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かずみの格好って寒そうだよね?って話



 かずみの格好って寒そうだよね?って話。※この話はギャグです。キャラが壊れています

ある冬の日。
「さて今日はもう帰るか」
プレイアデス聖団はサキのこの日のパトロールを終了した。
「それじゃあ、帰るか」
とカオルが言った時。
「はあ、はあ、はああ」
「ん?」
その背後から妙な声が聞こえる。
と思った矢先。
「はっくしょん!」
盛大なくしゃみが夜のあすなろ市に響き渡った。
「うわ。かずみ、大丈夫?」
かずみを心配するカオル。
「カオル…なにか言う事がないか?」
そんな彼女に震える声が掛かった。
カオルが振り向くと、唾でべとべとになったサキがいた。
「いやぁ、丁度いいところに盾があったから……」
あははは。と笑いながらカオルはサキから目を逸らせる。
「カオル、サキなんか放って置きなさい」
そんな彼女に海香が氷よりも冷たい事を言う。
「おいこら海香!!」
「そうだね」
「貴様もかあ!!」
みらいに顔拭いてもらいながら怒鳴るサキさん(笑)を本当に放って置いて、二人はかずみのそばにいく。
「あー、ちょっと熱ぽいね」
「まあ、こんな恥女ギリギリの格好をこんな季節にしていたらそれは風邪ぽくもなるわね」
「ガーン!」
あんまりといえばあんまりな海香の発言にショックを受けるかずみ。
「ちょ…海香さん!?」
咎める様な声を出すカオルだが、
「あら、カオル。あなたも本当はそう思っていたんじゃないの?」
「いやそんな事………………ないけど」
海香の言葉に目をそらせる。
「なにその間……くしょん!」
べちゃ。
抗議の途中で起こったくしゃみはカオルと海香に、当たる前に二人が避けたのでそのままカオルに先程の文句の続きを言おうとしたサキの顔面に直撃した。
「サキーーーーーー!!!!」
「あ、サキ…ごめん」
「いや、いいんだかずみ。お前は悪くない。ただ次からは手で押さえてくれないか?」
ハンカチで顔を拭くサキさん(笑)。
「おい、それから地の文。後で話しがある」
「地の文とか言うと変な人と思われるわよサキさん(笑)」
「海香、お前はケンカ売っているのか!?」
「まあまあ、落ち着きなよ。サキ」
どうどうとなだめるカオル。
「わたしは馬か!!」
怒鳴るサキだが、
「はくしょん!」
かずみのくしゃみに反射的に逃げる。
だが今度はちゃんと直前に口元を手で覆っていたので唾は飛ばなかった。
「と…ともかく。すぐに戻った方がいいな」
サキの言葉に全員がうなずくと、拠点としている海香邸に戻ったのだった。

「かずみは寝かせたわ。やっぱり風邪をひいたみたい」
と、かずみを寝かせつけた海香がリビングで待つ仲間に報告した。
しかしもう主人公なのにもう退場って。
まあ、いまだセリフどころか名前さえ出ていない里美とニコよりかはマシだが。
まだ最後に出番はあるから問題ない。
「しかし、ゾンビみたいなものと言われた魔法少女が風邪をひくとはねえ」
とガムを膨らませながらのニコ。
「いや、風邪は身体の中に入った病原菌が原因でなるから関係ないんじゃない?」
これはカオル。
「しかし、問題あるわね」
「というと?」
海香に聞き返すサキ。
「かずみが風邪をひいたのはあの魔法少女服が原因よ」
「あの露出狂みたいな格好…」
これは里美。
「まだ寒い季節は続くわ。つまり、またかずみが風邪をひく可能性はあるという事」
「だったらあの格好やめればいいじゃない?」
海香の言葉に一理ある事を言うニコ。
「出来るの?」
里美はジュゥべえに問う。
「べえ、いたのか」
『さっきからいたぜ。はっきり言うと、前例はねえな』
と、ジュゥべえが言った瞬間。
「この役立たず!!」
海香がジュゥべえをゴルフクラブ(何故ある?)でぶん殴った。
「「べえええええええええええええ!!!!」」
叫ぶサキと 。
「大丈夫か、ベーダー卿?」
『コー、フォー。ダークサイドの力を見ろ。って、なにやらすんだよ』
ニコのボケにノリツッコミを行なうジュゥべえ。
頭からだくだくと血が流れてはいるが、一応無事らしい。
「海香ちゃん!酷いよ!!」
ジュゥべえを抱えあげながら海香に抗議する里美。
『里美…』
「貴重な回復アイテムなのに!!」
『回復アイテムかい!いや、間違ってねえけど…』
「あ、ごめんなさい。つい本音が…」
「余計駄目だろ、オイ!」
これはサキ。
「黒いわ!この娘黒いわ!!」
「海香には言われたくないんじゃない?」
口を押さえる海香をジト眼で見つめるカオル。
「まあ、とりあえず。かずみのあの格好をどうするかだが…」
話を戻すサキ。
「というか、むしろよく今まで風邪をひかなかったよね」
「ほら、なんとかは風邪をひかないって言うし」
と   と里美。
「ちょっと待って!なんでぼくの名前のところが空白なのさ!!」
「というか里美…お前何気に酷いな…」
「ちょっ、サキ!話を進めないでよ!!」
「ねえ、ニコ。あなたプレイアデス聖団の小道具係なんて呼ばれているんだから、なにかいいものない?」
わめく   を無視して海香が一人ソファに寝転がるニコに意見を求める。
「そんなものあるわけ…」
「そうですなぁ。あたしが魔法っで創ったこのほかほかカイロなんてどうでしょう?」
「あるのかよ!!」
ニコの取り出したものに思わず叫ぶサキ。
「というかカイロぐらい市販のもの使おうよ…」
魔法の無駄遣いという目でニコを見るカオル。
「………それ、暖かいの?」
疑いの眼差しの海香の言葉に、
「実はまだ試した事がない」
と答えるニコ。
「お前…そんなものをかずみに試す気か?」
サラッと言うニコにやや引くサキ。
「ならばサキダ…サキが試してみればよござんしょう」
そんな彼女にそう言ってカイロを張ろうとするニコ。
「お前いまなんか言い掛けただろ?というかなんでわたしが実験台にならなくちゃいけないんだ!!」
サキは慌ててニコから距離をとる。
「使ってみなければ安全性は確認出来ないけど?」
安全性が確認出来ていないもので人体実験する事事態間違っている。
そう思ったカオルだったが、口にすると自分に白羽の矢が飛んでくるのを経験的に知っているのでしなかった。
「だいたいお前がそうやってわたしに試そうとしたものがロクな結果を出した事がない。というかそうなるとわかっていてやろうとしているだろ、お前」
「はて、なんの事でしょうか?」
睨み合うサキとニコ。
「というか、自分で試したらどうなのさ?ぼくのサキを一々実験台にしないでよ」
「ロクな目に合うとわかっていて試すなど愚の骨頂だよみらい」
「おいこら待て!!」
ニコの言葉にぶち切れるサキ。
まあ、当たり前だが。
そんな二人をなにやっているんだかと呆れた顔で見るカオル。
ちなみに里美はジュゥべえと共にただ見ているだけ。
海香は自分は関係ないとばかりに紅茶を飲んでいた。
(あたしがとめるべきなのか?)
ついため息が出るカオル。
と、その時だった。
「隙あり」
カオルの背中になにかがペタリ、と張られたのは。
「へ?」
と思ったのも矢先。
「あちあちあち!!」
そのなにかは物凄く熱くなる。
当然、背中も熱くなるわけで、結果としてカオルは背中が焼けるほどの高温にさらされる事になる。
う~ん。なんか説明がおかしいな。
「冷静に自分の書いた文を評価している場合か!!あちあちあちちちちちちち!!!!」
「むっ!これはまずい!」
ニコの叫びはカオルが地の文にツッコんだ事ではなく、暴れまわるカオルの背中、正確にはほかほかカイロ(ほかほかどころのレベルではないが)に対してだった。
他の聖団メンバーも驚いたり慌てた顔をする。
「熱い!え?なに?あつあつ!なんなの!?」
自分の背中なので見えないカオルはなにを何故仲間がそんな顔をするのかわからない。
わからないが、理解は出来た。
きっと背中に張られたものがヤバイ事になっているのだろう、と。
そんな彼女の目の前でニコと里美が大窓を開ける。
同時にサキとみらいがカオルを外に向かって蹴り飛ばす。
「どひぇええええええええええええええ!!」
カオルが外に飛び出すと二人は窓を閉め、海香が窓の外にバリアを張る。
それから間もなく、
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおん。
外からギャグアニメで起こりそうな爆発が起こった。
なにが爆発したのかは想像に難くない。
聖団メンバーはしばし無言で土煙しか見えない外を見つめる。
「お前…あんなものをわたしに張る気だったのか?」
「いや~、流石にこれは予想外」
ジト眼で言うサキの言葉にニコはふう、と息をつきながら答えた。
「ま、(家が)無事だったんだしいいじゃない」
「海香…そういう問題じゃないと思うけど」
『つーか、誰かカオルの心配してやれよ…』
プレイアデス聖団にジュゥべえはため息をついた。

「なんでかずみの風邪対策の話であたしが包帯ぐるぐる巻きにならなくちゃいけないのさ?」
「むしろよくそれだけの怪我で済んだな。流石聖団一の防御力だ」
サキはそう言われてもちっとも嬉しくないカオル。
「しかも焼け死ぬかと思ったくらい熱かったし」
「オーブンで焼かれるトーストの気分?」
ぶつぶつと文句を言うカオルに包帯を巻いている海香がそう言った。
ちなみに魔法で回復させないのは、単に魔力の節約だった。
『おいらの浄化能力も限界があるからな』
ちなみに公式に限界があるかは知りません。
「なんで炭水化物?せめて肉の方がいいんじゃない?」
「そう言う問題かよ!つーか、なんでサキを狙っていたのにあたしに張るのさ!!」
海香の言葉に間違ったツッコミをするニコに食って掛かるカオル。
「隙があったもんで。別にサキじゃなくてもよかったし」
「こいつ…」
カオルの額に青スジがたつ。
「いいじゃんか別に。サキが無事だったんだし」
「あたしが無事じゃねえよ!!」
「落ち着いてよカオルちゃん。大丈夫、ちゃんと笑いはとれたよ?」
「嬉しくないわ!しかもなんで疑問系なのさ!!」
「待ちなさいカオル。今はかずみが風邪をひかないようにする話が先決でしょう!」
と海香。
「おい!あたしは死に掛けたんだぞ!!」
「風邪だって放っておけば死ぬわ!第一あなた焦げただけじゃない!!」
「それは普通に死に掛けているだろ!!」
「つーか、普通に思ったんだけどさ」
と、そこでニコが挙手。
「なんだ!?」
「なによ!?」
「かずみが風邪をひくにしても、今更じゃない?」
「というと?」
ニコの言葉に腕組みしながら問うサキ。
「いや、風邪ひくのならもっと前にひいていない?」
「言われてみると…。だいたい正月過ぎているし。冬の初めにひいていなけりゃおかしい…」
「「「「う~ん…」」」」
サキの言葉にそう言われればと思う残り四人。
しかし、本来ならもっと前に気づくべき事の様な気がする。
『確かに変だぜ。魔法少女の服はどんな環境でも快適に過ごせる使用だ。それがどんなに露出の激しい服でもだ。魔法少女服を着た状態で風邪をひくなんて考えられねえ』
と、ジュゥべえ。
というか早く言え。
『聞かれなかったからな』
次の瞬間、ジュゥべえはカオルに思いっきり蹴っ飛ばされて里美に向かって飛んでいく。
だが里美の胸がクッションとなったので無事だった。
なお、ジュゥべえが説明した設定。公式でもそうかは知りませんパート2。
「だが、ジュゥべえの言う通りなら何故だ?」
顎に手をやり考えるサキ。
『一つだけ、心当たりがある』
里美の胸の中でジュゥべえが言う。
「というと?」
『病は気からって言葉があるだろ?それと同じで気の持ちようで風邪をひく事は考えられるぜ』
「ふむ」
ジュゥべえの言葉に顎に手をやるサキ。
「よし、かずみ本人に心当たりがないか聞いてみよう」
「そうね。それにもしかしたら魔法少女服関係ないところで風邪をひいたのかもしれないし」
サキの意見に海香がそう言ったので、かずみの部屋に移動するプレイアデス聖団。
「かずみ、少し話しがあるんだが…」
と言いながらサキがかずみを覗き込んだ瞬間、
「はっくしょん!」
盛大なくしゃみをもらった。
「かずみの顔を覗き込むからよ」
「むしろお約束だとわからないかな~」
「うるさい」
背後でそうひそひそと語る海香とニコに睨むサキ。
「……ずずず。なに?」
「あ~、かずみ。なんで急に風邪をひいたのか、なにか心当たりないか?」
「………」
だがかずみはサキではなく、彼女の背後にじっと見ている。
「どうした?」
その事にサキが聞くと、
「カオル…どちたの?ずずず」
辛そうながらも包帯ぐるぐる巻きのカオルを心配そうに見つめながらかずみはそう聞いた。
「かずみ、お前は本当にいいやつだな…」
他のメンバーと違い、心配してくれるかずみに感涙するカオル。
「アレなら気にするな。お前の方が重症なんだから」
いえ、どう見てもカオルの方が重症です。
「ああ、そうなんだ……」
だが風邪で頭が上手く回らないかずみはサキの言葉にうなずくと、先程の質問の答えを考える。
「う~ん…あ、そういえば…」
「なんだ?」
「ニコが、その格好、冬場は寒そうだよね。って言われてら、急に寒くなってきて…」
かずみの言葉に一斉にニコを見る聖団メンバー。
当の本人も心当たりがあるらしく、ポンと手を打つ。
『なるほど、寒そうって言われたから本当に寒いんだろうって思い込んじまって防寒機能が上手く働かなくなっちまったんだな。かずみはバ…純粋だからな』
「べえちゃんいま馬鹿って言いかけたでしょう?」
「とりあえず、お前のせいか!!」
「いや~、なんとなく感想言っただけでこんな事になるとは、予想外です」
サキの言葉にそう言うニコ。
まあ、別に故意にやったわけじゃないからいいか。
と聖団メンバーは思った。
ただ一人を除いて。
「つまり、あたしがこんな目に合った原因を作ったのも、こんな目に合わせてくれたニコって事になるわけだよね?」
カオルだった。
メッチャ怒ってます。
「ま、そうなりますな。お詫びにこれを」
ニコはそう言うとカオルに手渡す。
ほかほかカイロ。
「パラ・ディ・キャノーネ!!」
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まど☆マギライト説明会


説明会
ーーついに登場、食い物を粗末にする奴は許さない魔法少女、佐倉杏子
まど☆マギにおいて最初は敵か!?と思わせといて、おれ?この子実はいい子でじゃない?と思わせ、そして本当にいい子だった魔法少女。
存在が発表された時、杏子という読み方が不明でアンコと呼ばれていたと知った時は正直笑った。
ちなみにイノヨの彼女につけていたあだ名はたいやき少女。
このライトではさやかとは喧嘩友達の関係になる。
まど☆マギでもあんな事にならなければきっとこんな関係になったはずだ…。
戦闘能力は攻撃と速度に特化しており、戦闘技術も高い。
が、反面守りに弱い。
九尾『典型的なS』
さやか「Sだね」
仁美「Sなんですか」
リョウ「Sだ」
杏子「S言うな!!」

ーー委員長の魔女パトリシア
ーー鳥篭の魔女ロベルタ
ーー芸術の魔女イザベル
説明はまた今度。

ーー影の魔女エルザマリア
ーー銀の魔女ギーゼラ
ついに次回その力を見せる。

次回予告
さやか「激戦だ!」
杏子「マジで?」
九尾『青春コンね』
まどか「青春?」
リョウ「青い春だ!」
ユウ「意味がわからん」
マミ「もうロボネタはやらないのね」
仁美「だといいんですが…」
ほむら「次回、とんでもない事実が発覚?」

まど☆マギライト5-4

翌日の朝。
「まあ、そんな事があったんですか…」
杏子との一件を聞いた仁美はそう言った。
「それでさやかさんのご機嫌がよくないんですね」
「あいつ…今度会ったらぶちのめす」
「さやかちゃん…」
まどかは不安そうにさやかに話し掛けた。
「なに?」
「あの子と仲良く出来ないの?」
「………」
まどかの言葉にさやかは無言。
「さやかちゃんは魔女からみんなを守るために魔法少女をやっているんだよね?あの子は魔女じゃないよ」
「確かに、それにあの子結構強いから味方でいれば結構心強いよね」
まどかの言葉にうなずくユウ。
「そうだよね…」
ユウに肯定されて表情を明るくするまどかだが、さやかの冷たい表情を見てまた意気消沈する。
「あいつの言っている事は、間違っているんだよそんな奴をほっとけいうの?仲良くしろって言うの!?」
「でも、お願いだから。せめて喧嘩はもうしないで」
まどかの切なる願いに、
「まどか、アンタにはアレがただの喧嘩に見えたんだ」
とさやかは冷たく言った。
「え?」
「手を抜いていたのは最初だけ、あとのは確かに殺し合いだった」
「そんな…」
さやかの言葉にショックを受けた様子のまどか。
仁美も同様だった。
「ああ、確かにそうだった」
同意するリョウ。
「次は倒す。絶対に」
さやかはそう言う。
だが、
「殺し合いって、一方的にボコられてただけじゃ…」
「………」
ポツリと呟いたユウの言葉が、場の空気を凍いた。
「マイブラザー…俺が言いたくてしかたないが、それでも黙っていた事を……」
『全くコンよ。本当の事ほど傷つける事はないコンよ』
そう言うリョウと九尾を、さやかは無言で睨んだ。
微妙に、泣いている様だった。

