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まどか☆マギカ 生命の救済者 4話

pixivにあげていた第四話「もうなにも恐くない」です。
第3話がベースですが、オリジナル展開多くなってきました。




見滝原総合病院。
かなりの大きなこの病院で、見滝原での大きなケガや病気をしたものはほぼここを利用する。
そんな病院の近くに1人の少女がいた。
砂糖のかかったドーナツを食べながらよたよたと歩いていた彼女は、病院の駐輪場をトテトテと歩く。
少女は足をとめ、最後の一つを口に押し込むと、ごくりと飲み込む。
が、
「れろ」
すぐに吐き出す。
だが吐き出されたのは先ほどのドーナツではなく、グリーフシードだった。
少女はフッと笑うとグリーフシードの乗る手の平から黒いものが発生し、グリーフシードに吸収される。
その光景に少女は愛くるしいその姿には似つかわしくない邪悪な笑みを浮べ、
「ふん!」
グリーフシードを病院の壁に投げさした。
「立派に育てよ。ひゃひゃひゃ」
そう言うと少女はその場からきびすを返す。
「ま、巴マミに狩られるだろうし…」
そう言うと、少女は口に手を当てる。
「2、3個同じことをやっておくとしようか」
そう言って口から離した手には数個のグリーフシードが握られていた。

 魔法少女まどか☆マギカ - 生命の救済者

  第4話 もう何も恐くない

とある病室の前にさやかはいた。
「はあーはぁ。うん」
意を決した彼女は病室に入っていく。
「やあ、さやか」
と、この病室で寝る少年がさやかを出迎える。
彼の名前は上条恭介。
さやかの幼馴染で、事故によって負った怪我で入院している。
「はい、これ」
とさやかは恭介にCDを渡す。
「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」
「あっはは、そんな、運がいいだけだよ。きっと」
恭介の言葉にそう言うさやか。
「この人の演奏は本当にすごいんだ。さやかも聴いてみる?」
「う、い、いいのかな?」
「本当はスピーカーで聴かせたいんだけど、病院だしね」
そう言うとレコーダーにイヤホンをつけ、片方を自分の耳に、もう片方をさやかの耳につける。
イヤホンを2人で使うため、結果として2人の物理的な距離はぐぐっと縮まり…、
「ええぇー…」
顔を真っ赤にするさやか。
だがその顔はどこか幸せそうだった。
『青春コンねえ』
「ああ、これもう温かな目で見守るしかないじゃないか」
その様子をにやにやしながら見ているバカが2人がいた。

「ティロ・フィナーレ!!」
マミの一撃がジャングルジムの周囲に星が浮ぶという結界内の敵を消滅させた。
「いやー、やっぱマミさんってカッコイイねえ!」
「もう、見世物じゃないのよ。危ないことしてるって意識は、忘れないでおいてほしいわ」
さやかの言葉に注意するようにいうと、マミは立っていた街頭から飛び降りる。
「いえーす!」
「しかし、何故街灯の上に?」
「細かいことは」
『気にしちゃダメコンよ』
ユウの疑問に何故かリョウと九尾が答える。
「今の魔女、グリーフシードを落とさなかったね」
『今のは魔女から分裂した使い魔でしかないからね。グリーフシードは持ってないよ』
まどかの言葉に解説するキュゥべえ。
「魔女じゃなかったんだ」
「何か、ここんとこずっとハズレだよね」
「使い魔だって放っておけないのよ。成長すれば、分裂元と同じ魔女になるから」
さやかに注意するように言うマミ。
「さぁ、行きましょう」

