祝☆まどか・かずみ☆マギカ 生命の救済者第1話完成

『どんだけ時間掛かったコンかあああああああ!!』
うわあ、びっくりした!!
『アンタ、pixivに予告編あげたの10月の終わり頃コンよ!どんだけ時間掛かっているコンか!!』
いや~、本当は結構前に出来ていたんだけど、映画観たとき詢子さんのセリフ入れたくなって…
『むっ…それじゃあ、仕方ないコンね…』
それではまどか・かずみ☆マギカ 生命の救済者
『始まるコンよ~』




近未来都市、見滝原。
夜の帳に包まれても完全に眠る事はない。
『コオオオオオオオオオオオ』
そんな町に向かって、天から奇妙奇天烈なものが降っていた。
『オオオオンドルウェエエエエエエエエエエエエエエエエイ。げぶし!?』
その物体は鉄塔に直撃し、気絶したらしい。
しばらくの後、鉄塔から落ちる。
………とりあえず妙な珍事はあったが、見滝原市が何事もなかったかのようにたたずんでいた。
それでは本筋参ります。
「「いまの違うのかよ!!」」
『酷くねえ!?』

 魔法少女まどか☆マギカ - 生命の救済者

  第1話 夢の中で会ったような

「夢オチ?」
そう言って、一人の少女がベッドから起き上がる。
彼女の名前は鹿目まどか。
これと言って特技があるわけでもない、一言で言うならどこにでもいる普通の少女だった。
「おはよう~パパ」
起き上がったまどかは朝食用に庭で育てた野菜を収穫する父、知久に朝の挨拶をした。
「おはよう。まどか」
「ママは?」
「たつやが起こしに行ってる。手伝ってあげて」
「はーい」
返事をすると母、詢子の眠る寝室に向かうまどか。
「ままー。あさーあさー」
まどかの3歳の弟のタツヤが、詢子にまたがり、起こそうと揺り動かす。
と、そこにまどかがドアがバン、と開けて現れた。
彼女はバッとカーテンを開けると、
「おっきろーー!」
布団を剥ぎ取った。
「うぎゃああああああ~~~!」
太陽の光を浴びて悲鳴をあげる詢子さん。
って、あなたは吸血鬼かなにかですか?
「あああ~~……あ?」
「朝だよ」
「あさー」

「最近どうよ?」
洗面所で親子仲良く朝の支度をするまどかと詢子。
「最近どうよ?」
「ん~?仁美ちゃんにまたラブレターが届いた。今週で二通目」
「直に告るだけの根性がのないやつはダメだ」
「そうなんだ」
「和子はどう?」
「先生はまだ続いてるみたい。HRで惚気まくりだよ。今週で三ヶ月目だから記録更新だよね」
「さ~あ、どうだか?いまが危なっかしい頃合だよ。ここを乗り越えればあとは一年持つね。本当の相手じゃなければ、そろそろボロが出る頃だね」
「そうなの?」
「本物じゃなかったら、大体この辺でボロが出るもんさ。ま~乗り切ったら一年は持つだろうけど」
「ふ~ん」
そんな会話をしながら朝の支度を整える二人。
と、髪を結うリボンでまどかは悩んだ。
「リボン…どっちかな?」
「ん」
即決で赤を指差す詢子。
そんな母の選択に、
「えー、派手じゃない?」
と言うまどかだが、
「それくらいでいいのさ。女は外見で舐められたら終わりだよ。
と言われたのでしてみることに。
「うん、いいじゃん。これならまどかの隠れファンもメロメロだ」
「えー、いないよ。そんなの」

