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小説十三話!

小説十話が未完成でアップしていた事に気づき、修正しました。
今回の仮面ライダーについて、ついにスミロドン撃破。
しかし、スミロドンはてっきり亜樹子が正体を知って「わたし、聞いてない!!」と叫ぶもんだとばかり。
強敵スミロドンドーパントに変身していたのが猫のミックだと知って照井は仰向けになりましたが。
しかしミック、琉ちゃんの登場に逃げってたよな…嫌われましたな、琉ちゃん。
そしてついに語られたフィリップの衝撃の事実。
しかも次回、園咲家がそろう。
その中には離反した冴子やシュラウドも!?
ますます目が離せなくなったダブル。
はたして翔太郎はテラーの恐怖を乗り越えられるのか!?
そしてフィリップの考えは!?
一体どうなる鳴海探偵事務所!?
しかし…家族が全員そろう、か…。
その中に霧彦がいないのが残念。
登場したての頃はサガやディエンドの様な立ち位置でダブルのライバルとなると考えていたのに。

魔法少女リリカルなのは×舞‐乙HIME

 ~THE HARMONIUM SONG~

第十三話 芽生える思い

スクリーパーの生息する海域を、一艘のボートが走っていた。
とても正気の沙汰とは思えないこの行動を行っているのは、セルゲイ・ウォンだった。
彼は凪の命で遺跡に先に見てきて欲しいをとりにいっていた。
「あれか…しかし凄い効果だな、この装置。本当にスクリーパーが寄ってこない」
遺跡のある崖の下でセルゲイは自分の手に持つラジコンのコントローラーの様な物を見てポツリと呟いた。
これこそが、セルゲイがこの無謀とも思える行動を取れる理由だった。
凪に渡されたこれはスクリーパー制御装置という物で、今はスクリーパーを遠ざけるので精一杯だが、ちゃんとした動力をつければ操る事も可能だという。
「さて…ん?あれは!?」
再び上を見上げたセルゲイの目にアリカの後ろ姿が映った。
「アリンコ!?なぜここに!?」
そう思った矢先、アリカが落ちた。
「ーーな!!?」
『あ、しまった。あの子のなまえ聞くの忘れたてわ』
落ちていくアリカを見ながらルーメンは頭に手を添えてそう呟いた。
ーーどぼん。
崖の下を覗くルーメンの目に、セルゲイのボートが映った。
『あら?』
アリカをボートに引っ張り上げようとするセルゲイを見て、ルーメンは懐から球体型のカプセルを取れ出し、投げた。
『逃がさないわよ。ケートスちゃん、やっちゃって』
ルーメンが投げたカプセルは空間に穴を開け、そこから魚型のスレイブが出現した。
「な!スレイブ!?ーーシュバルツ…いや、アスワドか!!」
セルゲイは慌てて逃げようとするが、ケートスと呼ばれたスレイブは彼のボートに体当たりを食らわせた。
どぼーーん。
しばらくするとケートスが海中から出て空中を泳ぐ様に飛んだ。
『………』
それでもなお海を見ているルーメン。
『死体が上がってこない…海も血で濁らないところをみると…たぶん生きてるわね。まあどちらにしても頭領に報告しとかないといけないけど』

あの崖から程なく離れた海岸に、セルゲイとアリカはうち上げられた。
「ここなら、大丈夫か…っく!」
セルゲイは肩を押さえた。
ケートスの攻撃にやられた様だ。
「だが、痛がっている暇はない…さっきのアスワドがまた来る可能性もあるし、なによりここじゃあ、スクリーパーに襲ってくれと言っている様なもんだ」
スクリーパー制御装置は落してしまい、今頃海の底だろう。
「くそ…重いな…」
本人が聞いてら怒られる事を言いながら、セルゲイはアリカを抱え上げた。
大きな木をそのまま使って造った家を見つけた。
スクリーパーにも見つかり難いだろうその家には誰もいないどころか、数年は使われた形跡がなかった。
まあ、いくら見つかり難いとはいえ、何時スクリーパーに襲われるかわからない様な場所に住む人間などいないだろう。
ならなんで建てたんだ?
「まあ、ここなら見つからないだろう」
そんな事は今は関係ないので、セルゲイは腰を下ろした。
と、隣りで横たわるアリカに目をやった。
「ぅぅぅぅ…」
海に落ちた瞬間にローブが解除された為、アリカの制服のまま海に落ちた。
結果、アリカは現在びしょ濡れである。
「まずいな…熱が出てきたみたいだ。しかし、暖房なんてここにはないし…」
それどころか家具すらない。
あるのは壁と屋根と床と窓とドアぐらい。
早い話が何にもない。
「かといって、へたに火を起こせばアスワドかスクリーパーに見つかる事になる…」
が、アリカをこのまま放っておく訳にもいかない。
「しかたない…」
セルゲイは着ていたシャツを脱ぎだした。