『そういえば、二人とも何か願いごとは見つかったコンか?』
道中九尾が2人に問い掛ける。
「んー…まどかは?」
「う~ん…」
「まあ、そういうものよね。いざ考えろって言われたら」
まだまだ思いついていない様子の2人に少し笑うマミ。
「あの…マミさんはどんな願いごとをしたんですか?」
「ーー!」
「いや、あの、どうしても聞きたいってわけじゃなくて、あくまで参考までに…」
なにか聞いてはいけなかった反応に、思わずそう言うまどかだが、
「私の場合は……考えている余裕さえなかったってだけ」
マミは語り始める。
今から数年前、家族とドライブに出かけたマミは、大規模な交通事故に巻き込まれた。
そこにキュゥべえが現れた。
ーーキミの願いは?
ーー助けて
「後悔しているわけじゃないのよ。今の生き方も、あそこで死んじゃうよりはよほど良かったと思ってる」
「「「………」」」
「でもね、ちゃんと選択の余地のある子には、キチンと考えたうえで決めてほしいの。私にできなかったことだからこそ、ね」
なんともいえない空気になる一同。
そんな時だった。
「すいません。よくわかんなかったんで3文字で説明してください」
「「は?」」
『なに言ってるんだ!?』
突然のリョウの言葉に戸惑うさやかとユウと九尾。
「いや、ああいう空気苦手だったもんで…」
当人もバツの悪そうに言う。
「3文字は…ちょっと無理かなぁ…」
彼なりに自分を励まそうとしていることはわかったマミは、ちょっと困ったように笑う。
「ねえ、マミさん。願い事って自分の為の事柄でなきゃダメなのかな?」
「え?」
さやかの問いにマミは聞き返す。
「例えば、例えばの話なんだけどさ、私なんかより余程困っている人が居て、その人の為に願い事をするのは…」
「それって上条君のこと?」
「たた、例え話だって言ってるじゃんか!」
まどかの言葉にうろたえたようなさやか。
「青春だなー」
『青春コンねー』
「間違ってると思うぞ…」
『別に契約者自身が願い事の対象になる必然性はないんだけどね。前例も無い訳じゃないし』
とキュゥべえ。
「でもあまり関心できた話じゃないわ。他人の願いを叶えるのなら、なおのこと自分の望みをはっきりさせておかないと」
だがマミの顔は厳しい。
「美樹さん、あなたは彼に夢を叶えてほしいの?それとも、彼の夢を叶えた恩人になりたいの?」
「マミさん…」
「同じようでも全然違うことよ。これ」
「……」
「ごめんね。でも今のうちに言っておかないと。そこを履き違えたまま先に進んだら、あなたきっと後悔するから」
なにか言いたげなさやかだったが、
「…そうだね。私の考えが甘かった。ゴメン」
マミの言葉に素直に謝った。
『まあ、人のために行動することはよいことコンよ?でもそのために自分をないがしろにしちゃあダメダメコン。みんなで幸せになってこそハッピーコンよ』
「…いや、なに言いたいのかわからないから」
『ちなみにコンもわからない』
「「「わかんねえのかよ」」」
さやかたちにツッコまれる九尾。
「やっぱり、難しい事柄よね。焦って決めるべきではないわ」
そうマミが言うと、
『ボクとしては、早ければ早い程いいんだけど』
とキュゥべえが言った。
「ダメよ。女の子を急かす男子は嫌われるぞ」
「え?こいつ男なんスか?」
マミの言葉に思わずキュゥべえを指差すリョウ。
「いや、性別はなかったはずだが…?」
というユウ。
『ちなみにコンは』
「「「「「絶対雄」」」」」
九尾の言葉を遮り、全員がそう言い放った。

「やっぱり簡単なことじゃないんだよね」
夜、自室でそう呟くまどか
『ボクの立場で急かすわけにはいかないしね。助言するのもルール違反だし』
というのはキュゥべえ。
「ただなりたいってだけじゃダメなのかな」
『まどかは、力そのものに憧れているのかい?』
「いや、そんなんじゃなくって。うん…。そうなのかな」
違うと思うが…否定もできない。
「私って鈍くさいし、何の取り柄もないし。だからマミさんみたいにカッコよくて素敵な人になれたら、それだけで十分に幸せなんだけど」
そう言うまどかだが、
『まどかが魔法少女になれば、マミよりずっと強くなれるよ』
「え?」
『もちろん、どんな願い事で契約するかにもよるけれど、まどかが産み出すかもしれないソウルジェムの大きさは、ボクにも測定しきれない。これだけの資質を持つ子と出会ったのは初めてだ』
「あはは、何言ってるのよもう…嘘でしょう?」
冗談を言っているのだと思うまどか。
『いや…』
と、ドアをノックされる
「まどか、起きてるかい?」
声は父、知久だった。
「うん、どうしたの?」

「うーぐ、ただ~い…また…痛…」
「はぁ~またか…。まったくもう」
玄関で酔う潰れている詢子に呆れるまどか。
「…あのすだれハゲ~。飲みたきゃ手酌でやってろっつ~の。めっくらすはらくちゅあ~つははは、何かすっきり、聞いてる?」
「ふう」
知久とともに詢子をベッドに寝かすたまどかは一息つく。
「ありがとう。ココアでも淹れようか」
「うん、おねがい」

「何でママはあんなに仕事が好きなのかな?」
知久の入れたココアを前に、まどかは疑問を口にする。
「昔からあの会社で働くのが夢だった…なんてないよね?」
「う~ん…。ママは、仕事が好きなんじゃなくて、がんばるのが好きなのさ」
「え?」
問い返すまどか。
「嫌なことも辛いこともいっぱいあるだろうけど、それを乗り越えた時の満足感が、ママにとっては最高の宝物なのさ」
「……」
「そりゃあ、会社勤めが夢だったわけじゃないだろうけどさ。それでもママは自分の理想の生き方を通してる。そんな風にして叶える夢もあるんだよ」
「生き方そのものを夢にするの?」
「どう思うかは人それぞれだろうけど、僕はね、ママのそういうところが大好きだ。尊敬できるし、自慢できる。素晴らしい人だってね」
「うん」
そこだけはよくわかっていたまどかは、うなずくとココアのカップを取った。

