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まど☆マギライト5

この物語には、ネタが結構使われています。
まどか☆マギカの雰囲気が壊れています。
オリジナル設定も結構あります。
そう言うのが嫌だという人は見ない方がよろしいですコン。
「「「「「「「「お前が言っているんかい!!」」」」」」」」

魔法少女まどか☆マギカライト

第五話 アンコと読まずにキョウコと読む
『コメントしないコンか?』
「「特にない」」




「なあユウ」
「なんだ?ていうか珍しくテンション低いな」
「低くもなるしかないじゃないか。まどっちもさやかんもひとみんも先輩もいない下校なんてテンションだだすべりだぜ」
「うんまあ、いつものハイテンションも困るけど、そのテンションも困るな。誰が喋っているのか正直わかんにくいし」
この会話からわかるとおり、現在ユウとリョウだけで帰っていた。
九尾さえいない完全に二人っきりの状態だった。
「なんか嫌な説明だな…」
「それにしても最近このSSだれてねえか?」
「いや、最初からだれてるから」
悪かったな。
「なあ、ゲーセンよらね?」
「やだよ。お金がもったいない」
リョウの提案にそう言うユウ。
「なにを言うかマイブラザー!男なら時には一攫千金を目指すものだぞ!!」
「うわ!いきなりいつものテンションに戻すなよ!!あとそれギャンブル行くときの発言だから!!」
「なにを言う!あれを見ろ!!」
そう言ってリョウはクレーンゲームを指差した。
「って、いつの間にゲーセンにいるんだよ!!それと、クレーンゲームは一応技術とかがものを言うからギャンブルとは違うと思うぞ」
「まあ、あのクレーンゲームの景品のぬいぐるみを手に入れて女子の好感度をあげようじゃないか!!」
そう言ってクレーンゲームに挑戦するリョウ。
「失敗だ!」
「やれやれ」
「よし!次はあれをやろう!!」
「もう諦めんのかい!せめて二、三回やってからにしろよ!!ってあれはなんだ?」
「見てわからんか?リズムゲームだ。曲にあわせて踊るのだ!!」
そう言うとリョウはそのゲームに挑戦した。
別にゲームをやる気のないユウはリョウのプレイを眺める。
「へたくそ」
「む!以外と難しいじゃないか!!だがならばこそと挑戦するまで!!」
「まだやんのかい」
「マイブラザーも挑戦だ!何人かでも出来るみたいだぞ!」
「遠慮する」
「断る」
「いや、日本語としてその返しおかしいから」
しばしリョウのプレイを見ていたユウだが、
(なんと言うか…)
「ぶざまだねぇ」
と、ユウが思った事と同じ事をいつの間にやら隣にいたポッキーをくわえた赤い髪の少女が言った。
「なんだと!ぶざまと言われたら悲しいじゃないか!」
「ちょっとかわんな。あたしが手本を見せてやるよ」
「手出し無用!女に手助けされたとあっては末代までの恥!」
「大丈夫だリョウ。お前に子孫は出来ない」
「ちょっ!それ普通に酷くねえ!?」
「いいから代われ」
「だが断る」
「素直に代われ、見てて見苦しいから」
アホな事を言うリョウに、はあ、と額を押さえるユウ。
「いけませんよ。喧嘩は」
「「「は?」」」
いきなり割って入った第三者に一同は首を傾げた。
「知り合い」
「いや…」
ユウの質問に赤い髪の少女は首を横に振った。
「全ての命は等しく平等です。ゲームもみなで平等に行うべきです」
三人と同じくらいの歳の修道服のその少女の言葉に、
「うむ、確かにその通りかもしれんな」
とリョウはそう言って台から降りた。
「ではお前の腕を見せてもらおうか!そこまで言うのだから可愛いだけではないのだろうな!!」
「な!?お前なに言い出すんだよ!!」
リョウの言葉に顔を赤くする少女。
その反応に、
(あ、ちょっと可愛い)
と思うユウだった。
「じゃあ見てなって」
「って、食べながらのゲームプレイはやめてって書いてあるけど?」
ポッキーをくわえたままの少女にユウはそう言うが、無視された。
「まあ、いいけどね」
プレイする少女をしばらく見ていたが、
「普通にうまいな」
「うまいな」
「上手ですね」
それが少女のプレイを見た感想だった。
「どうだい?」
見事パーフェクトを出した少女はそう言って三人の方を振り向いた。
「うまかった」
「うまい以外に言えないじゃなか!」
「お上手ですた」
そう賛辞する三人。
「名前を聞きたい!俺はリョウだ!」
「なんで名乗るんだよ…」
「人に名を尋ねる時にはまず自分から名乗るのが礼儀だからだ!」
「ふうん。けっこうまともなとこあるんだね」
「なんだと!それじゃ俺がまともじゃないみたいじゃないか!!」
「「いや、まともじゃないから」」
リョウの言葉にユウと少女は同時にツッコンだ。
「まあいいか。あたしは杏子、佐倉杏子だ」
「あ、自分はユウ」
ついでに名乗っておくユウ。
「そこのシスターは?」
ビシッと修道服の少女を指差すリョウ。
「わたしですか?」
「そう。聞きたいじゃないか!!」
「わたしはエルザマリアと申します」