「あ、この間の」
「よお」
繁華街をぶらついていたユウとリョウはたいやきを食べながら歩く杏子を偶然見かけ声を掛けた。
「アンタらか…なんか用かい?」
「いや、知り合いを偶然見かけたから声を掛けただけだ」
「そうかい」
そう言ってたいやきをほおばる杏子。
しばらく無言で杏子と歩く二人。
「そういやさ。あんたらはあたしの事どう思ってんの?」
「別に人それぞれだと思う。自分らに被害さえなければ」
「いろんな人間がいるから世界は混沌なんじゃないか!」
『意味わからんコンよ』
いつの間にか出現した九尾がリョウにツッコンだ。
「なんなんだよ…あんたらって」
杏子は呆れた様な風にそう言うと九尾に注目した。
「つうかこれなんだ?」
『コン!これとは失礼な!コンは九尾の妖弧コン!間違ってもQBなんて言っちゃ駄目コンよ!』
「それ毎回言うな…」
「相当言って欲しくないと見た」
「ふーん。喋る狐なんて変なもん飼ってるんだな」
『コンはペットじゃないコンよ!』
杏子の言葉に心外とばかりに言う九尾。
「その通りだ!こいつが勝手に住んでいるだけだ!!」
「言いたかないけど、お前もな」
九尾の言葉に言い放つリョウと、その背後でユウが冷たく言い放つ。
「ま、いいけど。あむ」
「そういえば、いつもなんか食べてるね。ゲーセンの時も、さやかをボコってた時も」
『さやかんの名誉のためにもそこは戦ってたって言った方がいいコンよ。いくら本当にボコられてたからって』
「お前も結構酷いぞ」
『そうコン?』
ユウに言われて小首を傾げる九尾。
「食べちゃ悪いか?」
「別に悪くはないけど」
「ていうかさあ、あんたらあたしとよく平然と付き合えるね。アンタらの友達とやりあったんだよ?あたし」
「いや…その前にゲーセンで馴染んじゃったし」
「それに味方と友は違うのさ。例え敵対していても友情は芽生えるものだ」
「……なんだそりゃ」
二人の答えに杏子は笑う。
彼女はたいやきを食べ終えると抱えていた袋から新しいたいやきを取り出し、
「食うかい?」
と二人に差し出した。
「ありがとう」
「喜んでいただこうじゃないか!」
『って、コンの分はないコンか!?』
九尾は抗議するのでしかたなしにもう一つ袋から取り出す杏子。
『貰ったどーー!』
たいやきを掲げてそう言う九尾に三人は思わず笑った。
と、その時だった。
「ちょっと!!」
声を荒げたさやかが現れたのは。
「さやか…」
これ不味い状況じゃと思うユウだが、
「おー、マイシスター。奇遇だな」
『どうしたコン?そんな裏切られたシーザーみたいな声を出して』
と普段通りお気楽な様子のリョウ九尾。
「なんでそいつなんかと楽し気に談笑してんのさ!!」
『楽しくなさそうな談笑なんてあるコン?』
揚げ足を取る発言をする九尾を無視してさやかはユウとリョウに詰め寄った。
「わかってんの?そいつはグリーフシードのために平気で人を見殺しにする様なやつなんだよ?どうして一緒にいられるのさ!!」
杏子を指差してそう捲くし立てるさやかにたじろぐユウだがリョウは、
「さやか…まさかお前、やきもちかい?」
とサムズアップしながら言った。
この神経のず太さに呆れるユウと杏子。
「違うわ!理由を答えなさいよ!!」
流石にこのタイミングでボケられて怒り声をあげるさやか。
「まあ、深い理由はないな。うん」
「答えになってない!」
リョウの答えに怒鳴るさやかだが、
「そんな事を言われても、俺のやる事に一々理由なんてあるわけないじゃないか!!」
と自信満々にリョウそう言われ、
「………………これ以上説得力のある言葉はないわ」
ガックリとうなだれた。
「まあ、確かにリョウのやる事に一々理由はないな」
うんうんとうなずくユウ。
「………本当になんなんだあんたら」
杏子も呆れた様だ。
「帰る」
そう言いと三人に背を向けるさやか。
『コンは!?』
地の文にツッコムな。
「この前の続きやんないのかい?」
「なんか…気分が根こそぎそがれた」
杏子の言葉にさやかは疲れきった顔でそう返した。
その言葉に、杏子は確かにと元凶たるリョウに視線を向けたのだった。

まど☆マギライト5-3

「昨日ゲーセンで使ってしまって財布が氷河期だ!マイシスター!恵んでくれ!!」
「アホか」
さやかの返答は氷河期より冷たかった。
「冷たいじゃないかマイシスター!!」
「抱きつくな!!」
『きゃははははは』
しがみつくリョウを引き離すとさやかは目の前に敵に専念そした。
「って、戦闘中かよ!」
「ユウ君…どこにツッコンでいるの?」
なにもない空間に平手ツッコミをするユウにまどかは首を傾げる。
『ぶーん、ぶーん』
『コン。使い魔コンね』
「じゃ、さっさと片付けますか」
さやかはそう言うと数本剣を地面に刺さった状態生成する。
「さやかちゃん、がんばって」
まどかの応援にさやかはサムズアップする。
使い魔は戦うというより遊んでいる感じで襲ってくる気配はない。
と言っても、放っておけば人を襲い、やがて主と同じ魔女へと成長するので見逃す気はさやかにはなかった。
「くだばれ!」
そう言って剣を投げるさやか。
慌てて避ける使い魔。
だが、避けきれずに一本命中する。
『きゃあ!』
「よし!これで、止めだ!!」
そう叫ぶとさやかは跳び上がった。
「どりゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
が、
突然割って入った赤い魔法少女に弾かれる。
「きゃあ!」
「あべし!」
吹っ飛ばされたさやかはリョウに激突した。
「さやかちゃん!リョウ君!大丈夫!?」
「大丈夫か?」
「いたたた…一体なにが?」
丁度リョウの顔の上に尻餅をついたさやか。
「痛いが……だが、これはこれで極楽浄土」
「あはははは。本物の極楽に送ってあげようか?」
リョウの襟首を掴むさやかセリフはマジぽかった。
『む!あれは何コン!』
「「なに!?」」
「「ぬねの!?」」
まどかとユウの言葉の後にふざけた事を言うさやかとリョウ。
『言ってみただけコンよ~』
「「「おい…」」」
「九尾…ふざけないでよ、もう~」
「それはこっちのセリフだ…」
無視されていた赤い魔法少女が怒りすら含んだ言葉を言う。
「「え?」」
「あ?」
お互いの顔を良く見た相手と金取るコンビは驚いた。
「って、おい!なんつう一括りだ!!」
「有料も酷かったが、今度のは更に酷いじゃないか!なんてたって聞こえが悪いとしか言うしかないじゃないか!!」
「おいこら。だから無視すんなよ!!」
「知り合い?」
まどかの問いにユウとリョウ(二人がごねるのでこの表記)はうなずいた。
「昨日ゲーセンで会った」
「名前は確か…エルザマリア!」
「それはシスターの方だ!」
「………ごめん。そっちの方が覚えやすくて…そっちしか覚えてない」
「あっはっはっはっ。これはもう笑うしかないじゃないか!!」
「佐倉杏子だ!佐久間の”さ”に倉の”くら”、杏で”きょう”であとは子供の”こ”で佐倉杏子だ!!」
うがーと叫びそうな様子の杏子。
『………あんこ?』
地面に杏子の言った字を書いた九尾がそう呟く。
「「「「「………え?」」」」」
『そう読めるコン』
「あははははは。本当だ!確かに杏子って字があんこって読めなくもない!」
涙を浮かべて笑うさやかの喉元に杏子の槍が突きつけられた。
「笑うな、殺すぞ?」
「な…なによ…」
負けじと言い返すさやかだが、声が上ずっている。
「大体てめえはなに考えてんだ?あれ使い魔だよ?倒してもグリーフシード落とさないよんだよ?知らないの?」
「なに言ってんのさあんた…使い魔でも人を襲うんだよ!」
杏子の言葉が信じられないと言わんばかりのさやか。
「はあ?じゃあなに?あんた利益もなしに戦うの?頭おかしいんじゃない?」
「なんだと!」
杏子の言葉にさやかは怒りの表情で剣を構える。
「あの使い魔だって、あのまま放っておけばいいんだよ。4、5人食って魔女になればグリーフシードも作るだろうからさ」
そう言うと、杏子はひょいっ槍を動かす。
ギイイイン。
槍にさやかの剣がぶつかり激しい金属音をたてる。
「ふざけんな!!」
「待てさやか!確かに杏子の意見は間違っていると俺も思う!だからと言って攻撃するのはどうかと思うぞ」
「そうだよさやかちゃん。やめてよ」
リョウとまどかの制止の声も聞かずさやか杏子に斬り掛かる。
「いい度胸だ。軽くもんでやんよ」
そう言うと赤い鎖の様なもので出来た壁がまどか達とさやかとの間を隔てる。
「これは!?」
『防御網コンね』
お茶を飲みながらそう言う九尾。
「って、お前なに落ち着いてんだよ!」
「そこでじっとしてな。怪我するよ」
そうまどか達に言うと、杏子はさやかに襲い掛かる。
さやかも迎え撃つ。
まど☆マギライト初のシリアスな戦闘が今始まった。
『不味いコンね…圧倒的にさやかんが不利コン』
「「え?」」
戦闘が始まってすぐに九尾はそう呟く。
「スピードの上では二人はほぼ互角。本来ならいい勝負になる所だがさやかと違い杏子の方が経験がある。そう言いたいんだな九尾」
『正解コンよ』ピンポーン♪
リョウの言葉に九尾が正解音を鳴らした時、吹っ飛ばされたさやかが防御網に衝突した。
「さやかちゃん!」
「さやか…」
「立て!立つんだジョー!!」
「いや、まだ燃え尽きてないから…」
リョウのボケにさやかは律儀に返すと、剣を構えなおす。
「経験がなんだ。そんなもの…あたしの根性で覆してやる!!」
「「「『根性かよ!!』」」」
さやかのセリフに杏子も含めたまどか以外の面々がツッコンだ。
「でやあああああああああああああああ!!」
一気に距離を詰め様とするさやか。
(相手は槍だ。リーチの上では向こうが有利だけど懐に入ってしまえば!)
「やらせねえよ!」
さやかの考えよ読んだ杏子は跳び上がると、彼女の槍が分割して、まるで鞭の様に振るって自分を追って跳び上がったさやかを叩き落とす。
叩き落されたさやかは何とか着地するも、連結した杏子の槍の一撃を腹部にモロに受けてしまう。
「ぐは!」
刃物の方ではなかったため大事には至っていないが、それでもかなりのダメージを受けたさやかはそのまま地面に倒れる。
「さやかちゃん!」
「さやか」
「『勝負あった!』」
防御網が消滅したと同時にさやかに駆け出すまどかとユウの後ろでバッと手をあげてそう叫ぶリョウと九尾。
「まだだ…」
さやかはそう呻きながら立ち上がる。
「さやかちゃん…」
「おい…手加減をしたと言っても全治三ヶ月分のダメージは与えたはずだぞ?なんで立てるんだよ?」
さやかのタフさに驚く杏子。
『さやかの特性は超回復とその身体の強度コン。あの程度ならすぐに戦闘可能なまでに回復するコンよ』
「なるほど。なら今度はもっと痛めつけてやるよ。死んでもしらねえからな!!」
九尾の説明に杏子はそう言うとさやかに向かって駆け出した。
と、同時にさやかとまどか達の間にまた防御網が出現する。
「なめるな!」
さやかはそう吠えると駆け出した。
「九尾!俺達も行くぞ!この戦いを止めるんだ!!」
『コーン。確かにこれ以上続けるのは不味いコンよ!』
「ユウ君もお願い!二人を止めて!こんなの絶対おかしいよ!魔法少女同士…味方同士で戦うなんて!!」
「え…わかった」
「任せろまどっち!」
珍しく、本当に珍しく真剣な様子でそうリョウが言った時だった。
『それには及ばないわ』
いつの間にやら現れた猫ほむらがそう言った時、
「え?」
「あ?」
黄色いリボンがさやかと杏子の身体を縛り上げ、
「喧嘩両成敗。ティロフィナーレ」
と言う声と共に二人の間に強力な魔力砲が放たれた。
「「「ええーー!!?」」」
『お見事コン』
爆煙が晴れるとそこには黒焦げになって倒れている二人の姿が。
「さやかちゃーん!」
杏子が倒れた事により防御網が消えたのでさやかに駆け寄るまどか。
「あの~先輩…これはやり過ぎでは…」
「………調子に乗っちゃった。てへ☆」
いつの間にか自分の隣りに立っているマミにそう言うユウ。
マミはペコちゃんの如く舌を出してそう言って。
顔は可愛いが、やっている事はかなり酷い。
「大丈夫か?がっくりしろ!!」
「…意味わかんねえよ。いてて…一体何が?」
リョウに揺さぶられた杏子は立ち上がると辺りを見回し、マミの姿を見つける。
「あー!巴マミ!?あんたなんで!死んだって…」
「失礼ね。これが幽霊に見える?生きているわよ」
「くそ!ガセネタかよ…」
悪態をつく杏子。
「さて、佐倉さん。ここはわたしに免じて…」
「ああ。あんたがいるならこの町を狩場にするのは無理だろうからな」
「別にこの町から出て行けなんて言わないわよ。ただわたしの後輩をいじめるのはやめて欲しいって言っているの。魔女を狩るのも邪魔はしないわ。その方がこっちも楽だし」
「ちょっと待ってください…マミさん」
さやかはそう言うとよろよろと立ち上がる。
杏子の攻撃でダメージを受けた所にティロフィナられたのだ、元気な方がおかしい。
「こいつのやる事を見逃せって言うんですか?こいつは自分の為に他人を犠牲にする奴ですよ!」
さやかの言葉にマミは少し困った顔をする。
「美樹さん…あなたの言いたい事はわかるわ…でも」
「でもじゃあり
『コンブレイク!』
まだ文句を言うさやかの首筋に九尾が一撃を加えて気絶させた。
「さやかちゃん!」
『聞き分けないからここは強引に黙らせるコン。さ、あんたはさっさと行った行った』
「ああ…」
若干戸惑った様子だが杏子はうなずくとその場を離れた。

まど☆マギライト5-2

会議室でシャルロッテは自分に似たぬいぐるみで遊んでいた。
「そういう事は自分の部屋でやりなさい」
紅茶を飲みながら彼女を睨むゲルトルート。
今の彼女の機嫌はあまりよろしくはない様だ。
もっとも、元々シャルロッテとは犬猿の仲であるのだが。
「別にいいだろ」
そう言うとシャルロッテはチーズを自分の頭上に放り投げ、口から出した芋虫みたいなもう一つの姿でそれをぺロリと食べる。
彼女だから出来る芸当だが、行儀はかなり悪い。
ゲルトルートがその行為にピキッと青スジを立てるものの、会議室に入ってきたズライカとセーラー服姿の眼鏡を掛けた少女に二人の注意が向いた為、争いに発展する事はなかった。
『ふん』
ズライカは持っていたものをテーブルの上に放り投げると自分の席に座った。
彼女が投げたのは前回星になったSQBだった。
その身体はカチコチに凍り付いている。
流石絶対零度空間。
「拾ってきましたの?」
「そのまま宇宙ごみにしちゃえばよかったのに」
二人の言葉にズライカは、
『マギカのご命令だ。そうでなければこんなもの回収などせん』
と言い放つ。
『………会議室にいるのはこの四人か…』
「そのようですね」
ズライカの言葉に眼鏡を直しながら答える委員長の魔女パトリシア。
「それにしても…ゲルトルートとシャルロッテがこうして大人しくし、尚且つギーゼラがいないという事はしばらくこのエデンは静かですね」
「「待てい!!」」
パトリシアの言葉に異を唱えるゲルトルートとシャルロッテ。
だが彼女は当然の如く無視した。
「あ?ギーゼラの奴いねえのかい?」
ドアからそう声を掛ける鳥かごの魔女ロベルタ。
その手には酒瓶が握られていた。
「せっかく一緒に一杯やろうと思っていたのに~」
「彼女は未成年ですが…。というかあなたもでしょう」
ため息混じりにしれっとそう言うパトリシア
ちなみにまど☆マギの魔女はみんな未成年です。
「ていうか人間じゃないから未成年もなにもないんじゃない?」
ポイとチーズを頭上に投げながらシャルロッテはそう言うとまたもう一つの姿でチーズをぺろりと平らげる。
『ギーゼラの奴は今いないのか』
膝の上に乗った自らの使い魔ウラの頭をなでながらそう言うズライカの後ろをマーメイドドレスの上に西洋甲冑をつけた魔女が通り過ぎる。
「はい。エルザマリアとともにどこかへ出掛けました。行き先は聞いていません」
『全く、どいつもこいつも勝手な奴らばかりだ』
吐き捨てる様に言うズライカの後ろを先程の魔女が会議室にある冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターを持って通り過ぎた。
「今のリビングメイルみたいなやつ誰よ?」
そう言って会議室に入ってきたのは芸術の魔女イザベル。
「さあ?」
今度はぬいぐるみと一緒にチーズを高々と放り投げるシャルロッテ。
するとぬいぐるみの口からあのもう一つの姿が出て(ある意味こっちが正しいが)チーズを食べてしまった。
「あれ?なんか変な彫刻がある」
イザベルはテーブルの上に放り出してある冷凍保存されたSQBを見ると何かの彫刻と勘違いをした。
「これどうしますの?」
『うーむ…』
ズライカはSQBを見て唸る。
数秒後、申し合わせた様に一同はバッと冷蔵庫の隣りにある全国の主夫の味方、万能調理器を見た。
そう電子レンジを。
『………チンしてみるか』
*凍っていたとしても、電子レンジでキュゥべえ以外の動物を温めてはいけません。

「しかしゲーセンにシスターなんて妙な組み合わせじゃないか!」
相変わらずのテンションでそう言うリョウ。
そんな彼を杏子がこいつテンションたけえなと言う目で見ていた。
「わたしもそう思います」
エルザマリアは少し照れた様子でそう言った。
「一人なのかい?」
「いえ、連れがいます。あ、彼女です」
杏子の言葉に答えたエルザマリアの視線にユウ達が向けると、そこにはユウ達より少し上くらいの年齢の銀色の髪の少女が出口に向かって歩いていた。
「ギーゼラ」
「なんだ?」
エルザマリアに呼ばれた少女はさも興味なさそうに視線を向ける。
「お友達が出来ました」
「そうか。俺は帰る」
「はい?」
ギーゼラはそう簡単に言うとそのままスタスタと歩く。
「あ、待ってください。みなさま大変申し訳ありませんが、これで失礼させていただきます。彼女大変自由人ですので」
「……あ、そう」
「あんたもう少し友達選びなよ…」
ぺこぺこと謝るエルザマリアにユウと杏子は呆気に取られた様子でそう言った。

