔太郎」
Wは立ち上がる。
フィリップの言葉を紡ぎながら。
「奴の名前は海東大樹(かいとう だいき)。またの名を」
青年は一枚のカードを取り出し、奇妙な銃ーーディエンドライバーにセットし、銃身をスライドさせた。
『カメンライド・ディーエンド』
空に向かって引き金を引くとシアンを基本カラーとしたWとは全く違うタイプの仮面ライダーに変身した。
「仮面ライダーディエンド!」
「ディエンドだと!?」
変身が完了したディエンドはWに近づくと、
「光栄に思いたまえ!僕に盗まれる事を」
と言ってディエンドライバーをWに向けた。
「どういう事だ!?」
海東の言葉の意味を聞き返す翔太郎に答えたのはフィリップだった。
「彼は価値があると判断した物、いわゆるお宝を集めているんだ。状況から考えて彼の狙いは僕達のガイアメモリ…」
「流石星の本棚を見る事のできるだけはあって、中々利口だね」
「ふざけんな!!」
翔太郎が叫ぶと同時にWが跳び出した。
が、ディエンドは冷静にライダーカードをディエンドライバーにセットした。
『アタックライド・インジビブル』
ディエンドライバーの声と共にディエンドの姿はかき消えた。
「消えた!」
「翔太郎!アレは姿が見えなくなっただけだ!近くにいるぞ!!」
「その通り」
海東の声と同時にディエンドは姿を現した。
Wのすぐ目の前に。
『ファイナルアタックライド・ディエンド』
放たれたディエンド最大の技、デェメンションシュートがWを飲み込んだ。
「「うわああああああああああああ!!!!」」
その強力な一撃にWの変身が解ける。
ーーかしゃん。
ドライバーから吹き飛ばされたファングメモリが地面に乾いた音をたてて落ちた。
「まずは一つ」
そう言ってディエンドはファングメモリを手に取り、どこに持っていたのかアタッシュケースの中に放り込んだ。
「さて、残りのメモリを頂こうか」
そう言ってディエンドはフィリップにディエンドライバーを向けた。
が、
『ビートル』
ライブモードのビートルフォンがディエンドに襲い掛かった。
「ーーなんだ!?」
驚くディエンドに振り払われたビートルフォンは持ち主の手元に戻った。
「照井竜!」
「大丈夫か?フィリップ」
超常犯罪捜査課課長にして若くして警視な赤い皮ジャンの男はフィリップを庇うように立った。
「ああ。でも、どうして?」
「話があったんだが…今はこいつを何とかする方がいいな」
照井は赤いガイアメモリーー”加速の記憶”アクセルメモリを取り出し、バイクのスロットルを模したバックルーーアクセルドライバーに差し込んだ。
『アクセル』
「変…身!」
『アクセル』
バイクのエンジン音と共に赤を基調とした仮面ライダーアクセルに変身した。
「振り切るぜ!」
「僕の邪魔をしようというのかい?」
聞くディエンドにアクセルは、
「俺に…質問をするな!!」
と言ってエンジンメモリを取り出した。
『エンジン』
エンジンメモリをエンジンブレードに差し込み、ディエンドに斬り掛かった。
「ここは退却させてもらおう!!」
『カメンライド・デルタ』
ディエンドはドライバーにセットしたライダーカードの絵柄のライダーを召喚すると、自分はさっさと『インジビブル』で逃げてしまった。
「まて!…く!」
追おうとしたアクセルだが、そこにデルタの攻撃がくる。
『エンジン・マキシマムドライブ』
デルタをAの形に斬り裂くと、斬撃の軌跡が炎の様に残った。
「絶望がお前のゴールだ」
デルタは爆発した。

「なるほど…別世界の仮面ライダーか…」
「ああ…最初に襲ってきた仮面ライダーもディエンドの能力で呼び出したものだろう」
事務所に集まった面々は先の出来事を整理していた。
「何にしても許せねえ…あんな奴が仮面ライダーを名乗るなんてな」
「翔太郎…気持ちはわかるが、他の世界でも仮面ライダーが正義というわけじゃないんだよ…」