会議室でシャルロッテは自分に似たぬいぐるみで遊んでいた。
「そういう事は自分の部屋でやりなさい」
紅茶を飲みながら彼女を睨むゲルトルート。
今の彼女の機嫌はあまりよろしくはない様だ。
もっとも、元々シャルロッテとは犬猿の仲であるのだが。
「別にいいだろ」
そう言うとシャルロッテはチーズを自分の頭上に放り投げ、口から出した芋虫みたいなもう一つの姿でそれをぺロリと食べる。
彼女だから出来る芸当だが、行儀はかなり悪い。
ゲルトルートがその行為にピキッと青スジを立てるものの、会議室に入ってきたズライカとセーラー服姿の眼鏡を掛けた少女に二人の注意が向いた為、争いに発展する事はなかった。
『ふん』
ズライカは持っていたものをテーブルの上に放り投げると自分の席に座った。
彼女が投げたのは前回星になったSQBだった。
その身体はカチコチに凍り付いている。
流石絶対零度空間。
「拾ってきましたの?」
「そのまま宇宙ごみにしちゃえばよかったのに」
二人の言葉にズライカは、
『マギカのご命令だ。そうでなければこんなもの回収などせん』
と言い放つ。
『………会議室にいるのはこの四人か…』
「そのようですね」
ズライカの言葉に眼鏡を直しながら答える委員長の魔女パトリシア。
「それにしても…ゲルトルートとシャルロッテがこうして大人しくし、尚且つギーゼラがいないという事はしばらくこのエデンは静かですね」
「「待てい!!」」
パトリシアの言葉に異を唱えるゲルトルートとシャルロッテ。
だが彼女は当然の如く無視した。
「あ?ギーゼラの奴いねえのかい?」
ドアからそう声を掛ける鳥かごの魔女ロベルタ。
その手には酒瓶が握られていた。
「せっかく一緒に一杯やろうと思っていたのに~」
「彼女は未成年ですが…。というかあなたもでしょう」
ため息混じりにしれっとそう言うパトリシア
ちなみにまど☆マギの魔女はみんな未成年です。
「ていうか人間じゃないから未成年もなにもないんじゃない?」
ポイとチーズを頭上に投げながらシャルロッテはそう言うとまたもう一つの姿でチーズをぺろりと平らげる。
『ギーゼラの奴は今いないのか』
膝の上に乗った自らの使い魔ウラの頭をなでながらそう言うズライカの後ろをマーメイドドレスの上に西洋甲冑をつけた魔女が通り過ぎる。
「はい。エルザマリアとともにどこかへ出掛けました。行き先は聞いていません」
『全く、どいつもこいつも勝手な奴らばかりだ』
吐き捨てる様に言うズライカの後ろを先程の魔女が会議室にある冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを持って通り過ぎた。
「今のリビングメイルみたいなやつ誰よ?」
そう言って会議室に入ってきたのは芸術の魔女イザベル。
「さあ?」
今度はぬいぐるみと一緒にチーズを高々と放り投げるシャルロッテ。
するとぬいぐるみの口からあのもう一つの姿が出てチーズを食べてしまった。
「あれ?なんか変な彫刻がある」
イザベルはテーブルの上に放り出してある冷凍保存されたSQBを見ると何かの彫刻と勘違いをした。
「これどうしますの?」
『うーむ…』
ズライカはSQBを見て唸る。
数秒後、申し合わせた様に一同はバッと冷蔵庫の隣りにある全国の主夫の味方、万能調理器を見た。
そう電子レンジを。
『………チンしてみるか』
*凍っていたとしても、電子レンジでキュゥべえ以外の動物を温めてはいけません。