まど☆マギライト5-1

「なあユウ」
「なんだ?ていうか珍しくテンション低いな」
「低くもなるしかないじゃないか。まどっちもさやかんもひとみんも先輩もいない下校なんてテンションだだすべりだぜ」
「うんまあ、いつものハイテンションも困るけど、そのテンションも困るな。誰が喋っているのか正直わかんにくいし」
この会話からわかるとおり、現在ユウとリョウだけで帰っていた。
九尾さえいない完全に二人っきりの状態だった。
「なんか嫌な説明だな…」
「それにしても最近このSSだれてねえか?」
「いや、最初からだれてるから」
悪かったな。
「なあ、ゲーセンよらね?」
「やだよ。お金がもったいない」
リョウの提案にそう言うユウ。
「なにを言うかマイブラザー!男なら時には一攫千金を目指すものだぞ!!」
「うわ!いきなりいつものテンションに戻すなよ!!あとそれギャンブル行くときの発言だから!!」
「なにを言う!あれを見ろ!!」
そう言ってリョウはクレーンゲームを指差した。
「って、いつの間にゲーセンにいるんだよ!!それと、クレーンゲームは一応技術とかがものを言うからギャンブルとは違うと思うぞ」
「まあ、あのクレーンゲームの景品のぬいぐるみを手に入れて女子の好感度をあげようじゃないか!!」
そう言ってクレーンゲームに挑戦するリョウ。
「失敗だ!」
「やれやれ」
「よし!次はあれをやろう!!」
「もう諦めんのかい!せめて二、三回やってからにしろよ!!ってあれはなんだ?」
「見てわからんか?リズムゲームだ。曲にあわせて踊るのだ!!」
そう言うとリョウはそのゲームに挑戦した。
別にゲームをやる気のないユウはリョウのプレイを眺める。
「へたくそ」
「む!以外と難しいじゃないか!!だがならばこそと挑戦するまで!!」
「まだやんのかい」
「マイブラザーも挑戦だ!何人かでも出来るみたいだぞ!」
「遠慮する」
「断る」
「いや、日本語としてその返しおかしいから」
しばしリョウのプレイを見ていたユウだが、
(なんと言うか…)
「ぶざまだねぇ」
と、ユウが思った事と同じ事をいつの間にやら隣にいたポッキーをくわえた赤い髪の少女が言った。
「なんだと!ぶざまと言われたら悲しいじゃないか!」
「ちょっとかわんな。あたしが手本を見せてやるよ」
「手出し無用!女に手助けされたとあっては末代までの恥!」
「大丈夫だリョウ。お前に子孫は出来ない」
「ちょっ!それ普通に酷くねえ!?」
「いいから代われ」
「だが断る」
「素直に代われ、見てて見苦しいから」
アホな事を言うリョウに、はあ、と額を押さえるユウ。
「いけませんよ。喧嘩は」
「「「は?」」」
いきなり割って入った第三者に一同は首を傾げた。
「知り合い」
「いや…」
ユウの質問に赤い髪の少女は首を横に振った。
「全ての命は等しく平等です。ゲームもみなで平等に行うべきです」
三人と同じくらいの歳の修道服のその少女の言葉に、
「うむ、確かにその通りかもしれんな」
とリョウはそう言って台から降りた。
「ではお前の腕を見せてもらおうか!そこまで言うのだから可愛いだけではないのだろうな!!」
「な!?お前なに言い出すんだよ!!」
リョウの言葉に顔を赤くする少女。
その反応に、
(あ、ちょっと可愛い)
と思うユウだった。
「じゃあ見てなって」
「って、食べながらのゲームプレイはやめてって書いてあるけど?」
ポッキーをくわえたままの少女にユウはそう言うが、無視された。
「まあ、いいけどね」
プレイする少女をしばらく見ていたが、
「普通にうまいな」
「うまいな」
「上手ですね」
それが少女のプレイを見た感想だった。
「どうだい?」
見事パーフェクトを出した少女はそう言って三人の方を振り向いた。
「うまかった」
「うまい以外に言えないじゃなか!」
「お上手ですた」
そう賛辞する三人。
「名前を聞きたい!俺はリョウだ!」
「なんで名乗るんだよ…」
「人に名を尋ねる時にはまず自分から名乗るのが礼儀だからだ!」
「ふうん。けっこうまともなとこあるんだね」
「なんだと!それじゃ俺がまともじゃないみたいじゃないか!!」
「「いや、まともじゃないから」」
リョウの言葉にユウと少女は同時にツッコンだ。
「まあいいか。あたしは杏子、佐倉杏子だ」
「あ、自分はユウ」
ついでに名乗っておくユウ。
「そこのシスターは?」
ビシッと修道服の少女を指差すリョウ。
「わたしですか?」
「そう。聞きたいじゃないか!!」
「わたしはエルザマリアと申します」

まど☆マギライト4-説明会

ーー説明会
さやか「あーついにアンコ登場か…」
リョウ「やっとかというしかないじゃないか。アンコ」
仁美「よかったですね。アンコさん」
杏子「アンコじゃなええええええ!!」

ーー筋金入りの引きこもり、真箱入り娘の箱の魔女のエリー
性質は憧憬。
まど☆マギではさやかの初戦の相手として登場した。
口数が少なくパソコンに打った文字やメールしか意思の疎通が出来ない可愛らしい娘。
憧れるものは全てガラスの箱に閉じ込める。
閉じ込めたものの心まで見透かす事が出来、その能力を強化した力でほむらとマミの攻撃をかわすも、反射神経とその場のノリだけで生きているさやかとリョウの攻撃に圧倒される。
能力は凄いが戦闘力はあまりないという設定を後に撃ち砕いた。
なお、自分にとどめを刺さなかったリョウに思う所があるらしい。
さやか「まるで何も考えてないみたいじゃん!」
リョウ「全くだ!」
ユウ「考えてないだろ。特にリョウ…」
九尾『ていうかあんたなに魔女相手にフラグ立ててるコン…』

ーー運搬はお任せ。ダニエルとジェニファー
エリーの使い魔。
役割は運搬。
主にエリーの入っている箱を運搬する。
ほむら「ある意味一番大変な使い魔ね」
ユウ「ていうか二種類の違いがわかんないんだけど…」

ーー最強の頭脳に最強の生命力、そしてはっちゃけた性格。スーパーインキュベーター=SQB
魔女を改造したマギカと呼ばれる存在によって改造され、感情を持ったキュゥべえ。
だが本当にそれだけしか改造していないかと言われると微妙に疑問が残る。
マットサイエンティストらしく結構いろんなメカを趣味で造っている。
仲間のキュゥべえからは完全に理解されていない。
それとゲームが趣味でかなりの技量を持っている。
また身体はかなりーーとてつもなく頑丈らしくほむらの情け容赦のない猛攻を喰らってもどっこい生きていた。
実は物語のキーパーソンとなる存在…かもしれない。
ちなみにキュゥべえとは別の意味で魔女達から嫌われている。
赤いスカーフがトレードマーク。
SQB『また来るからな!』
全員「「「「「「「「「『来るな!!』」」」」」」」」」
ユウ「あれ?なんで二人多いの?」
杏子「気にすんな」
キリト「そうだよ」
九尾『杏子はともかくあんた誰コン!!』
ユウ「ホントに誰だよ!…ブログ掲載時はキウイだっただろ!」

ーー巨大ロボットキュラダK7とキュブラスM2
SQBが造った巨大ロボット。
身体は機械獣、顔はキュゥべえといういろんな意味でとんでもないロボット。
コントローラーは昔懐かしいファミコンのものをしよう。
コントローラーは一体につき一個なので一人で同時に操作する時は神がかり的技術が必要。
まどか「あの顔はトラウマものよね…」
シャル「なんであたしがここにいるんだ?」
マミ「さあ?」

ーー融合機械獣、キュラキュラダMK1
☆8
属性:闇
種族:機械
キュラダK7+キュブラスM2
キュラダとキュブラスが融合した姿。
素材の二体が外から操作するのに対して中から操作する使用に変わっている。
融合前に比べてかなりのパワーアップをしているが残念ながら作者のモチベーションの都合によりそれを見せる前に終わる。
なお、パワーアップの証拠にコントローラーがスーパーファミコンのものに変わっている。
ユウ・リョウ「「どうでもいいわそんな変化!!」」

ーーこれが奇跡の友情だ!合体ロボット
正式名称は考えてない蝙蝠、狼、魚、腕のロボットが合体する九尾の手持ちの一つ。
なお、都合により男のロマンは自爆スイッチのみとなっている。
ユウ「今までメカ系はやらなかったじゃん」
九尾『キュラキュラダをやりたかったらしいコン。でついでにと』
さやか「なにそれ?」
マミ「というか何故自爆装置付きなのか聞きたいんだけど…」
ほむら「それと何故それが美樹さやかの席についていたのかも…」

次回予告
さやか「お名前は?」
杏子「佐倉杏子だ」
さやか「武器は?」
杏子「槍」
さやか「好きな食べ物は?」
杏子「食えれば大抵のもんは好き」
さやか「友達にするなら?」
杏子「シャルロッテ」
さやか「おい」
シャルロッテ「呼んだ?」

まど☆マギライト4-8

「勝った!」
「いや待て!必殺技担当の俺が活躍してないじゃないか!!」
「操作してたからいいんじゃない?」
「ガッテム!」
さやかの言葉に頭を抱えて叫ぶリョウ。
が、
『まだ終わらぬよ!』
とSQBが叫ぶ所を見ると、まだ終わっていないらしい。
つかまだあんのかい。
『なに言っているんだい?君の造った機械はスクラップじゃないか』
同族の言葉にSQBはくっくっくっと笑いながら、
『そうだ。確かにこいつらは破壊された。だが、終わってなどいない!墓地にあるモンスターを融合する事が出来るカードがこの世にはある!!』
と言い放った。
その言葉の意味が理解出来ない者達は一斉に「は?」と言ったが、ユウ、リョウ、九尾だけは違った。
「なんで遊戯王?」
「なんだって!?」
『ガラダにダブラス…まさか!?』
反応はマチマチだったが。
『魔法カード発動!オーバーロードフュージョン!墓地のモンスターを素材として闇属性の機械族モンスターを融合召喚!現れろ、キュラキュブラMK1!とう!』
SQBはそう言うとキュラダとキュブラスの残骸の所に跳び降りた。
するとSQBの持っているカードを中心に、時空の歪みが発生し、残骸を全て吸収した。
そして歪みから光が発生した。
『「ぎゃああああああ!目が目が~」』
「お前らそんなにムスカが好きなのか?」
同じネタを何度もやる九尾とリョウにユウは疲れた声でツッコンだ。
光が収まるとそこには一体に融合したキュラダとキュブラスの姿があった。
『やっぱりガラダブラの顔をインキュベーターにしただけコン…』
予想通りの敵の姿に九尾は呆れ声を出した。
と、ピーンと音がして画面にSQBの姿が映る。
奴は今コクピットの中の様だ。
『見たかい?これが僕のキュブラキュラMK1の姿さ!!ちなみに今キュブラキュラの中から通信している』
「「「「「「「『…………』」」」」」」」
ツッコム所が多すぎて何も言えないまどか達。
ユウがどうでもいい事に気づく。
「コントローラーがスーパーファミコンのに変わっている」
『よく気づいてくれた!これがパワーアップした証拠さ!スーパーファミコンのコントローラーになった事でボタンが増えたから操作し易い!!』
『スーファミね…。今時の中学生でスーファミの存在を知っている子が何人いる事やら…ましてやファミコンなんて余計に知らないコンよ、きっと…』
「スーファミといえば作者は64どころかPSPが出た後でもそれで遊んでいたが…」
「マイブラザー…それはどうでもいい事だぞ。後64が何の事かわかる中学生もいるのだろうか…」
シミジミと呟く九尾、ユウ、リョウの三人。
『ふはははは!見るがいい!一体になった事でコントローラーが一つになったから操作し易さを!!』
「知るかーー!!」
ユウの叫ぶも無視して三つの首から凄まじいエネルギーが発生する。
『いきなりキュラキュブラ最大兵器、トリプルトルネード発射準備!!』
「って、いきなり最強攻撃かい!!」
「ちょっと待て!せっかく合体したんだから、そのロボットの力を見せてから…」
『いや、もう作者のモチベーションが下がったので一気に終わらす事にしたコン』
「「なんだそりゃあああ!!」」
毎度の事ながらあまりの展開に思わず叫ぶ有料コンビ。
「あとトリプルトルネードってモスラ3のギドラの技じゃん!!」
「あれも三つ首ですけど…」
「さやかちゃん…仁美ちゃん…二人ともなんの話しをしているの?」
「ええい!まどっち!!今はそう言っている場合じゃないじゃないか!!九尾!この必殺技は前みたいにこがなくていいんだな!!?」
『YES、オフコンス』
「よーし、いくZE!!」
そう言うとリョウは思いっきり自分の操作盤にある赤いボタンを押した。
「なんで今までの表記がスイッチだっだのにいきなりボタンに!?」
『細かい事は気にしちゃ駄目コンよ』
と、ごごごごごごごと凄まじい赤いエネルギーを放出し始める合体ロボ。
『よし!あとは敵を思いっきり、蹴るだけコンよ!!
「「「近づくんかーーーーーーーーーーーーーい!!!!」」」
さやか、ユウ、リョウの三人にツッコまれる九尾。
『なに言っているコン!必殺技がキックなのはライダーの王道コンよ!!』
「いや、これライダーじゃねえし…。それにライダーでも必殺技=キックじゃない奴結構いるし!」
『うるさいコンよ!さっさと行くコン!!』
「ああもうなんか神風特攻する気分だ…」
リョウはそう呟きながら操作盤を操る。
ただ蹴りを入れるのなら問題はないが、向こうは最大攻撃のエネルギー充填中なのだ。
走っている間に完了したらとどうする気だこのコン畜生。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
一気に走る合体ロボ。
「ちょっと待って!いくらなんでも…」
「止まってえええええ!!」
「あははははは!こうなりゃいけええええええええええ!!」
「ああ!美樹さんが壊れた!?」
「大丈夫です!巴先輩。さやかさんはこれで普通なんです」
「あなたも結構酷いわね。志筑仁美…」
まどかとユウの静止の声も、それ以外のさやかに対するなんか酷い発言も、今のリョウには届かない。
ただ突き進むのみ。
ただ突っ走るのみ。
それが青春ってもんだろ。
って、違うわ!!
『はっはっはっ。まさか自分から死に求めるとわな!!いいだろう!そんなに喰らいたければ好きなだけプレゼントフォーユー!トリプルトルネード発射体制完了。SQB、いっきまーす!ファイア』
SQBはそう言うと問答無用でスーファミのコントローラのLとRボタンを同時に押した。
キュラキュブラの三つの頭から放たれたエネルギー砲は、一つにまとまって合体ロボを飲み込んだ。
『あっはっはっはっはっ!!!!そんなチャチな合体ロボが僕の造ったこの融合ロボに勝てるはずないだろ!時代はいつでも融合!シンクロやエクシーズなんて目じゃないね☆』
勝利を確信して余裕の雰囲気を出すSQB。
残念ながら感情はあってもインキュベーターのさがか、彼に表情はなかった。
だってあったら可愛いじゃないか!!
『さてと、帰って積みゲーの続きを…ん?』
とその時、エネルギーの奔流しか見えないはずの画面に影の様なものがある事にSQBは気づいた。
『まさか!』
「そのまさかだああああああああああああああああああああああ!!!!」
驚く九尾が見たものは、エネルギーをぶち破って出てきた合体ロボの姿だった。
だいぶ無理があったのかあちこち破損しているが、なんとか動いていた。
「喰らえ!」
「魂の!」
『ダークネスムーンブレイク!!』
阿吽の呼吸で叫ぶリョウ、さやか、九尾の言葉にあわせて合体ロボはキュラキュブラを蹴り上げた。
『ばかなああああああああああああああああああああああ!!!!』
SQBの叫び声を響かせながら空に飛んで行ったキュラキュブラは空中で爆発し、その爆発の煙からSQBが更に上空へと飛んで行き星となった。
「勝った…」
「正義の勝利…」
『コン…』
勝利の余韻に浸るリョウ、さやか、九尾に対し他のメンバーは、
「ぷしゅー」
「い、生きてる…」
「って、まどかさん!魂が出てますよ!?」
「生きてるって素晴らしい…こんな気持ちになったの久しぶりだわ…。もうなにも怖くない」
「もう巨大ロボットには乗らない…例え何度乗れと言われ様とも!!」
と生きてる事に対する余韻に浸っていた。
「今回は爆発ネタはないよな?」
『流石に何度も同じネタは使わんコンよ。さやかんが自爆スイッチを意図的に押したりしない限り』
確認するユウの言葉に九尾はしれっと言った。
「ん?それって押せって事?」
「押したら絶交ですから♪」
「仁美…そんな楽しげに言わなくても…」
「まあ、こうして見滝原市の平和が守られたんだから別にいいじゃないか!」
「それにしても、この事態を近隣住民はどう考えているのかしら…」
ほむらが常識的な事を言うが、その事については気にしてはいけない。
「さあ、帰ってマイブラザーとまどっちの胸キュンな話を聞こうじゃないか!!」
「おっしゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!待ってましたああああああああああああああああああああ!!!!!」
「はい聞きましょう!」
『レッツゴー!コンよ!!』
リョウの言葉に本日最大のテンションを見せるさやか。
仁美もうっとりとした表情をする。
「「やめて~!!」」
「………若いっていいわね~」
和気藹々とするメ仲間達を紅茶を飲みながら見ていたマミはそう言って微笑んだ。
「あなた彼らと一歳違いでしょ」
そんな彼女に思わずツッコムほむらであった。

見滝原市のある一角にある鉄塔の上に赤い髪に赤い服の魔法少女がいた。
「さて、こんないい狩場を新人なんかに譲るなんてもったいない」
彼女はそう言うとタイヤキを一口かじる。
「巴マミの代わりに現れたっていう魔法少女をぶっつぶせば、ここはあたしの島だ!!」
そうにこやかに言う彼女だが、何か言っている事と事実が違っている事に気づく者はこの場には当然ながらいなかった。