セロは廊下を抜け、談話室へと足を踏み入れた。
「………珍しいな…お前がここにいるとはな、ウーノ」
談話室に普段いない人物の顔にセロは驚いた。
「ドクターが出かけていますので、暇なのです」
ウーノは読んでいた本を閉じてそう答えた。
「スカリエッティがいない?珍しいな…あの研究と実験しか興味ない変態がラボにいないとは…」
「研究と実験しか興味がないという訳ではないのですが…」
セロの言葉を否定するウーノ。
変態という所は否定しないのね。
「最近はお菓子作りに凝っております」
「マジか」
鼻歌まじりにボールの中を泡だて器でかき混ぜるスカリエッティを想像してしまったセロ。
微妙に似合っているから余計に気持ちが悪い。
「ところで、その袋は?」
セロの持つ紙袋に興味を持つウーノ。
「ああ、これはドゥーエから」
「ドゥーエから?」
「お菓子だ。妹達と食べてくれだそうだ」
「あらそう。あの子たら…」
妹からの土産に喜ぶウーノ。
(しかし…スカリエッティの奴…本当にどこに行ったんだ?)

土砂降りの雨が降る外を眺めるスバル。
捜索の結果、洞穴でエルスを発見できたが、アリカの姿はどこにもなかった。
エルスの話によると、救助を求めて外にいったらしい。
念話で連絡を取ろうにも、スクリーパーの多発する地域では念話はある程度距離が離れると使えなくなるの。
「アリカ…」
現在、捜索は打ち切られている。
暗くなった上に雨の時はスクリーパーが活性化する為である。
「なにしんみりしてんのよ」
空と同じ様に暗くなっているスバルにティアナが声を掛けた。
「ティア…」
「あいつがそう簡単にくたばる訳ないでしょうが」
「そう…だよね…」
そう言うスバルにはいつもの活発さがなかった。
いつも元気で真っ直ぐなスバル。
でも、本当は非常に繊細で傷つきやすい女の子なのだ。
だから親友の身を案じるあまりこんなにも弱々しくなっている。
「ふう…」
ティアナはため息を吐くとスバルから離れた。
「……………ん?」
しばらく歩くと、今度はニナが目に入った。
彼女は大事にしている懐中時計を胸に、祈る様にしていた。
「お父様…」
(そういえば…ウォン少佐も行方不明なのよね…本当は今すぐ飛び出したいにグッと堪えて…)
下手な慰めは逆効果、そう判断したティアナはニナには声を掛けずにその場を離れた。

暗い部屋の中、セルゲイは上半身裸で裸の上にシャツを着たアリカと抱きしめていた。
「ぅぅぅ…」
「ーー!」
元気なアリカしか見た事のないセルゲイはこんな弱々しいアリカの姿にドキッとした。
「馬鹿か俺は…この子はニナと同い年なんだぞ…身体だって、こんなにも細い…こんなにも…」
こんな細い身体でガジェットやスクリーパーと戦っていたのか。
こんな細い身体でこのミッドチルダに来て、会った事もない母親を捜しているというのか。
「こんな…」
「う…ばっちゃ…」
「ん?寝言か…」
「行かないで…ばっちゃ…一人にしないでよ…」
「…………」

『なに!?局の魔導師が!!』
『ええ…それと、助けに来たらしいボートを一艘。片付けたとは思いたいけど…死体の確認が済んでないのに死んだと決めつけるのは早計、よね?ラド』
遺跡の中でルーメンはラドにアリカの事を報告した。
『その通りだ。だが、どちらにしてもそれだけしか局員が来ていないはずはない。すぐにその局員を捜しに探索隊が動き出すだろう』
ラドはそう言うと仲間の一人、リーダー格の女に視線を移した。
「ガル、作業を急げ」
『OK』
「ルーメン、見張りはもういい。ダインと代われ」
『了解』
『オウ!』
リーダーの指示の元、動く一同。
『やっかいな事にならなければよいが…』
「ああ、ただでさえシュバルツ共がうるさいというのに」
ラドの言葉をリーダーは肯定した。
二人の視線の先には無数のガジェットの残骸があった。

朝日が昇り、その光でアリカはゆっくりと目を開けた。
「………あう?」
徐々にはっきりとする意識と視界。
その中に、ある寝顔が入ってきた。
それは言わずもなが、セルゲイの顔である。
無論至近距離。
「………へ?」
なぜこいつが目の前に?なぜ裸?…そしてなぜあたしも!!?
混乱するアリカの目の前で、セルゲイも目を覚ます。
「う~ん…ん?」
「ひい!」
「あ?」
寝ぼけているセルゲイ。
だが、アリカはそんな事お構いなしに(別に構う事でもないし)叫んだ。
「いやあああああああ!?」
暴れだすアリカ。
「馬鹿!…取り合えずその粗末な胸をしまえ!」

「いやああああああああああ!!」

ウォン少佐…それ、火に油です。
いや、爆薬といった方が正しいか…。
更に暴れるアリカであった。
「落ち着け!アリンコ、っ!」
「へ?」
突然呻くセルゲイに暴れていたアリカが止まった。
シャツの袖を裂いて作った即席の包帯に血が滲んでいた。
「いてて…こういう訳だから、気持はわかるが少し手加減してくれ」
「あ、ごめん!」
「いいから、服を着ろ」
「あ…うん」