「しかしゲーセンにシスターなんて妙な組み合わせじゃないか!」
相変わらずのテンションでそう言うリョウ。
そんな彼を杏子がこいつテンションたけえなと言う目で見ていた。
「わたしもそう思います」
エルザマリアは少し照れた様子でそう言った。
「一人なのかい?」
「いえ、連れがいます。あ、彼女です」
杏子の言葉に答えたエルザマリアの視線にユウ達が向けると、そこにはユウ達より少し上くらいの年齢の銀色の髪の少女が出口に向かって歩いていた。
「ギーゼラ」
「なんだ?」
エルザマリアに呼ばれた少女はさも興味なさそうに視線を向ける。
「お友達が出来ました」
「そうか。俺は帰る」
「はい?」
ギーゼラはそう簡単に言うとそのままスタスタと歩く。
「あ、待ってください。みなさま大変申し訳ありませんが、これで失礼させていただきます。彼女大変自由人ですので」
「……あ、そう」
「あんたもう少し友達選びなよ…」
ぺこぺこと謝るエルザマリアにユウと杏子は呆気に取られた様子でそう言った。

「昨日ゲーセンで使ってしまって財布が氷河期だ!マイシスター!恵んでくれ!!」
「アホか」
さやかの返答は氷河期より冷たかった。
「冷たいじゃないかマイシスター!!」
「抱きつくな!!」
『きゃははははは』
しがみつくリョウを引き離すとさやかは目の前に敵に専念そした。
「って、戦闘中かよ!」
「ユウ君…どこにツッコンでいるの?」
なにもない空間に平手ツッコミをするユウにまどかは首を傾げる。
『ぶーん、ぶーん』
『使い魔コンね』
「じゃ、さっさと片付けますか」
さやかはそう言うと数本剣を地面に刺さった状態で生成する。
「さやかちゃん、がんばって」
まどかの応援にさやかはサムズアップする。
使い魔は戦うというより遊んでいる感じで襲ってくる気配はない。
と言っても、放っておけば人を襲い、やがて主と同じ魔女へと成長するので見逃す気はさやかにはなかった。
「くだばれ!」
そう言って剣を投げるさやか。
慌てて避ける使い魔。
だが、避けきれずに一本命中する。
『きゃあ!』
「よし!これで、止めだ!!」
そう叫ぶとさやかは跳び上がった。
「どりゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
が、
突然割って入った赤い魔法少女に弾かれる。
「きゃあ!」
「あべし!」
吹っ飛ばされたさやかはリョウに激突した。
「さやかちゃん!リョウ君!大丈夫!?」
「大丈夫か?」
「いたたた…一体なにが?」
丁度リョウの顔の上に尻餅をついたさやか。
「痛いが……だが、これはこれで極楽浄土」
「あはははは。本物の極楽に送ってあげようか?」
リョウの襟首を掴むさやかセリフはマジぽかった。
『む!あれは何コン!』
「「なに!?」」
「「ぬねの!?」」
まどかとユウの言葉の後にふざけた事を言うさやかとリョウ。
『言ってみただけコンよ~』
「「「おい…」」」
「九尾…ふざけないでよ、もう~」
「それはこっちのセリフだ…」
無視されていた赤い魔法少女が怒りすら含んだ言葉を言う。
「「え?」」
「あ?」
お互いの顔を良く見た相手と金取るコンビは驚いた。
「って、おい!なんつう一括りだ!!」
「有料も酷かったが、今度のは更に酷いじゃないか!なんてたって聞こえが悪いとしか言うしかないじゃないか!!」
「おいこら。だから無視すんなよ!!」
「知り合い?」
まどかの問いにユウとリョウ(二人がごねるのでこの表記)はうなずいた。
「昨日ゲーセンで会った」
「名前は確か…エルザマリア!」
「それはシスターの方だ!」
「………ごめん。そっちの方が覚えやすくて…そっちしか覚えてない」
「あっはっはっはっ。これはもう笑うしかないじゃないか!!」
「佐倉杏子だ!佐久間の”さ”に倉の”くら”、杏で”きょう”であとは子供の”こ”で佐倉杏子だ!!」
うがーと叫びそうな様子の杏子。
『………あんこ?』
地面に杏子の言った字を書いた九尾がそう呟く。
「「「「「………え?」」」」」
『そう読めるコン』
「あははははは。本当だ!確かに杏子って字があんこって読めなくもない!」
涙を浮かべて笑うさやかの喉元に杏子の槍が突きつけられた。
「笑うな、殺すぞ?」
「な…なによ…」
負けじと言い返すさやかだが、声が上ずっている。
「大体てめえはなに考えてんだ?あれ使い魔だよ?倒してもグリーフシード落とさないよんだよ?知らないの?」
「なに言ってんのさあんた…使い魔でも人を襲うんだよ!」
杏子の言葉が信じられないと言わんばかりのさやか。
「はあ?じゃあなに?あんた利益もなしに戦うの?頭おかしいんじゃない?」
「なんだと!」
杏子の言葉にさやかは怒りの表情で剣を構える。
「あの使い魔だって、あのまま放っておけばいいんだよ。4、5人食って魔女になればグリーフシードも作るだろうからさ」
そう言うと、杏子はひょいっ槍を動かす。
ギイイイン。
槍にさやかの剣がぶつかり激しい金属音をたてる。
「ふざけんな!!」
「待てさやか!確かに杏子の意見は間違っていると俺も思う!だからと言って攻撃するのはどうかと思うぞ」
「そうだよさやかちゃん。やめてよ」