「あら、如月君?」
噴水のある公園のような場所、1人パトロールを続けていたマミはユウと出会った。
「巴先輩…まだパトロール続けていたんですか?」
「ええ。如月君は?」
「電気が切れたんで買出しです」
「そう」
「ちょっと…いいですか?」
ユウは気になっていたことを聞いてみることにした。
「巴先輩、美樹が他人のために願いを言うのもありかと聞いた時に言ったこと…なんか実感こもっていたんですけど」
あの時の語る様子はまるで実例を知っている。
そんな風にユウには見えた。
「………」
「いや、別にどうしても知りたいわけじゃ…ただなんとなくそう思っただけで…」
なにも言わないマミに慌ててそう言うユウ。
「本当は勝手に話していい内容じゃないんだけどね…」
しかしマミは話し始める。
昔、一時的に師弟関係だったとある魔法少女のことを。

翌日、見滝原総合病院にて。
「はあ…、お待たせ」
「あれ?上条君、会えなかったの?」
妙に早くさやかが帰って来たのでそう聞くまどか。
「何か今日は都合悪いみたいでさ。わざわざ来てやったのに、失礼しちゃうわよね」
そう言うさやかに、
「ま、そんな日もあるさ」
と言うリョウ。
用もなく病院にいてもしかたないので、外に出るまどかたち。
「ん?どうしたの?」
「あそこ…何か…」
と、まどかが壁になにかあることに気づく。
『グリーフシードだ!孵化しかかってる!』
「嘘…何でこんなところに!?」
『マズいよ、早く逃げないと!もうすぐ結界が出来上がる!』
「『なんだってーー!!』」
「うるせー」
うるさいリョウと九尾にそう言うユウ。
「またあの迷路が?」
あの不気味な魔女の結界を思い出すさやか。
「まあ、落ち着け。こういう時にはプロに任せるのが一番だろ」
とユウ。
そこで彼は昨晩のことを思い出す。
ーー喋っちゃったわたしが言うのもなんだけど、このことはみんなには内緒よ。まあ、いつか話すことになるとは思うけど
ーーじゃあ、なんで自分に話したんですか?
ーー…なんとなく…かな?
「よし、早速連絡してくれ」
そんなユウには気づかず、そう言うリョウだが、…誰もなにもしなかった。
「……もしかして、誰もマミさんの番号知らない?」
さやかの言葉を沈黙が肯定する。
「なにやってんだよマジで!仲良くなった相手の番号聞くの常識じゃないか!それが女子力ってものじゃないか!!」
「非常識がなにを言う!大体、アンタだって知らないくせに!!」
「落ち着いて、2人とも!!」
言い争うリョウとさやかを止めるまどか。
『まったく情けないコンね』
と、ファイズフォン(何故?)を取り出しながら九尾がそう言う。
「むっ!まさか九尾…お前……」
『知らないコンよ』
「「だったらなんで取り出した!!」
まったくだ。
「ああ、もう!まどか、先行ってマミさんを呼んで来て。あたしはこいつを見張ってる」
「そんな!」
悲鳴に近い声をあげるまどか。
「無茶だ!」
『そうだよ!中の魔女が出てくるまでにはまだ時間があるけど、結界が閉じたら、君は外に出られなくなる。マミの助けが間に合うかどうか……』
「あの迷路が出来上がったら、こいつの居所も分からなくなっちゃうんでしょ?」
止めるユウとキュゥべえにさやかは強い口調でそう言う。
ーー病院とかに取り憑かれると最悪よ
ーーただでさえ弱っている人たちから生命力が吸い上げられるから、目も当てられないことになる
「放っておけないよ。こんな場所で…」
(そうか…ここにはかみやんが…)
「安心しろ。俺も残る」
「え?」
『コン!?』
驚いた様子のさやかと九尾。
「俺なら魔女は無理でも使い魔くらいなら追い払うことは出来る。それに、女子を危険なところに残していくなんて男が廃るからな」
「響…」
『ボクも残るよ』
と、キュゥべえがさやかの肩に乗る。
「マミならここまで来れば、テレパシーで僕の位置が分かる」
『ここでさやかと一緒にグリーフシードを見張っていれば、最短距離で結界を抜けられるよう、マミを誘導できるから』
「ありがとう、リョウ、キュウべえ」
「待っていて!すぐにマミさんを連れてくるから」
『それはもう脱兎の如く行くコンよ~~!』
と、まどかとユウと一緒に九尾も行く。
「って、ちょっと待って!お前がいなかったら俺戦えねえじゃないかああああ!!」
リョウの叫びごと、さやかたちは結界に飲み込まれるのであった。

高層ビルの屋上。
その縁の部分に少女が腰掛けていた。
「そろそろ最初のやつが孵化する頃かな」
と、少女はなにかに気づいたように視線を上に向ける。
「通信?誰からだ?」
そう呟いて手を動かすと、少女の目の前。なにもない空間に画面が出現する。
「なんだよズラ」
『略すな。そんなことより貴様、ばらまいたな?』
「ああ」
咎める口調の電話の相手に、少女はしれっと答えた。
『………』
あまりにもあっさりとした答えに電話の相手は一瞬沈黙する。
『いくつ仕掛けたかは知らんが、見滝原総合病院に仕掛けたものを鹿目まどかたちが発見した』
「はい?」
『美樹さやかがインキュベーターとともに結界の中に残り、鹿目まどかとわたしが監視している例のイレギュラーが巴マミを呼びに行った』
「え~と…」
『なにが言いたいのかわかるな?巴マミが間に合わなければ美樹さやかは死ぬだろう。それだけではない。巴マミは優秀だが今回は相性が悪いゆえ鹿目まどかを守りきれぬ可能性もある』
「……」
『美樹さやかならば取るに足らんだろう…しかし鹿目まどかの因果はどういう訳か莫大だ。我々の計画を一度に進めるほどにな。それを失うなどしたら、貴様。どう責任を取る?』
「~~~わかったよ。なんとかすりゃあ、いいんだろう?」
『そういうことだ』