まど☆マギライト4ー7

「よし九尾!なんか技はないのか!」
やる気になった一同(一部除く)を代表して生首九尾に問い掛けるリョウ。
『おひょひょひょひょ!良くぞ聞いてくれたコン!まずはマミマミとさやかんの操作盤にある緑色のスイッチを押すコン』
「この黒と黄色のシマシマの枠の中にある赤い髑髏マークのスイッチの上の奴?」
『そう、それコンよ』
「待て。今メッチャ聞き捨てならない文章が聞こえたんだが…」
さやかの言葉にだらだらと汗を流すユウ。
「大丈夫だって。プラスチックの板でガードされてるから」
ユウにひらひらと手を振ってそう言うさやか。
「そんなスイッチ、わたしのにはないですよ?」
「俺にもないじゃないか!!」
「わたしのにもないわね」
「こっちにもないわ。そんな物騒なスイッチ」
「わたしのにもないよ?」
「なんでさやかのにしかないんだよ!」
他のメンバーの言葉に九尾に迫るユウ。
「大丈夫だって…………………………………………………………押したりしないから」
「今の物凄い間は一体?」
「まどか、余計な事言わないでよ~」
「なんか言葉おかしくないか?」
ユウの言葉に全員がさやかに注目する。
彼女は笑っていたが、その目と人差し指はしっかりとあの物騒極まりないスイッチに向いていた。
((((((不安だ…))))))
そうこうしているうちに二体のロボットは立ち上がる。
『ああもうお敵さんの体制が直ったコンよ!とりあえず配置説明をするコンよ』
「「今かよ!!」」
思わずツッコム有料コンビ。
「「だから有料コンビ言うな!!」」
『いいコンか?まず基本操作と必殺技はリョウとコンが行うコン』
「おっしゃあ!」
「なんだってえええ!!?」
九尾の言葉にいきりたつリョウと叫ぶさやか。
『右側の攻撃操作はユウとほむほむに任せるコン』
「わかった」
「すいません。気分がすぐれないんですけど…」
『二人ともテンション低いコンね…』
「「誰のせいだ?」」
『左側の方はマミマミとさやかんにお願いするコン』
「わかったわ」
「………このスイッチ…ちょー押したい(まっかせてよ)」
「さやかちゃん!本音と建前が逆!!」
「押したら撃つから」
「あなたに向かって怒りのティロフィナーレ☆」
『真ん中の方はまどっちとひとみんにお願いするコン』
「わかかりました」
「ねえ九尾…これが終わったらわたしを魔法少女にしてよ」
『………別にならなくてもいいんじゃないコン?』
「ええ~!!」
「ちょ…まどかマジうるさい!!」
『よーし!早速行くコンよ!!』
「「「「「おお~!!」」」」」
「「………おお~」」
テンション高い一同に完全について行けていないほむらとユウだが戦いは続く。
「よし!待たせたな!インキュ野郎!!」
『待った!物凄く待ったぞ!いくら主人公達が会話中は悪役は攻撃しちゃいけないルールがあるからって長話はなくないかい!?』
リョウの言葉にやっとかという様子でコントローラーを操作し始めるSQB。
「あれ?ルールは破るんじゃ?」
『いや…何でも破るのはよくないと思うし…それにこれはモラルも関係してくるし…』
まどかの言葉にSQBはちょっと戸惑った様子だった。
「この隙にぶん殴るうううううううううううううううううううううう!!」
リョウの叫びが響くと合体ロボはキュラダを思いっきりぶん殴った。
『おのれええええええええええええ!!キュブラス!レーザーだ!』
『キュブラブラーーーーーーーーー!!』
「うを!あぶね!!」
『コン!ほむほむ!ユウ!そっちの操作盤の青いスイッチを押すコン!!』
「へ?」
「なに?」
『はよ押せコン!!』
急かされたのでしかたなく青いスイッチを押す二人。
すると合体ロボの右腕から青いオーラ状の剣が出現した。
『行くコンよ!ハウリングスラッシュ!!』
オーラ状の刃に突進してきたキュラダを斬り裂いた。
『キュラダーーーーーーーーー!!おのれ~!』
怒りの声をあげるSQBだが、何故か彼はキュブラスにジャブを行わせるだけでレーザーを撃たせようとしない。
『なにしているんだい?』
その行動が理解出来ない(エリーやまどか達もだが)キュゥべえは聞いてみた。
『いや~さっきのでパワー使っちゃったから、ゲージを溜めないと』
「格闘ゲームかよ…」
ぽつりと呟くユウだった。
『次はさやかんとマミマミの番コンよ!さやかん、間違っても自爆スイッチ押しちゃ駄目コンよ』
「やっぱ自爆スイッチかよ!」
「つうかなんでつけたの!?」
さやかに対する九尾の注意内容に食いつくユウとほむら。
「なに言っているんだマイブラザー!ドリルとロケットパンチと自爆スイッチは巨大ロボットの王道、男のロマンじゃないか!」
「意味わかんねーよ!!」
ユウはツッコムがリョウの意見に賛同するものがいた。
いわずもながSQBである。
『まさしくその通りだ。話がわかるね君』
「サンクス!」
「なに理解し合っているの…」
本当に頭が痛くなってきたほむらは頭を押さえて呻くようにツッコム。
『男のロマンを語り合うのは後にするコン。今は緑のスイッチを押すコン!!』
「「了解」」
ポチっと押すと、今度は左腕から緑色のオーラが発せられ、エネルギー弾を発射した。
『アクアトルネードコンよ!!』
その一撃はキュブラスを撃ち抜く。
「やったー!」
喜ぶまどかえお横目に、さやかは納得いかない表情で、
「………ていうかふと思ったんだけどあたしが右の方がよくない?青だし、武器剣だし」
と聞いたので九尾は、
『バッシャーのモチーフが半漁人コンからね~。それと掛けてみたコン』
と答えた。
「なんか車輪ぶん投げたくなった」
『さあまだまだ行くコン、やるコンやったるコンよ!まどっち、ひとみん、紫のボタンを押すコン!!』
「はい!」
「次回からもっと魔法少女ぽい戦いにして欲しいな~」
九尾の言葉に即答で返す仁美と次回に期待するまどかは紫のスイッチを押した。
すると合体ロボは両腕を上げると、胸からエネルギーがほとばしる。
そしてエネルギーは巨大なハンマーとなり、合体ロボはそのハンマーを振り回し、二体のロボットに向かって振り下ろした。
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
強烈な一撃に二体のロボットはぺっちゃんことなりました。
『キュラダあああああああ!!キュブラスううううううううううううう!!』
自分のロボットの最後にSQBは泣きながら叫んだ。

まど☆マギライト4-6

『はっはっはっ。見たか!このキュラダK7とキュブラスM2の力を!!』
リョウを殴り倒した事でご機嫌なSQBがエリーつきでキュラダの頭の上に出現した。
ちなみに隣りのエリーは物凄く呆れた顔をしながら足場としているキュラダを見ていた。
『こんなに無駄にでかい者を造るなんて訳がわからないよ』
と、SQBの背後に別のキュゥべえが現れた。
『何を!このキュラダとキュブラスにはグリーフシードをかなりの数をつぎ込んでいるからね!その力は計り知れない!!』
SQBの言葉にエリーはえーー!という顔をする。
そりゃそうだ。
自分達の分身とも言うべきグリーフシードをこんな冗談みたいな兵器に使われては泣くに泣けない。
『さて、ではそろそろ死んでもらおうか!』
SQBはそう言ってコントローラーを取り出した。
「って、コントローラーで操作してたんかい!!」
思わずツッコムさやか。
「しかもあれファミコンのだし!!」
「ちょっと待て!二つあるって事はまさか別々に操作しているのかとツッコムしかないじゃないか!!」
そう、SQBはロボット二体を二つの昔懐かしいファミコンのコントローラーで操作していたのだ。
『別に音声でも操れるが、こっちの方が操作しやすいものでね!』
そう言うとSQBは目にも留まらぬ早業で二つのコントローラーを操作する。
すると二体のロボットは同時に動き出した。
なんという神業。
『ファミコンねぇ。作者の曖昧な記憶に誰かの家にあった記憶があるコンけど…』
九尾がどうでもいい事を言っている間にどんどん近づくロボッヅ。
「おい!どうすんだ!?あんなでかい奴の対処方俺ら持ってねえぞ!!」
「巴先輩!何かとんでもない必殺技とか有りません!?」
「ないわ!あんなでかい魔女普通いないもの!!」
「おい、猫女!なんかないのかよ!!」
「………流石に戦車は持ってないわ」
「このままでは踏み潰されてしまいますよ!!」
「いやーー!!」
混乱するまどか達に九尾はため息をつくと、
『しょうがないコンね…』
と、言った。
するとピタリと静かになるまどか達。
何故かロボット二体も動きを止める。
「まさか…またキャッスルドラコンか?」
一同を代表してユウが問い掛けた。
『コーン。それじゃああの二体には勝てないコン。それに爆発したし。ならこっちはスーパーマシンで行くコン』
嫌な予感がするまどか達だが、九尾は構わず笛を取り出したので慌てて耳を塞ぐ。
が、今度は黒板を引っ掻いた様な音ではなく、何故か歯医者のドリルの音だった。
「「「うぎゃああああああああああああああああああ!!!!」」」
僅かに聞こえてくるその音にのた打ち回る男子二名とさやか。
他の面々もいい顔はしていない。
と、その音で呼び寄せられたらしい赤い蝙蝠、青い狼、緑の魚、紫の腕のロボットが飛んできた。
「「「結局キバかよ!!」」」
『コンドルウェーイ!!』
思わず九尾を蹴り飛ばすさやか、ユウ、リョウ。
その間にも現れたロボット達は動いていく。
腕のが変形して胴体になり、狼は右腕、魚は左腕に変形して合体する。
残った蝙蝠は分裂し、頭と両足になる。
「ドカバキ?」
「というか蝙蝠がどう分裂変形して頭と足になるのか問いたい問い詰めたじゃないか!!」
完了した合体を見て呟くさやかと叫ぶリョウ。
「どぶぅ!」
「ほむらちゃ~ん!!」
「あ、また吐血した」
血を吐くほむらに哀れと言った視線を送るマミ。
『さあ!乗り込むコンよ!!気絶してる場合じゃないコン』
ふみふみとほむらの顔を踏みつける九尾。
「やめなさい九尾。暁美さんのライフはもうゼロよ」
『ともかく走るコン!!』
「またかい!!」
ツッコミながらも走るリョウ。
その後を続くまどか達。
(乗り込む間に攻撃を受けたら…)
ほむらを担ぐユウはチラリとロボット二体を見るが動く様子はなかった。
『攻撃しないのかい?絶好の機会だよ?』
キュゥべえの言葉になに言ってんのこいつと言う目で同族を見るSQB。
『主人公達がロボットに乗り込むの邪魔しちゃ駄目に決まっているじゃないか!それが悪役のルールってものだよ』
『訳がわからないよ』
まったくだとこくこくうなずくエリー。
『感情を持つインキュベーター。だから僕はルールに縛られないから攻撃をさせてもらうさ☆』
どっちだよ。マジでそう思う身内に気づかず、ファミコンのコントローラーを操作するSQB。
「って、ちょっと待て!それは反則じゃないか!ルールを守ってこそ楽しいデュエルが出来るんだぞ!!」
訳のわからん文句をつけるリョウ。
しかしこの場合、一体どっちが間違っているのやら…。
『大体悪役だから卑怯な事してもいいと思うんだよね』
「なんだと!悪役は悪役にもちゃんと守るルールがあるんだ!だからヒーローと悪役は戦えるんだ!!」
『ルールに縛られてばかりでは進化は訪れない!時にはルールを破る事も必要だ!だからロシアがあるんだから!!』
「くそう!なんかいい事言っているじゃないか!!」
『そう!ルールを破る事で時代は動いた!だから明治維新は起こったんだ!ベルリンの壁は崩壊したんだ!』
「なんか微妙に違う気がするぞ!!」
『よし、全員乗ったコンね』
『え?しまった!!』
九尾の言葉で全員が乗った事に気づいた。
『まあいい!どうせこのキュラダK7とキュブラスM2に勝てるはずがないからね!!』
そう言うとSQBは小型飛行ロボットの上にエリー達と共に跳び乗ると物凄い勢いで二つのコントローラーを操作する。
『いけ!キュラダK7!キュブラスM2!』
『キュララララ!』
『キュブラブラ!』
二体のロボットは合体ロボに向かって突撃する。
「くそ、なんて見事なコントロールさばきだ。神の業を彷彿させるぜ…」
合体ロボのコクピット内でリョウは額の汗を拭う。
「今回のコクピットは全員集合タイプなんだ」
『一々ばらけて乗ってたら面倒コンよ』
ユウの言葉に後ろの壁から頭だけ出している九尾はそう言った。
「おっしゃー!キバって行くぜ!!」
気合入れて叫ぶさやかの後ろに座っていたマミは操作盤に指でのの字を書くまどかに気づいた。
「鹿目さん?一体どうしたの?」
「魔法少女ってさ~、わたしの憧れたものってさ~」
「「「「「「……………」」」」」」
まどかの言葉に気持ちがわからないでもない他のメンバーは沈黙でしか答えられなかった。
と、その時キュラダの体当たりをモロに食らった。
『なにやっているコン!さっさと攻撃するコンよ!』
「しかたない!」
合体ロボはガシッとキュラダを掴む。
「くらえええええええええええええええええ!!」
そしてそのまま持ち上げてキュブラスに放り投げた。
『キュブラ!?』
『キュラ!!』
激突する二体。
『あああああ!!キュラダ!キュブラス!!』
「おし!まどっち、言いたい事はわかるが今は後にしろ!」
「そうだよまどか!今はあのふざけた顔を何とかする方が先でしょう?」
「鹿目さん…今は戦う時よ」
「まどかさん、この見滝原の平和を守りましょう!」
「…うん、そうだね」
リョウ、さやか、マミ、仁美の言葉にまどかはやる気を出す。
一方ほむらとユウは何故このメンバーはこんなにものりのりなのかと頭を抱えていた。

まど☆マギ4-5

『ふははははははははっふぎゃあ!!』
亀裂から入ってきたでっかい腕はSQBとエリーを掴むと(SQBは力加減を間違えたのか、握り潰したしまったらしい)そのまま連れ去っていった。
「ひゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
悲鳴をあげるエリーが消えていくのを呆然と眺める一同。
結界が消え、穴の空いた倉庫の天井からこちらを覗く赤い眼が見えた。
「これやばくね?」
ユウの言葉に同感な一同。
「外に逃げるわよ!」
「あ!魔女に操られていた人達が…」
『それならここに来た時に避難させたコンよ』
「「「準備いい!?」」」
『コンはいい妖怪コンよ?ちゃんと一般人の避難はちゃんとやるコン』
おおーーと感心するまどかと仁美だったが、ユウは、
「もしかして、結界に入るずいぶん前に来てたの?」
「コン。おかげで突入が遅れたコンよ」
「でもそれなら助けにくる人と助ける人を分けてくれてもよかったんじゃない?」
ユウの言葉に魔法少女三人と妖怪狐はしばし無言でいると、
「「「ああ」」」
『コンドルウェーイ』
と手を打った。
「気づいてよ!!」
「って、そんな事言ってる場合じゃないよ!!」
まどかの言葉の通り、倉庫の天井が崩れ始めた。
『みんな!逃げるコン!!』
そう叫んだ九尾だが、
『コン?』
気づくと彼しかいなかった。
『待って欲しいコン!放置は寂しいコン!!』
慌てて倉庫から脱出したまどか達。
その背後で倉庫が音をたてて崩れた。
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
「「あ、リョウの奴を忘れてた…」」
倉庫から聞こえてきた悲鳴にポツリと呟くさやかとユウ。
『そういえば脱出の時背後で呻き声がしてた様な気が…』
九尾もぽりぽりと頬をかく。
『キュララララ』
『キュブラブラ』
崩れた倉庫の後ろに立つ巨大な影に一同が、ん?と思って見てみるとそこには、
「ねえ、あれって超合金Z製のロボットに瞬殺された獣の様に動くロボットだよね…」
「確かにそうだね」
『コン』
その姿にさやか、ユウ、九尾はでっかい汗マークを浮かべる。
「「『顔以外は』」」
そう、倉庫を破壊したのは身体は某ロボット漫画に登場した機械獣に酷似した顔がキュゥべえのロボットだったのだ。
「うわぁ…あの身体にあの顔はないよね…」
「なんと言いましょうか…」
「キモ…」
「引くわ…」
他の面々もその不気味さにドン引きだった。
『キモいとはなんだ!キモいとは!!宇宙一かわいい顔に向かって!!』
と、辺りに響くSQBの声。
「まあ、あの身体なら可愛いかもな…」
「顔さえ可愛ければ、なんでも可愛いって訳じゃないよね…」
「その前にあの顔が宇宙一可愛いとはわたしにはまったく思えないんだけど」
ひそひそとささやき合うユウとまどかとほむら。
『おいこらほむほむ、聞こえとるぞ。まあいい。行け!キュラダK7!キュブラスM2!』
『キュララララ』
『キュブラブラ』
SQBの言葉に答える二体のロボット。
「え?アレを相手すんの?」
「流石にこれ魔法少女の戦う相手じゃないよね?」
「というか相手したくない」
ユウがマジでという顔で、まどかは泣きそうな顔で、ほむらはもう人生諦めた顔でそう言った。
『なに言っているコン!コンなのが暴れまわったら見滝原の平和はどうなるコン!近所迷惑コンよ!!』
「いや、近所迷惑以前の問題だろ」
ユウのツッコミにうなずく一同。
「あの~みなさん…。あの二つ頭がある方の目が光っているんですけど…」
仁美の言葉に見てみると、確かにキュブラスの目が緑色の光を放っていた。
「そういえばダブラスM2ってレーザーを撃ったよね?」
さやかの言葉に慌てる一同。
「ちょ…それシャレにならな…」
ユウが叫ぼうとするが、無情にもキュブラスはレーザーを撃ったのだった。
が、その時キュブラスが踏んでいた倉庫の残骸から爆発の様なものが起こり、体制を崩したキュブラスのレーザーは空に消えた。
ズシーンと倒れるキュブラスを背後に、一人の男が立ち上がった。
「死んだと思ったかい?俺もさ!!」
リョウは白目向いて頭から血をだくだく流しながらそう親指立てて言った。
「「「「「「『こわ!』」」」」」」
そんな彼に仲間からの反応は冷たかった。
『コーン。ほれ、薬草食うコン』
どっこらか取り出した葉っぱをリョウの口の中に詰め込む九尾。
「生かよ」
ツッコムさやか。
もっしゃもっしゃと薬草をほうばるリョウの顔色はよくなり、血も止まり目も黒目が戻った。
「元気回復!」
ビシッと天を指差すとリョウは次にさやかを指差し、
「こらマイシスター!さっきはよくも殴り飛ばしたな!おかげでメリーなもんに首が引っ掛かって首が伸びてろくろ首になるかと思ったじゃねえかコンチクショウ!!」
と怒った様子を見せたので、
「あー、悪かったって…。謝る謝るよ」
とさやかは言った。
「お前、命掛かってたのに他に言う事ないのかよ…」
死の淵に立たされても相変わらずのリョウにユウは頭を抱えた。
「頭を抱えている場合はないぞマイブラザー!このキモいでかぶつを何とかしなきゃいけないからな!!というわけでカムワンコンドル!」
『コーン!』
九尾の鎧をまとったリョウは神剣を二体の巨大ロボットに向けて構える。
「って、あれを相手にするの!?」
その行為に驚くマミ。
「その通りですよ。先輩!安心してください!死の淵から蘇った今の俺はさっきまでよりも強くなっています!!」
どこの戦闘星人だとツッコみたくなる発言をしたリョウはキュラダに向かって駆け出した。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
「あ、握り拳で叩き潰された」
「現実って、無情よね~」
紅茶のカップを片手にそう言うさやかとマミ。
「落ち着いて紅茶飲んでいる場合!?」
「リョウさ~ん!!」
そんな二人にツッコムほむらと心配そうに叫ぶ仁美。
が、ユウは大丈夫なのではと思っていた。
何故ならあのコン畜生が一緒なのだから。
『CAST OFF』
という言葉と共に吹き飛ぶキュラダの腕。
『CHANGE FOX』
その下から姿を現したのは銀色ですっきりした装甲に変わったリョウの姿だった。
「リョウさん!」
「言っただろ、今の俺はこの時代をも変えていけるって」
「何時言った」
大丈夫だと信じていたユウは苦笑しながらツッコム。
「ついてこれるかな?」
そう言うとリョウは駆け出した。
「速い!?」
その動きは今までの彼からは想像も出来ない程速かった。
「おりゃああああああああああああああ!!!!」
リョウは一気にキュラダに斬り掛かった。
が、起き上がったキュブラスに叩かれ、仲間の所に飛んでいった。
ずどおおおおおおおおおおおおおおん。
「うぎゃあああああああああああ!!!なんか今まで以上に痛いんだが!!!???」
地面に激突した彼はのた打ち回る。
『そりゃそうコンよ。装甲を剥がして軽くした分防御力を失ったコンからね。その分痛みを良く感じるコンよ』
「なるほどおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
のた打ち回りながら納得するリョウ。
しかし普通の人間があの速度で地面にぶつかればいくら装甲つきでも即死ものだが、流石ギャグキャラ。
「大丈夫ですか?」
「痛そうだね」
「これで痛くなかったらマジ影の魔女戦のさやかじゃないかああああああああああああああああ!!!!」
心配する仁美とさやかに彼はのた打ち回りながら叫ぶのだった。