日が昇り雨が止んだので、アリカとセルゲイ捜索が再開したシグナムとヴィータは、遺跡前で腕を振るダインを見つけた。
『フン!フン!フン!』
二人は頷き合うと、その場から離れた。

「サイボーグやて!?」
二人の報告に驚くはやて。
「はい。おそらく、アスワドかと」
「アスワド…呪われた黒い民…。あの遺跡でなにを?」
ユーノは顎に手を当てて考え込んだ。
「それほど重要なものがあそこにあるって事なのか…?」
「そんなもん捕まえてから聞けばええ!出撃や!」

「それで一人でいたのか?随分無茶をするんだな…」
岩がごつごつした斜面を登るアリカとセルゲイ。
「だって、そうしないとエルスちゃんが…あ、エルスちゃん…大丈夫かな…」
「いい加減、見つかってると思うけどね。ほら」
アリカに手を差し出すセルゲイ。
「…あ。ありがとう…、ウォンさん」
差し出された手を握るアリカは素直にお礼言った。
「………セルゲイでいい」
「……はっ!は…裸見たからって、馴れ馴れしくしないでよね!!」
一瞬和みそうになるが、すぐに首を振ってそう言うアリカ。
「これは失礼」

「へえ…そんな事が」
セルゲイはアリカから機動六課での生活の話を聞いてた。
「うんそうなの!そしたらね…」
「…本当に君はいつも楽しそうだな」
アリカを見ている本当に彼はそう思っていた。
「ーー?アンタは楽しくないの?」
アリカは素朴な疑問をぶつけた。
「いつもって訳にはいかないかな…」
「え?なんで?なりたくて管理局やっているんでしょ?」
「理想と現実は、時々食い違うからな…」
その言葉はアリカに言っている様で違った。
「あう?」
セルゲイの言葉に意味がわからず、アリカは首を傾げた。
「いつかわかるさ。いや、わからない方がいいんだ。それと、局員をやっているかだ、言葉はちゃんと使え」
「ぶー!」
「ーー!!」
セルゲイは何かに気付き、茂みに隠れた。
「どうしたの?」
「しっ!隠れろ!」
アリカはセルゲイの隣りに座り、同じ様に茂みから彼と同じ様に見上げてみた。。
あの崖の上の遺跡があった。
その前に昨日のルーメンと他四名の姿があった。
「なに、あいつら?」
「アスワドだ」
「アスファルト?」
「アスワドだ。シュバルツと同じ古の知識を求める流浪の民だ」
「浪漫?」
「どう聞いたらそうなる。ともかく、局の武装隊一個大隊にも匹敵する戦闘力を持っていると聞いた事がある。俺達じゃあ話にならないから、見つからないうちに…ん?あれは?」
セルゲイはリーダーらしき人物の手に持つカプセルの様な物に注目した。
五人の様子を見る限りあれが目的の物らしい。
と、アリカとセルゲイを物陰から見つめる男がいた。
男はサイレンサー付きの拳銃を取り出すと、アリカ達の頭上の木に狙いを定めた。
パス。
ーーがさ。
「え!?なんで!!」
突然揺れた木の枝に驚くアリカ。
『『『『「……………………!!?」』』』』
枝の揺れた音でアリカ達の存在に気付いたアスワドのサイボークとリーダー。
「行け!」
リーダーの女の命令で崖を一っ飛びでアリカ達の前に降りる四体のサイボーグ達。
「っく!」
アリカはデバイスを機動して前に立つ。
「止すんだ!アリンコ!お前が敵う相手じゃない!!」
「でも…」
『あら?やっぱり生きてたわね、かわいこちゃん』
アリカの姿を確認したルーメンの言葉にラドが反応した。
『あれがお前の言っていた局員か?確かに”蒼天の青玉”の様だな…まだ不完全だが』
(”蒼天の青玉”?)
昨日ルーメンも言っていた言葉。
アリカには耳慣れないが、それがアルテミスを指している事は何となくわかった。
『これもまた宿星、か…貴様、名はなんという?』
「…アリカ。ユメミヤ・アリカ」
『アリカ…』
(この娘は……まさか…)
『我はアスワドのラド。尋常に勝負!』
ラドはそう言うとアリカに向けて己が武器を振るった。
『ばいばい、かわいこちゃん。星の世界でのあなたの幸せ願ってるわ』
『うおおおお!!』
『しゃあ!』
ラドに続くアスワドのサイボーグ集。
(勝負って…一対一じゃないの!?)
そう思ったが、口に出す暇がなかったアリカは、セルゲイを突き飛ばして四人の間合いから外した。
それが彼女に出来る精一杯だった。
ギイイイン。
甲高い音が辺りに響き、アリカは目をきつく閉じた。
「……?」
が、いつまで経ってもなにも起きないのを不審に思い、目を開けるとそこにはーー。
「シズルさん!?ニナちゃん、スバルちゃんも!?」
「我々もいるぞ」
更にシグナムとヴィータも現れる。
『何者だ!?』
「時空管理局機動六課ライトニング分隊副隊長シグナム」
「同じくスターズ副隊長ヴィータ」
「同じくスターズ3スバル・ナカジマ」
「特別捜査官補佐のシズルといいます。うちは六課とは直接の関係ありませんけど」
問われたので律儀に名乗る四人。