「………」
「ところで、ファング…盗られちゃったんでしょ?どうするの?」
亜樹子の質問にフィリップは、
「それは問題ないよ。奴は他のメモリも狙っている。ならば、狙ってきた所で奪え返せばいい。それより、照井竜。君の要件を聞こうか?」
と言って照井の要件を聞く事にした。
「ああ。ミュージアムの拠点の捜査を行っていたんだが、そこでこんな資料を見つけた」
渡された資料を覗き込むフィリップと亜樹子。
翔太郎はまだ海東の事でぶすっとしていた。
「Dがイニシャルのガイアメモリの持ち主の集団がいる。園咲ゴールドメモリにも匹敵するというメモリを完全に使いこなしてい三人組が今新しいミュージアムを造ろうとしている」
「なに!」
「なんだって!」
「ええーー!!」
あまりの事態に驚く鳴海探偵事務所のメンバー。
「その為に今こいつらはこの風都に潜伏している。そこで左、フィリップ、二人に捜査の協力してほしい」
照井の頼みを断る理由はなかった。
「そんな危険な奴らを野放しにしておけねえからな」
「ああ、放っておけば”NEVER”以上の事件に発展しかねないからね」
「でも、黒井さんの依頼はどうするの?」
「大丈夫だ亜樹子。さっきフィリップが言った通だろう。俺達を狙ってきた所を返り討ちにいして取り返すってな。ファングと一緒に取り返してやるさ」
自信満々に言う翔太郎だった。

「といった物の…どこを捜すか…」
照井が見つけた資料にはその一団の事は詳しくのってはいなかった。
ので、フィリップの”検索”を行う事も出来ず、どうしたものかと事務所のメンバー三人で町を歩いていた。
と、その前に再び海東大樹が姿を現した。
「やあ」
「てめえ…」
身構える翔太郎とフィリップ。
「ちょっと!アンタ何だってガイアメモリ欲しがるのさ!すでにすっごい力持ってんでしょ!」
亜樹子の言葉に海東はふっと笑った。
「あーー!翔太郎君翔太郎君!今の見た!!アイツ鼻で笑ったよ!!」
「あーうるせえぞ!亜樹子!!」
耳元で騒がれてかなり五月蝿そうな翔太郎。
「お宝とはかけがえのないものなのさ!」
海東はそう言うと指鉄砲で亜樹子を撃つ動作をした。
「ともかく、ファングと黒井さんから盗んだ物を返してもらうぜ」
海東とはこれ以上話す気のない翔太郎はジョーカーメモリを取り出した。
「ああ、どの道戦う相手だ」
フィリップも”風の記憶”サイクロンメモリを取り出した。
「行くぜ…相棒」
「ああ」
『サイクロン』
『ジョーカー』
二人の動きに海東もライダーカードをディエンドライバーにセットした。
『カメンライド』
「「「変身!」」」
三人が叫ぶと同時、
「まかせてーー!!」
亜樹子がフィリップの後ろでスタンバッた。
『サイクロン・ジョーカー』
『ディエーンド』
変身する翔太郎と海東。
と、同時にWのベースとなる翔太郎の身体にフィリップの意識が憑依したため倒れるフィリップの身体を受け止める亜樹子。
「「さあ、お前の罪を数えろ」」
ディエンドに向けて二人は言い放った。

『ルナ・トリガー』
”幻想の記憶”ルナメモリとトリガーメモリによって、変幻自在の弾道の攻撃でディエンドを追い詰めていくW。
「く!」
ライダーカードを二枚挿入。
『アタックライド・イリュージョン。アタックライド・ブラスト』
三人に分身したディエンドは高速連射でWを攻撃した。
「「うわ!」」
突然の事態に反応しきれずまともに攻撃を受けるW。
が、倒れながらもトリガーメモリをマキシマムスロットに差し込んだ。
『トリガー・マキシマムドライブ』
「「トリガー・フルバースト!!」」
自在に起動が変化する青と黄色のエネルギー弾は全てのディエンドを撃ち抜いた。
「ぐあ!」
分身が消え、本体が倒れた。
「やったーー!!」
跳び上がって喜ぶ亜樹子。
その時、彼女の眼にこっちに向って飛んでくるドーパントの姿が映った。