『怖いかい?さやか』
「そりゃあ、まあ、当然でしょ」
『願い事さえ決めてくれれば、今この場で君を魔法少女にしてあげることも出来るんだけど……』
「いざとなったら頼むかも。でも今はやめとく。私にとっても、大事な事だから。出来る事なら、いい加減なキモチで決めたくない」
「なあに」
地面に剣が突き刺すと、
「いざとなったら俺が命に代えても守ってやるよ」
とリョウが言う。
「頼りにしてるよ」
その言葉に、さやかがウインクする。
『でもキミ九尾がいないとその剣扱えないよね?』
「悲しい事実言うなよコンチクショー!!」
だがキュゥべえは情け容赦のない現実を突きつけるのだった。

「ここね」
『コン』
九尾の言葉のあと、マミは結界の入り口を作る。
(キュゥべえ、状況は?)
侵入してすぐにテレパシーを使う。
(まだ大丈夫。すぐに孵化する様子はないよ)
(さやかちゃん、大丈夫?)
(平気平気。退屈で居眠りしちゃいそう。リョウも全然大丈夫だから)
いつもと同じさやかの様子に、まどかはほっとする。
(むしろ、迂闊に大きな魔力を使って卵を刺激する方がマズい。急がなくていいから、なるべく静かに来てくれるかい?)
(わかったわ)
キュゥべえの言葉にうなずくと、マミは結界への入り口を開けた。
「間に合ってよかった」
「無茶し過ぎ…って怒りたいところだけど、今回に限っては冴えた手だったわ。これなら魔女を取り逃がす心配も……どうしたの?」
と、マミはユウの様子がおかしいことに気づく。
「いえ…いま暁美が後ろにして…」
「ほむらちゃんが!?」
背後を見回すが、誰もいない。
『だれもいないコンよ?』
「いや、いたんだけど…消えた」
「え?」
『なに言ってるコン。そう簡単に人が消えたら、密室殺人は成立しないコンよ』
「九尾…なに言っているの?」
「見間違い…だったのか?」
九尾の言葉は無視して、そう呟くユウだった。