「はくしょん!」
「ん?どうした、マイブラザー。風邪か?」
「いや…違うみたいだが…?」

「いると思っておくんだよ。それが~美人のひ・け・つ」
そう言ってリビングに向かう詢子を見送った後、まどかは鏡で自身を見直すと、
「クス」
微笑んだ。

「いってきまーす」
そう言ってまどかは登校する。
やわらかな日差しの中、通いなれた通学路を小走りで進むその姿はどこか微笑ましい。
『コーン…』
と、どこからか聞こえてきた弱々しい声がまどかの足をとめた。
「?」
見ると、木の枝になにか狐色の物体が引っ掛かっている。
というか、猫ほどの大きさの小狐が引っ掛かっていた。
『コーン』
なんでこんなところに?と思うまどかだが、可哀想なので助ける事にした。
『コン?』
ひょいっと持ち上げて下ろし、
「大丈夫?」
と声を掛ける。
無論返事など期待…していたらかなり問題がある。
だが、
『いや~、助かったコンよ~』
小狐は滅茶苦茶軽快にまどかに礼を言う。
「へ?」
あまりの出来事に間抜けな声をあげるまどかだが、小狐の方は気にせずに話し続ける。
『出るとこ間違えて成層圏に出てしまったコン。まあ、見滝原に到着出来たのは幸いコンけど』
何故燃え尽きなかった。
あとそれは到着ではなく落下という。
というか、お前鉄塔にあたったのではなかったのか。
ツッコム人が不在なので、地の文でツッコまさせてもらう。
『それではまた機会があったら。では、さらばコンよ~ほほほほほのほ』
まどかが呆気に取られている間に、小狐はそう言うと、手(前足?)を振ってそのまま”二本足”で走っていった。
「………」
小狐が見えなくなった後も、しばらく呆然とするまどか。
「白昼夢?」
最後に小首を傾げてそう呟いた。

「おまたせー」
「おー、きたきた」
「ごめんっ、さやかちゃん。仁美ちゃん」
「まどかー、遅ーい」
と、まどかの親友の美樹さやかと、
「まどかさん、おはようございます」
志筑仁美がまどかに声を掛ける。
そのいつもの光景に、まどかは先ほどの出来事など忘れた。
もしかしたら、本能で気づいたのかもしれない。
先ほどの子狐のやばさに。
「お、かわいいリボン」
「え?そ、そうかな?派手過ぎない」
今朝母詢子にこっちの方がいいと言われた赤いリボンをさやかに指摘され、頬を赤くする。
「とっても素敵ですわよ」
そう言って微笑む仁美。


「でね、ラブレターじゃなくて直に告白できなきゃダメだって」
今朝詢子に言われたことを話すまどか。
「相変わらずまどかのママはかっこいいな~。美人だし、バリキャリだし」
「そんな風にキッパリ割り切れたらいいんだけど…はあ」
「うらやましい悩みだねえ~」
「いいな~。わたしも一通くらいもらってみたいなぁ。ラブレター」
さやかの言葉に頬に手をやって言うまどか。
そんな彼女の言葉にさやかが反応した。
「ほ~う、まどかも仁美みたいにモテモテの美少女に変身したいと、そこでまずはリボンからイメチェンですかな」
「へ?違うよ!これはママが…」
否定するまどかだが、
「さては!ママからモテる秘密を教わったな!けしからん。そんなハレンチな子は…」
さやかはきらりんと輝くと、
「こうだ~!!」
まどかにこしょぐり攻撃で襲い掛かった。
「あ、ちょっ。やめて!あははははは」
「かわいいやつめ。でもダメだぞ。モテようなんて許さんぞ。まどかはあたしの嫁になるのだ~!」
そんなじゃれあう二人を見ていた仁美は、
「ん…コホン」
と咳払いをする。
「「あ…」」
二人はとりあえずハッとした。
「とりあえずって…なに?」

