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第十六話

本日誕生日のイノヨ・コウです。
誰も祝ってくれませんけどね。
以下、小説。


魔法少女リリカルなのは×舞‐乙HIME

 ~THE HARMONIUM SONG~

第十六話 戦闘機人

エリオとキャロに呼ばれたアリカとスバル、そしてティアナとニナの四人は裏路地に集まった。
ちなみにエルスとトモエがいないのは、エルスは六課に残っているから、トモエはシズルに会いに彼女のいる陸士隊舎にいるからすぐに駆けつけれないためである。
エリオとキャロが四人を呼んだのはレリックの入ったケースに繋がれた虹彩異色の少女を保護した為であった。
すでに六課にも連絡済みだった。
「隊長達の指示があるまでここで待機ね」
「ティアナ、ガジェットⅡ型の大群がクラナガンに向かっているそうよ」
「え?じゃあ…」
「ーーその子供をこちらに渡して貰おうか、レリックごと」
「「「「「「ーーえ?」」」」」」
ーーガシャン。
突然聞こえた第三者の声に一同が振り向くと、マントを羽織り仮面で顔を隠した一人の人物が降ってきた。
仮面のせいでくぐもっているが、声からすると若い女である。
その後ろにウェットスーツの様な格好の赤い髪の少女、同じ格好の上にコートを羽織った眼帯の銀髪の少女もいる。
「誰?」
「答える理由は…ない!」
仮面の少女はスバルに跳び掛かった。
「スバルちゃん!?」
ギイン!
仮面の少女の突き出された右腕はマッハキャリバーが張った、シールドに阻まれた。
「ーー!!」
少女の右腕を見たスバルは驚いた。
その腕は機械の様で、指の先には長く鋭い爪がついていた。
「マッハキャリバー!セットアップ!!」
デバイスを起動するスバル。
他のフォワードも続く。
「キャロ!その子をお願い!後はあの三人を確保!」
「はい!」
ティアナは指示を飛ばすと、仮面の少女を観察した。
(…?)
よく見てみた結果、仮面の少女の動きがおかしい事に気づく。
と、そこにナイフが飛んでくる。
ナイフはティアナの遥か後ろに刺さり、爆発した。
どおおん。
「んな!?」
魔力のこもっている訳でもないただのナイフが爆発した事に驚くティアナ。
「その子供さえ渡してくれれば危害は加えない」
ナイフを投げた他の二人より幼い眼帯少女はティアナに落ち着いた口調でそう言った。
「なによ!自分だって子供じゃん!」
「何だと!?」
アリカの一言でカチンと来たのか、声を荒げる眼帯少女。
「チンク姉、落ち着いて」
赤い髪の少女がなだめる。
「…すまん、ノーヴェ。姉とした事が冷静さを欠いた…」
「ここはあたしに任せてくれ」
「よし…任せた」
「ーーこのアリンコ!チンク姉を馬鹿にすんな!!?」
「口喧嘩に発展させてどうする!?まあ、いい。どの道渡す気はないみたいだしな」
チンクと呼ばれた少女はヤレヤレといった様子でそう言うと、数本ナイフを構える。
「そう言う事」
ティアナはクロスミラージュを構える。
アリカとエリオとニナも構える。
と、一触即発の状況のど真ん中に、
「どああああああ!?」
と言う叫び声と共にスバルが落ちてきた。
スバルはすぐに体制を整えると、
「っく!?」
後ろにーーティアナ達の方に跳んだ。
と、一瞬後にスバルの立っていた場所を鋼鉄製の爪が貫いた。