リョウとまどかの制止の声も聞かずさやか杏子に斬り掛かる。
「いい度胸だ。軽くもんでやんよ」
そう言うと赤い鎖の様なもので出来た壁がまどか達とさやかとの間を隔てる。
「これは!?」
『防御網コンね』
お茶を飲みながらそう言う九尾。
「って、お前なに落ち着いてんだよ!」
「そこでじっとしてな。怪我するよ」
そうまどか達に言うと、杏子はさやかに襲い掛かる。
さやかも迎え撃つ。
まど☆マギライト初のシリアスな戦闘が今始まった。
『不味いコンね…圧倒的にさやかんが不利コン』
「「え?」」
戦闘が始まってすぐに九尾はそう呟く。
「スピードの上では二人はほぼ互角。本来ならいい勝負になる所だがさやかと違い杏子の方が経験がある。そう言いたいんだな九尾」
『正解コンよ』ピンポーン♪
リョウの言葉に九尾が正解音を鳴らした時、吹っ飛ばされたさやかが防御網に衝突した。
「さやかちゃん!」
「さやか…」
「立て!立つんだジョー!!」
「いや、まだ燃え尽きてないから…」
リョウのボケにさやかは律儀に返すと、剣を構えなおす。
「経験がなんだ。そんなもの…あたしの根性で覆してやる!!」
「「「『根性かよ!!』」」」
さやかのセリフに杏子も含めたまどか以外の面々がツッコンだ。
「でやあああああああああああああああ!!」
一気に距離を詰め様とするさやか。
(相手は槍だ。リーチの上では向こうが有利だけど懐に入ってしまえば!)
「やらせねえよ!」
さやかの考えよ読んだ杏子は跳び上がると、彼女の槍が分割して、まるで鞭の様に振るって自分を追って跳び上がったさやかを叩き落とす。
叩き落されたさやかは何とか着地するも、連結した杏子の槍の一撃を腹部にモロに受けてしまう。
「ぐは!」
刃物の方ではなかったため大事には至っていないが、それでもかなりのダメージを受けたさやかはそのまま地面に倒れる。
「さやかちゃん!」
「さやか」
「『勝負あった!』」
防御網が消滅したと同時にさやかに駆け出すまどかとユウの後ろでバッと手をあげてそう叫ぶリョウと九尾。
「まだだ…」
さやかはそう呻きながら立ち上がる。
「さやかちゃん…」
「おい…手加減をしたと言っても全治三ヶ月分のダメージは与えたはずだぞ?なんで立てるんだよ?」
さやかのタフさに驚く杏子。
『さやかの特性は超回復とその身体の強度コン。あの程度ならすぐに戦闘可能なまでに回復するコンよ』
「なるほど。なら今度はもっと痛めつけてやるよ。死んでもしらねえからな!!」
九尾の説明に杏子はそう言うとさやかに向かって駆け出した。
と、同時にさやかとまどか達の間にまた防御網が出現する。
「なめるな!」
さやかはそう吠えると駆け出した。
「九尾!俺達も行くぞ!この戦いを止めるんだ!!」
『コーン。確かにこれ以上続けるのは不味いコンよ!』
「ユウ君もお願い!二人を止めて!こんなの絶対おかしいよ!魔法少女同士…味方同士で戦うなんて!!」
「え…わかった」
「任せろまどっち!」
珍しく、本当に珍しく真剣な様子でそうリョウが言った時だった。
『それには及ばないわ』
いつの間にやら現れた猫ほむらがそう言った時、
「え?」
「あ?」
黄色いリボンがさやかと杏子の身体を縛り上げ、
「喧嘩両成敗。ティロフィナーレ」
と言う声と共に二人の間に強力な魔力砲が放たれた。
「「「ええーー!!?」」」
『お見事コン』
爆煙が晴れるとそこには黒焦げになって倒れている二人の姿が。
「さやかちゃーん!」
杏子が倒れた事により防御網が消えたのでさやかに駆け寄るまどか。
「あの~先輩…これはやり過ぎでは…」
「………調子に乗っちゃった。てへ☆」
いつの間にか自分の隣りに立っているマミにそう言うユウ。
マミはペコちゃんの如く舌を出してそう言って。
顔は可愛いが、やっている事はかなり酷い。
「大丈夫か?がっくりしろ!!」
「…意味わかんねえよ。いてて…一体何が?」
リョウに揺さぶられた杏子は立ち上がると辺りを見回し、マミの姿を見つける。
「あー!巴マミ!?あんたなんで!死んだって…」
「失礼ね。これが幽霊に見える?生きているわよ」
「くそ!ガセネタかよ…」
悪態をつく杏子。
「さて、佐倉さん。ここはわたしに免じて…」
「ああ。あんたがいるならこの町を狩場にするのは無理だろうからな」
「別にこの町から出て行けなんて言わないわよ。ただわたしの後輩をいじめるのはやめて欲しいって言っているの。魔女を狩るのも邪魔はしないわ。その方がこっちも楽だし」
「ちょっと待ってください…マミさん」
さやかはそう言うとよろよろと立ち上がる。
杏子の攻撃でダメージを受けた所にティロフィナられたのだ、元気な方がおかしい。
「こいつのやる事を見逃せって言うんですか?こいつは自分の為に他人を犠牲にする奴ですよ!」
さやかの言葉にマミは少し困った顔をする。
「美樹さん…あなたの言いたい事はわかるわ…でも」
「でもじゃあり
『コンブレイク!』
まだ文句を言うさやかの首筋に九尾が一撃を加えて気絶させた。
「さやかちゃん!」
『聞き分けないからここは強引に黙らせるコン。さ、あんたはさっさと行った行った』
「ああ…」
若干戸惑った様子だが杏子はうなずくとその場を離れた。