「いやっほー!ついに俺、再び参上!!」
まどか達がクラスに入ると、妙なテンションで叫ぶ男がいた。
こいつの名前は響リョウ。
この作品の書き手が書いた駄作品。まど☆マギライトという作品で脇役を務めた男。
まあ、オリキャラってやつだ。
「おい。だれが脇役じゃおんどらあああああああああああ!!」
「落ち着け」
と地の文にむかって叫ぶリョウの後頭部に、誰がどう見ても女の子なのに男子の制服を着ている人物がチョップを食らわした。
いや、男子なのに女の子にしか見えない人物の間違いだった。
こちらも一応オリキャラ。
本当はこの二人、出す気はなかったが、まあ九尾を出すならいいかな?てな感じで。
「「「はよ話進めんかい!!」」」
げふしい!!
「さやかちゃん、如月君、響君、なにやっているの?」
「気にしてはいけませんまどかさん。単なるメタ発言…いえ、殴っているからメタ行為でしょうか?」
ぐ…仁美さん……そういう発言もメタ発言……ぐは。
「あ、死んだ」
生きとるわい。
閑話休題。
なんやかんやでHR。
「え~、今日はみなさんに大事なお話があります。心して聞くように」
担任の早乙女先生の深刻そうな言葉にごくりと息を呑むまどかのクラスの生徒達。
「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?はい、如月君!!」
「え…自分?……どっちでもいいんじゃないかと…」
中沢じゃないのかよ!と思いながらユウが答えると、
「いいですか女子のみなさん!卵の焼き加減にケチをつけるような男とは交際しないように!男子はそういう大人にならないように!!」
とエキサイトしながら叫ぶ早乙女先生。
「今回の相手もだめだったか…」
「だね…」
あちゃー。という表情をするさやかの言葉に苦笑気味に答えるまどか。
「先生が言いたいのはそれだけです…」
ぐす。と最後の方は涙目になっている早乙女先生の姿にどうしたものかと思う生徒一同。
その中で、意見する猛者がいた。
リョウだった。
「なにを言っているんだ!何事もこだわりをもって生きなければ駄目じゃないか!!だからこそ個性というものがある。好みという言葉があり、愛が生まれる!!しっかぁ~し!先生の言っている事もまた真理!!何故なら女性からの手料理の価値とはそこに込められた愛によって決まるのであって決して焼き加減などで決まるものではなく、むしろ男なら焦げていなければ文句をつけるなというか、正直止め時がわからないから誰か止めろ!!」
「あー、あとついでに転校生を紹介しまーす」
「無視した!あの超絶どうでもいい意味不明のリョウの発言を完全に無視した!!」
「というか、転校生がついでかいよ!!」
ユウとさやかのツッコミも無視して、転校生を呼ぶ早乙女先生。
「暁美さーん。暁美ほむらさーん」
「はい」
入ってきた転校生にクラス全員が見とれる。
「うわー、すごい美人じゃん」
だが、
「え?」
まどかだけは驚いた表情で暁美ほむらを見ていた。
(あの人、夢に出てきた…!?)
と、暁美ほむらと目が合った。
「!?」
いや、彼女がまどかの方を見たという方が正しい。
「ねえ、あの子こっちにガン飛ばしてこなった?」
「えっ!そ、そうかな?」
さやかの言葉にドキッとするまどか。
「ねえねえ、暁美さん」
「前はどこの学校だったの?」
「髪きれいね」
それから少しして、クラスのみんなから質問攻めに合うほむら。
そんな彼女を、まどかはさやかと仁美と見ていた。
「ごめんなさい。ちょっと緊張しちゃったみたいで気分が悪くて…」
と、ほむらが額に手をあてながらそう言う。
「大丈夫?連れて行ってあげようか?」
「いえ、係りの人にお願いするから」
そう言うとほむらは立ち上がり、
「鹿目さん」
まどかに声をかけた。
「へっ!?」
思わず変な声が出るまどか。
「あなた、保健委員よね?保健室、連れて行ってくれる?」
だがほむらは気にせずにそう言う。