更にーー。
「機動六課部隊長八神はやてです。アスワドの皆さん。こんな所で一体何をしていらしゃるんですか?」
「部隊長さんまで!?」
部隊長自らの出陣。
ちなみになのはとフェイトは他の六課メンバーとユーノ達調査隊の警護をしている。
「これ…名乗っらなきゃ駄目なのかしら…」
ポツリとニナが呟いた。
「ああ!ニナちゃん!!空気読んで!!」
「そんな事よりお父様!ご無事ですか!?」
「そんな事って…」
「ああ、大丈夫だ」
「よかった…」
セルゲイの無事を確認してほっとするニナ。
「アリカ、大丈夫だった?」
「大丈夫、大丈夫。それよりエルスちゃん…」
「エルスなら大丈夫だよ」
スバルの言葉にほっとするアリカ。
ニナと逆だ。
「時空管理局…世界を歪める元凶…」
「あんだと?」
アスワドのリーダーの言葉にムッとするヴィータ。
「落ち着けヴィータ」
シグナムが語り掛けると、
「そのとーり!」
と、なぜか上の方から肯定の声があがった。
全員が上を見てみると、
「あら…ハルカさん、どこに行ったのかと思いましたら、あないな所に…」
なぜか崖の上でポーズを決めるハルカ。
「世界の平和を乱す犯罪者の言葉など、”聞く口”持ってる暇はないわ!!」
「”聞く耳だよ”ハルカちゃん…」
後ろでツッコム、ユキノだがハルカは気にせず、
「このあたしが成敗してくれるわ!天をも黙らす秩序の光、光黙天!セート・アップ!!とう!」
と叫びながら崖から飛び降りた。
「ハルカちゃん!デバイス忘れてるーーーーー!!」
ユキノの言葉に、
「なんですとーーーーー!!」
と叫びながらハルカは飛行魔法を使用する間もなく墜落した。
「普段から飛行魔法をデバイスに頼っとる人の哀れな末路どす」
シズルはハルカの墜落した事によって上がった土煙に向かってそう言った。
にこやかに。
一方のアスワドはハルカの一見などなかったかの様に、
「行け!」
とリーダーの号令でシズル達に襲い掛かった。
その時だった。
ーーパス。
再びサイレンサー銃が火を噴き、アスワドのリーダーの手にあった例のカプセルを撃ち落とした。
「何!?」
一同が気付いたのも束の間、バイクの様なガジェットに乗る男にカプセルをかすめ取られた。
「これは我らシュバルツが貰いますよ、ミス・ミドリ」
男の名をアスワドのリーダー、ミドリが叫んだ。
「貴様!スカリエッティ!!」
そう、今手に持つカプセルを手に入れる為にアリカ達の存在をアスワドに気付かせ、注意を引いた男こそ、ジェイル・スカリエッティその人だった。
「スカリエッティやて!?」
「技術タイプの広域犯罪者自らの動くなんて…一体あれにどんな秘密が…」
自分達が追っているガジェットドローンの操り手と目されている男の登場に流石に驚く六課メンバー。
「さらばだ」
「追え!」
逃げるスカリエッティをミドリの命の元追うルーメン、ガル、ダイン。
「追うんや!」
こっちも負けていられるかとはやても指示を出すが、
「行かせん」
とミドリとラドが立ち塞がった。
『通りたければ我らを倒していく事だな』
「ほざけ!」
ラドの言葉にヴィータが吠えた。
一方、ハルカの落下地点。
そこにユキノが滑り降りてきた。
「大丈夫?ハルカちゃん」
と、落下の衝撃で完全に埋まっているハルカに語り掛けるユキノ。
「人前で『ちゃん』付けはやめてっていつも言っているでしょ!」
ガバッと起き上がりながら文句を言うハルカ。
なぜあの高さからバリアジャケットもなして落ちて無傷なのか。
「はい、光黙天」
「よし!これがあれば”百人切り”よ!!」
「いや…”百人力”だから…」
「改めて、セート・アップ!!」
やっぱりユキノのツッコミ兼訂正を無視するハルカ。
モーニングスター型のデバイスを光黙天の鉄球部分を放り投げるハルカ。
「ダイナマイト・クラッシャー!!」
鉄球はジェット噴射までして、勢いをつけてミドリに向かった。
直撃すればスレイブですら粉砕する一撃を、あろう事かミドリは素手で受け止めた。
「ーーな!?」
「嘘!?」
「あれを受け止めた!?」
驚く一同。
「出でよ、鋼の牙ーー愕天王!!」
更にミドリは空に向かってルーメンがスレイブ・ケートスを呼び出したのとよく似ている球体カプセルを放り投げた。
球体カプセルは空間に穴を開け、その穴から甲高い雄叫いをあげながらスレイブ・愕天王が姿を現した。
『キュウウウウウウウウウ!!』
ずしん、と地響きをたてて着地した愕天王は凄まじい迫力があった。
後頭部からは先に刃物の付いたチェーンウィップが生えている刃物の様な頭。
見た目は四足歩行なのだが、後ろ脚は車輪で、さながら巨大なチャリオット(戦車)だった。
「スレイブ如きに、たいそうな名前付けてんじゃないわよ!」
ハルカがびしっと指差しながら叫んだ。
隣りでヴィータも同意見だと頷く。
「人の事言えへんと思うんやけどな~」
二人の後ろでポツリとシズルが呟いた。
「ならばそのスレイブ如きの力、身で味わうがいい」
愕天王に跳び乗ると、ミドリは高らかと叫んだ。
「アスワドの頭領ミドリ、参る!愕天王、突貫!!」
互いの柄を鞘とした二本の合わせ刀を抜き放ちながら言ったミドリの言葉に愕天王は再び甲高く吼えながら突撃した。
シズル、シグナム、ヴィータ、ハルカは飛んで避ける。
『うおおおおおおおおお!!!!』
飛んだ所にラドが襲い掛かった。
「っく!」
ギイイン。
ラドの一撃をシグナムがレヴァンティンで受け止めた。
「貴様…名はなんという!?」
『我はアスワドのラド!』
二人は離れると着地し、地上で激しく斬り合った。
「とりゃああああああああ!!」
更にそこにヴィータが突撃した。
「ヴィータ!」
「文句は聞かねえぞ!決闘してる訳じゃねえんだ!」
「…確かにな」
二体一になった事で不利と判断したラドは自分のスレイブを呼び出した。
『出でよ、オルトロス!』
『ぐおおおおおおおおおおん』
双頭の間にチェーンソーがある魔犬型スレイブは高らかと吠えた。
その横でミドリ&愕天王VSシズル&ハルカの戦いも行われていた。
ハルカの光黙天の一撃が愕天王を怯ませた隙にシズルが直接ミドリを狙う。
スレイブと叩く一番手っ取り早い方法はスレイブロードを直接叩く事である。
シュバルツのスレイブはスレイブロードが隠れているので難しいが、今回はスレイブロード自信も戦闘に参加している為スレイブロードを狙うのは簡単だった。
が、スレイブロード自らが戦線に立っているのは単純にスレイブロード自信も強いからに他ならない。
ギイイイイン。
シズルのアームドデバイス、清姫とミドリの太刀がぶつかり合い、火花が飛び散る。
「っく!強いな…」
「おほめにあずかり、光栄どす」
「だが、愕天王!!」
『キュウウウウウウン!!』
ミドリの言葉に愕天王は頭の刃付きチェーンウィップでシズルに斬り掛かった。
「ーー!?」
ギン。
清姫を上手い事捻ってミドリと斬り結んでいない方で防御するシズル。
だが勢いが凄く、そのまま吹っ飛ばされた。
次に愕天王が頭の刃で襲い掛かろうとしたのはラドと戦うシグナム。
「ーー!?」
が、何故だか頭の刃のコントロールが出来ない。
「なに!?」
それもそのはず。
絡みついた連結刃状態の清姫でシズルが引っ張っていたのだ。
「ーーむ!」
ぎぎぎぎっと引っ張り合うシズルと愕天王。
どうでもいいが、一体シズルのどこにあんなでかいスレイブと綱引きをし合うだけのパワーがあるのか…。
「…凄い」
その光景にアリカがポツリと呟き、それに頷くスバル。
ラドと副隊長二人の戦いの方も今の二人…いや、フォワードメンバーには決して真似できない。
「よう見とき。この戦いを」
「「「はい」」」
はやての言葉にアリカとスバル、そしてニナは返事した。
「…部隊長は戦わないんですか?バリアジャケットも着てませんけど…」
「あたしか?あたしは部隊長やからな、戦わへん。ただこの目で直接見ておきたかったんや。アスワドを…呪われたいう民を」
そう言うはやては、何を考えているのかアリカにはわからなかった。
ーードゴン。
突然響く音。
シズルが清姫を待機状態にしたのだ。
