まど☆マギライト4-1

異空間内にある魔女連合のアジトにて。
「ふん。ざまあないなシャルロッテ」
銀の魔女ギーゼラはボロボロになりながら帰って来たシャルロッテを鼻で笑う。
「んだと!」
ダンとテーブルを叩くシャルロッテ。
「あらあら、乱暴ね。ねえ、アントニー」
ゲルトルートの言葉にうなずく彼女の使い魔。
「あれ?そいつの名前はアンソニーじゃなかったけ?」
「どうもアントニーが正しい発音らしいのよ」
「なんじゃそりゃ」
シャルロッテは椅子に深く座るとチーズ菓子を噛む。
『メタ発言はよせ』
ズライカがツッコム。
『どうやら、魔法少女達苦戦をしている様だね』
「何者だ!?」
突然聞こえた声に辺りを探す魔女達。
『ふっふっふっふっ。ここだ』
そう声がした所を見るとそこには一匹のキュゥべえがいた。
何故かその首には風もないのにはためいている赤いスカーフが巻かれていた。
「なんだ…」
「キュゥべえか」
ゲルトルートとシャルロッテがそう言うと、魔女達は席につきなおした。
『こらーー!!』
キュゥべえは文句を言うとテーブルの上に跳び降りた。
『僕の名はスーパーインキュベーター!通称SQB!』
「「「「『帰れ』」」」」
魔女達は異口同音いっせいにそう言い放った。
SQBがテーブルにのの字を書いていると、この要塞の主が二体の機械兵を連れて入ってきた。
機械兵はそれぞれ槍とライフル銃を構えている。
『みなさん、エリーを見ませんでしたか?』
「エリー?」
問い掛けられた魔女達はしばし考える。
「そういえば…最近見ていない気がしますね…」
「もともと、姿を見せる奴じゃないしね」
「見ていないが」
「見ていません」
『エリーがどうかしましたか?』
『要塞のシステムの整備を手伝ってほしいのですが…部屋にいないのですよ』
『あ』
ん?首を傾げる魔女達の中、何故かSQBが声をあげた。
『もしかしたら…あれかな…?』
『どれですか?』
『ちょっとお金がほしくてね…たまたま見つけたデスクトップがあったからそれ売ったんだけど…もしかしてそれがエリーだったとか?』
「「「「『それだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!』」」」」
SQBは次の瞬間その場にいる魔女達に袋叩きにされた。

「でやああああああああああああああああ!!」
さやかの剣が黒い影を斬り裂いた。
『ぎゃあああああああああああああああ!!』
黒い影は悲鳴をあげて消滅した。
「絶望がお前のゴールだ」
さやかが照井竜かお前はと言いたくなる様な事を言うと周りの異空間が消え、普通の景色に戻った。
なお、念の為に言っておくが、別にさやかの言葉で周りの空間が戻った訳ではないのであしからず。
「ずいぶんと慣れた様ね」
元の格好に戻ったさやかにマミが声を掛けた。
「いえ~い☆」
ピースするさやかの頭にドスっと何かが刺さった。
「ぎゃあああああああああああああ!!」
「あら?グリーフシードだわ。さっきの魔女が持っていたのね」
ポンとグリーフシードをさやかの頭から抜きながらそう言うマミ。
つかマミさんマジ冷静。
「グリーフシードって、魔女の卵ですよね?でもあいつらは別の怪物を生み出していましたけど」
頭から血をだくだく流しながらさやかはそう言った。
「止血したら?あれはかなり特殊な例よ。たぶんあの特殊な魔女達だけが持つ特殊能力でしょうね。本来は魔女の卵よ」
「卵か…」
さやかの頭の中で卵から生まれるひよこの絵が浮かんだ。
何故かは当人にもわからない。
「そういえば、ブログ掲載時には魔力強化アイテムとして改変使われていましたね」
「そうね。今は戻ったけど」
「じゃあ最初からするなって話ですよね」
「そうね」
じゃあメタ発言するなよ。
「ところでキュゥべえがいないから魔女が孵化する寸前まで穢れを溜め込んだグリーシードどうするんです?」
そこは考えてません。
「考えろよ!」
「わたしは九尾に押し付けているわ。どう処理してるかは知らないけど」
「なんであの妖怪に?」
「名前が似てるから。本人は怒るけど」