注目を集めながら校内を歩くほむらと、その後ろに続くまどか。
(どうして保健委員だってわかったのかな…?)
そう思いながらほむらの後姿を眺めていると、保健室に行くために曲がらなければいけない場所にきた。
「えっと…」
その事を伝えようとした時、
「こっち、よね?」
「へっ!?あ、うん…」
先に言われてしまった。
(なんだかわたし案内されているみたい…)
「あの…暁美さん?」
「ほむらでいいわ。それで、なに?」
(うっ!…「なんで知っているの?」なんて)
ほむらにジッと見つめられ、
「あ、あのね…」
(やっぱり怖くて聞けない…)
物怖じしてしまう。
そしてつい、
「ほむらちゃんとわたしって、前にどこかで会った…かな?」
なんて事を言ってしまう。
その言葉に驚いた表情になるほむら。
「あ…なんちゃって……そんなわけないよね?」
(どうしよう…余計変なこと言っちゃった!!)
その事に気づかずにそう思うまどか。
「鹿目まどか」
その時、ほむらが口を開いた。
「は、はい!」
「あなた、家族や友達のこと、大切だと思っている?」
「え?」
突然の質問に戸惑うまどか。
「どうなの?」
「……もちろん大切だと思っているよ。家族も友達も、みんな大好きだもん!」
真剣なほむらの様子に、はっきりと答えるまどか。
「…そう、なら忠告しておくわ」
しばしの沈黙のあと、ほむらは言葉を口にする。
「その気持ちが本物なら、これだけは覚えておいて。この先何が起ころうとも、「いまの自分を変えよう」だなんて思っては駄目よ」
「え…?ほむらちゃん……?」
先ほど以上に戸惑うまどか。
「でなければ、大切なものをすべて失うわ」
そう言うとほむらは去っていった。
あとにはまどかがぽつんと残されていた。

「あはははははは!!ちょっ、まどか!なにそれマジ!?」
放課後、カフェでさやかと仁美にほむらに言われた事を話すと、さやかに大爆笑された。
「笑うなんて酷いよ……うう、言うんじゃなかった…」
「さやかさん、笑いすぎですよ…」
「いや~ごめんごめん」
仁美にたしなめられて謝るさやか。
「突然現れた文武両道才色兼備の謎の美少女転校生暁美ほむら!その正体は実はサイコな電波さんとは、く~、どこまでキャラ立てすれば気が済むんだ~あの転校生!萌えか?そこが萌えなのか!?」
「それはなにか違うんだじゃないかな?」
妙なテンションな言うだけ言うとテーブルに突っ伏すさやかに若干呆れるまどか。
「でも確かに凄い方ですよね、暁美さん」
今日の暁美ほむらの授業風景を思い出す仁美。
ほむらは凄かった。
出された問題はすらすらと解き、体育は高記録を平然と出した。
「それにしても、なんでいきなりまどかにそんな事言ったのかね、あの転校生」
突っ伏した状態のさやかに仁美は目をやると、
「まどかさん、本当に暁美さんと初対面ですの?」
そう質問した。
「うん。常識的にはそうなんだけど……」
「なにそれ?非常識なところでは心当たりがあると?」
まどかの妙な言い方に復活するさやか。
「あのね…。夕べ、あの子と夢の中で会った……ような……?」
と答えた。
沈黙がきっかり五秒。
「ぶはははははははははは!!凄い、まどかまでキャラが立ち始めた!」
先ほど以上にさやかは爆笑した。
仁美でさえ顔を背け、口を押さえて笑っている。
「笑うなんて酷いよ~わたし真面目に悩んでいるのに……」
「すいません……」
「もうこれは決まりだ、これは前世の因果だは。アンタ達時空を越えてめぐり合った運命の仲間なんだわ!これぞ宇宙の神秘!」
「うう…なに言っているのさやかちゃん…からかわないでよ…」
さやかの言葉に顔を赤くするまどか。
「きっとまどかさんがしっかりと覚えていないだけで暁美さんとまどかさんはどこかでお会いしたんだと思います。わずかに残ったまどかさんの記憶が夢として現れたのだと」
仁美の分析になるほどー。となるまどかとさやか。
「…あ、ごめんなさい。お先に失礼しますわ」
「また習い事?」
時計を見た仁美の言葉にそう聞くまどか。
「はい」
「ピアノに日本舞踊に茶道だっけ?毎日大変だね。さっすがお嬢様、小市民に生まれてよかった」
「さやかさん、からかわないでください」
そう言って立ち上がる仁美。
「では、まどかさん、さやかさん。また明日」
「うん。また明日」
「ばいばい~」