それからしばらく進むまどかたち。
だが使い魔に見つからないよう慎重に進むため、進行速度は遅い。
「あの…マミさん」
「なあに?」
橋のような場所を歩いている途中、まどかはマミに話かける。
「願いごと、私なりにいろいろと考えてみたんですけど」
「決まりそうなの?」
「はい。でも、あの…もしかしたら、マミさんには考え方が甘いって怒られそうで」
『どんな願いコンか?』
よじよじとまどかの肩に登る九尾。
「私って、昔から得意な学科とか、人に自慢できる才能とか何もなくて」
そんな九尾の頭をなでながらまどかは自分の考えを話す。
「きっとこれから先ずっと、誰の役にも立てないまま、迷惑ばかりかけていくのかなって。それが嫌でしょうがなかったんです」
自分の胸のうちを話すまどか。
「でもマミさんと会って、誰かを助けるために戦ってるの、見せてもらって」
言葉を選んでいるのか、
「同じことが、私にもできるかもしれないって言われて」
どこかたどたどしい。
「何よりも嬉しかったのはそのことで。だから私、魔法少女になれたらそれで願いごとは叶っちゃうんです」
だけど確かにそれはまどかの想いだった。
「こんな自分でも、誰かの役に立てるんだって、胸を張って生きていけたら、それが一番の夢だから」
「いいんじゃないか?それで」
「ユウ君?」
「本当にそう望んでいるだろ?だったら、それでいいんじゃないか?」
優しく微笑むユウ。
「ありがと」
「大変だよ。怪我もするし、恋したり遊んだりしてる暇もなくなっちゃうよ」
「でも、それでもがんばってるマミさんに、私、憧れてるんです」
マミの言葉に今度ははっきりと答えるまどか。
「憧れるほどのものじゃないわよ、私……」
「え?」
「無理してカッコつけてるだけで、怖くても辛くても、誰にも相談できないし、一人ぼっちで泣いてばかり。いいものじゃないわよ。魔法少女なんて」
そう語るマミに、
『なに言っているコン。マミマミは一人ぼっちじゃないコンよ』
九尾がそう言う。
「そうですよ、マミさんはもう一人ぼっちなんかじゃないです」
「…そうね。そうなんだよね」
2人(?)の言葉にマミはまどかの手を握り、
「本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの?傍にいてくれるの?」
と問う。無論答えは、
「はい、私なんかでよかったら」
「参ったなぁ。まだまだちゃんと先輩ぶってなきゃいけないのになぁ。やっぱり私ダメな子だ」
そう言いながら涙を拭くマミ。
(弟子だった魔法少女と喧嘩別れみたいな感じになって、ずっと寂しかったんだろうな…)
マミの姿にそう思うユウ。
(その娘と深く信頼関係があった分、余計に…)
「マミさん」
「でもさ。せっかくなんだし、願いごとは何か考えておきなさい」
「せっかく…ですかねぇ、やっぱり」
『そりゃそうコンよ。もらえるものはもらっておくべきコンよ』
「そうよ。契約は契約なんだから、ものはついでと思っておこうよ。億万長者とか、素敵な彼氏とか、何だっていいじゃない」
「いやぁ…その…」
九尾とマミはそう言うが、困ったようなまどか。
「じゃあ、こうしましょう」
そんなまどかにマミは手をぱんと叩く。
「この魔女をやっつけるまでに願いごとが決まらなかったら、その時は、キュゥべえにご馳走とケーキを頼みましょう」
「「ケ、ケーキ?」」
「そう。最高におっきくて贅沢なお祝いのケーキ」
「ふぇ…」
「先輩…それは流石に……」
楽しそうなマミに流石にケーキはないわ~と思ったユウが口を挟む。
「それで、みんなでパーティするの。私と鹿目さんの、魔法少女コンビ結成記念よ」
が、無視される。
「私、ケーキで魔法少女に?」
「嫌ならちゃんと自分で考える」
「はぃ…」
観念したように呟くまどか。
『それはチョコレートケーキコンか?モンブランコンか?はっ!まさかウェディングケーキ!?』
「おまえ黙ってろ」
とユウがまどかの肩の九尾を引き剥がした時、
(マミ!グリーフシードが動き始めた!孵化が始まる。急いで!)
慌てた様子のキュゥべえのテレパシーが入る。
「オッケー、わかったわ。今日という今日は速攻で片付けるわよ」
そう言うと指輪状態のソウルジェムを構え、変身するマミ。
「ええ…そんな…」
「諦めろ。今日の巴先輩は止まらん。そんな気がする」
困った様子のまどかの肩にポンと手を置くユウ。
と、マミが変身したことで気づいたらしく、下にいた使い魔たちが登ってくる。
マミはまどかとユウに防御シールドを張ると、使い魔の群れの中に飛び込む。
無論、使い魔たちは襲ってくるが、あっさりと返り討ちになっていく。
「うわぉ。無双してるよ…」
『まさに魔弾の舞踏コンね!』
「なんだそれ?」
そんな会話をする2人の背後で、まどかはケーキ以外の願いを考えていた。

