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「でもこの結界…なにか変だわ」
「確かに」
結界の様子に異変を感じるベテラン魔法少女の二人。
「ちょっと、どういう事ですの!?どうして結界も張っていないのに結界が張ってあるんですの!?」
後ろから聞こえた声におや?と振り向けば、そこには薔薇園の魔女ゲルトルートの姿とその部下達の姿があった。
「あらあなたは…」
「お久しぶりね、巴マミ。この前のかりを返させてもらいます。おいきなさい!」
「「「「「「「覚悟しろ」」」」」」」
「ま、どうせやられるんだけどね」
「「「「「「「おいいいいいいい!!!!事実だけど言うなよおおおおお!!!!」」」」」」」
毎度お馴染み戦闘員達も出現。
更にグリーフレディバグの幼虫タイプも数体現れる。
『『『『『ギイイイ!!』』』』』
「「「「「「「って、ゲルトルート様!?なんかキャラが被ってるんですけど!!」」」」」」」
『ギイイイイイ!!』
成虫タイプがマミに襲い掛かる。
迎撃体制に入るマミ。
他の面々も戦う体制を取る。
だが怪人はマミと激突する前に突然乱入したバイク(さっきリョウを跳ねたやつ)に跳ね飛ばされた。
「またですのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」
「ゲルトルート様!あれはバイクです!!」
「は?」
戦闘員の言った事が理解出来ずに眉をひそめるゲルトルート。
「見つけたぞ。見滝原の魔法少女ども」
バイクに乗っていた少女は降りるとヘルメットを取った。
「「あ」」
その顔に杏子とリョウは声をあげる。
「知り合い?」
「なに言っているんだマイブラザー!この前のゲーセンで見たじゃないか!」
「……ああ。確かエルザマリアの連れの…。って、それがなんでこんな所に!?」
「当たり前だ。ここは俺とエルザの結界だ」
「つまり、二人は」
『プリキュア!!』
「おうこの妖怪狐!人が珍しく真面目に話そうとしているのを邪魔するとは何事だ!!」
「「自覚あったんだ…」」
ギーゼラに轢かれた衝撃で合体が解けた九尾の胸倉を掴むリョウの発言に感心するさやかとユウ。
「魔女?こいつが?」
改造魔女を知らない杏子はいぶかしげにギーゼラを見る。
「俺の名は銀の魔女ギーゼラ。勝負だ、魔法少女ども!」
そう言うとまどか達を銀の剣で指すギーゼラ。
「これも神の試練なのでしょうか…」
そう言うのはいつの間にか現れたエルザマリア。
「いえ、親しくなったからこそ、わたしの救いを与えるのもまた使命…」
エルザマリアがそう言うと、彼女の背中から鼠や犬などの顔をした蛇の様な影が出現する。
「ユウさん。リョウさん。そして杏子さん。ご安心を、黒き痛みの先に真の平等なる救いがあるのです。この子達、セバスティンズの様に」
『『『…………』』』
エルザの言葉に無言に揺れる彼女の使い魔セバスティンズ。
「ええい!親しくなった相手と戦うのは心苦しいがしかたない!!もう一度行くぞ!コン畜生!!」
バッと手を伸ばすリョウだが、何時まで経ってもその手に跳び付く様子がない。
「ん?」
不審に思ったリョウが九尾の方を見ると、そこには一枚の紙の張られた九尾の身代わりぬいぐるみが置いてあった。
紙にはこう書かれていた。
ーー魔法少女まどか☆マギカ十話、十一話、十二話の放送再開を祝してのパーティに出席するコン。お土産は期待してコンね。
「ドタキャン!!!!!!!????」
「つうかなんでお前が行くんだよ!!!!!!!!!」

九尾のまさかのドタキャンにリョウとユウの叫びが木霊した。
「なんだかよくわからんが、いかせてもらう!」
「ちょ!タイム!!」
残念ながら、タイムは聞き入れなかった。
ギイイイン!!
「む!」
と、ギーゼラの刃を杏子の槍が受け止めた。
「たく、なにやってんだい?」
と、そう問い掛ける杏子に、
「いや…俺あのコン畜生がいないと戦えない…」
と答えるリョウ。
「じゃあ下がってな」
「わかった。ではお前のために素晴らしき応援歌を歌うしかないじゃないか!!」
「できれば黙ってて欲しい…」
ジト目でそう言う杏子の背後に、セバスティンズが迫る。
ざしゅざしゅざしゅ。
が、さやかにバラバラにされる。
「へえ、どういうつもりだい?あたしを助けるなんてさ」
「別にあんたを助けたつもりはないよ」
「先程まで戦っていた二人が更なる強敵の出現で共闘!これぞ王道!!」
「でも魔法少女の王道じゃないような…」
二人の姿にうんうんとうなずくリョウ。
その後ろでそう呟くまどかだった。
「ま、ともかくだ。ここは共同戦線といかないかい?」
「いいよ。これが済んだらさっきの決着つけてやるから」
「「「「「「「いや、もうついた様なもんだから」」」」」」」
「…………」
杏子+仲間内からのツッコミにマジで落ち込むさやか。
「いや、まだ着いてなかったな。うん!確かに馬鹿とツッコンだけど、あれだけでまだ決着がついたとは言えないよな!!」
半端なく落ち込むさやかに慌てて慰める杏子。
「馬鹿…そうよねー、あたしってホント馬鹿だもんね」
「いやちげーよ!馬鹿は言い過ぎだよな本当。お前は馬鹿じゃないよ!な!」
「いいよもう…慰めなくて。変に虚しくなるし…」
「ああもうめんどくさいなもう!!マミの奴はあのゲルトルートとかって奴と戦ってるし!!」
膝を抱えるさやかに頭を抱える杏子。
「はっ!」
背後に殺気を感じた杏子は慌てて跳びあがる。
「ふん!」
ギーゼラの振り下ろした剣が地面を砕く。
(こいつ、こんな細い体でなんつうパワーだ!)