まど☆マギライト4-4

「さ~て、後はあの天使みたいな人形がもっているダンボールみたいな魔女だけか!!
「いや、あの人形は使い魔。魔女はあのダンボールの中にいる」
誤魔化す様に言うさやかの言葉を訂正するユウ。
「……………え?」
さやかとリョウはしばしダンボール箱を見て、
「箱入り娘?」
「筋金入りの引きこもりじゃないか!」
と指差しながら呟いた。
その言葉を合図に。
ドシュウウウウウウウウウウウウウウウン。
隣りでいきなりほむらがグレネードランチャーをエリー(入りのダンボール)に向けてぶっ放した。
「「どわ!びっくりした!!」」
驚くさやかとリョウを無視して、ほむらは撃ち終わったランチャーを投げ捨て、マシンガンをホムスピナーから取り出した、爆炎に向ける。
「暁美さん…そういう風に投げ捨てるのはあまり感心しないわよ」
マミの言葉に全員があんたが言うなと思ったが、煙の中からデスクトップの様なものが飛び出したので、一同はツッコミを放棄した。
飛び出したデスクトップの画面には先程の少女の姿がある。
どうやらあれが彼女の魔女としての姿らしい。
「暁美さん、二人で行くわよ」
「わかったわ」
マミの言葉にうなずくほむら。
二次創作でもなかなか見られないほむらとマミの共闘シーンが開始された。
二人は左右に跳び出すと、まずマミが攻撃する。
が、エリーはあっさりと避ける。
続いてほむらがマミに気を取られているはずのエリーにマシンガンを撃ちまくるが、まるでわかっていたかの様に避けてしまう。
しばらく二人は必死に撃ちまくるが、全くと言っていいほど当たらない。
「なんで当たんないのよ!も~」
「まるでこっちの動きがわかるみたい…」
ふよふよと浮かぶデスクトップにイラだった様子の二人。
「おい、マイシスター。ここは俺達も参戦すべきじゃないか?」
「そうだね」
さやかがうなずいたの確認すると、リョウはコミック版まどか☆マギカを読んでいた九尾の頭をむんずと掴む。
「行くぜ」
「ああ…」
二人はそう言い合うと肩をくっつけ、変身に必要なもの(さやかならソウルジェム、リョウなら九尾)を持った手をお互いのを組み合わせてWに見える様に構え、
「「変身」」
と叫んだ。
後はいつも通りの変身シーン。
その光景にユウは、
(こいつら今の絶対ダブルを意識した…)
と思っていた。
事実、二人は同時に指を鳴らすとエリーを指差し、
「「さあ、お前の罪を数えろ!」」
と叫んだ。
『コーン…まどっちとユウの次はさやかんとリョウが青春してるコンね』
二人の息の合ったコンビネーションに九尾がそう言った。
その事にユウは妙に思う。
あの二人の妙に息の合ったネタは今日に始まった事ではない。
なら何故?と思った時だった。
「え?なになに?まどかとユウがどうしたって?」
「なんだ?なんだ?」
「もう少し聞かせてください」
と、さやか、リョウ、仁美が九尾の話に興味を持った。
その事でユウは気づいた。
先程の事をばらすつもりで言ったのだと。
『コーン!よくぞ聞いてくれました!ひとみんを見つける前の事コンけど…』
「や~め~て~!!」
慌てて止めに入るまどか。
が、その行為は完全に裏目に出た。
「ほほ~う!つまり、あたし達に聞かれたくない話…胸キュン的な話と見た!」
「まあ!」
「マイブラザーも隅に置けんな!!」
完全に興味を持たれた。
「ちょっと!戦うなら早くしてよ!」
と、新しい使い魔を画面から出され、その相手をしているマミから苦情が来たのでこの話はお流れに…
「その話はこれが決着したらわたしも交えてじっくり
「「なってない!?」」
「「ならば最速で片付けるしかないじゃないか!!」」
さやかとリョウは異口同音でそう言うとエリーに向かって跳びあがった。
エリーの使い魔が迎撃にあたるが、あっさりと切り伏せられる。
「ーー!!」
エリーは焦った様に二人の攻撃を避ける。
だが、その動きには先程の余裕さがない。
その事を不審に思うマミとほむら。
(自分達と二人が戦闘スタイルが違うから、というのとは少しわね…)
とうとうデスクトップを真っ二つにされ、中の少女が地面に落ちた。
「ふっ、勝負あったな」
ノートパソコンを抱きかかえるエリーに刀を向けるリョウは不敵な笑みでそう言うと、いきなり刀を納めた。
「って、おい!」
『なにやっているコン!?』
さやかと九尾にツッコまれたリョウは、再び不敵な笑みを浮かべる。
「俺は戦士である前に一人の男だ」
「はあ!?」
訳がわからないといった表情のさやか。
『なるほど!』
九尾はリョウの言葉を理解した様だ。
「そう!男なんだからかわいい女の子を傷つけれるわけないじゃないか!!」
「あほかああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
力一杯叫ぶリョウをさやかは力一杯ぶん殴った。
ちなみに九尾はぶん殴られる瞬間元の妖弧の姿に戻ってさやかの攻撃をかわした。
結果リョウはさやかの渾身の一撃をその顔面に受け止める事になる訳で…、
「へぶるどがぐらがらごろごろごろ!!」
意味不明な叫びをあげながら吹っ飛んだリョウはさらに周囲を回るメリーゴーランドの木馬の様なものに巻き込まれてそのまま引きずられていった。
「うぎゃああああああああああああ!!!!首が!首があああ!!」
「アンタって、ほんと馬鹿」
耳障りな悲鳴をあげるリョウを見ながらさやかは吐き捨てる様にそう言い放った。
一方エリーはいうと、木馬に首が引っ掛かって引きずられるリョウをとても興味深そうに見ていた。
その側頭部に銃口が押し付けられる。
「さて、とどめよ」
冷徹に言うほむら。
「彼は馬鹿だからあんな事を言ったけど、わたし達にはあなたを見逃すつもりは全くないの。悪く思わないでね」
マミがエリーにそう言うと、ほむらは引き金に掛かる指に力を込めた。
『それは困るな』
が、引く前に突如聞こえた声と共に降ってきた閃光弾に邪魔された。
「「「「「「「きゃあ!?」」」」」」
「うわあ!?」
『目が~目が~!!』
「首がああああああああああ取れるうううううううううううううう!!」
こんな時にネタを忘れない九尾と、眩しいどころではないリョウの絶叫に一同は心の中でツッコンだ。
「う…ーー!」
すぐに目を覆って被害を最小に抑えたほむらはすぐに銃を押し付けていた相手ーーエリーを見る。
先程と変わらず。
いや、閃光弾で目がやられて目を押さえていたがとりあえず目くらましの間に連れ去られたという事はなかった。
「ーー?」
ではさっきのはなんだったんだ?と思って辺りを見回したほむらの瞳に、
『ぐおおおおおおおお!!目を押さえるのを忘れていたああああああああああ!!』
目を押さえて苦しむ白い生物(何故かぬるぬるした液体で濡れていた)がいた。
ほむほむ無言で発砲。
パンパンパンパンパンパン。
『いでででででででででででででででででででで!!』
装填、発砲。
ダンダンダンダンダンダン。
『ぎゃあああああああああああああああああああ!!!』
装填、発砲。
バンバンバンバンバンバン。
『うぎゃあああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ライフル。
ターンターンターンターンターン。
『あべべべべべべべべべべべべべべべべべべべべ!!!』
武装チェンジ、マシンガン。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ。
『ぐるああああああああああああああああああ!!』
武装チェンジ、ガトリング。
ズイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
『gkjhぁsfjdld、xm。gc。mvdscfぁ、!!!!!』
ピクピクと痙攣する生き物に近づき、爆弾を数個設置。
ちゅどおおおおおおおおおん、どおおおおおおおおおおおおん、どかあああああああああああん、ばあああああああああん、ずぐおおおおおおおおん。
『ーーーー!!(声にならない…否、声にもならない悲鳴)』
爆発が収まると、黒く焦げた物体がひゅるぽてと落ちた。
「「「「「『………………』」」」」」
あんまりと言えばあんまりなほむらの行為に流石に引く一同(リョウ以外)
ただ一人、エリーだけは違った。
メリーゴーランドを止めた(リョウがうるさかったので)彼女はほんのちょっとしか動かない(動けるんかい)それの赤いスカーフに気づくと、ほむらが投げ捨てたガトリングを持ち上げ、
がん。
思いっきり振り下ろした。
するとそれは動かなくなった。
止めだったらしい。
が、それでもまだ足りない人がいた。
言うまでもなくほむら。
「とどめ」
もう一発グレネードランチャーをぶち込むほむら。
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン。
「………ここまでする必要はあったのかな?」
ぽつりと呟くまどか。
『まったくだよ』
「「「「「「『えええええええええええええええええええええええええええ!!!!』」」」」」」
何事もなく起き上がる白い生物に驚く一同。
すちゃ。
『いやマジ勘弁してください。マジで』
土下座までして懇願する白い生き物…ほむらは再装填したグレネードランチャーをおろした。
『僕の名前はスーパーインキュベーター。通称SQBさ☆』
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!
自己紹介をした瞬間爆発するSQB。
一同は再びほむらを見る。
ほむらの手にあったグレネードランチャーの砲弾はなくなっていた。
撃ったらしい、さっきのを。
『こらああああああああああ!!いきなり撃つとは何事だ!!つうか暁美ほむらはいい!一応敵だから!でも何でエリーにまでぶん殴られなくちゃいけないんだ!!』
すっかり黒く焦げたSQBガバッと起き上がるとエリーに向かって文句を言った。
エリーはSQBにノートパソコンの画面を見せる。
そこには、
ーー売られた腹いせ。
と書かれていた。
『まあ、それについては謝ろうじゃないか…』
額にでっかい汗を浮かべるSQB。
『とにかく、君を迎えにきたよ☆』
「待ちなさい。逃がすつもりはないわ。この魔女も、あなたも」
マミの言葉にSQBはチッチッチッと前足を振る。
『それはどうかな』
「さっきから気になっていたんだけど、あなたインキュベーターにしては変よ。たしかあいつらは感情を持っていないはず」
『だからスーパーだと言っただろ。僕は感情があるのさ☆マギカに改造してもらったからね』
ほむらの疑問に答えるSQB。
「改造…、あとなんで現れた時濡れていたの?」
『いや~さっきこの結界がある倉庫の窓の下にいたら突然洗剤入りのバケツが振ってきてねえ…』
SQBの言葉にあはははと乾いた笑いをするまどか。
『それは置いといて…。逃げられるさ、僕が何の策もなく君達の前に姿を現すと思ったのかい?』
SQBがそう言うと、突然結界の上の方に亀裂が走った。
「「「「「「何事!!?」」」」」」
驚いて上を見上げる一同。
その中で何故かえびせんをかじる九尾。
「あー、面倒な事になるんだろうな…」
亀裂から入ってきたでっかい腕を見ながらユウはぽつりと呟いた。
その顔は、どこか悟っている様だった。