仮面の少女は爪を抜いて立ち上がると、左手をスバル達に向けた。
左手の平には宝石が付いていて、そこからガジェットと同じビームが飛び出した。
「「「「「「うわあわああああ!!?」」」」」」
蜘蛛の子を散らす様に逃げるフォワード六人。
再度レーザーを撃とうとした仮面の少女。
だが、
「セロ姉!」
「避けろ!セロ!!」
ノーヴェとチンクの言葉に仮面の少女ーーセロがその場から跳び退く。
そこに先程のセロの様に彼女がいた場所を一人の少女が貫いた。
もっとも、セロと違い彼女のは”拳”だったが。
「「「「ギンガさん!」」」」
「ギン姉!」
「…?」
ギンガを知らないニナ以外のメンバーは彼女の名を呼ぶ。
「…貴様か、そういえばこうして直接会うのは初めてだな」
セロはギンガの姿を確認すると、興味なさそうに言った。
「ーーわたしを知っているの?」
ギンガの質問にセロは、
「答える必要はない」
と素っ気なく答えると、空に跳び上がった。
これは好機と狙うティアナ。
させじとナイフを構えるチンクにニナが斬り掛かった。
「正気か!?わたしの能力は見ただろう!?」
「出来るものなら!ただし、あなたも巻き込まれるけどね!」
「っく!」
「チンク姉!」
ノーヴェがチンクの援護に回ろうとするが、そこをエリオが阻む。
「シュート!」
そしてセロに向かってティアナがクロスファイヤシュートを放った。
(空中なら避けられないでしょ!ひょっとしたら空戦が可能かもしれないけど、それならこんな狭い路地でならこっちの方が有利!)
が、セロはティアナの予想だにしなかった事をした。
「ウィング・ロード」
魔力で道を作り、それを足場にして更に跳んだのだ。
「うそ!」
「ええ!」
「そんな!?」
その光景に驚くフォワードとギンガ。
「あの魔法…スバルちゃんと同じ…でも、アレってスバルちゃんしか使えないんじゃ!?」
アリカの言った事は概ね正しい。
ただウィングロードはスバルの母、クイント・ナカジマから受け継いだ遺伝的な魔法で、ギンガも使用可能である。
つまり、この魔法を使える者はスバルの血縁者に他ならないという事である。
「ずいぶんと驚いているな」
スタッと着地すると、セロは落ち着いた様子で言った。
「何故ウィングロードを使えるのか?そう思っているな。今から十数年前だ。ある組織がとある陸戦魔導師の細胞を元に機械と人間の融合させた生物兵器を、戦闘機人を作ろうとした」
唐突にセロは語り出した。
アリカ、エリオ、キャロには何故そんな話をするのかわからなかった。
ニナは、まさかっといった様子でスバルとセロを見比べた。
「まず一体が作られ、そのデータを元に更に”二体”の戦闘機人が別の施設で作り出された」
彼女の言葉にギンガはやはりという顔をした。
ティアナもまた。
だが、スバルだけは彼女がなにを言いたいのか全くわからなかった。
ただ、自分と似ていると思った程度だった。
セロは言葉を続ける。
「その二体の戦闘機人のうち一体はある最初の一体と比べる為、一時的に最初の一体と同じ施設に移された。そして、そこでなんとその戦闘機人達のオリジナルの陸戦魔導師に保護されたのだ」
セロの言葉には憎悪が含まれていた。
そして彼女は自分の仮面に手を掛け、
「その戦闘機人の顔が、これだ!!」
一気に剥ぎ取った。
「「「「ーー!!!!!」」」」
仮面の下から出てきたセロの顔に、アリカ、エリオ、キャロ、そしてスバルが驚いた。