「余所見とは余裕だな。佐倉杏子」
(は!あいつは!?)
杏子がさやかを見る。
今の彼女では狙い撃ちである。
「どうせ…どうせ…」
「大丈夫ですよ。今は駄目でも明日がありますよ」
エルザマリアに慰められていた。
「なに敵に慰められてんだよ、ボンクラ!!」
一方、リョウは神剣を取り出す。
「どうするんだ?」
「あの怪人二体と下っ端の相手ぐらいは俺達がしないと駄目じゃないか」
「そうね」
いつの間にか(さやかにツッコンだ時にはすでに)人間の姿に戻っているほむらはそう言って髪をかきあげる。
「雑魚は任せろ!ほむほむとマイブラザーはあの怪物二体を頼む!」
「了解よ」
「え、自分が?」
「いや、あの妖怪狐がいないとまともに戦えないし」
「それでも戦闘員達と戦うんですね?」
「ふ、なんてたって出番が欲しいじゃないか!!」
仁美の言葉に胸を張って叫ぶリョウだが、その言葉は決して胸を張れるものではなかった。
「まあ、やるけど…」
ユウはどこか諦めた様にそう言うと変身した。
「でもわたし自身それほど魔力は回復してないわよ」
ほむらの言葉にリョウはチッチッチッと指を振る。
そんなリョウを見ながら、こんな会話していてよくあの怪人達襲ってこないなあと、まどかはどうでもいい事を考えていた。
「それならいい案があるぞ。二人とも、魂の宝石を出せ」
「なんで日本語?」
「というか二人とも身体と一体化してるから取り出せないわ」
そう言って自分のソウルジェムのついた手を見せるほむら。
リョウはその手を取ると、ユウのソウルジェムに押し付けた。
「え?」
「あ?」
するとほむらの身体は光となり、ユウのソウルジェムの中に吸収される。
さらにユウの前髪に黒いメッシュが入る。
「よし、先輩でも出来たんだ!他の魔法少女でも出来ると思っていたが出来ると思っていたが、予想通りじゃないか!!」
「なるほど。番外編で判明したユウさんの力を使うんですね!」
「そうだ!これなら完全回復したほむほむ並に強いかもしれない!」
「なるほど…」
『話には聞いていたけど…』
半透明になったほむらがユウの背後に出現する。
「ユウ君、ほむら君、リョウ君、気をつけてね」
「うん…リョウ、やばくなったら助けてね」
『あなたって本当に情けないわ』
「ひとみん、まどっちを頼む」
リョウの言葉を皮切りに、怪人二体が戦闘員とゲルトルートの使い魔と共に三人(二人?)に向かって走り出した。
「ふっ!」
「はあ!」
ゲルトルートの茨の鞭を撃ち抜く。
「よくもまあこんな細いものを撃てますね…」
鞭を一振りして元に戻したゲルトルートは感心した様にそう言う。
「それにしてもあなた、どうしてわたしにこだわるのかしら?部下にも手出しさせようとはしないし」
「ふっ、ただこの間のかりを返したいだけですよ!!」
そう言うと鞭を一閃するゲルトルート。
マミ対ゲルトルート。
さやか対エルザマリア。
杏子対ギーゼラ。
ほむらinユウ対怪人二体。
リョウ対戦闘員達の激戦が始まった(ギャラリーまどか、仁美)
そんな事を完全に忘れた九尾はというと、
「隊長!ザエルの奴がやられました!」
「くそ!魔王軍め…なんという強さだ!」
「このままでは町が…」
『だったら戦うコン!』
「なにを言っているんだ、九尾!この戦力差では…」
『勝とうと思っちゃいけないコン!こうなったら町の人達が避難出来る位の時間を稼ぐ事に専念するンコンよ!』
「そうだな…。それくらいやらなくては、騎士団の名が泣くな…。よし!いくぞ!皆の衆!!」
「「「「「「「「おおおおおおーーーー!!!!」」」」」」」」
もう訳がわからなかった。
一体まどか達はどうなってしまうのか?
そして九尾は一体何をやっているのか?
というか帰ってくるのか?
今SS初の後半に続く。
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