まど☆マギライト4-3

まどか達は使われていない倉庫までやってきた。
しかも何時の間にやら魔女の口づけをされている人が周りからぞろぞろとやってきたからさあ大変。
「真面目に語ろうよ作者!真面目なシーンなんだから!!」
「ユウ君…誰に言っているの?」
まどかは不安そうだった。
ユウがメタ発言したというのもあるが、一番はこの倉庫内の雰囲気だった。
周りにいる暗い倉庫内だというのに人達がニヤニヤとして、かなり不気味な空気をかもしだしていた。
と、一人の男性がバケツに何かを入れ始めた。
「なにをしているの?」
「ん~、洗剤を入れているみたいだけど?」
まどかの問いにユウは近づいて確認してみた。
「さあ!素晴らしき世界へ!!」
一人がそう言うと、もう一つの洗剤を取り出した。
その時、まどかの脳裏に母から注意された事を思い出した。
洗剤には、混ぜると有毒ガスが発生する事があると…。
ユウもその事に気づき、慌てて男を止めに入る。
「やめろ!なにやっているんだ!!」
が、そこに別の誰かがユウを男から引き剥がす。
「く…え?」
てっきり魔女の口づけをされた人かと思っていたユウは、相手の顔を見て固まった。
それは、もうお馴染みとも言える戦闘員の顔だった。
「「ええーーーーーーー!!」」
「ははははは!邪魔はさせんぞ!!」
気がつくと、周囲には操られた人だけでなく戦闘員の姿まであった。
更にあのグリーフシードから産まれた怪物までいるではないか。
「ふははははは!まさか口づけもされていない者が紛れ込んでいようとわな」
「しかし、我々やグリーフモンスターがいるとは運のない奴らだ!」
口々に言う戦闘員達の言葉にユウは眉をひそめる。
「あれ?あれは使い魔獣って言うんじゃなかったけ?」
「いや、グリーフモンスターの方がかっこいいという意見でそっちになったらしい」
「そうですか…」
自分を抑えている戦闘員の言葉にユウは疲れた声を出した。
「む!?そういえば何故前の名前を知っている?」
疑問に思う戦闘員を変身したユウの肘撃ちが炸裂する。
「アウチ!」
「まどか!パス!」
まどかに洗剤入りのバケツをパスするユウ。
「わかった!」
しかし、まどかを後ろから仁美が羽交い絞めにする。
「駄目ですわ~まどかさん」
「放して!仁美ちゃん!!」
もみ合う二人。
その時、仁美の懐から掌程の大きさの円盤状のものが落ちた。
床に落ちたそれは突然光を放ち、一抱え位ある鏡になった。
「ぐあああああああ!!」
「目がああ!目がああ!!」
目をやられて苦しむ戦闘員達を見ながら、ここにリョウがいたらきっと同じ事するんだろうな~とユウは場違いな事を考えていた。
「あら…わたしは?」
仁美はぱちくりとして周りを見回す。
その隙にまどかは窓からバケツを放り出した。
ガシャーーン。
「ぎゃあ!」
悲鳴の様なものが聞こえたが、まどかは気にせず、というより気にしている暇がなかった。
「おのれ!」
怒りの声をあげる戦闘員達。
「あの~まどかさん…これは一体?」
「仁美ちゃん!元に戻ったんだね!!」
「って、まどか!喜んでいる場合じゃない!!」
ユウの言葉に後ろを振り向いたまどかが見たものは、自分に向かって槍を振り下ろすカタツムリの特徴を持ったグリーフモンスターの姿だった。
「ええええ!!!」
「あぶない!」
仁美は咄嗟に落ちていた鏡を拾ってマイマイグリーフに向けた。
すると鏡が光、マイマイグリーフは吹っ飛んだ。
「「「「「「「「「ええーーー!!なんだあの鏡!?」」」」」」」」」
戦闘員だけでなく、まどかやユウも驚いた。
「今のうちです!」
仁美の言葉に近くにあったドアに走るまどかとユウ。
が、そこには戦闘員が一人いた。
「いかせん!と、止めるという使命にかこつけての痴漢行為!!」
と叫びながら、仁美に向かって襲い掛かる。
「きゃあ!」
が、仁美の持っていた鏡でぶん殴られた。
「げふ!」
「やあ!」
更に仁美は戦闘員の腹部を思いっきりぶん殴った。
「う!」
何故か自分のお腹を押さえるまどか。
「今のうちだ!」
ユウはそう言ってドアを開け、仁美とまどかを中に入れると、自分も中に入ってドアを閉めた。
「「「ふう…」」」
もう安心と一息つく三人。
「あの…それで何故わたしはここに?」
「あのね…」
事情をあまり理解していない仁美に説明をするまどか。
それを後ろ目に、部屋の中を見回そうとしたユウは固まった。
「そんな恐ろしい事が!」
まどかから事情を聞いた仁美は恐怖の表情を浮かべる。
「でももう大丈夫だよ」
「いや…そうでもないかも」
「「え?」」
ユウの方を見た二人は彼と同じく固まる。
自分達が今いる場所がどういう場所なのかわかったから。
そこは、誰がどう見ても魔女の結界の中だった。
「「「…………」」」
三人は回れ右をしてドアから出ようとしたがその前にドアをマイマイグリーフモンスターが蹴破って入ってきた。
「………どうしよう?」
ユウはだらだらと汗をかきながら二人に問い掛ける。
「そう言われても…」
「あの…思ったんですが…魔女はどこでしょうか?」
「「え?」」
仁美の言葉に結界内を見回すが、どこを見ても魔女の姿がない。
いや、一つだけ怪しいのがあった。
結界の中心に人が入れる位でっかいダンボール箱があるのだ。
グリーフモンスターに警戒しながら、ユウは箱を開けてみた。
中には、ツインテールの少女がノートパソコンのキーボードを叩いていた。
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタカタカタカタカタカタ。
「………………」
カタカタカタ…。
「は!」
少女はユウに気づくと、顔をばっとあげた。
しばし見つめ合う二人。
ーーパタン。
ユウはダンボールの蓋を閉めるとまどかと仁美の元に戻った。
「なんもなかった」
「「………」」
そう言うユウに沈黙で返すまどかと仁美。
「ユウ君…見てる」
自分の後ろを指差すまどかの言葉にユウは後ろを(見たくはなかったが)振り向くとダンボール箱の蓋を少し開けて先程の魔女がこちらを覗いていた。
じーー。
(((見てる…)))
三人がどうしようか悩んでいると、どこからともなく片翼の天使を模した球体間接人形の様な使い魔、ダニエルとジェニファーが現れが魔女入りのダンボール箱を持ち上げ、まどか達に近づいてきた。
間近まで近づいたダンボール箱魔女はこそっとノートパソコンの画面を見せた。
ーーなんで邪魔するの?
と出ていた。
「なんでって、どうしてあなたはあんな事を!沢山の人を自殺させようと…」
まどかの言葉を聞いた魔女はすすすと箱の中に戻っていくと、またカタカタカタという音がする。
そしてまたノートパソコンの画面を出す。
ーーそれが魔女だから。
と書かれていた。
「あのさあ…自分で喋ったら?けっこうまどろっこしいじゃん…」
ユウはぽつりと呟いた。
先程「は!」と言っていた(?)事から、喋れない事はないだろう。
「「「「「「「なにを!!」」」」」」」
ユウの呟きにどこからともなく(まどか達が入ってきたドアはグリーフモンスターが蹴破った時に消滅しているので一体どこから入ってきたのか)入ってきた戦闘員達が怒りの声をあげた。
「エリー様はな…奥ゆかしい御方なのだ!」
「とっても引っ込み思案なのだ!」
「あとダンボールに入っているのは箱入り娘だからじゃないぞ!」
「筋金入りの引きこもりだからだ!」
口々にそう叫ぶ戦闘員達。
エリーと呼ばれた魔女は”筋金入りの引きこもり”と言われたのが恥ずかしかったのか、顔を引っ込め、そのまま後退(正確には彼女の入った箱を持った使い魔が、だが)した。
「よーし!やろうども!やっちまえ!!」
「「「「「「おーー!」」」」」」
戦闘員は一斉に叫ぶとマイマイグリーフモンスターを先頭にまどか達に向かって走り出した。
「げ!」
「「きゃあ!」」
悲鳴をあげるまどか達だが、唯一戦闘可能なユウが戦闘員一人程しか戦闘力がないので三人の運命はお終いとしかいえない。
が、ヒロインがピンチに駆けつけるのがヒーローというものである。
ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
突然の爆発で結界の一部が吹っ飛ぶ。
「え?」
「?」
「なんだああああああああああああああああああああああああああ!!!!??」
思わず顔をそちらに向けるまどか達。
戦闘員達も同じく向ける。
するといくつもの弾丸が戦闘員を貫いた。
「ぎゃ!」
「ぐあ!」
「うおおおお!結局こうなるのか!」
「そんな事を言うな!こうなるのが戦闘員の宿命!」
「そうだぞ!こうやって主人公達の見せ場を作るのが俺達の存在意義じゃないか!」
「そうだったな…俺が間違ってたぜ!」
「ああ!それではみなさま!」
「「「「「「「さよなら~」」」」」」」
そう言って手を振る戦闘員達は一斉に爆発した。
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおん!!
合唱。
「グアアアアアアアアアアアアア!!」
マイマイグリーフモンスターはそんな戦闘員達の勇姿を気にせず、爆発地点に向かうが、
「ティロ・フィナーレ!!」
必殺の一撃に粉砕された。
「まどっち!ひとみん!そしてマイブラザアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!無事かああああああああああああああああ!!」
「まどか!仁美!無事!」
「鹿目さん!志筑さん!助けに来たわ!」
「まどか、大丈夫?」
『コン参上!』
爆煙が収まると、そこにはいつもの面々(何故かさやかとリョウは普通のまま)がいたのだった。
「マミさん!さやかちゃん!ほむらちゃん!えーと、リョウ君!九尾!」
「みなさん!」
助けが来た事に喜ぶまどかと仁美だが、素直に喜べない人物が一人。
「…………なんでリョウだけしか僕の名前呼ばないの?」
ユウの問い掛けに揃って明後日の方向を向くリョウと九尾以外のメンバー。
「まあ、いいけどね…」
哀愁漂うユウだった。

まど☆マギライト4-2

「ふう、すっかり遅くなっちゃった」
まどかはすっかり暗くなった空を見上げながらそう呟く。
「あれ?あれって…ユウ君?」
校門の前に佇む少年の姿にまどかは首を傾げた。
「どうしたの?」
「あ、忘れ物をして…」
と言うユウだが、まどかには自分を待っていてくれたという事がわかった。
「そうなんだ…」
が、あえて嬉しい思いを隠してそう言った。
「うふふふ」
「なに?」
「ううん、なんでもない。一緒に帰る?」
「あ、うん」
二人は並んで歩き出した。
一体わたしは何を書いているでしょうね?
歩く事しばし。
((なんか…気まずい))
二人はちょっと戸惑っていた。
(考えてみれば、二人きりなんて今までなかった様な…)
(いつもはさやかちゃんとか、リョウ君とか、ほむらちゃんがいたけど、今この場には…)
(なにか言った方がいいよな!)
(うん!なにか言うべきだよね!)
「「あの…あ!」」
全く同じタイミングで喋ってしまい、口を閉ざす思わず二人。
「まどかから…」
「ううん…ユウ君から…」
青春街道ぶっちぎりの二人だった。
『なに青春しているコン?』
「いきなり出てくんな!!」
いきなり目の前に現れた妖怪狐をユウは思いっきり蹴っ飛ばした。
が、残念それは重さ五十キロの妖弧人形だった。
「ふぁhksdjfc、xkmvsだ!!!!!????」
予想外の激痛に思わず言語崩壊を起こして跳び跳ねるユウ。
「ユウ君大丈夫?」
「RA…RAIHYOUFURAIHYOUFU」
「全然大丈夫じゃない!!」
『コン。情けないコンね。それでも男の娘コンか?』
元凶はベンチの上でポテチをかじりながらそう言ってきやがった。
つかお前男の娘って…。
「KONOYAROU…」
「あ、ちょっと戻った?」
『コーン。急に用事を思い出したとか言ってどっか行ったと思ったら、まどっちを口説こうとしていたなんて、あんたもすみに置けないコンね』
九尾の言葉に顔が赤くなるユウとまどか。
『かあ、若いっていいコンね~』
唾でも吐きそうな様子でそう言う九尾。
と、そっぽを向いた彼の目にあるものが見えた。
『コン?ひとみんじゃないかコン。こんな所でなにやっているコン?』
ひとみん?と思って九尾の見た方向を見てみた二人は、歩く仁美の姿を見つけた。
「あ、仁美ちゃんだ…」
『そうコン!この甘酸っぱい関係をもっと多くの人に知ってもらうコン』
「「やめて~!!」」
慌てて九尾を捕まえようとする二人だが、九尾はぴょんぴょん跳び跳ねて仁美の所に向かう。
『ひっとみ~ん!聞いて欲しいコ~ン☆』
「待ってやこの妖怪毛皮!!」
「誤解…でもないかも知れないけど誤解だから!!」
九尾を追い掛ける二人だが、相手は妖怪といえ狐。
その速度は本気で逃げる猫や犬を追うが如く。
人間の足で追いつくはずもない。
まあ、それは四足の話で、九尾は二足で走っているのだが。
「あれ?九尾さん…まどかさんとユウさんも」
『コン!?』
にっこりと微笑む仁美を見て驚いた様子の九尾。
「ーーどうした?」
九尾の様子に疑問を持つユウ。
「仁美ちゃん…なにしているの?」
「これから素敵な所に行くんです。そうですわ。お二方も一緒に行きましょう」
そう言ってまどかの手を取る仁美。
「………仁美?」
ユウは違和感を覚えた。
何かが違う。
そう思えてならないのだ。
『二人とも気をつけるコン。今のひとみんは死のうとしているコン』
「え?」
「は?」
九尾の言っている事が理解出来ず、首を傾げる二人。
『ひとみんの首筋を見るコン』
言われて見てみた仁美の首筋に、四角の中に羽の生えた少女の様なマークがあるの二人は見た。
「なにこれ?」
『それは魔女の口つけコン。それをつけられた者は理由なき自殺や殺人を犯すコン。ひとみんの言葉から推察するに自殺コンね』
「ちょ…それやばくね?」
『コーン!でも今ひとみんを止めるよりこのままついて行って魔女の所まで行くコン。現場の近くに魔女は必ずいるコンから』
「よし…行くよ。ユウ君」
「流石にこの状況を放っては置けないな」
九尾の説明に気を引き締める二人。
『じゃ、コンは応援を呼びに行くコン』
「待てい」
前足をあげてさっさと走り出す九尾の頭をむんずと掴むユウ。
『………なにコン?魔女が出た時二人だけで対応できるコンか?』
「「うっ…」」
九尾の言葉に呻く二人。
はっきり言おう、無理だ。
不可能だ。
奇跡も魔法もないからね。
『ほら、地の文にもしっかり言われているコンよ。じゃ、アデュー』
ユウの握力が緩んだ隙に抜け出した九尾はそう言って今度こそ走り去った。
「…………でもそれを別にしてもあいつに頼るとなんか不安なんだよな~」
それもはっきり言う。
その通りだ。
「「………」」

まど☆マギライト4-1

異空間内にある魔女連合のアジトにて。
「ふん。ざまあないなシャルロッテ」
銀の魔女ギーゼラはボロボロになりながら帰って来たシャルロッテを鼻で笑う。
「んだと!」
ダンとテーブルを叩くシャルロッテ。
「あらあら、乱暴ね。ねえ、アントニー」
ゲルトルートの言葉にうなずく彼女の使い魔。
「あれ?そいつの名前はアンソニーじゃなかったけ?」
「どうもアントニーが正しい発音らしいのよ」
「なんじゃそりゃ」
シャルロッテは椅子に深く座るとチーズ菓子を噛む。
『メタ発言はよせ』
ズライカがツッコム。
『どうやら、魔法少女達苦戦をしている様だね』
「何者だ!?」
突然聞こえた声に辺りを探す魔女達。
『ふっふっふっふっ。ここだ』
そう声がした所を見るとそこには一匹のキュゥべえがいた。
何故かその首には風もないのにはためいている赤いスカーフが巻かれていた。
「なんだ…」
「キュゥべえか」
ゲルトルートとシャルロッテがそう言うと、魔女達は席につきなおした。
『こらーー!!』
キュゥべえは文句を言うとテーブルの上に跳び降りた。
『僕の名はスーパーインキュベーター!通称SQB!』
「「「「『帰れ』」」」」
魔女達は異口同音いっせいにそう言い放った。
SQBがテーブルにのの字を書いていると、この要塞の主が二体の機械兵を連れて入ってきた。
機械兵はそれぞれ槍とライフル銃を構えている。
『みなさん、エリーを見ませんでしたか?』
「エリー?」
問い掛けられた魔女達はしばし考える。
「そういえば…最近見ていない気がしますね…」
「もともと、姿を見せる奴じゃないしね」
「見ていないが」
「見ていません」
『エリーがどうかしましたか?』
『要塞のシステムの整備を手伝ってほしいのですが…部屋にいないのですよ』
『あ』
ん?首を傾げる魔女達の中、何故かSQBが声をあげた。
『もしかしたら…あれかな…?』
『どれですか?』
『ちょっとお金がほしくてね…たまたま見つけたデスクトップがあったからそれ売ったんだけど…もしかしてそれがエリーだったとか?』
「「「「『それだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!』」」」」
SQBは次の瞬間その場にいる魔女達に袋叩きにされた。

「でやああああああああああああああああ!!」
さやかの剣が黒い影を斬り裂いた。
『ぎゃあああああああああああああああ!!』
黒い影は悲鳴をあげて消滅した。
「絶望がお前のゴールだ」
さやかが照井竜かお前はと言いたくなる様な事を言うと周りの異空間が消え、普通の景色に戻った。
なお、念の為に言っておくが、別にさやかの言葉で周りの空間が戻った訳ではないのであしからず。
「ずいぶんと慣れた様ね」
元の格好に戻ったさやかにマミが声を掛けた。
「いえ~い☆」
ピースするさやかの頭にドスっと何かが刺さった。
「ぎゃあああああああああああああ!!」
「あら?グリーフシードだわ。さっきの魔女が持っていたのね」
ポンとグリーフシードをさやかの頭から抜きながらそう言うマミ。
つかマミさんマジ冷静。
「グリーフシードって、魔女の卵ですよね?でもあいつらは別の怪物を生み出していましたけど」
頭から血をだくだく流しながらさやかはそう言った。
「止血したら?あれはかなり特殊な例よ。たぶんあの特殊な魔女達だけが持つ特殊能力でしょうね。本来は魔女の卵よ」
「卵か…」
さやかの頭の中で卵から生まれるひよこの絵が浮かんだ。
何故かは当人にもわからない。
「そういえば、ブログ掲載時には魔力強化アイテムとして改変使われていましたね」
「そうね。今は戻ったけど」
「じゃあ最初からするなって話ですよね」
「そうね」
じゃあメタ発言するなよ。
「ところでキュゥべえがいないから魔女が孵化する寸前まで穢れを溜め込んだグリーシードどうするんです?」
そこは考えてません。
「考えろよ!」
「わたしは九尾に押し付けているわ。どう処理してるかは知らないけど」
「なんであの妖怪に?」
「名前が似てるから。本人は怒るけど」

暗い廊下をSQBは歩いていた。
『何もみんなで殴る蹴る踏む引っ張る刺す斬るしなくてもいいじゃないか。まったく』
何故そこまでやられても無事でいるのか。
これがスーパーの底力という訳か。
『ま、いっか。責任でエリー探索を命じられた。これで地上に降りられるぞ』
自動ドアをくぐり、SQBは真っ暗な部屋に入った。
『さあ行こうか、お前達』
SQBが見上げると、そこに赤い光が六つ、彼を見下ろしていた。
なんだかすっごいネタ臭があたりにした。

「やはり美人ぞろいで帰ると気分がいいじゃないか。そう思うだろうマイブラザー?」
『コーン!眼福眼福、げへへへへへ』
「お前ら少しは自重しろ」
相変わらずの二人にユウはため息をついた。
「なに言っているんだマイブラザー!男からスケベ心をなくしたら人類はお終いじゃないか!」
『その通りコンよ!スケベ心があるから子供が生まれるコン!!』
「言ってる事は正しいけど、そうはっきり言う事じゃないだろ」
さやかが嘆息しながらそう言った。
「女にはスケベ心はないの?」
「おおと!まどっち、それは言っちゃいけないぜ。男は汚く、女は清くだぜ」
まどかの疑問にリョウはサムズアップでそう言った。
ちなみに彼が何が言いたいのかまどかには全く理解出来ていない。
「本当にリョウ君は楽しそうね…」
にこやかに言うマミ。
ちなみに仁美は何か用事があるとかでここにはいない。
「それにしても昨日はひどいじゃないか!俺が着く前にけりをつけるなんて!!」
と、いきなり昨夜の事で文句を言うリョウ。
「いや、待つ意味ないでしょうが!!」
「そうね…別にさやかさん一人で勝てる相手だから別に間に合っても大して活躍しなかったんじゃない?」
「おう!マミ先輩までHI☆DO☆I!!」
「それにしてもこの町にあんなに魔女がいるなんて予想外だわ」
『コーン。実はその事でちょっと気になる件があるコンよ』
「気になる事?」
『コン。この町は実は魔法少女達の隠れたスポットになっているコン。なんでだと思うコン』
「そんな風に言われると聞きたくなくなるじゃないか」
『コン!謝るコン!!だから聞いておくれよおとっさん!』
「誰がお前の親父さんだ!」
『コン。この町の魔女の出現率は他の町に比べて圧倒的に多いコン。だからグリーフシードを狙う魔法少女達には格好の狩場コンよ』
「そうね。グリーフシード目当てに一般人を犠牲にしようと考える魔法少女も少なくないし…」
「どういう事ですか?」
マミの言葉に不安を感じるまどか。
『魔女の使い魔は人の魂を食う事で魔女になるコン。そしてグリーフシードを産むコン。そのためにわざと使い魔を人に襲わせる魔法少女がいるんだコン』
「「そんな!?」」
「ひでー話もあったもんだぜ」
「使い魔って、あの髭が生えていたり、犬なんだか看護士なんだかみたいな?」
『そうコン。あいつらもある程度成長すれば自力で結界を張る事があるコン。そうなったら魔女と変わらんコン』
魔法少女の知られざる事実に驚愕するまどか達。
一同が校門を出ようと(まだ出てなかったんかい)した矢先。
「あ、そうだまどか。あんた確か今日は保険委員のなんかがあるんじゃなかったけ?」
と、さやかの言った言葉にピタッと止まるまどか。
「あーー!ごめんみんな、さきに帰ってて!!」
まどかはそう言うとバビューンと擬音が聞こえてきそうな速度で校舎に戻っていった。
「「「「『速い…』」」」」
その速度に驚く一同。
「でも、まどかがあんなに速く走ったらこける気が…」
「鋭い!」
ユウの言葉にさやかがそう言った時、まどかはすっころんだ。