翌日の朝。
「まあ、そんな事があったんですか…」
杏子との一件を聞いた仁美はそう言った。
「それでさやかさんのご機嫌がよくないんですね」
「あいつ…今度会ったらぶちのめす」
「さやかちゃん…」
まどかは不安そうにさやかに話し掛けた。
「なに?」
「あの子と仲良く出来ないの?」
「………」
まどかの言葉にさやかは無言。
「さやかちゃんは魔女からみんなを守るために魔法少女をやっているんだよね?あの子は魔女じゃないよ」
「確かに、それにあの子結構強いから味方でいれば結構心強いよね」
まどかの言葉にうなずくユウ。
「そうだよね…」
ユウに肯定されて表情を明るくするまどかだが、さやかの冷たい表情を見てまた意気消沈する。
「あいつの言っている事は、間違っているんだよそんな奴をほっとけいうの?仲良くしろって言うの!?」
「でも、お願いだから。せめて喧嘩はもうしないで」
まどかの切なる願いに、
「まどか、アンタにはアレがただの喧嘩に見えたんだ」
とさやかは冷たく言った。
「え?」
「手を抜いていたのは最初だけ、あとのは確かに殺し合いだった」
「そんな…」
さやかの言葉にショックを受けた様子のまどか。
仁美も同様だった。
「ああ、確かにそうだった」
同意するリョウ。
「次は倒す。絶対に」
さやかはそう言う。
だが、
「殺し合いって、一方的にボコられてただけじゃ…」
「………」
ポツリと呟いたユウの言葉が、場の空気を凍らせた。
「マイブラザー…俺が言いたくてしかたないが、それでも黙っていた事を……」
『全くコンよ。本当の事ほど傷つける事はないコンよ』
そう言うリョウと九尾を、さやかは無言で睨んだ。
微妙に、泣いている様だった。