結果、今までシズルと引っ張り合っていた愕天王は自分の力で倒れるはめになった。
「ぐあ!」
「今どす」
シズルの掛け声に今まで待機していたハルカが動いた。
「よっしゃあ!!ダイナマイト・クラッシャー!!!!」
ハルカの超パワーで投げられた鉄球は愕天王目指して突き進んだ。
が、突然戻ってきたダインに防がれる。
「なんですとーーーーーー!?」
戻ってきた鉄球が叫ぶハルカの顔面に直撃した。
「お前達!?スカリエッティはどうした?」
戻ってきたのはダインだけではなく、ルーメンとガルのだった。
『ちょっとやばいのに途中で襲われてね』
「やばいものだと?」
ミドリが聞き返すと、森の中からスクリーパーが出てきた。
四体。
ポーンとルークが二対ずつ。
「「「スクリーパー!?」」」
何人かが驚くが、ルーメンが言いたいのはこいつらの事ではないらしい。
がさがさがさ。
『ミー達が言いたいのはアレじゃないネ』
ガルの言葉を肯定するかの様に、木々を掻き分け”ソレ”は出てきた。
「なんやあれ!?手のあるスクリーパーやて!!?」
はやてが叫んだ通り、”ソレ”は手のあるスクリーパーだった。
ミルク色の体色のルークスクリーパーの前半部を起き上がらせ背びれと手を付けた、それがそのスクリーパーの特徴だった。
「ちっ!クィーンの影響か!?やっかいな…この勝負、ここは預けた!!」
ミドリはそう言うと愕天王で空に飛び上がった。
「飛べるんか!あれ!?」
驚くはやて。
サイボーグ四人もいつの間にかいなくなっていた
「はやてはん、今はアスワドよりも…」
「GYARARARARARARAN」
シズルの言葉に変異スクリーパーが反応した。
身体から放電して、近くにいたシグナムとヴィータに攻撃を仕掛けた。
「どうすんのよ!?ルークとかならともかく、あんな変なのがいたんじゃ…」
「確かに…あの電撃はやっかいだな…かといって、あればかりに気を取られていれば…」
ハルカの言葉に同意するシグナム。
「KORORAAAA」
そこにいつの間にか近づいてきたポーンスクリーパーが襲い掛かった。
「こいつらが攻撃を仕掛けてくる!!」
シグナムはいったん飛び上がり、レヴァンティンを鞘に納めた。
「紫電一閃!!」
居合いの様に放った斬撃がポーンスクリーパーに直撃するものの、
「やはり一撃で倒せる程甘くはないか…」
魔力制限を外した一撃を食らってもなお、スクリーパーの防御力を打ち破る事はできなかった。
と、シグナムの目に信じられないものが映った。
「なに!スクリーパーが魔法を!?」
そう、変異スクリーパーの足元(?)に、ミッド式の魔方陣が展開されていた。
そして次の瞬間。
「な!?」
「うわ!?」
「!?」
「なんですと!?」
シグナム、ヴィータ、シズル、ハルカの四人の身体にバインドが巻かれた。
変異スクリーパーの魔法だろう。
四人を拘束した変異スクリーパーは、顔を大きく仰け反らせた。
それが攻撃の予備動作である事は誰の目にも明らかだった。
(まずい!)
と誰もが思ったその時だった。
「プラズマスマシャー!!」
凄まじい雷撃が変異スクリーパーを襲った。
「GARARARARARAN!!」
放ったのはもちろん。
機動六課ライトニング分隊隊長フェイト・T・ハラオウン。
ついでにティアナも一緒。
「みんな!大丈夫!?」
シグナムのバインドを解除に掛かるフェイト。
「助かったぞ、テスタロッサ」
他の人もこの隙にバインドの解除に掛かる。
「ふんぬぬぬぬ!」
ぶちいい。
「アンタ、調査隊の護衛してたんじゃないの?」
「八神部隊長からスカリエッティの捕縛を命じられて、逃がしましたけど…。というか、アーミテージ捜査官補佐?わたしバインドを力任せに引き千切る人初めて見ました…」
フェイトの強力な雷撃魔法を受けた変異スクリーパーは、特に目立ったダメージはない。
が、全くないという訳でもない様だった。
「どうやら、あのスクリーパーはルーク級位か…だが魔法を使ってくるのはやっかいだな」
冷静に分析するシグナム。
一方の変異スクリーパーは頭をぶんぶん振って、再び電撃を放った。
しかもかなりの広範囲に。
「なに!?」
「きゃあ!?」
「うわ!?」
「うぎゃあ!?」
「くわ!?」
まともに喰らってしまうシグナム、フェイト、ヴィータ、ハルカ、ティアナ。
シズルは咄嗟に避けた。
おの電撃、殺傷力は微々たるものだが、喰らえば痺れて動き難くなる。
空戦型の魔導師は何とか飛行魔法を維持しているからいいが、問題は陸戦魔導師のティアナだった。
痺れて動けない以上、変異スクリーパーはおろか、ポーンやルークスクリーパーの攻撃を避ける事さえ難しい。
「くっ!」
シズルが助けに向かうが、再び電撃を放つ変異スクリーパー。
「こないな事されたら、うかつに近づけへん…」
動けないティアナ見て好機と思ったのか、一体のポーンスクリーパーが彼女に近づいた。
その時、
キイイイイイン。
甲高い音が辺りに響いた。
「うおおおおおおおおお!!!!」
ティアナを襲おうとしていたポーンスクリーパーは横手からいきなり現れたスバルに殴り飛ばされた。
「あ!いつの間に!?」
アリカはスバルのいた場所を見てみるが、いない。
おそらく、ティアナが動けなくなった時にはもう走っていたのだろう。
そしてもうスピードで戻ってきた。
ティアナをお姫様抱っこしながら。
「なんでこんな持ち方なのよ!?」
腕の中のティアナが文句を言っていたが当然スバルは無視した。
「あれが”超音波結界”…すごい威力やな……」
スバルの能力に関心するはやて。
シグナムの全力の紫電一閃をも耐え抜いたポーンスクリーパーが簡単に吹っ飛んだのだ。
関心もするだろう。
「ティア…大丈夫?」
「ええ…やっと動ける様に…」
「スバル…悪いんやけどアンタ、ポーンスクリーパーの相手してくれへん?」
「「「え?」」」
驚くスバル達。
「確かに…”超音波結界”が発動中の今のスバルなら、ポーン級位なら何とか戦えるはず」
ニナははやての意図を素早く理解した。
「”超音波結界”?一体…それは?」
話を聞いていたセルゲイが聞きなれぬ言葉に眉をひそめた。
「彼女はスクリーパーを弱体化させる事が出来るんです。お父様」
「ちょ…!」
まだ秘密にしておきたかった”超音波結界”をあっさりばらされて焦るはやて。
まだ詳しい解析が出来ていない上、この能力を調べようとスバルによからぬ関心を持つ者も出てくるだろう。
だから秘密にしておきたかったのだが、
「ほほ~う、それは凄い能力だ」
案の定、セルゲイに興味を持たれた。
「ご安心を、ニナと同い年の女の子が実験動物の様に扱われるのはわたしもごめんです」
そうはやてに耳打ちをするところを見ると、公にする気はないらしい。
「ただ、詳しい話は聞きたいですな」
が、最後にそう付け加えてきた。
「……善処します」
はやては若干イラだった様子でそう答えた。
「KURAAAAN!」
その時、先程スバルに殴られたポーンスクリーパーが迫ってきた。
「うわあ来た!?」
「東!南!西!」
慌てるスバルとアリカ。
つうかアリカ…慌てすぎ。
「う…!?」
「お父様!?」
スクリーパーが迫ってくる事で身構えたセルゲイは肩を押さえた。
身構えた事で肩の傷に障ったらしい。
「大丈夫?セルゲイ…」
「ああ…」
心配そうにするアリカに答えるセルゲイ。
「ーー!?」
その光景にニナは動揺した。
「………」
そんなニナの様子を見たティアナは、
「ほら、行くわよ。いくらなんでも馬鹿スバルだけじゃあ、頼りにならないからね」
と言って彼女の背中を軽く叩いた。
「ーー!?…わかってるわよ」
そういうニナの様子はどこか拗ねた様だった。
(う~ん。ちょっと可愛いかも)
そんなニナにそう思ってしまうティアナだった。
「さ~て、あたしも出ますか」
そう言って、はやてもバリアジャケットを身にまとった。
「「え!?部隊長自らですか!?」」
驚くニナとティアナ。
「ん?なんかおかしい?一人でも戦力があった方がええやん」
「確かに…」
「そうですけど…」
「はな、いくで!」