「この魔力…巴マミのやつ動き出したな…」
そう呟いたのは、例の少女だった。
(ずいぶんな進行速度じゃん。急がないと追いつかれるな)
「それにグリーフシードの方も孵化し始めたな…」
と、急ごうとした時、背後に何者かの気配を感じて振り返る。
「おまえは!?」
「あなたは…!?」
そこにいたのは暁美ほむらだった。
「ハロー。キミ、この町の魔法少女?ボク隣り町の魔法少女なんだ(やべえ、まさか”手を出すな”と言われているこいつに出くわすとは…ここは魔法少女のふりを誤魔化しかない)」
明るい口調な少女だが、内心はひやひやだった。
「たまたま見滝原に用があって、そしたら魔女の結界を見つけちゃって。あ、別に縄張りを荒らすとかそんな気はないよ」
「………」
「(なんか言えよ)この町の魔女はこの町の魔法少女に任すのがスジだよね。じゃ、ボクはこの辺で」
無言な暁美ほむらに若干イラッとするも、穏便に済ませるべく、そそくさと立ち去ろうとする少女。
だが、
「待ちなさい」
ほむらが呼び止めた。
「あ?」
(なんだ?無用な争いは好むタイプじゃないって報告だったはずだけど?)
呼び止められたことに怪訝に思う少女。
「なにさ?」
「ーー…」
問われるほむらだが、なにも言わない。
というより、なんと言うべきか悩んでいるようだ。
「あなた…この結界の魔女となにか関係があるの?」
「はい?」
(なにを言い出すんだこいつ?いや、関係大有りだけどさあ。しかしそんなことこいつがわかるはず…)
思惑がわからず、少女はほむらの顔を見つめる。
ほむらの表情は無表情だった。だがよく見ると目に困惑の色が浮んでいる。
当人もどう聞いていいのかわからないようだ。
「あなた…その姿…」
「ん?」
言われて少女は自分の姿を見直す。
首は赤い水玉模様のふっくらしたスカーフ。
自分の腕より長い袖に、半分が濃い茶色でもう半分がミルク色をしたシャツにピンクのミニスカート。
足は白とピンクのシマシマのイーソックスに大きめな靴。そして濃い目の赤いマントを羽織った服装。
奇妙な格好だが、魔法少女なら別に珍しい服装でもない。
「似ているのよ…あなたのその姿…まるでこの結界の魔女に」
ぽつりと小さな呟くような…もしかしたら独り言だったのかもしれない。
だが少女は聞き逃さなかった。
「なに?…この町にばらまいたのは初めてだけど……」
「ばらまいた?」
「あ」
ついうっかり口にしてしまったこと今度はほむらが聞き逃さなかった。
「理由は、無理矢理にでも聞くとするわ」
敵意をむき出しにそう言うと、ほむらは拳銃で少女を撃った。
「どわ!」
慌てて物陰に隠れる少女。
「いきなり撃つか?ふつー」
そう言うと、にやりと邪悪な笑みを浮かべる。
「でもまあ、これで正当防衛成立ってやつだ。ひゃひゃひゃ」
そう言うと1メートル以上はあるフォークを構える。
「ひゃひゃひゃ!」
笑いながら物陰から飛び出そうとする少女だが、
「あ?」
ほむらの姿はどこにもいない。
「ーーふっ!」
反射的に身をよじるって、背後からの手刀をかわす。
(こいつ…!いつの間に……)
ほむらがいつの間に後ろにいたことに驚きを隠せない少女。
(テレポートの類か?それとも幻?…そういやあ、暁美ほむらはいつどんな願いで契約したのかも能力も謎なんだよな…やり難い!!)
ナイフを複数生成すると、ほむらに向かって投げるが、当たる直前にほむらの姿は消える。
代わりに、
「ぐわあ!?」
無数の弾丸が少女の四肢に直撃。
一発だけ背中から腹部を貫いた。
「ぐををを…」
倒れる少女だが、その間に奇妙なことに気づく。
(なんだ?なんで手足は前からで腹だけ背後からなんだ?)
そう考えながらごろんと仰向けになる。
(テレポートじゃ説明がつかないな…とすると幻術系?いや、それもなにか妙な…)
と、暁美ほむらが銃を構えて近づいてくる。
「致命傷はさけたわ。いますぐ治療すれば大事にはならない」
(いや、四肢と腹を撃たれただけで十分大事だよ)
「答えてもらうわよ。あなたは何者で、何故グリーフシードを病院に仕掛けたのかを。」
「……」
と、少女が動かなくなる。
「ーー?ちょっと…」
不審に思うほむら。
彼女の見ている前で少女の口がだらりと開いた。と思った瞬間。
「ーーっあ!」
口の中から”投げられた”なにかがほむらの腕に刺さる。
ソレを投げた腕と別の腕が出ると、少女の頬をわしっと掴み、ずるずると本体が出てくる。
「ひゃひゃひゃ。まさかこれを披露することになるとはね…」
そう言いながら先ほどとは逆に、ほむらに近づく少女。
「このまま放置したらイーブルナッツの効果で死ぬよな…」
身を守るためとはいえ、”暁美ほむらには手を出すな”というある以上、流石に命を奪うのは不味いだろう。
(まずは安全のため四肢を潰してその後イーブルナッツをとる)
そう思ってナイフを取り出した少女が暁美ほむらの方を見た時、彼女の腕についている盾から筒状のものが飛び出る。
(閃光弾!?)
それがなにか少女がわかった瞬間、”ソレ”は彼女の目と鼻の先で爆発した。

「体が軽い。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて。もう何も怖くない私、一人ぼっちじゃないもの」
『あ~、なんか虐殺無双を思い出したコン』
「だから前のSSの話はするなつーの。というかその時お前いなかっただろう」
使い魔相手に無双(虐殺じゃないよ)するマミの姿にそんな会話をする九尾とユウ。
「ねえ、なんか使い魔がどこかに行くよ?」
まどかの言葉どおり、不気味なほど数がいた使い魔が一斉にどこかに移動を始める。
「マミさんに恐れをなしたのかな?」
「いや、直前までマミさんに襲い掛かる気満々に見えたけど…」
『コンも同意見コンよ』
「確かに気になるけど、美樹さんたちのいるところに向かっているわけじゃなさそうだし、一気に進んじゃいましょ」
戻ってきたマミの言葉に従い、進むまどかたち。
と、『コン?』
突然九尾が地面におり、トテトテと歩くと、
『みんなー、見てみるコンよー♪ほむほむがなんかすっごく苦しそうに倒れているコン』
すんげえ陽気な声でそう言った。
「朗らかに言うことじゃねええええええ!!」
ユウ、全力ツッコミ。
「ほむらちゃん!?」
駆け寄るまどか。
「ソウルジェムが酷く穢れているわ…」
「マミさん!助けて上げられませんか!?」
「でもこの子は…」
「お願いします!」
必死にマミに頼み込むまどか。
「そうねぇ…このまま見捨てるのは、ちょっとあれね」
そう言うと、マミはこの前の魔女のグリーフシードを取り出す。
「一回使ったから、そんなには回復しないけど…」
ほむらのソウルジェムは全快。とまではいかないが、ある程度回復した。
『ついでに怪我も治しておくコン』
と九尾がほむらの身体の怪我を治す。
『それにしても酷い怪我コンね~。まるで近くで閃光弾のように殺傷能力の低い爆弾が爆発したみたいな怪我コンよ』
まさにその通り。
「う…」
「あ、気がついた」
「まどか…それに巴…マミに如月ユウ?」
目を覚ましたほむらはうめくように呟く。
『コンは!?』
なんかうるさいのがいるけど無視。
「ほむらちゃん、大丈夫?」
「鹿目さんに感謝しなさい。彼女がお願いしなければ、きっと見捨てていたもの」
「……」
「さ、行きましょう。美樹さんが待っているもの」
(キュゥべえは?)
マミの言葉にユウがそう思った時、
「待ちなさい」
ほむらがマミにグリーフシードを投げた。
「借りは作らないわ」
「そう…」
そのグリーフシードでジェムを浄化したマミは、
「返すわ。わたしがあなたに使ったのは使いかけだもの」
と言って投げ返した。
「行きましょう。あとは自力でなんとか出来るでしょう」
ほむらを心配そうに見つめるまどかにそう声をかけるマミ。
「待って…この魔女は…」
ほむらはマミになにか言いかけるが、ダメージがまだ残っているのかその言葉は小さく、まどかたちには届かなかった。