「あ、この間の」
「よお」
繁華街をぶらついていたユウとリョウはたいやきを食べながら歩く杏子を偶然見かけ声を掛けた。
「アンタらか…なんか用かい?」
「いや、知り合いを偶然見かけたから声を掛けただけだ」
「そうかい」
そう言ってたいやきをほおばる杏子。
しばらく無言で杏子と歩く二人。
「そういやさ。あんたらはあたしの事どう思ってんの?」
「別に人それぞれだと思う。自分らに被害さえなければ」
「いろんな人間がいるから世界は混沌なんじゃないか!」
『意味わからんコンよ』
いつの間にか出現した九尾がリョウにツッコンだ。
「なんなんだよ…あんたらって」
杏子は呆れた様な風にそう言うと九尾に注目した。
「つうかこれなんだ?」
『コン!これとは失礼な!コンは九尾の妖弧コン!間違ってもQBなんて言っちゃ駄目コンよ!』
「それ毎回言うな…」
「相当言って欲しくないと見た」
「ふーん。喋る狐なんて変なもん飼ってるんだな」
『コンはペットじゃないコンよ!』
杏子の言葉に心外とばかりに言う九尾。
「その通りだ!こいつが勝手に住んでいるだけだ!!」
「言いたかないけど、お前もな」
九尾の言葉に言い放つリョウと、その背後でユウが冷たく言い放つ。
「ま、いいけど。あむ」
「そういえば、いつもなんか食べてるね。ゲーセンの時も、さやかをボコってた時も」
『さやかんの名誉のためにもそこは戦ってたって言った方がいいコンよ。いくら本当にボコられてたからって』
「お前も結構酷いぞ」
『そうコン?』
ユウに言われて小首を傾げる九尾。
「食べちゃ悪いか?」
「別に悪くはないけど」
「ていうかさあ、あんたらあたしとよく平然と付き合えるね。アンタらの友達とやりあったんだよ?あたし」
「いや…その前にゲーセンで馴染んじゃったし」
「それに味方と友は違うのさ。例え敵対していても友情は芽生えるものだ」
「……なんだそりゃ」
二人の答えに杏子は笑う。
彼女はたいやきを食べ終えると抱えていた袋から新しいたいやきを取り出し、
「食うかい?」
と二人に差し出した。
「ありがとう」
「喜んでいただこうじゃないか!」
『って、コンの分はないコンか!?』
九尾は抗議するのでしかたなしにもう一つ袋から取り出す杏子。
『貰ったどーー!』
たいやきを掲げてそう言う九尾に三人は思わず笑った。
と、その時だった。
「ちょっと!!」
声を荒げたさやかが現れたのは。
「さやか…」
これ不味い状況じゃと思うユウだが、
「おー、マイシスター。奇遇だな」
『どうしたコン?そんな裏切られたシーザーみたいな声を出して』
と普段通りお気楽な様子のリョウ九尾。
「なんでそいつなんかと楽し気に談笑してんのさ!!」
『楽しくなさそうな談笑なんてあるコン?』
揚げ足を取る発言をする九尾を無視してさやかはユウとリョウに詰め寄った。
「わかってんの?そいつはグリーフシードのために平気で人を見殺しにする様なやつなんだよ?どうして一緒にいられるのさ!!」
杏子を指差してそう捲くし立てるさやかにたじろぐユウだがリョウは、
「さやか…まさかお前、やきもちかい?」
とサムズアップしながら言った。
この神経のず太さに呆れるユウと杏子。
「違うわ!理由を答えなさいよ!!」
流石にこのタイミングでボケられて怒り声をあげるさやか。
「まあ、深い理由はないな。うん」
「答えになってない!」
リョウの答えに怒鳴るさやかだが、
「そんな事を言われても、俺のやる事に一々理由なんてあるわけないじゃないか!!」
と自信満々にリョウそう言われ、
「………………これ以上説得力のある言葉はないわ」
ガックリとうなだれた。
「まあ、確かにリョウのやる事に一々理由はないな」
うんうんとうなずくユウ。
「………本当になんなんだあんたら」
杏子も呆れた様だ。
「帰る」
そう言いと三人に背を向けるさやか。
『コンは!?』
地の文にツッコムな。
「この前の続きやんないのかい?」
「なんか…気分が根こそぎそがれた」
杏子の言葉にさやかは疲れきった顔でそう返した。
その言葉に、杏子は確かにと元凶たるリョウに視線を向けたのだった。

