まど☆マギライト4-4

「さ~て、後はあの天使みたいな人形がもっているダンボールみたいな魔女だけか!!
「いや、あの人形は使い魔。魔女はあのダンボールの中にいる」
誤魔化す様に言うさやかの言葉を訂正するユウ。
「……………え?」
さやかとリョウはしばしダンボール箱を見て、
「箱入り娘?」
「筋金入りの引きこもりじゃないか!」
と指差しながら呟いた。
その言葉を合図に。
ドシュウウウウウウウウウウウウウウウン。
隣りでいきなりほむらがグレネードランチャーをエリー(入りのダンボール)に向けてぶっ放した。
「「どわ!びっくりした!!」」
驚くさやかとリョウを無視して、ほむらは撃ち終わったランチャーを投げ捨て、マシンガンをホムスピナーから取り出した、爆炎に向ける。
「暁美さん…そういう風に投げ捨てるのはあまり感心しないわよ」
マミの言葉に全員があんたが言うなと思ったが、煙の中からデスクトップの様なものが飛び出したので、一同はツッコミを放棄した。
飛び出したデスクトップの画面には先程の少女の姿がある。
どうやらあれが彼女の魔女としての姿らしい。
「暁美さん、二人で行くわよ」
「わかったわ」
マミの言葉にうなずくほむら。
二次創作でもなかなか見られないほむらとマミの共闘シーンが開始された。
二人は左右に跳び出すと、まずマミが攻撃する。
が、エリーはあっさりと避ける。
続いてほむらがマミに気を取られているはずのエリーにマシンガンを撃ちまくるが、まるでわかっていたかの様に避けてしまう。
しばらく二人は必死に撃ちまくるが、全くと言っていいほど当たらない。
「なんで当たんないのよ!も~」
「まるでこっちの動きがわかるみたい…」
ふよふよと浮かぶデスクトップにイラだった様子の二人。
「おい、マイシスター。ここは俺達も参戦すべきじゃないか?」
「そうだね」
さやかがうなずいたの確認すると、リョウはコミック版まどか☆マギカを読んでいた九尾の頭をむんずと掴む。
「行くぜ」
「ああ…」
二人はそう言い合うと肩をくっつけ、変身に必要なもの(さやかならソウルジェム、リョウなら九尾)を持った手をお互いのを組み合わせてWに見える様に構え、
「「変身」」
と叫んだ。
後はいつも通りの変身シーン。
その光景にユウは、
(こいつら今の絶対ダブルを意識した…)
と思っていた。
事実、二人は同時に指を鳴らすとエリーを指差し、
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
と叫んだ。
『コーン…まどっちとユウの次はさやかんとリョウが青春してるコンね』
二人の息の合ったコンビネーションに九尾がそう言った。
その事にユウは妙に思う。
あの二人の妙に息の合ったネタは今日に始まった事ではない。
なら何故?と思った時だった。
「え?なになに?まどかとユウがどうしたって?」
「なんだ?なんだ?」
「もう少し聞かせてください」
と、さやか、リョウ、仁美が九尾の話に興味を持った。
その事でユウは気づいた。
先程の事をばらすつもりで言ったのだと。
『コーン!よくぞ聞いてくれました!ひとみんを見つける前の事コンけど…』
「や~め~て~!!」
慌てて止めに入るまどか。
が、その行為は完全に裏目に出た。
「ほほ~う!つまり、あたし達に聞かれたくない話…胸キュン的な話と見た!」
「まあ!」
「マイブラザーも隅に置けんな!!」
完全に興味を持たれた。
「ちょっと!戦うなら早くしてよ!」
と、新しい使い魔を画面から出され、その相手をしているマミから苦情が来たのでこの話はお流れに…
「その話はこれが決着したらわたしも交えてじっくり
「「なってない!?」」
「「ならば最速で片付けるしかないじゃないか!!」」
さやかとリョウは異口同音でそう言うとエリーに向かって跳びあがった。
エリーの使い魔が迎撃にあたるが、あっさりと切り伏せられる。
「ーー!!」
エリーは焦った様に二人の攻撃を避ける。
だが、その動きには先程の余裕さがない。
その事を不審に思うマミとほむら。
(自分達と二人が戦闘スタイルが違うから、というのとは少しわね…)
とうとうデスクトップを真っ二つにされ、中の少女が地面に落ちた。
「ふっ、勝負あったな」
ノートパソコンを抱きかかえるエリーに刀を向けるリョウは不敵な笑みでそう言うと、いきなり刀を納めた。
「って、おい!」
『なにやっているコン!?』
さやかと九尾にツッコまれたリョウは、再び不敵な笑みを浮かべる。
「俺は戦士である前に一人の男だ」
「はあ!?」
訳がわからないといった表情のさやか。
『なるほど!』
九尾はリョウの言葉を理解した様だ。
「そう!男なんだからかわいい女の子を傷つけれるわけないじゃないか!!」
「あほかああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
力一杯叫ぶリョウをさやかは力一杯ぶん殴った。
ちなみに九尾はぶん殴られる瞬間元の妖弧の姿に戻ってさやかの攻撃をかわした。
結果リョウはさやかの渾身の一撃をその顔面に受け止める事になる訳で…、
「へぶるどがぐらがらごろごろごろ!!」
意味不明な叫びをあげながら吹っ飛んだリョウはさらに周囲を回るメリーゴーランドの木馬の様なものに巻き込まれてそのまま引きずられていった。
「うぎゃああああああああああああ!!!!首が!首があああ!!」
「アンタって、ほんと馬鹿」
耳障りな悲鳴をあげるリョウを見ながらさやかは吐き捨てる様にそう言い放った。
一方エリーはいうと、木馬に首が引っ掛かって引きずられるリョウをとても興味深そうに見ていた。
その側頭部に銃口が押し付けられる。
「さて、とどめよ」
冷徹に言うほむら。
「彼は馬鹿だからあんな事を言ったけど、わたし達にはあなたを見逃すつもりは全くないの。悪く思わないでね」