ジェイル・スカリエッティはクラナガンに来ていた。
服装はいつもの白衣姿ではなくダークスーツで、サングラスまで掛け、まるでどこかのマフィアの若頭といった出で立ちだった。
「まさか…部隊長御身自ら御出陣とは…」
彼の視界の先には先程まで海の上を埋め尽くさんばかりのガジェットⅡ型がいたのだが、それも今は跡形も残っていない。
スカリエッティの作品の一体にして、彼の参謀的な役割をもつ戦闘機人、クアットロのIS(先天固有技能)シルバーカーテンで本物の中に幻のガジェットを混ぜてなのはとフェイトを怯ませたまでは良かったが、それをはやての広域殲滅魔法で全て消滅させられた。
更にクアットロと一緒にいたディエチがそれに巻き込まれ負傷し、現在クアットロに抱えられる形で逃げていた。
(あれは追いつかれるな…)
相手はエース。
いかにクアットロが飛べようと、逃げ切れるはずがない。
ましてやハンデ付きなら尚の事。
「まあいい。トーレ、わたしをあの部隊長殿の所に連れて行ってくれ」
スカリエッティは傍らに待機していたトーレにそう頼んだ。
「クアットロはよいのですか?」
「あっちのエース二人の相手は決まっている。さて、連れて行ってくれ」
「は!」
空中をしばらく漂っていたはやては自分に近づく気配に振り向いた。
「ーースカリエッティ!!?」
流石に事件の首謀者と目されている人物がいきなり目の前に現れて驚くはやて。
もっとも、大柄な女性に抱えられているという少々情けない姿だったが。
「これは八神部隊長殿。お初にお目に掛かります」
「わざわざ挨拶に来てくれるとはうれしいやないか。そのままおとなしく投降してくれるとあたしとしてはもっとうれしいんやけどな」
皮肉で返すはやて。
と、同時に何故スカリエッティが自分の目の前に現れたのかを模索した。
(やっぱり…おとり?でもいくらなんでもリスクが高すぎる気が…)
「御冗談を。わたしはただこれの実戦的実験を行いたいだけなんですよ」
そう言ってスカリエッティが懐から取り出した物はスレイブジェムだった。
だが、色が今まで物のと違う。
今までのは黒紫だったが、今スカリエッティの手にあるのは真っ黒…いや、闇色と呼んでよい色をしていた。
「スレイブジェム!?正気か!もしスレイブが倒されたらアンタの命も…」
「ええ、その通り。そしてスレイブロードが倒されればスレイブも消滅する。そこがスレイブ最大の弱点でした。ですが、このスレイブはその弱点を克服した!!」
そう言うとスカリエッティはジェムの角で自分の指を刺し、ジェムを放り投げた。
するとジェムはまるでスカリエッティに吸い寄せられるかの如く彼の身体に向かい、突き刺さった。
同時スカリエッティからトーレ離れる。
「ぐ…おおおおお!!!使用する際のこの痛みは今後の課題だな!!」
と、スカリエッティは言った。
いや、果たして”コレ”はスカリエッティなのか?
全身は黒い鎧状のもので覆われ、背中からは闇色の帯が三対生え、さらに下半身は先に針の生えた尻尾に変化していた。
その姿はまるで…、
「まさか!スレイブと一体化したんか!?」
「その通り」
口も鼻もなくなりったスカリエッティ顔に唯一人間だった頃の名残の目がにやりと笑った。