「翔太郎君!フィリップ君!ドーパントおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
飛んできたドーパントはエネルギー弾をWディエンドのいる所に放った。
「「うあああ!!」」
「くあああ!!」
あまりの衝撃にWとディエンドの変身が解除される。
そのすぐそばに翼を羽ばたかせ、着地するドーパント。
その姿はまるでドラゴンの様だった。
「いけませんよ~、ラガンさん。ちゃんとどっちかが倒されてからでないと」
「うわあ!?びっくりした!!」
何時の間にか白いスーツに眼鏡を掛けた一人の男が亜樹子の後ろに立っていた。
「佐久間か…。俺は気が長くないんだ」
変身を解除したラガンと呼ばれた男は筋肉隆々の大男だった。
「ひゃひゃひゃひゃ!」
さらにもう一人小柄な男も現れた。
「わたしの仲間です。翔太郎さん」
そう言って現れたのは黒井だった。
「黒井さん!?」
「どういう事だ!?」
「こういう事です」
『ダークネス』
ガイアドライバーに真っ黒なーーいや、暗黒色のガイアメモリを差し込む黒井。
そして黒いドレスを着た貴婦人の様なドーパントに変身した。
『デス』
佐久間と呼ばれた男が右腕の生態コネクタに”死の記憶”デスメモリを、
『ドラゴン』
ラガンは首筋の生態コネクタに”竜の記憶”ドラゴンメモリを、
『デモン』
小柄な男が舌にある生体コネクタに”悪魔の記憶”デモンメモリを、それぞれ差し込んだ。
「本物のデスドーパント…」
「翔太郎!こいつらみんなイニシャルが”D”で始まるドーパントだ!」
「ーーまさか!照井が持ってきた資料のドーパントって…」
「左翔太郎!園咲琉兵衛様の敵、取らせてもらう!!と言いたい所だが、その前にわたしから奪った”デストロイ”を返してもらうぞ!異世界の仮面ライダー!!」
「”デストロイ”!?」
ダークネスの言葉に驚くフィリップ。
ダークネスはそういうと彼女を中心に闇が辺りを侵食しだした。
その姿はまるで琉兵衛が使っていたガイアメモリ”恐怖の記憶”テラードーパントが使ったテラーフィールドを彷彿とさせた。
「返すと思っているのかい?僕は、お宝のためなら命を懸ける男だ!!変身!!」
『カメンライド・ディエーンド』
ディエンドは跳び上がって、侵食する闇をかわす。
ディエンドラバーにライダーカードをセットした。
『カメンライド・アギト』
さらにもう一枚カードをセット。
『ファイナルフォームライド・アギト』
「痛みは一瞬だ!!」
ディエンドに撃たれたアギトはアギトトルネイダーに変形、ディエンドを乗せて飛行した。
「逃さん!」
「逃がしませんよ!」
「ひゃひゃひゃ!」
ドラゴン、デス、デモンの三体がアギトトルネイダーを追う。
「うわ!」
三人の攻撃に落ちるディエンド。
その際、変身が解けた。
海東のそばに着地したドラゴンは彼の懐を探り一つのガイアメモリを見つけた。
「あったぞ」
「確かに、さて…もう貴様に用はない」
ダークネスは海東のそう言うとフィリップの方を向いて、
「来てもらうぞ、園咲来人。ミュージアム再興のために!」
そう言うとフィリップに向かって”闇”を這わせる。
フィリップに触れた”闇”は彼の身体を飲み込みだした。
「うわあああああああああ!!!!」
「ーーフィリップ!!」
「お前の相手は後だ。今は組織の復興だ。あっはっはっはっはっはっ」
翔太郎にそう言うとダークネスはフィリップや仲間共々”闇”の中に消えていった。

「ーーらいと。来人。起きなさい、来人」
何もない白い空間の中、自分を呼ぶ声にフィリップは目が覚めた。
「ーーうん…はっ!父さん!!」
彼を呼び続けていたのは彼の父にしてミュージアムの創始者だった園咲琉兵衛だった。
「来人。デストロイのメモリを目覚めさせてはならない。アレは地球そのものをも破壊する禁断のメモリだ」