ばりばりぼりぼりぐちゃぐちゃごくん。
「はあ、これでダメージも回復したと」
そう言うのはあの少女だった。
彼女は口をたぶたぶのそでで拭うと、自分の周囲を見渡す。
数体の使い魔が彼女を見ていた。
つい先ほどまで結界じゅうから集まった使い魔で溢れていたのだが。
「さて、暁美ほむら。覚えていろよボクは結構”執着”するからねぇ、ひゃひゃひゃ」
そう1人で笑うと、
「おっと、こんなことをしている場合じゃなかった」
と言って歩き出した。

「ほむらちゃん大丈夫かな?使い魔に襲われたしりたら…」
「魔力も回復したし、ケガも九尾が治したから大丈夫よ」
何度も後ろを振り向くまどかに安心させるようにそう言うマミ。
「そういえば、ソウルジェムの濁りが酷くなると、どうなるんです?」
ふとユウがそんなことを口にした。
「え?……う~ん、聞いたことないわねぇ…。今度キュゥべえに聞いてみるわ」
と会話している間に辺り一面おかしだらけという結界の最深部まで到達した。
「なんとも胸焼けしそうな場所だな…」
とユウ。
「「あっ」」
さやかを見つけたまどかとマミ。
「お待たせ」
「はぁ間に合ったぁ」
「遅かったじゃないか」
さやかの後にリョウがそう言った時、
「この野郎!なんで俺置いてった!!」
と九尾の頭を鷲掴みにする。
『そんなこ』
だが九尾が言い訳をする前に。
『気をつけて!出て来るよ!』
キュゥべえがみなに注意を促す。
そしてお菓子の箱ががたがたと音をたてたと思った瞬間、それが割れて小さな(といっても抱えるほどはある)魔女が現れた。
魔女はほむらの言うとおりあの少女に酷似している。
というよりこの魔女を人間のようにしたらあのような少女になるのでは?というほどである。
もっともまどかたちも、そして、
「せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせて…」
マスケット銃で魔女を殴り飛ばしたマミも知る由もないことだが。
「もらうわよ!」
ナイスショットといいたくなるほど見事な一撃を決めたマミは数発魔女に撃つ。
そして地面に落ちた魔女の頭にマスケット銃を押し付けると引き金をひいた。
魔女はまったくの無抵抗で、あまりにも一方的な展開だった。
(……なんだ?)
その一方的さが、リョウになにか嫌な予感を感じさせた。
「ティロ・フィナーレ!!」
と、撃ち終わったマスケット銃で再びナイスショットした魔女にトドメの一撃を撃つ。
発射されたリボンは魔女を貫通し、締め付ける。
「やったぁ!」
思わず歓声をあげるさやか。
その時だった。
魔女の口から巨大なピエロのような顔をしたヘビのような全く違う姿の魔女が出現したのは。
「え?」
魔女はマミに向かって大きな口を開ける。
「「マミさん!?」」
叫ぶまどかとさやか。
「いざとなったら必殺の妖怪狐シュート!!」
その時、訳のわからん言葉とともにリョウが九尾を投げた。
投げられた九尾は狙い違わずマミに直撃する。
そのせいでマミは体制を崩したが、おかげで魔女に頭は噛みつかれることはなかった。
頭”は”。
『マミマミ!』
「だい…じょうぶ……」
九尾の言葉に苦悶の表情を浮かべながら答えるマミ。
その右腕は、魔女に食われてなくなっていた。
「くっ!」
再度食べ様とする魔女に牽制のためにマスケット銃を撃つマミ。
「リョウ!」
「わかっている!」
ユウの言葉に答えながら駆け出すリョウ。
『マミマミ!いま治すコンよ!!』
という九尾。
だが彼が治療している間にも、魔女は再び迫る。
「ーーっ!」
再び撃つマミだが、腕を食われた激痛に上手くあてることが出来ない。
その間にも、猛スピードで迫る魔女。
そして眼前に迫った時、
『コン?』
と、マミは腕を治療していた九尾を掴むと、リョウに向かって投げた。
「マミーー!」
まどかが叫びかけた時、マミと目が合った。
「ーーごめんさない」
まどかにはマミがそう言ったように聞こえた。
そしてーー魔女はマミの身体に喰らいついた。
「あぁ!」
ほむらと少女が別々のところからそこについたのはちょうどその時だった。
「まさか!」
「マジで…?」
ぐしゃぐしゃと租借する音が辺りに響く。
ーードサ。
魔女の口から、”金色のロールが二つついた丸いもの”が落ちた。