マミがエリーにそう言うと、ほむらは引き金に掛かる指に力を込めた。
『それは困るな』
が、引く前に突如聞こえた声と共に降ってきた閃光弾に邪魔された。
「「「「「「「きゃあ!?」」」」」」
「うわあ!?」
『目が~目が~!!』
「首がああああああああああ取れるうううううううううううううう!!」
こんな時にネタを忘れない九尾と、眩しいどころではないリョウの絶叫に一同は心の中でツッコンだ。
「う…ーー!」
すぐに目を覆って被害を最小に抑えたほむらはすぐに銃を押し付けていた相手ーーエリーを見る。
先程と変わらず。
いや、閃光弾で目がやられて目を押さえていたがとりあえず目くらましの間に連れ去られたという事はなかった。
「ーー?」
ではさっきのはなんだったんだ?と思って辺りを見回したほむらの瞳に、
『ぐおおおおおおおお!!目を押さえるのを忘れていたああああああああああ!!』
目を押さえて苦しむ白い生物(何故かぬるぬるした液体で濡れていた)がいた。
ほむほむ無言で発砲。
パンパンパンパンパンパン。
『いでででででででででででででででででででで!!』
装填、発砲。
ダンダンダンダンダンダン。
『ぎゃあああああああああああああああああああ!!!』
装填、発砲。
バンバンバンバンバンバン。
『うぎゃあああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ライフル。
ターンターンターンターンターン。
『あべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべ!!!』
武装チェンジ、マシンガン。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ。
『ぐるああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ガトリング。
ズイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
『gkjhぁsfjdld、xm。gc。mvdscfぁ、!!!!!』
ピクピクと痙攣する生き物に近づき、爆弾を数個設置。
ちゅどおおおおおおおおおん、どおおおおおおおおおおおおん、どかあああああああああああん、ばあああああああああん、ずぐおおおおおおおおん。
『ーーーー!!(声にならない…否、声にもならない悲鳴)』
爆発が収まると、黒く焦げた物体がひゅるぽてと落ちた。
「「「「「『………………』」」」」」
あんまりと言えばあんまりなほむらの行為に流石に引く一同(リョウ以外)
ただ一人、エリーだけは違った。
メリーゴーランドを止めた(リョウがうるさかったので)彼女はほんのちょっとしか動かない(動けるんかい)それの赤いスカーフに気づくと、ほむらが投げ捨てたガトリングを持ち上げ、
がん。
思いっきり振り下ろした。
するとそれは動かなくなった。
止めだったらしい。
が、それでもまだ足りない人がいた。
言うまでもなくほむら。
「とどめ」
もう一発グレネードランチャーをぶち込むほむら。
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン。
「………ここまでする必要はあったのかな?」
ぽつりと呟くまどか。
『まったくだよ』
「「「「「「『えええええええええええええええええええええええええええ!!!!』」」」」」」
何事もなく起き上がる白い生物に驚く一同。
すちゃ。
『いやマジ勘弁してください。マジで』
土下座までして懇願する白い生き物…ほむらは再装填したグレネードランチャーをおろした。
『僕の名前はスーパーインキュベーター。通称SQBさ☆』
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!
自己紹介をした瞬間爆発するSQB。
一同は再びほむらを見る。
ほむらの手にあったグレネードランチャーの砲弾はなくなっていた。
撃ったらしい、さっきのを。
『こらああああああああああ!!いきなり撃つとは何事だ!!つうか暁美ほむらはいい!一応敵だから!でも何でエリーにまでぶん殴られなくちゃいけないんだ!!』
すっかり黒く焦げたSQBガバッと起き上がるとエリーに向かって文句を言った。
エリーはSQBにノートパソコンの画面を見せる。
そこには、
ーー売られた腹いせ。
と書かれていた。
『まあ、それについては謝ろうじゃないか…』
額にでっかい汗を浮かべるSQB。
『とにかく、君を迎えにきたよ☆』
「待ちなさい。逃がすつもりはないわ。この魔女も、あなたも」
マミの言葉にSQBはチッチッチッと前足を振る。
『それはどうかな』
「さっきから気になっていたんだけど、あなたインキュベーターにしては変よ。たしかあいつらは感情を持っていないはず」
『だからスーパーだと言っただろ。僕は感情があるのさ☆マギカに改造してもらったからね』
ほむらの疑問に答えるSQB。
「改造…、あとなんで現れた時濡れていたの?」
『いや~さっきこの結界がある倉庫の窓の下にいたら突然洗剤入りのバケツが振ってきてねえ…』
SQBの言葉にあはははと乾いた笑いをするまどか。
『それは置いといて…。逃げられるさ、僕が何の策もなく君達の前に姿を現すと思ったのかい?』
SQBがそう言うと、突然結界の上の方に亀裂が走った。
「「「「「「何事!!?」」」」」」
驚いて上を見上げる一同。
その中で何故かえびせんをかじる九尾。
「あー、面倒な事になるんだろうな…」
亀裂から入ってきたでっかい腕を見ながらユウはぽつりと呟いた。
その顔は、どこか悟っている様だった。
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