「…それは一体どういう意味なんだい!目覚めさせるって!?」
「デストロイは他のメモリとは違う。あれは独自の意思の様なものをもっている」
琉兵衛はそう言うとフィリップの肩に手を掛けた。
「来人。必ずデストロイを破壊するんだ。わたしにはアレを眠らせる事しか出来なかったがお前なら…いや、お前達ならきっと出来る」
「とう…う!」
突然辺りが眩しくなり、フィリップは目をふさいだ。
「頼んだよ。お前には地球の未来が掛かっている」
光が全てを塗り潰した。

「う…ん…?」
今度こそフィリップは目を覚ました。
「ここは!?これは一体!?」
自分の状態を確認して疑問を持つフィリップ。
フィリップの身体は椅子の様なものに固定され、頭にはコードのついたヘルメットの様なものが、手足を固定する器具にもコードがついていた。
コードは全て彼の後ろにある巨大な装置につながれていた。
「目が覚めた?」
「黒井十李!これは一体なんだ?僕から地球の記憶を引き出してガイアメモリを作るのにこんな装置は必要ないはずだ!!」
後ろの装置を眼で指すフィリップ。
「確かに…普通のガイアメモリを作るのにこんな装置は要らないわね。でも、普通でないガイアメモリを作るのなら?」
「…どういう意味だ?」
黒井の言葉の意味がわからないフィリップ。
「この世界の他に、無数の世界があるのは知っているわね?ならその世界の記憶をガイアメモリに封じる事が出来れば、それは凄いドーパントが作れると思わない?」
「意味がわからない。どこの世界だって、この世界とそれ程変わっている訳じゃ…」
と、そこでフィリップは他の世界とこの世界との最大の相違に気付いた。
「まさか…ライダー?」
「その通り。流石は琉兵衛様のご子息。理解が早いわ」
「他の世界のライダーの記憶を持ったガイアメモリ…ライダーメモリと呼んでもいい。そんなメモリのドーパント…一体どれほど恐ろしいか…だが、そんな事でくるはずが…」
「ふっふっふっ。そのためのこの…ーー!?」
黒井は言葉を切ってフィリップの足から何かを取り外した。
「これは!?」
それはスパイダーショックの追跡マーカーだった。

フィリップの捕らわれた施設の前でハードボイルダーから降りる翔太郎。
メットを外し、翔太郎は施設を見つめた。
「待ってろよ、フィリップ」
「ずいぶんと無謀な事を、君は本当に一人で行くつもりなのかい?」
話し掛けてきたのは海東だった。
「うるせえ…」
海東の相手をそれ以上せず、翔太郎はメットを被りなおし、ホードボイルダーにまたがった。
「一つ聞きたい。君に取ってあの少年は一体何なんだ?」
翔太郎は振り向きもせず答えた。
「俺の…この世でたった一人の相棒だ」
「そうか…」
海東は下を見つめながら呟いた。
「君にとって、彼はお宝なんだな」
ハードボイルダーのエンジン音と共に翔太郎は施設に突撃した。

「侵入者だ!!」
ミュージアムの戦闘員、マスカレイド・ドーパントが翔太郎の行く道をふさがんと集まってきた。
が、そこにメモリガジェットが突っ込んだ。
「「「「「「うわああ!!」」」」」」
スタッグフォンに猛スピードでぶつかられて倒れるマスカレイド達。
「おのれ!」
勇敢にも翔太郎の前に飛び出す一人が、あっさりハードボイルダーに吹っ飛ばされてしまう。
走行中のバイクの前に出れば当たり前である。
何人かのマスカレイドが銃で翔太郎に狙いを澄ますが、
パシャ、パシャ。
「「「「うわ!!」」」」
バットショットのフラッシュに目をやられ、スタッグフォンの体当たりを受ける。
さらに建物から何人か出てくるが、スパイダーショックが入口にワイヤーを張っていたため皆こけてしまう。
「くそ!」
翔太郎を撃ち殺そうと発砲する一人のマスカレイドは背後で、
「危ない!」
と仲間の声がしたので振り向くと、
「あれ?」