まど☆マギライト3-説明会

説明会。
さやか「爆発ネタに巻き込まれまくったな~」
リョウ「全く、災難としか言うしかないじゃないか!!」
仁美「あの…この鏡どうしましょう?」
さやか「持ってていいんじゃない?元々日本のものだったんだから」
リョウ「これで神器が二つか…。もうパワーアップしまくりじゃないか!」
ユウ「お前らマジでどこいっていたんだよ?」

ーーまど☆マギファンのハートをボッコボコ、マミさんファンは怨んでいる人もいるお菓子の魔女シャルロッテ
性質は執着。
愛称はシャル。
あらゆるお菓子を作り出すという色んな人、色んなキャラが羨ましがりそうな能力を持つが、大好物のチーズだけは作れないという凄いんだか中途半端なんだかよくわからない能力を持つ魔女。
性格はよくも悪くも子供で、それゆえ無邪気で残忍。
気に入らなければ仲間部下関係なく殺す。
甲高い笑い声をたてて聞いた者に不快感を与える。
魔女連合の中では一番年齢が若く、ゲルトルートと仲が悪い。
その力はほむらも知る程強く、生命力は魔女一である。
書くのを忘れたが、人形を抱いており、実はこっちが本体。
何度でも再生する分身体を影や口から出す事が出来る。
ゲルトルートと違い魔女形態が存在しないのが特徴。
まど☆マギ同様マミさんの頭をマミマミしようとするもなんか覚醒したマミさんに敗れる。
チーズ中毒で一日一回は食さないと禁断症状が出る。
さやか「ていうか、あの時のマミさんなにがあったの?」
まどか「さあ?」
ユウ「何かに覚醒したんじゃない?」

ーー犬なのか看護婦なのか判断できない使い魔ピョートル
シャルロッテの使い魔。
役割はチーズを探す事(泣)
まど☆マギ同様マミさんに一方的にボコられた。
さやか「ていうか、あれメッチャ数いたよね?」
まどか「なんでさやかちゃんが知っているの?」

ーー黒いフードに黒マント、全身黒ずくめの暗黒の魔女ズライカ
まど☆マギでは使い魔のみ登場した彼女。
性質は妄想。
それゆえ思量深く考えなしで動く他の魔女に侮蔑の思いを持っている。
だがあれこれ考え過ぎ、それゆえに行動が遅れる事もある。
何故かパワータイプに改変させられた。
まど☆マギで登場していない分改変しやすい魔女である(オイ)
シャル「なんで妄想が思量深いに変わるんだよ!?」
ギーゼラ「元々思量深い性格にしようと思っていたら、性質調べたら妄想だったから、おお!とか思ったらしいぞ」
ズライカ「道化ばかりだ。どいつもこいつも」

ーー銀の魔女ギーゼラ
性質は自由。
この話で改変させられているせいか、武器は剣になっている。

ーーエルザマリア
性質は独善。
あらゆる命の為に毎日祈っている。
彼女とギーゼラについては、また別の機会に説明を。
ギーゼラ「どういう事だ?」
シャル「知るかよ」

ーー巨獣
シャルがキュゥべえの体内でグリーフシードを強制孵化させて生まれた化け物。
凄まじいパワーを持つ。
正式名は巨獣魔。
キュウべえ『まったく、僕を犠牲に召喚なんて訳がわからないよ』
九尾『コンドルパアアアアアアアアアアアアンチ!!』
キュウべえ『ぐは!』
リョウ「足で攻撃しているんだからキックじゃね?」
ユウ「さあ?おしりでもパンチするプリキュアがいたからいいんじゃね?」

ーーこのSSの先を暗示する存在、キャッスルドラコン
九尾が造ったドラゴン型の城。
吸血鬼をモチーフとした仮面ライダーに登場したアレに良く似ている。
必殺技のメーターをためる方法が人力だったりと結構大雑把。
最後は突貫工事ゆえ爆発した。
ちなみに現在二号機製造中。
ほむら「また出すの!?」
まどか「もう勘弁して欲しいかな~」
ユウ「ていうかこれパクリだよね?」
リョウ「なにを言っているんだ!そんな事言ったらこのSS自体アウトじゃないか!!」

次回予告
シャル「エリーやエリー、出ておいで~出ないとパソコンぶっ壊すぞ~」
ゲルト「そんなマックロクロスケを呼ぶような風に言わなくても…」
ギーゼラ「なんだこのダンボールは?どっかの倉庫にでも送っておけ」
ゲルト「本当に邪魔ですわね」
シャル「じゃあ送っちゃえ」
ズライカ『ここにエリーが入っていたダンボール知らないか?』
ゲルト・シャル・ギーゼラ「「「!!?」」」
仁美「聞きました?この倉庫から泣き声がするそうですよ」
まどか「うわ~わたしそういうの駄目なんだよね~」
さやか「噂だよ。噂」
まどか・さやか・仁美「「「あははは」」」
エリー「しくしくしく」
ユウ・リョウ・九尾『「「悲し過ぎるわこの予告!!」」コン』

まど☆マギライト3ー7

「へぶ!」
顔面から地面に激突するユウ。
「ひたひ……あれ?…ここは?」
「なにしているんだマイブラザー!!さっさと手伝ってもらわないと困るじゃないか!!」
「あ?」
後ろを振り返ると、リョウが何故か自転車の様なものをこいでいた。
スポーツジムとかにあるあれだ(正式名称求む)
それぐらい自分で調べろと心の中で地の文にツッコミつつもユウは聞かずにはいられなかった。
「………なにしてるの?」
「なにを!お前にはこれがこのでっかいのを操作している様に見えるのか!?」
「いや…見えないけど…。って、それならやる必要ないじゃん」
「しかたないじゃないか。あの妖怪曰く、これをやらないと必殺技メーターがたまらないらしいそうだから」
「なんだメーターって!!?」
「俺に質問するな!!」
照井竜みたいな事を言う相方にユウは盛大なため息をつきながらもう一台ある機械にまたがった。
一方、メイン操作室では。
「おらおらおらおらおらおらおら!!」
PS2のコントローラーの様な操縦桿でこのドラコンを操作するさやかの姿があった。
『コーン!もう少し安全運転でお願いするコン!!』
「うるさい!今のあたしは猛烈に燃えている!!目の前の敵を焼き尽くすまで真っ赤に燃え続けている!!」
『コーン…さやかファンから苦情がきそうコンね…。まあ、人魚姫になるよりかはマシコンけど』
「あれ?あいつどこ行った?」
と、突然正気に戻ったさやかは、正面画面に敵の姿が映っていない事に気づく。
「現状報告!敵は今どこの方角だ!?」
マイクに向かって叫ぶさやか。
待つ事暫し。
『うえっぷ…さやかちゃん、お願いだから首をあんま振らないで…』
ドラコンの頭部、まどかから酷い乗り物酔いした人の様な声がする。
『こちら右舷!敵見当たりません!!』
『こちら後方!敵見当たりません!!』
ドラコンの右側砲撃担当のマミと後方砲撃担当の仁美から報告がくる。
「という事は、後は左横だけか…」
『あ』
「おい。妖怪狐。今「あ」って言っただろ?」
『上部の事忘れていたコン。あそこに配置して置けばほぼ三百六十度見渡せるのに』
「漢字で言うな。360度と言え。わかりやすいから。だが人数の都合上しょうがないじゃない!!」
『だったらわたしをそこに配置して欲しかったな~』
まどかの声が聞こえるが無視する二人。
『コーン。あそこには杏子を配置するからいいけどコン』
「まだ出てないキャラ名言うなよ!!っで、暁美ほむら。そっちはいるの?」
『…………美樹さやか…あなた頭痛薬持っていない?さっきから酷くて…』
「シャラープ!ここでは艦長と呼べ!頭痛ぐらいなんだ!軟弱者め!!正露丸飲んどけ!!」
『頭痛の原因は確実にこの状況だと思うんだけど…あと頭痛に正露丸飲んでどうするの!?』
「んなことあどうでもいいんだよ!っで、敵はどこだ!?」
『待ってなさ…あ』
「ちょっと待て!?なんだその「あ」は…」
答えはほむらの代わりに、凄まじい振動で返ってきた。
「ぎゃあああああああああああ!!」
『コーン!大変コン!!横倒しコン!倒れたらやばいコン!起き上がるのは面倒コンよ!!』
『任せて!全弾発射!!』
泣き叫ぶ九尾にマミが明るく答えた。
『無茶はいかんコン!!』
九尾の悲鳴も虚しく、横倒しになり掛けたドラコンの右側の砲塔が全て倒れる地面に向かって火を噴く。
その際に発生した爆風で何とかドラコンは体制を立て直す。
「よくやったマミ隊員!おっしゃああああああああああああ!!喰らえ噛み付き攻撃!!」
横倒しを免れたドラコンは前足を上げると、そのまま巨獣にのしかかり、更に噛み付いた。
噛み付かれた箇所から火花が飛び散る。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
悲鳴をあげる巨獣。
「まどか!前方ガトリング発射だ!!」
『はらひれほれはれ~☆』
噛み付く際に物凄いGを身体に受けたまどかは意識を朦朧とさせていたが、さやかの指示に一応スイッチを押す。
だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ。
「撃って撃って撃ちまくれえええええええええええええ!!」
完全にキャラが崩壊したさやかは絶叫をあげる。
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』
巨獣はドラコンを振り切ると、距離を取る。
「よおおおおおおおおおおおおし!今だ!必殺の波動砲発射だ!!」
『了解コンよ!さあ、脇役二名。さっさと主砲の口からファイヤーの弾を装填するコンよ!!』
「ちょ…なにそのダサい名前!!」
九尾の言葉に体力の全てを必殺技メーターに使い切った二人は息も絶え絶えになりながらも殺意を込めてマイクを握った。
「「ふざけるな!東京一週出来るんじゃないかってぐらいこがされたんだぞ!?」」
『コーン。体力のない男コンね。それじゃあもてないコンよ』
『うんうん、幻滅だね。もう話し掛けないでくんない?あんたらみたいな男の近くにいるだけで馬鹿にされそうだから』
「ふざけんなこんちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!やってやろうじゃないマイブラザあああああああああ!!」
「ああ!今のはマジで傷付いた!!」
九尾とさやかの言葉に男としてのプライドをグチャグチャにされた二人は叫びながら砲弾格納庫に走った。
「これだ!マイブラザー!!」
「ちくしょう!やってやる!体力がなくて悪かったな!女みたいな顔で悪かったなああああああああ!!」
「いや、最後は誰も言ってないぞ」
二人の会話をスピーカーから聞いていたまどかは涙を流し、ほむらは同情の意を示した。
『装填完了コン!』
「おし!よくやったぞ!主砲発射用意!目標、目の前のでっかいの!」
全砲塔が巨獣に向けられる。
と、まどかの目の前のコンソールが開き、中から銃の様なものが出てきた。
『トリガーを引くのはまどっちコンよ』
「あたしじゃないのかよ!」
『当たり前コンよ!このSSのタイトルは魔法少女まどか☆マギカライトコンよ!』
「さやか☆マギカじゃないの!?」
『『『はあ!?』』』
『『『なに言ってんの!?』』』
まどか以外のメンバーに馬鹿にされた声をもらい、若干ソウルジェムを濁らせるが、何とか立ち直ったさやかは画面の巨獣をびしっと指差し、
「波動砲、発射あああああああああああああああああああ!!」
と叫んだ。
「発射ああああああああああああああああ!!」
さやかの声にまどかは思いっきり画面の巨獣に向かって銃の様な装置のトリガーを引く。
するとドラコンの前側、両側面、背中に取り付けられた砲塔とミサイルと口から放たれたエネルギー砲が巨獣に降り注ぎ、その身を粉砕した。
ちゅどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん。
「おっしゃあああああああああああああああああああ!ビクトリイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」
さやかは思いっきり勝利の雄たけびをあげた。
と、同時にドラコンは爆発した。
「「「ええええええええええええええ!!?」」」
「「なんでだああああああああああああああああああ!!」」
「「一体どうしてええええええええええええええええ!?」」
『やっぱり突貫工事で造ったのは不味かったコンね。今度からちゃんと造ったものを出す事に…』
「「「「「「ふざけんな!!」」」」」」
吹っ飛ばされながらも、空中で九尾を袋叩きにする一同。
そんな仲間達を見ながら、まどかは思った。
「みんな楽しそうだな~」
と。

まど☆マギライト3-6

『来たコン来たコン来たコンよ~!』
笛を吹くのをやめた九尾が、天井を見つめながら叫ぶ。
すると天井を突き破って、身体が城な巨大な狐が出現した。
「そう来たか!」
「狐なの!?羽生えてるけど…」
「気にしちゃ駄目だよ…まどか」
「あはははははははは!!なんか楽しくなってきたああああああああああ!!」
「ああ!巴先輩!さやかさんが壊れました」
「気持ちはわかるわ…」
でっかい狐なんだかドラゴンだかわからん城を背負った奴はずずーんと着地すると、大人しくなった。
『さあみんな!あのキャッスルドラコンに向かって走るコンよ!!』
「走るのかよ!だったら俺らのそばに着地させろよ!!」
リョウのツッコミに九尾は、
『知らんコン!この笛は呼ぶだけで、コントロールは中に入らなくちゃ出来ない構造コンよ!!』
「「アホかああああああああああああ!!」」
思わず叫ぶユウとマミ。
「ええい!このままではラチがあかん!夢の戦艦ぽいのに乗れるチャンスだと言うのに!!」
「え?おま、あれに乗る気?」
「なに言っているんだマイブラザー!ああいう戦艦ぽいのに乗るのは男のロマンじゃないか!!わかるだろ!?」
「わかるかー!!」
「いや、わかる!」
「さやかちゃん!?」
「わかる。わかるぞー!あの大迫力の砲撃、飛び交う指示、みんなで一丸となって戦うあの臨場感!!」
「おお!わかってくれるかマイシスター!!」
「うわ!さやかが神友に昇格しやがった!」
「わかるぞリョウ!さあ、共に夢の舞台へ!」
肩を組合、盛り上がる二人だが、
「あの~、でもそのためにはあの巨獣の横を通らなくちゃいけませんけど…」
仁美の言葉が二人のテンションを一気に下げる。
「ちょっと仁美…。あんたさぁ、どうしてあたしのテンション下げるの?あたしに恨みでもあるの?なんでまど☆マギで恭介奪ったの?」
「最後は違うわたしですから…」
メッチャガン飛ばしながら仁美に迫るさやか。
「って、さやかさん!そんな事より後ろ見て!」
「何ですかマミさん!今大事な話が…」
そう言いつつもも、後ろを振り返ったさやかの目に、もう突進する巨獣の姿が映った。
「「「ぎゃあああああああああああああああ!!」」」
「「いやああああああああああああああ!!」」
悲鳴をあげる一同の中で、マミだけはマスケット銃を構える。
が、巨獣の巨体が突然横からぶつかった別の巨体に吹っ飛ばされる。
例のドラコンだった。
『なにやってるコン!さっさと乗るコンよ!』
「その声は九尾!」
『あんたらがあんまりにもグズグズしてるから、コンが先に乗って操作してるコンよ!でも人間に合わせてあるから滅茶苦茶操縦し難いコンよ!!』
じゃあ何故持っている?
一同の頭にそう疑問が浮かんだが、面倒なので口には出さないでおいた。
『ともかく、全員さっさと乗り込むコンよ!』
「ちょっと待て!全員か!?」
『そう!全員コン!ほむほむも含めて!!』
「よし。まずマイブラザーとまどっちはほむほむの回収だ。巴先輩は念の為二人の援護を頼む。そして残りメンバーはあれに死ぬ気で乗り込み、四人がなんとか乗れる様な隙を作るんだ!」
「でもさあ、あんな激しく動き回っている奴にどうやって乗り込むのさ?」
何故か指示を出すリョウにツッコムさやか。
「気合だ」
「「「気合かい!!」」」
「………わかった。もう少し真面目に考える」
「そうしろ」
「では先輩はあのでかぶつの気を引いてくれ。先輩の戦闘スタイルは遠距離だから危険は少ないはずだ。おして奴の注意があの畜生が呼んだアレから離れた隙に俺達が乗り込む。その後先輩を回収して、戦う。あとはマイブラザーが各自の判断で勝手に入ってくれ」
「…真面目に作戦考えれるんじゃん」
「それならうまくいきそうね」
「異議はありません」
リョウの意見にうなずくさやか、マミ、仁美。
「いや、ちょっと待て。それだと俺ら滅茶苦茶大変じゃねえ?」
「作戦開始!」
ユウの意見は聞き届けられなかった。
「………」
「ねえ、早くほむらちゃんの所に行こう」
さっさと走って行ったメンバーに怨みの視線を向けるユウにまどかは語し掛けた。
泣きたい気持ちになりながら、ほむらの元に行くユウ。
「ほむらちゃん。大丈夫?」
「う~ん…まどか…はっ!あの化け物は!?」
「安心しろ。あのでかぶつより厄介なものが出たから」
「え?」
ユウの言葉に首を傾げるほむらは。彼の視線を追う、
『くだばれこのでっかいの!!』
『ちょっと待て九尾!なんでメイン操作はマイシスターなんだ!?』
『やかましいコン!さっさと主砲の弾を込めるコン!』
「………」
ドラコンと巨獣が身体をぶつけ合っての対決を行う場面があった。
その光景にほむらは暫し無言で見つめると、
「ぐはぁ!」
吐血した。
「ほむらちゃあああああああああああああああん!!?」
「まあ、気持ちはわかるな…」
絶叫するまどか。と、どこか悟った様な顔をするユウ。
『おい!そこ!!暢気に吐血してる場合じゃないだろ!!』
と、ドラコンからさやかの声が響いた。
暢気に吐血とは、また斬新なセリフだ。
『操作メンバーが足りないんだから早く乗れ!!』
「お前ら鬼畜だぞ!!」
「鬼いいいいいいいいいい!さやかちゃんとリョウ君の鬼いいいいいいいいいいい!!」
更に聞こえてきたリョウの声にまどかとユウが切れた。
『あ~もう面倒臭いコンね』
九尾の声がしたと思うと、突然ドラコンは三人に向かってきた。
「え?」
「なぬ?」
「な?」
そしてぺロリと三人を平らげてしまった。
「「「きゃああああああああああああああ!!!!」」」
一応大丈夫だとは思うが、それでも悲鳴をあげる三人であった。