仁美と別れたまどかとさやかが街中を歩いていると、
ニャー。
どこかで猫の鳴き声が聞こえた。
「あれ?あれって…」
と、まどかが見覚えのある人物を見つけた。
「如月じゃん。なにやってんだろ?」
近づく二人。
見ると、黒猫を抱いている。
「どうしたの?」
「あ、鹿目…美樹…別に」
まどかに声を掛けられたユウはぶっきら棒に答えた。
「その猫、如月の?」
「いや、さっきたまたま見つけて…」
「それにしちゃ、けっこうなついているじゃん」
さやかの指摘どおり、抱かれている黒猫はユウにだいぶなついていた。
「知らないよ…」
ユウが答えた時、
「エイミー?」
黒猫の顔を覗きこんでまどかがそう言った。
「ニャー」
その言葉を肯定するように鳴く黒猫エイミー。
「知り合い?」
「うん。野良猫だけど、なんだかなつかれちゃって」
「ニャー」
そう言ってエイミーの頭をなでるまどか。
「ごろごろ」
気持ちよそうなエイミー。
「って、鹿目のなら、お前に返す」
そう言ってエイミーをまどかに差し出すユウ。
「あ、うん。ごめんね」
別に謝る必要はないまどかはそう言ってエイミーを受け取ろうとした瞬間、
「おーい、マイブラザー!なにかわい娘ちゃん二人と話しているんだ?うらやましい、うらやましいぞこんちくしょう!!」
なんの脈絡もなくリョウが出現した。
「「「あ」」」
あまりにも唐突な登場だったためか、エイミーは驚いてユウの腕から離れると、走っていってしまう。
「お前…なにやってんだよ…」
「なんだ?今晩のおかずだったのか?」
「食べるの!?」
「食べるわけないだろ…」
リョウのボケを本気にしたまどかに呆れた声でユウはツッコんだ。
と、四人の耳にキキーー、という急ブレーキの音が聞こえた。
「ん?なんだ?いまのいかにも事故が発生しましたと言わんばかりの急ブレーキ音は?」
「ええ!事故だったら大変だよ!」
「行ってみよう!」
と言ったさやかは、ユウの襟首を掴む。
「どこにいく?」
「いえ、自分面倒ごと嫌いなんで…」
「なにを言っているんだマイブラザー!こういうハプニングの臭いのあるところにイベントがあるんじゃないか!」
「俺は平穏無事に過ごしたいんだよ!」
と言うが、当然の如く却下された。
音のしたほうにいくと、一台のトラックが発進するところだった。
と、トラックが停まっていた近くに先ほどのエイミーが倒れていた。
「まさか、あのトラックにひかれたの!?」
思わず口を手で覆うまどか。
「バッキャロー!ひき逃げするな!」
「叫んでいる場合!?それよりも早く医者に…」
さやかはリョウにそう言うと、エイミーの様子を見るためしゃがみ込む。
エイミーは一応息はしてはいたが、ぐったりとしていてお世辞にも大丈夫とはいえなかった。
「おい…冗談だろ?」
エイミーを抱きかかえながらうろたえるユウ。
「どうしよう…本当にどうしよう……」
まどかもオロオロするばかり。
「慌てても始まらないじゃないか!美樹の言うとおりここは医者に見せるべきだ!というわけで医者ー!医者ー!!」
「呼んだって来るわけないでしょ!」
『でも近くに動物病院なんてないコンよ』
「だが、なにもせずにこのままなにもせずに出来るわけが…」
と、言いかけたリョウはふと気づく。
自分の足元にいる毛皮に。
『コーン。よく見たら今朝の女の子じゃないコンか。いや~あの時は助かったコンよ』
「「「「………」」」」
それは今朝まどかが助けたあの小狐だった。
ユウはエイミーをまどかに預けると、さやかとリョウとうなずきあい、
「「「このコン畜生があああああ!!」」」
『コーーーーーーーーン!!』
踏みまくった。
『一体なにするコン!?』
「なにするか?じゃねえ!そんなものなんとなくと答えるしかないじゃないか!!」
「「リョウに同じく」」
『酷くねえ!?』