「ん?」
その時、光るなにかが”丸いもの”から外れたのに気づいたのは少女だけだった。
「マミ…さん……」
「先輩…」
目の前のことに呆然と見つめるさやかとユウ。
その隣でまどかはガチガチと震えていた。
「このやろおおおおおおおおお!!」
とリョウが叫びながら九尾を掴む。
『HENSHIN』
すかさず装甲に変身する九尾。
「うおおおおおおおおお!!」
魔女に向かって走る。
だが魔女は興味なさそうに体当たりでリョウを弾き飛ばす。
「ぐああ!!」
吹っ飛ばされ、巨大ドーナツ激突するリョウ。
魔女はすぐにリョウには興味を失ったらしく、まどかたちに視線を向ける。
『二人とも!今すぐ僕と契約を!まどか!さやか!』
慌てたようにキュゥべえの声が響く。
だが2人は互い抱きあって震えているだけだった。
そんな2人に魔女はにいいと笑みを浮べる。
『願い事を決めるんだ、早く!』
「その必要はないわ」
だが、ほむらが魔女の前に立つ。
「こいつを仕留めるのは、私」
そう言うほむらの登場に不愉快そうな顔をした魔女は一気に彼女に喰らいつく。
「「「あ!」」」
思わず声をあげるまどかとさやかとユウの3人。
避けたようには見えず、誰がどう見ても食べられている。
はずなのに。ぺろりと舌を出しておいしかったという表情をする魔女の目の前に彼女はいた。
再び不愉快そうな顔をしてもう一度食べようとする魔女。
しかし何度やっても、確かにかわしてなどいないはずなのに食べたと思った暁美ほむらはまったく別の場所に出現する。
どこか馬鹿にされているように感じた魔女は、いままでで一番速度で暁美ほむらに喰らいつく。
今度こそ食べた!と思って満足げな魔女だが、その舌になにがあることにユウは気がついた。
と思った瞬間、魔女の口の中で爆発が起こる。
きょとんとする魔女の顔が爆発する。
口から新しい体を出るが、そのたびに爆発が起こり、また新しい体を出すということを繰り返す魔女。
だがいつまでも続くわけがなく。自分が女装させた使い魔を踏みつけたほむらをにらみつけた時に起こった爆発を最後に粉々になった。
ーーボト。
爆発の後、落ちた魔女の肉片を不愉快そうに見つめるほむら。
「命拾いしたわね、貴女達」
「「「「『『………』』」」」」
そう語るほむらを無言で見つめるまどか達。
結界が消滅していく。
「目に焼き付けておきなさい。魔法少女になるって、そういうことよ」
そう言うとほむらは落ちていたグリーフシードを拾い上げる。
「ーー返してよ」
「ん?」
小さく聞こえた言葉に小首を傾げるほむら。
「返せよ!」
さやかだった。
「それは…それは…マミさんのものだ!返せって言ってるだろ!マミさんに!」
「美樹…」
叫ぶさやかに変身を解除したリョウが辛そうに見つめる。
「そうよ。これは魔法少女のためのもの。貴女達には、触る資格なんてない」
だがさやかの言葉に冷たく言い放つほむら。
立ち去る彼女にリョウも九尾もなにも言えず…。
ユウは、ただ静かに泣き続けるまどかを見つめることしか出来なかった。
彼女たちは何もわかっていなかった。
奇跡を望む意味も、その代償も。

「まさか巴マミが死ぬとはね…」
物陰からまどかたちを見つめていたのは、あの少女だった。
「マズッたなぁ…ま、これを回収できたからなんとか……なるか?」
そう言って少女は手の中のソウルジェムを見つめた。

ーー次回予告
マミ「ちょっと!マミらないって話はどこいったのよ!!」
九尾『まあ、確かにマミる(首なし状態)にはならなかったコンね』
リョウ「代わりに生首になってんじゃねえか!!」
みらい「まさかと思うけどボクの時もあんな風になるの?」
ユウ「いや流石にちょっと…二度も見たくないなぁ…」
まどか「とりあえずマミさん」
さやか「ご冥福をお祈りします」
チーン。
マミ「え?ちょっと、本当に死ぬの!?大丈夫よね!?ソウルジェムが無事だから生きているわよね!?」
かずみ「その予定はないってさ」
マミ「ウゾダドンドコドーーン!!」

次回、第5話「奇跡も、魔法もあるんだよ」

ほむら「………哀れ」
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