ポーン二体をスバル達四人が相手に。
ルークをシズルとハルカペア、シグナムとヴィータペアが一体ずつ。
変異スクリーパーをフェイトとはやての二人が相手をする、のだがはやては少し離れた所からフェイトと変異スクリーパーの戦いを見ていた。
変異スクリーパーに攻撃をしてはブリッツアクションで逃げ攻撃しては逃げのヒットアンドウェイを繰り返すフェイトだが、相手がスクリーパーではとても勝てる戦術ではない。
「彼方より来たれ、やどりぎの枝」
それでもやはり鬱陶しいのか、広範囲に電撃を放つ変異スクリーパー。
が、あっさり避けられる。
「銀月の槍となりて、打ち貫け」
遂にフェイトに殴り掛かるが、当たる訳がない。
フェイトは変異スクリーパーからかなりの距離を取った。
「石化の槍!ミストルティン!!」
ベルカ式魔方陣から放たれた七本の光の槍は、変異スクリーパーを目指して突き進んだ。
これこそ、はやてが離れていた理由である。
生体細胞を石の様に凝固させるミストルティンで動けなくして、一気に勝負を付ける算段だった。
「GUOOOO!」
シールドを展開して身を守ろうとする変異スクリーパーだが、その身体をフェイトのバインドが縛りあげた。
バインドの出現でシールドの生成に失敗した変異スクリーパーは身体を石と化す槍をまともに受けた。
「GYARARARAA……………」
びきぱきと音を立てて固まっていく変異スクリーパー。
「止めや!いくでフェイトちゃん!」
「うん!バルディッシュ、ザンバーフォーム!」
『ザンバーフォーム』
「プラズマザンバー」
「響け終焉の鐘!ラグナロク」
「「ブレイカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」
ダブルブレイカーがその超再生力で石化から元の状態に戻ろうとしていた変異スクリーパーを飲み込んだ。
「GYAARARARARARARARAAAAN!!!!」
「あらまあ、綺麗やわ」
ルークスクリーパーに止めを刺したシズルはダブルブレイカーを見てそう言った。
「さて…他のも終わったみたいやね」
辺りを見回したはやてはそう判断した。
動いているスクリーパーは一体もいなかった。
「さて、あのスクリーパーの死骸を回収しやなな」
それが退却もせずスクリーパーと戦った理由だった。
「新種か…突然変異か…どっちにしても局の専門の部署に回すべきだよね」
「そうやね。それにひょっとしたらこいつからスクリーパー対策の…え!?」
変異スクリーパーの死骸を見ていたはやては驚いた。
変異スクリーパーから光の粉が出て、それが消えたと思ったら一人の人間の死体が残ったのだ。
「スクリーパーが…人間になった!?」
信じられない事態にフェイトも驚きを隠せない。
「これは…なんでスクリーパーがこの人になったんかはわかりませんけど、この人の身元ならすぐ割り出せると思います」
変異スクリーパーだった人物の死体に近づいたシズルはそう言いきった。
「どうして言いきれるんです?」
「この人の格好…遺跡調査班のものやからです」
「「ええ!!」」
シズルの言う通り、変異スクリーパーの死骸が変わった男は調査隊の制服を身にまとっていた。
「一体…どうなっとるんや?」
はやては頭を抱えた。