暗い廊下をSQBは歩いていた。
『何もみんなで殴る蹴る踏む引っ張る刺す斬るしなくてもいいじゃないか。まったく』
何故そこまでやられても無事でいるのか。
これがスーパーの底力という訳か。
『ま、いっか。責任でエリー探索を命じられた。これで地上に降りられるぞ』
自動ドアをくぐり、SQBは真っ暗な部屋に入った。
『さあ行こうか、お前達』
SQBが見上げると、そこに赤い光が六つ、彼を見下ろしていた。
なんだかすっごいネタ臭があたりにした。

「やはり美人ぞろいで帰ると気分がいいじゃないか。そう思うだろうマイブラザー?」
『コーン!眼福眼福、げへへへへへ』
「お前ら少しは自重しろ」
相変わらずの二人にユウはため息をついた。
「なに言っているんだマイブラザー!男からスケベ心をなくしたら人類はお終いじゃないか!」
『その通りコンよ!スケベ心があるから子供が生まれるコン!!』
「言ってる事は正しいけど、そうはっきり言う事じゃないだろ」
さやかが嘆息しながらそう言った。
「女にはスケベ心はないの?」
「おおと!まどっち、それは言っちゃいけないぜ。男は汚く、女は清くだぜ」
まどかの疑問にリョウはサムズアップでそう言った。
ちなみに彼が何が言いたいのかまどかには全く理解出来ていない。
「本当にリョウ君は楽しそうね…」
にこやかに言うマミ。
ちなみに仁美は何か用事があるとかでここにはいない。
「それにしても昨日はひどいじゃないか!俺が着く前にけりをつけるなんて!!」
と、いきなり昨夜の事で文句を言うリョウ。
「いや、待つ意味ないでしょうが!!」
「そうね…別にさやかさん一人で勝てる相手だから別に間に合っても大して活躍しなかったんじゃない?」
「おう!マミ先輩までHI☆DO☆I!!」
「それにしてもこの町にあんなに魔女がいるなんて予想外だわ」
『コーン。実はその事でちょっと気になる件があるコンよ』
「気になる事?」
『コン。この町は実は魔法少女達の隠れたスポットになっているコン。なんでだと思うコン』
「そんな風に言われると聞きたくなくなるじゃないか」
『コン!謝るコン!!だから聞いておくれよおとっさん!』
「誰がお前の親父さんだ!」
『コン。この町の魔女の出現率は他の町に比べて圧倒的に多いコン。だからグリーフシードを狙う魔法少女達には格好の狩場コンよ』
「そうね。グリーフシード目当てに一般人を犠牲にしようと考える魔法少女も少なくないし…」
「どういう事ですか?」
マミの言葉に不安を感じるまどか。
『魔女の使い魔は人の魂を食う事で魔女になるコン。そしてグリーフシードを産むコン。そのためにわざと使い魔を人に襲わせる魔法少女がいるんだコン』
「「そんな!?」」
「ひでー話もあったもんだぜ」
「使い魔って、あの髭が生えていたり、犬なんだか看護士なんだかみたいな?」
『そうコン。あいつらもある程度成長すれば自力で結界を張る事があるコン。そうなったら魔女と変わらんコン』
魔法少女の知られざる事実に驚愕するまどか達。
一同が校門を出ようと(まだ出てなかったんかい)した矢先。
「あ、そうだまどか。あんた確か今日は保険委員のなんかがあるんじゃなかったけ?」
と、さやかの言った言葉にピタッと止まるまどか。
「あーー!ごめんみんな、さきに帰ってて!!」
まどかはそう言うとバビューンと擬音が聞こえてきそうな速度で校舎に戻っていった。
「「「「『速い…』」」」」
その速度に驚く一同。
「でも、まどかがあんなに速く走ったらこける気が…」
「鋭い!」
ユウの言葉にさやかがそう言った時、まどかはすっころんだ。
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