誰もいないので首を傾げたところにフロッグポットがその顔面に張り付いて。
「うわあ!!」
いきなりの事で驚きのあまり倒れるマスカレイドは頭を打って気絶した。
施設の入り口に到着した翔太郎はハードボイルダーから降りフィリップのところへ走った。
彼の背後ではメモリガジェットの活躍で大混乱するマスカレイドの姿があった。

しばらく走っていた翔太郎は足を止める。
目の前に死神の様なドーパント、デスドーパントが現れたからだ。
「ますはお前か」
「ふっふっふっ、Wにもなれないお人が、無茶をするものですね」
「ふ、確かにWにはなれねえ、でも俺にはこいつがある」
そう言うと翔太郎は腰にロストドライバーをつけた。
『ジョーカー』
「変身」
掛け声と同時にジョーカーメモリをロストドライバーにセットする。
『ジョーカー』
そして黒い仮面ライダーに変身した。
「なんですか、その姿は!?」
「仮面ライダー…ジョーカー」
言うと同時、ジョーカーはデスに蹴りを放った。
「ぐあ!おのれ!!」
負けじと鬼火を出して攻撃するデス。
が、ジョーカーはあっさりと避け、
「ちんたらやってられねえんだ」
マキシマムスロットにジョーカーメモリを差し込んだ。
『ジョーカー・マキシマムドライブ』
「ライダーパンチだ。とりゃあ!!」
腕に力を溜め、一気にデスを殴った。
「ぐあああああ!!!」
攻撃を受けたデスは吹っ飛び、爆発してメモリブレイクされた。
「ひゃひゃひゃひゃ!!」
施設内を走るジョーカーの前に今度はデモンドーパントが襲い掛かった。
素早い動きでジョーカーを翻弄するデモン。
だが、ジョーカーも持ち前の肉体能力でデモンに対抗する。
「おら!」
ジョーカーのパンチを受け、デモンは壁に激突した。
「ひゃあ!!」
『ジョーカー・マキシマムドライブ』
「ライダーキックだ。たりゃああ!!」
ジョーカーの跳び蹴りを受けたデモンは壁を突き破り、爆発してメモリが砕けた。
バン。
扉を開けるとそこは…。
「屋上?一体どんな構造してるんだこの施設…」
その時背後からドラゴンドーパントが飛来した。
が、ジョーカーにぶつかる直前。
『ジェット』
横手から飛んできたエネルギー弾がドラゴンを吹っ飛ばした。
「え…あ、照井!何でここに?」
現れたアクセルに驚くジョーカー。
「所長に頼まれた。そんな事より、早くフィリップを助けに行け。奴は俺がやる」
「大丈夫なのか?」
「ふっ、俺に質問するな」
「そうだったな。じゃあな、照井。死ぬなよ」
そう言ってジョーカーは走り出した。
「馬鹿な事を。俺は死なない」
「ぐあああああ!!!!」
ドラゴンはアクセルに向かって突撃した。
『スチーム』
が、エンジンブレードから噴射された高温の蒸気で視界を奪われ気がついたら屋上から飛び出していた。
「ーーぬを!!」
慌てて空を飛ぼうとした所をアクセルが跳び掛かられて、そのまま地面に落下した。
「くそ!」
が、すぐに背中に乗るアクセルを振りほどき、飛び上がった。
「逃がさん!」
アクセルの言葉にサポートドロイドのガンナーAがアクセルに近付いてきた。
アクセルはバイクフォームになり、ガンナーAと合体。
ガイアキャノンでドラゴンを撃墜しようとする。
「く!」
慌てて飛んでくるエネルギー弾を避けるドラゴン。
「やはり地上からの攻撃では飛んでいる相手を撃つのは無理か…」
そう判断するとアクセルは合体を解除した。
「ふ、空を飛べる俺に敵など…え?」
不敵に笑うドラゴンの眼にタービュラーユニットと合体したアクセルの姿だった。
「馬鹿な!飛んでいるだと!!?」
「悪いがドラゴンを相手するのは初めてではない」
『アクセル・マキシマムドライブ』
「振り切るぜ!!」
A字型の炎と化したアクセルタービュラーはドラゴンに突撃、起こった爆発の一瞬後地面に砕けたドラゴンメモリが落ちた。
「絶望がお前の、ゴールだ」