(このままじゃ追い付かれるわね…)
なのはとフェイトから逃げながら、冷静にクアットロは考えていた。
(…少しは身軽になった方がいいかしら?)
チラリと抱えるディエチを見るクアットロ。
捨てる気である。
「きゃあ!?」
「なのは!?」
と、後ろのなのはとフェイトから悲鳴があがる。
(あら?)
肩越しに覗くと、どうやらなのはが何者かに砲撃魔法で狙撃された様である。
(よくわかんないけど、ラッキー♪今のうちに逃げましょう)
そのまますたこらさっさとクアットロは逃げて行った。
「なのは!?ーーくっ!」
クアットロを追うか、落ちて行ったなのはの元に駆け寄るか悩んだフェイトは、背後に殺気を感じ、振り向きざまにバルディッシュを振るう。
ギイイイン。
フェイトのバルディッシュと相手のデバイスがぶつかり合う。
「ーーえ?」
相手の姿を確認したフェイトは驚いた。
そこにいたのは、幼き日の自分と良く似た少女だった。
バッと離れる両者。
「……………」
フェイトは改めて相手を注視する。
髪の色、バリアジャケットの細部が違う事を除けば、鏡を見ている様な錯覚を起こす程その少女は自分に良く似ていた。
(バリアジャケットは…昔のわたしのものだけど…。というかわたしってこんな恥ずかしい格好してたんだ…////)
スクール水着やレオタードと呼んでも問題ないその格好に、フェイトは急に恥ずかしくなった。
(だからクロノやなのはがバリアジャケットのデザインを変えた方がいいって言ったんだ…はっ!)
「なのは!!?」
なのはが撃墜された事を思い出し、なのはの名を叫ぶフェイト。
流石に自分と良く似た少女から目を外す等という愚行はしなかったが。
「大丈夫だよ…フェイトちゃん…。レイジングハートが守ってくれたから…」
よろよろと飛んでくるなのは。
「なのは…良かった…ぶじ…だ…たん…だ?」
なのはの無事を喜ぶフェイトは、目の前になのはそっくりの少女の出現に言葉を失った。
「やはり一撃で仕留めるのは無理でしたか…」
なのはに良く似た少女はそう言った。
「フェイトちゃん…あの子…」
「うん…」
二人は目の前の少女を以前のホテルアグスタでの戦闘記録映像で見た事があった。
そう、あの時自爆した少女が今目の前にいるのだ。
「似ているだけだと思うよ…あの子が生きているはずないし…」
「そうだね」
確かに自爆して粉々になったのだ。
転送魔法で逃げた等の偽装等絶対にしていない。
が、二人の考えを否定するかの様に、
「さて、この前は戦えませんでしたね。この身体のオリジナル、高町なのは」
となのは似の少女は言った。
”この前”つまり自分はアグスタの時と同じだと言っているのだ。
「君は…君達は一体何者なの!?」
なのはの言葉に少女達は答えた。
「もう少しで目覚めますし、教えてもいいでしょう」
「この身体は君達の細胞からスカリエッティに命じて作らせたものだ。もう一人の子のもあるよ。今は来ていないけど」
「この身体はいわば借り物です。少々訳あって本当の身体が使えない状態ですので」
「忌々しいが、本体が使える様にする為に、こんなひ弱な人間の身体に僕の魂を入れて動かす事にしたんだ」
「ですが、人間の身体は弱い物。わたしの魂が入りきらずに、弾け飛んでしまうので魂を四つに分けて、三人の人間に入れて、残りを本体に残しました」
「そのうちの一片がこの身体に」
「もう一片がこの身体に入っている訳です」
「けっこう面倒だったんだよ。この身体になるまで適当に選んだ人間の身体に入れてたんだけど、それもすぐ動かなくなっちゃって、仕方ないから脳だけを培養カプセルに保存したんだよね」
「ええ、おかげで長い間脳だけで生活する羽目になりました」
「全く、人間って本当に弱いんだから」
「一つ聞いていい?」
二人が交互に喋る中、なのはは質問した。
「君達の魂が入って人は、どうなるの?」
「消えます」
「僕の方が強いんだもん。当たり前じゃないか」
「そう…」
ひゅん。
なのは似の少女(以後N)とフェイト似の少女(以後F)の間にシュータが飛ぶ。
「気に入らないね。わたしやフェイトちゃんと同じ顔をして命を軽んじる発言をするのは」
なのはは怒っていた。
ティアナが無茶をした時の比ではない位怒っていた。
「ならば、戦いましょう。高町なのは!!」
「君も同意見の様だね、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン!!」
「ああ!全くだよ!!」
Fの言葉に吼える様に答えるフェイト。
次回、激戦!

次回予告
ザフィーラ「八神家の番狼、ザフィーラだ。別にペットでもいいぞ」
トモエ「なあんなのよ!わたくしの出番がないじゃない!!!!」
エルス「…予感はあったんだよね…」
イリーナ「あたし…出た意味あったのかな?」
ザフィーラ「次回、スバルとセロ。モブやサブがいるからメインが張るのだ」
シャマル「そうよね!そうよね!そうよ~ね!!!!」

あとがき
一応言い訳。
NとFはマテリアルを元にしているだけでマテリアルとはなんの関係もございません。
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