その後、変異スクリーパーだった男は先発の調査隊の一人である事が判明した。
残りの先発隊も森の中で死体で発見された。
遺跡を見張っていた武装隊の男はアスワドに殺されたとみて間違いないが、調査隊の方は、
「スカリエッティが関わっている事は間違いないやろうな…」
「あのスクリーパー…アスワドを足止めする為に現れたみたいやし…」
六課隊長陣+シズルとユーノは先程の事を話し合っていた。
「スカリエッティが何かしらの方法で調査隊の一人をスクリーパーに変えて残りを全滅させた。けど、遺跡にアスワドが入ったの見たから外で様子をうかがっていたってとこやろな」
「だけど…人をスクリーパーに変えるなんて一体どんな技術なんだろう…」
「……」
はやてとフェイトが会話している時、シグナムは一人黙っていた。
「シグナム副隊長…どうしたんですか?」
「高町隊長…いや、あの時アスワドのリーダーが言った言葉が気になって…」
「言葉?」
「”クィーンの影響か”…クィーンとは一体?」
「…スクリーパーが出た時に言ったんやから、スクリーパーの女王様の事か?スクリーパーに女王なんておるん?」
「聞いた事ないけど…少なくとも、無限書庫にそんな記録はなかったよ。あそこにあるスクリーパーの記録は全部見たから…まだ見つかっていない可能性もあるけど…」
はやての言葉に答えるユーノ。
無限書庫にないという事は、そんなものは存在していないか…記録された事がないかのどちらかであろう。
「なんだか…ますます問題が増えた気がするね…」
苦笑するなのはの目にボーとしているリインフォースⅡ(ツヴァイ)の姿が映った。
「リイン空曹長?」
「ほわ!?どうしたんですか?」
「どうしたじゃねえよ。会議中にボーとするなんて、一体どうしたんだよ?」
口調は悪いがリインの事を心配するヴィータ。
一応ヴィータはリインにとって姉の様なものですから。
「いえ…”クィーンスクリーパー”という言葉に…何故か聞き覚えがあって…」
ここでリイン以外の一同は奇妙に思う。
スクリーパーの女王という言葉は使っても、クィーンスクリーパーなどという言葉は誰一人いっていないからだ
リインもその事に気付いた様で、
「あれ?どうしてリイン…クィーンスクリーパーなんて言葉…」
首を傾げた。
「なんか…難しい話をしてる」
アリカが隊長+αの会議の様子を覗いていた。
エルスの様子を見た後、適当にブラブラしていたら隊長達の話し声が聞こえてきたので聞き耳を立てたのだ。
聞いていてもしかたないので、アリカはその場から離れた。
「ーーん?」
すると別の話し声が聞こえた。
話し声というより、言い争ってるいった方が正しいか。
見に行ってみると、ティアナがすでに覗いていた。
アリカには気付いていない様だ。
アリカは声を掛けようと思った時、言い争っているというより片方が片方に責め立てているという事に気付いた。
「て、あれ?」
責め立てられているのはセルゲイで、責め立てているのはニナだった。
会話の内容はよく聞こえないが、なんとなく気まずいく思い、アリカはその場を後にした。