落ちない様に捕まえているラガンに向かってアクセルはそう言い放った。

「フィリップ!?」
バンと扉を開けるジョーカー。
「翔太郎!上だ!!」
フィリップの言葉と同時に前に跳ぶジョーカー。
『ダークネス』
その一瞬後にダークネスドーパントが降ってきた。
「左翔太郎…ここまでやってくるとわ、少しお前を舐めていたよ」
「相棒は返してもらうぜ」
言うと同時にファイティングポーズを取るジョーカー。
「お前はダークネスの本当の恐ろしさをわかっていないようね」
ダークネスの周りを”闇”が覆う。
「”闇”は全てを飲み込む。貴様の身体ごとな。攻撃したければするがいい。この”闇”が全て飲み込んでくれよう」
ダークネスの言葉に焦るジョーカー。
「確かにその”闇”は厄介だ…だが、相手が誰であれ、この町を泣かそうとするは野放しにはできない。たとえ勝ち目がなくて命ある限り悪と戦う、それが仮面ライダーだ!」
「ふ、下らない!こんな町に命を賭けるなど、愚かしいわ!!」
翔太郎の思いを鼻で笑うダークネス。
と、その時どこからともかくファングが現れ、フィリップの戒めを解いた。
「ファング!?どうしてここに?」
驚くフィリップ。
「確かにくだらないな」
そう言って現れたのは海東大樹だった。
「僕にとっても、君にとっても、こんな町にはなんの価値もない」
「何だと…」
海東の言葉に怒りを覚えるジョーカー。
「だが、誰かさん達にとっては、これ以上ないお宝だ」
チラリっとジョーカーとフィリップを見る海東。
「お宝とは掛け替えのないものなのさ」
『カメンライド』
「たとえ僕にとって関係のないお宝でもね。変身」
『ディエーンド』
「さあ、今のうちに変身したまえ」
ディエンドはそう言うとダークネスに向かっていった。
「ええい!どこまでも邪魔をする!貴様も飲み込んでくれる!!永劫の闇の中を彷徨うがいい!!」
「僕の行く道は、僕自身が決める事だ。君なんかに決められる筋合いはない」
ディエンドとダークネスが戦う間に変身を解除した翔太郎はフィリップに近付いた。
「行くぜ、フィリップ」
「ああ、翔太郎」
『サイクロン』
『ジョーカー』
「「変身!」」
フィリップがダブルドライバーのスロットにサイクロンメモリを差し込むと、翔太郎のドライバーに転送した。
それを翔太郎は差し直し、ジョーカーのメモリを差し込んだ。
『サイクロン・ジョーカー』
「「さあ、お前の罪を数えろ」」
変身の完了したWはダークネスに向けてそう言い放った。
一方のディエンドは苦戦していた。
いくら撃っても”闇”攻撃が吸収されてしまうからだ。
「あははははは!無駄無駄無駄!!」
『ヒート・トリガー』
『トリガー・マキシマムドライブ』
「「トリガーエクスプローション」」
超高温の熱光線がダークネスの”闇”に命中した。
「ぐああ!!」
苦しむダークネスにフィリップは、
「やはり、闇をかき消すには光だ」
と言った。
「なら、ヒートよりルナだな」
「ああ」
『ルナ・トリガー』
連続で撃たれる光の弾丸に押され始めるダークネス。
「ば…馬鹿な…」
「「終わりだ」」
言うとWはトリガーメモリをマキシマムスロットに差し込んだ。
『トリガー・マキシマムドライブ』
「「トリガー・フルバースト!!」」
『ファイナルアタックライド・ディエンド』
Wとディエンドの最大の攻撃がダークネスを打ち破った。
「ぎやあああああああああああああ!!!!」
パキン。
黒井の身体から排出されたガイアメモリは砕け散った。
「おのれ…だが、わたしにはまだとっておきがある」
そう言って彼女は懐からデストロイのメモリを取り出した。
「ーーやめるんだ!!」
琉兵衛の言葉を思い出し、慌てて止めようとするフィリップ。
だが時すでに遅く、黒井はスタートアップスイッチを押した。
『デストロイ』