説明会
ーーついに登場、食い物を粗末にする奴は許さない魔法少女、佐倉杏子
まど☆マギにおいて最初は敵か!?と思わせといて、おれ?この子実はいい子でじゃない?と思わせ、そして本当にいい子だった魔法少女。
存在が発表された時、杏子という読み方が不明でアンコと呼ばれていたと知った時は正直笑った。
ちなみにイノヨの彼女につけていたあだ名はたいやき少女。
このライトではさやかとは喧嘩友達の関係になる。
まど☆マギでもあんな事にならなければきっとこんな関係になったはずだ…。
戦闘能力は攻撃と速度に特化しており、戦闘技術も高い。
が、反面守りに弱い。
九尾『典型的なS』
さやか「Sだね」
仁美「Sなんですか」
リョウ「Sだ」
杏子「S言うな!!」

ーー委員長の魔女パトリシア
ーー鳥篭の魔女ロベルタ
ーー芸術の魔女イザベル
説明はまた今度。

ーー影の魔女エルザマリア
ーー銀の魔女ギーゼラ
ついに次回その力を見せる。

次回予告
さやか「激戦だ!」
杏子「マジで?」
九尾『青春コンね』
まどか「青春?」
リョウ「青い春だ!」
ユウ「意味がわからん」
マミ「もうロボネタはやらないのね」
仁美「だといいんですが…」
ほむら「次回、とんでもない事実が発覚?」
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