「「あとお前に散々迷惑かけられたことへの怒り」」
「つか、お前あのあとどうした?結局最後まで出てこなかったが…」
『コーン。それについては書き手がなんも考えてないから不明コン』
「ねえ…」
と、不思議生物に仲良く(?)会話する三人にまどかが声を掛けた。
「この子と、知り合いなの?」
「「「『………』」」」
まどかの問いにきっかり五秒沈黙すると、
「「「『いいえ、このSSでは初対面です』」」」
と三人と一匹は答えた。
「SS?」
「いや、単なるメタ発言だから気にしないで」
なおも小首を傾げるまどかにさやかは手をパタパタと振ってそう言う。
『と、メタ発言している場合じゃなかったコン。そのニャンコを助けたいコンか?』
そう言ってずいっとまどかの方を見る小狐。
「え?うん!」
『なら、コンに任せるコン!お嬢さんには助けてもらった恩があるコン。特別にただでその子猫を治療するコンよ』
普段は金取るのか?
ふとそんな事を思うリョウ。
「ちょっと待て。いきなり出てきたこんな不思議生物に任せて大丈夫か?つか無害なのか?」
「いや、実害はなさそうだが…」
ユウの言葉にそう言うリョウ。
『もう。コンの能力は知っているくせに』
「「初対面だって言っただろ!!」」
先ほどネタで処理したことを蒸し返す小狐に向かって叫ぶユウとリョウ。
「でも、この子を助けてくれるんだよね?」
『当たり前コンよ~。アンタに恩がある以前に、ケガしている猫を見捨てるなんてコンの信条に反するコン』
「じゃあ、お願い。この子を助けて」
「おい…」
エイミーを小狐に渡すまどかになにか言いかけるユウだったが、それをさやかが制した。
「まあ、悪い奴には見えないし。任せていいんじゃない?」
「……」
『それディは、コンのじゅ…秘術をご覧あれ~』
((((いま呪術って言いかけた…))))
小狐は前足を高くあげると、なにやら光をエイミーに当てた。
と、エイミーがみるみる元気になっていく。
「にゃー?」
おお。と歓声があがる。
「普通にすげえじゃねえか!」
「アンタ、やるねえ」
「すまんな。疑って」
リョウ、さやか、ユウの順にそう小狐に言う。
「ありがとう」
『いやいや、コンは当然の事をしたまでコンよ。コンの名前は九尾の妖弧。九尾と呼んで欲しいコン。間違ってもQBなんて呼んじゃダメダメコンよ』
と、手を振りながら立ち去る九尾。
ーー否。走り去ろうと道路に出た瞬間。走ってきたトラックに跳ね飛ばされた。
『ドブッハア!!?』
「えええええええええ!!?」
「「「なにやってんの!!?」」」

ーー次回予告
さやか「魔法少女の”魔”の字もねええええええ!!」
まどか「さやかちゃん…落ち着いて!」
リョウ「そうだぞー、元々そんなものないぞー」
仁美「いえ…流石にそれは……ええと……」
九尾『そこはしっかりと否定してくれなきゃダメメメコンよ!』
ユウ「『ダ』がないぞ」
マミ「というかわたしの出番ないんだけど!」
杏子「そうだぞー、あたしの出番ないぞー」
かずみ「杏子の出番だいぶ先さよね!?」
キュゥべえ『君はもっと先だよね?』

次回 第2話「ボクと契約して、魔法少女になってほしいんだ」

ほむら「相変わらず真面目に予告する気ないのね…」

ーーあとがき
まどか・かずみ☆マギカ 第一話いかがでしたか?
いきなりマミさんもキュゥべえも出ない本編と違う内容になってしまいました。
いまは明るい内容ですが鬱展開はやります。
あとちゃんと設定はマギカシリーズです。
オリ設定ありな上、九尾というイレギュラーもいますけど。
なんでこんな奴が存在しているかは後に説明されるかもしれません。
では次回をお楽しみに。
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