地球の声が聞こえたと思った瞬間、メモリは勝手に浮き上がり、茫然とする黒井に刺さった。
「ぎあああああああああああ!!!!」
黒井の身体は灰と化し、その灰が集まって一体のドーパントを…いや、化け物を作りだした。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
デストロイは羽を広げて飛び出した。
と、同時にWの首に尻尾を巻き付けた。
「「うわあああああああああああ!!!!」」
天井を突き破り、大空に舞い上がった姿に流石のディエンドも呆気にとられる。
「あれはやばいな…だが、もう僕には関係ない」
ディエンドはそう言うと時空を渡っていった。

「なんだあれは!?」
空に飛び出したデストロイに驚くアクセル。
デストロイは口から破壊光線を吐いて施設を破壊しまくった。
あっという間に粉々になる施設。
「翔太郎!見たかい!?あれだけ大きかった建物が一瞬で!」
「ああ…こんな奴が町に出たらって、お前の身体!!」
「大丈夫だ」
フィリップの言葉通り、エクストリームメモリが飛んできた。
「すでに僕の身体はデータ化して、エクストリームの中にある」
「そうか…よし!一気にいくぞ」
「ああ!!」
エクストリームメモリはデストロイに追い付くと、そのし尻尾に巻かれているWのドライバーにセットした。
『エクストリーーーーーーーーーーーム!!!!!!』
「「プリズムビッカー!!」」
『プリズム』
最強形態、エクストリームになったWはプリズムソードで尻尾を斬った。
「ぐおおおおおおおおお!!!!」
「敵の全てを検索したよ、翔太郎」
「よし!行くぜ!!」
「俺も行くぞ!!」
Wの隣りに立つアクセル。
「全てを…振り切るぜ!!」
『トライアル』
トライアルフォームになる超高速移動型になったアクセル。
「一気に決めよう!!」
「ああ」
「わかった」
そう言うとアクセルはトライアルメモリのスイッチを入れて上に投げた。
『トライアル・マキシマムドライブ』
マキシマムドライブを発動したアクセルは高速でデストロイの周りにを回る、と同時に何発も蹴りを入れる。
その動きについてこれないデストロイ。
さらにWがエクストリームメモリを一旦閉じてまた開いてマキシマムドライブを発動。
『エクストリーム・マキシマムドライブ』
Wが跳び上がると同時に離れるアクセル。
そこにWのキックが炸裂した。
「「さあ、お前の罪を数えろ!!ダブルエクストリーム!!!!」」
吹っ飛んだデストロイは倒れるが、再び起き上がろうとする。
上から降ってきたトライアルメモリをキャッチしたアクセルはそこに表示されていた数字を読み上げた。
「9.8秒。それが貴様の絶望までへの、タイムだ」
「ぐああああああああああああああああ!!!!!」
デストロイは大爆発を起こした。

こうして、また一つ事件が解決した。
翔太郎はタイプライターで今回の事件の記録をつけていた。
亜樹子は今回出番のなかったデンデンセンサーをなでていた。
フィリップは本を読み、照井はコーヒーを入れていた。
まあ、おおむねいつもの鳴海探偵事務所だった。
「ああーーー!!」
突然叫ぶ翔太郎に驚く一同。
「どうしたんだい?翔太郎」
「俺の帽子の代わりに、こんなものが…」
翔太郎の帽子掛けの所に代わりに一枚の紙が。
ーーお宝を代わりにいただいていきます。ちゃんと守りたまえよ、君のお宝ーー
「………かいとーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
内容を見た翔太郎は怒りで叫んだ。
「「「はあ…さあ、お前の罪を数えろ」」」
フィリップ、照井、亜樹子は紙に向かってそう言った。
「俺の帽子ーーーーーーーーーーーー!!!!」

d-end
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