次回予告
ーー長い時の中、わらわはここにいた。
ーー守るべき主を失い、それでもわらわここにいた。
ーー長い時が経った、世界はあの方の望んだ通りになったのだろうか?
ーー長い時の中、わらわがいるここにあやつらはやってきた。
ーー目覚めの時だ。
ーーもし世界があの方の望む通りでないならば…その時は。
ーー次回、蒼き乙女、舞う時。
ーーこの力、真の平穏の為に。

あとがき
次回はこの小説のタイトルにもあるハルモニウムの登場です。
舞‐乙HIMEではこのハルモニウム登場の話は三番目に好きですね。
アリカの初マテリアライズの回だから。
まあ、この小説では設定がオトメではなく魔導師に変更されていますからすでにマテリアライズ関係ないんですけどね。
しかし、改めて考えるとアリカって、ローブを着用したのが第三話(DVD二巻)、ちゃんとしたマテリアライズシーン(変身シーン)+マイスターローブ使用が第七話(DVD三巻)とかなり遅かった。
その間、ニナとシズルさんがマテリアライズしちゃったし、マテリアライズシーンはないがローブを着てアカネとハルカとナオが活躍(しかもハルカとナオはその強さを様々と見せつけた)したもんね。
それともう一つ、仲の悪かったアリカとマシロの距離が(成り行きで契約したという事実もあるが)縮まった回でしたもんね。
え?舞‐HIMEプロジェクトを見ていない人にはマシロが誰かわからないって?
それは次回…の次回を見てもらえればわかります。
性格はHIMEや乙HIMEや乙HIMEコミック版のどれとも違います。
口調は乙HIMEのだけど。
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