まど☆マギライト3-5

「「きゃあ!」」
「「「『あべし!!』」」」
『くっ』
「あsdlkfjglsmrcんvcjk1!!!???」
吹っ飛ばされたまどか達地面に落ちた。
幸い落下地点がやわらかかったので大事にはいたらない。
と、彼女達の背後で勢いをつけ過ぎたらしい巨獣は壁に激突していた。
「くそ!九尾!お前はマミさんを頼む!」
『コン!?さやかは!?』
「あいつはあたしが倒すしかないじゃないか!!」
「さやかちゃん!?」
「安心しろまどっち!俺も行く!!」
さやかとリョウはサムズアップして歯をキラリと輝かせると、それぞれの獲物を手に巨獣に向かって走りだした。
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」
その隙にマミの治療を開始する九尾。
と、ふとユウはある事に気づいた。
「なあ、確かリョウはあの刀、九尾がいないと重すぎて持てないんじゃなかったけ?」
ユウがそう言った矢先、
「あ、忘れいていた…」
と言ってリョウはバランスを崩してさやかに激突して倒れた。
『なにやっちゃってるコン!?ああいう事を言うとこうなるってわからないコンか!?ギャグの王道コンよ!!』
「いや知らないよ!気になったんだからしかたないじゃない!!」
九尾に文句を言われ、弁解するユウ。
一方、さやかとリョウはと言うと、
「く…倒れてしまった。だがこの横面に感じる柔らかな感触を感じれるだけ俺はまだ幸せだと思えてしまうのはしかたないじゃないか!!」
「あんたそれセクハラだよ!!」
どういう状況かは各自で想像してください。
と、二人の周りが暗くなる。
ん?と思って上を見上げると、巨獣の足があった。
「「うっそだああああああああああああああああああああああ!!!?」」
どおおおおおおおおおおん。
「きゃああああああ!!さやかちゃんが!!」
「リョウ!!」
「よんだか~?」
まどかとユウが叫ぶと、なんとも間抜けな声が聞こえてきた。
「リョウ!生きているのか!?」
「ああ…、さやかも無事だ。地面がクリームだったから助かった…」
リョウの言う通り、二人は地面にめり込んでいた。
二人は地面からなんとか抜け出すと、かさかさとゴキブリの様に地面を這いながらまどか達の元に戻ってきた。
「ふう~、死ぬかと思った…」
「全くもってぺらぺらののしいかになるかと思ったじゃないか!!」
二人が文句を言ったその時、
「ティロ・フィナーレ!!」
ちゅどおおおおおおおおおおおん!!
「どわ!」
「マミさん!?もう起きて大丈夫なんですか!?」
「大丈夫よ。鹿目さん」
「よかった…」
「本当によかったです!」
「いや~マミさん無事でよかったですよ」
「ホントやばそうでしたからね」
「いや、よかった!よかったとしか言葉が出ないじゃないか!!」
『って、誰もコンの活躍はほめてくれないコンね!!』
「あ~、よくやったよ」
『なにそのおなざりなほめ方!!』
『馬鹿な事を言っている場合!?まだ生きているわ!!』
「「「「「「『え?』」」」」」」
ほむらの言葉にまどか達が顔を向けると、そこには何事もなくたたずむ巨獣の姿があった。
しかも、若干ーーいや、かなり怒っている様に見える。
「これやばくね?」
「やばいわね」
「やばいっすね」
「ピンチね」
「やばいやばいやばい!」
「はっはっはっはっ。もうこうなったら笑うしかないじゃないか!!」
本当に笑いだすリョウに一同は思った。
((((((ああ、こいつもう駄目だ…))))))
そこに巨獣が突撃してきた。
「「あぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」」
その攻撃に男子二名がモロ踏み潰されていく。
だが生きているだろう。
なんでかって?このSSはギャグだからだ。
『っく!』
ほむらは人の姿に戻ると腕の円盤、通称ホムスピナーからロケットランチャーを取り出すと、巨獣に向けて放った。
チュドオオオオオオオオオオオオオン。
しかし、マミのティロ・フィナーレが効かなかった相手にそんな攻撃が効くはずもなく、むしろ注意をひいただけだった。
「ほむらちゃん!」
ほむらに向かって突進する巨獣。
が、ほむらは慌てずにランチャーを捨てると、手投げ弾の類を巨獣に投げた。
ほむらが投げた爆弾は巨獣の目の前で凄まじい光を放った。
「うわ!」
「なるほど!閃光弾って訳ね!!」
「「目が目があああああああ!!」」
「はい。、そこの剣士二人、ネタに走らない~」
ユウのツッコミにさやかとリョウはブツブツ文句を言いながら起き上がった。
「いいじゃないか、ネタに走ったって」
「最近マイブラザーの奴付き合い悪いぞ。まどっちといい関係築き始めているから調子に乗ってないか!?」
「なんの話だ…」
ユウがジト目でツッコムんでいると、目が眩んだ巨獣が暴れ始めた。
ほむらはその隙に巨獣から離れ様とするが、巨獣が暴れているせいで崩れた結界の一部が彼女目掛けて振ってきた。
「ーー!?」
魔力も体力も回復していない彼女はそれをまともに受ける。という事はなかったが、その衝撃で意識を失う。
「ほむらちゃん!?」
「暁美さん!!」
「「「なにやってんの!?」」」
「大変だわ!あのままだと彼女潰されてしまう!!」
気絶したほむらのすぐそばには目が回復しつつある巨獣がいるんのだ。
『もうこうなったらコンがなんとかするしかないコンね!!』
すくっと立ち上がり、そう言う九尾。
「「「「「「………………………え?」」」」」」
九尾が普通に立った事よりも、こいつの言葉に一同は疑問の声をあげた。
何故か巨獣まで動きを止めている。
「お前が?」
『コン』
「何とか?」
『そうコン』
「するの?」
『YES』
「本気で言ってんの?」
『本気も本気コンよ』
「任せろっと?」
『その通り!』
「冗談抜きに?」
『冗談でコンな事言わんコン』
『グオ?』
『オフコース』
「「「「「「『……………』」」」」」」
『なにコン!?その間は!?』
味方どころか敵にまで疑いの眼差しで見られ、若干心が傷付いた九尾。
『いいコンいいコン…誰もコンの事を信じてくれないコンね…』
いじけて地面に前足でのの字を書き始める九尾の肩がポンと叩かれた。
『コン?』
『諦めたらそれまでだ。君なら運命を変えられる。大衆の避け様もない嘲笑も、嘲りも、全て君が覆せばいい。そのための力が君には備わっているんだから』
『キュゥべえ…』
キュゥべえの優しい励ましの言葉に涙を流す九尾。
『てめえに慰められる言われはねえ!!』
九尾は全力の前足パンチでキュゥべえを殴り飛ばす。
全国のまど☆マギファンの思いのこもった一撃を受けたキュゥべえは物凄っい回転をしながら吹っ飛んでいき、壁に激突して特撮でやられた怪人の如く爆発した。
『見せてやるコン!これがコンの全力全快!!』
「「「「「「字が間違っている!!」」」」」」
仲間からの熱いツッコミを受けながら九尾は一つの笛を取り出した。
毎回どこから出しているのか?
一応尻尾のふさふさから出しているという設定ですが…。
『行くコン。やるコン。やったるコン!カモン、キャッスルドラコン!!』
いや待てと仲間内からツッコミが来る前に九尾はその笛を吹き鳴らした。
辺りに黒板を爪で引っかいた様な音が響き渡る。
「ぎゃああああああああああ!!この音嫌いいいいいいいいいいいいいいい!!」
「ああ!さやかちゃんのソウルジェムが物凄い勢いで黒く!!」
「なにお前仲間魔女化させようとしてんだよ!!」
「lksdjflc、。ぁcmvgれl;いmと言うしかないじゃないか!!」
「リョウさん…余裕ですね…」
「頭が!頭があああああああ!!九尾があの不快な音を出しているなら、あいつを殺すしかないじゃない!!」
「「「全面的同意!!」」」
「「同意しちゃ駄目~!!」と言い切れます?まどかさん…」
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
阿鼻叫喚の中、気絶しているほむらは唯一被害を受けていなかった。

まど☆マギライト2-説明会

ーー説明会。
まどか「またやるんだ…」
リョウ「そんな事言ってもしかたないじゃないか!!」
ユウ「なんか敵が出始めたぽいね」
九尾『この見滝原の平和はコンが守るコン!』
さやか「なんか主役みたな事言うね」
九尾『なに言っているコン?コンが主役でしょ?このSS』
まどか以外「「「「「『はあ!?』」」」」」

ーー薔薇を愛すお嬢様、魔女ゲルトルート
薔薇園の魔女。
性質は不信。
結界に迷い込んだ者の生命力を吸い取り薔薇に与えていた。
薔薇園が荒らされるのを嫌う。
なにより薔薇が大切で、部下もそのために使う。
何者かに人間だった頃の姿を貰い魔女とは比べ物にならない力を得るが、今回はあまり使う前にやぶれる。
言動は穏やかで礼儀正しいが、その実非常に切れ易く、すぐにカッとなる。
非常に安い挑発にのってしまう事もある。
ちなみに好物は薔薇の紅茶。
ユウ「自分で食ってんのかよ!!」
マミ「むむ、紅茶?」
九尾『なに対抗意識燃やしているコン?』

ーーお髭がトレードマーク、使い魔アンソニー
ゲルトルートの使い魔の一種類。
役割は造園。
薔薇園の手入れが彼らの仕事。
自慢のお髭はゲルトルートが手入れをしている。
ご苦労様である。
さやか「これってまど☆マギでマミさんにやられた奴だよね?」
九尾『今回もかませ役コン』

ーー実際に見たら怖いじゃすまない、アーデルベルト
ゲルトルートの使い魔の一種類。
役割は警戒。
薔薇園に侵入者がいるとベルの様な音を鳴らしてゲルトに伝えしながら頭突きで攻撃を行う。
今回はほとんど活躍せずマミにやられる。
さやか「いや、まど☆マギでも大して活躍してないから!」
仁美「基本的に使い魔で活躍したのっていませんよね?」

ーーゲルトルート直属の雑魚戦闘員
前回ほむらにやられたのと同じ連中。
だが付け髭をつけていたり武器が園芸用だったりと、微妙に違う。
こいつらはゲルトルートの使い魔ではなく、彼女に力を与えた何者かが作った兵隊。
なのだが、やけに感情豊かなのはなんでだろう?
ユウ「製作者の趣味じゃね?」
マミ「どんな趣味?」

ーー出たな悪魔!インキュベーター、キュゥべえ
まど☆マギ一の嫌われ者。
このライトでは別の目的で動いている。
しかし最初から真っ二つとなるのが、彼のこの物語での扱いが大体わかっていただけるだろう。
キュゥべえ『全く、訳がわからないよ』
ユウ・リョウ「「やかましいわあああああああああああああああ!!!!」」

次回予告
ゲルトルート「きしゃあああああああああああああ!!」
シャルロッテ「るがああああああああああああああ!!」
ズライカ「…………」
エリー「SOS!!」
ギーゼラ「おのれええええええええええええええええ!!」
アルベルティーネ「きゃははははは!」
エルザマリア「神よ~!!」
ウールマン「わおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
キュゥべえ『これが予告だって?全く訳がわからないよ』
ユウリ「まあ、間違っちゃいないね」
?「ユウリ、あなたの出番はないのですが…」

まど☆マギライト2-4

「冥土の土産にいくつか聞かせてもらえないかしら?」
苦しそうに呻きながら、マミはそうゲルトルートに聞いた。
「なんでしょう?」
「あなたは何者?それと、あの怪物は?」
マミは視線をリョウと戦う蜘蛛怪人を再び見た。
「なんてこった!先輩のピンチにさっそうと駆けつけたいのにこの怪物以外と強い!」
『コンドルウェーイ!』
「わたくしは魔女。薔薇園の魔女ゲルトルート」
「魔女!?そんなはずは…」
「驚かれるのも無理はないでしょうね。あなたの知る魔女は異形の姿をした怪物…ですが、我々は人であった頃の姿と記憶を取り戻し、ただの魔女だった頃には比べ物にならない力を得たのですよ」
「アランカルか!」
『コーン!グリムジョーの出番はもうないコンかね~』
「あんたら実は余裕でしょ?」
さやかも加わり、蜘蛛怪人を徐々に押し始めるリョウ。
妙な事を口走るリョウになんだあいつ的な視線を向けるゲルトルート。
「それで、あの怪物は?」
「あれはグリーフシードから生み出した使い魔獣です。これもこの姿をくださった方の考案なんですよ」
「グリーフシードで…」
「さて、もうよろしいでしょう。あなたのご冥福を祈らせてもらいますよ」
そう言うとゲルトルートは鞭を槍状にしてマミに向けた。
「そうね。祈る事にするわ」
マミはため息混じりにそう言うと、
「あなたの冥福を」
と言った。
「ーー!!?」
マミの横たわる地面、ゲルトルートの足元から黄色いリボンが現れ、彼女の身体を縛り上げた。
「な!」
突然の事態に対処が取れずがんじがらめにされるゲルトルート。
「ふう、おかげでいろいろわかったわ。お礼を言わなきゃね」
「あなた!最初から!!」
「ええ…そうよ。ティロ・フィナーレ」
マミはそう言いながら大砲サイズの銃を蜘蛛怪人にぶっぱなす。
「ーーぐぎゃあ!!」
蜘蛛怪人は爆発、消滅した。
「さて、次はあなたの番ね」
そう微笑みながら言うマミにユウは、
「先輩、正直怖いです…」
と感想を述べた。
「そ…そうかしら?」
率直な感想にちょっと傷付くマミ。
と、その隙にアンソニーがゲルトルートを拘束するリボンを切ってしまう。
「ーー!」
慌てて飛んできた茨の鞭を避けるマミ。
ちなみにゲルトルートの鞭はマミの大砲を跳ね飛ばし、それがさやかとリョウに直撃したりするが、誰も気づいていない。
「ゆるしませんわ…生きたまま薔薇園に埋めて肥料にしてさしあげますわ!!」
「本気って訳ね…」
ゲルトルートの怒りの声にマミは気を引き締める。
一方、まどか達はというと。
「ねえ、マミさんが危ないよ!」
「しかし、わたし達にどうしろと…」
「ぶっちゃけ自分達に出来る事ないもんね…」
茨の檻は消え自由にはなったものの、ゲルトルートの魔女形態を見たまどかがマミを心配して逃げずにしているので動く事も出来ずにいた。
「仕方ないですね…暁美さん、なにか手はないですか?」
『え?そうね…』
仁美に振られ、驚いたほむらは少し考え、一部の人からホムスピナーと呼ばれている円盤上の盾を出現させた。
どうやら猫の姿でも出すだけなら出せるらしい。
『ええと…』
ごそごそとホムスピナーに頭を突っ込む猫ほむら。
『あ、あったわ』
そう言って彼女が取り出したのは小型の対戦車砲だった。
「「「……………」」」
魔法少女の”ま”の字もないそれに沈黙する三人だが、背に腹は変えられないと思い、使う事にした。
構えるのは魔法少女に変身していて、一番力があるユウ。
狙いを定めるのは仁美。
まどかは見ているだけ。
「狙いよしです!」
「まあ、あれだけでかいんだ。外し様がないでしょ」
そう思ってユウは引き金を引いた。
ばしゅううん。
発射されたのだが、それと同時にマミとゲルトルートが動いた。
マミは両手に持った銃をゲルトルートに向け、ゲルトルートも顔を形成している茨の鞭をマミに伸ばそうとする。
が、突然飛んでいった弾に目を奪われる。
「へ?」
『は?』
「あー!外した!!」
「いきなる動くとわ!」
「そんな!」
『運がないわね』
「あの子達…」
援護してくれた事に嬉しくも思う反面、何故と逃げていないのかとムッとくるマミだったが、ゲルトルートはそれどころではなかった。
弾が飛んでいった先は、彼女が先程いた空間の奥、彼女が大切にしている薔薇がある場所なのだ。
ちゅどーん。
『きゃあああああああああああああ!!!!』
ゲルトルートはもうマミ達の事など無視して、薔薇の様子を見に行く。
元の人間の姿に戻ったゲルトの見たものは、なんとか無事だった薔薇の姿だった。
「ほ…よかったわ。わたしの大切な薔薇…」
安堵の表情で薔薇に近づくゲルトだったが、それが間違いだった。
対戦車砲の弾は薔薇のある空間にいくつかあるギリシャの柱一本に命中していたのだが、その一本はゆっくりと倒れ始めていた。
そう、薔薇に手を伸ばすゲルトに。
ゲルトルートを追ってきたマミが見たものは、柱に潰されている彼女の姿だった。
「く…お、おのれ!」
ゲルトルートは柱の下から脱出すると、マミに怒りの視線を向ける。
「いや、わたしに言われても…」
『ゲルト…』
「おのれ、貴様らもう生かしては帰さん!」
『ゲルトってば…』
「なんだ!」
完全に言動が変わっているゲルトルートはさっきから話し掛けてくる白い生物に顔を向けた。
『あのね…』
生物は何かを口にしようとした瞬間、ゲルトの鞭で真っ二つになった。
『ひどいな~、いくら身体がいくつもあるって言っても、こう簡単に潰されると困るんだよ』
真っ二つになった白い生き物と同じ生き物が現れ、なんとその二つになった方の身体を食べ始めた。
『げっぷ。勿体無いじゃないか』
「何か用ですか?キュゥべえ」
言葉遣いが少し戻るゲルト。
『うん。すぐ戻る様にって、”彼女”から』
「ーー!っち」
キュゥべえの言葉にゲルトルートは舌打ちすると、
「あなた、名前は?」
とマミに名前を聞いた。
「巴マミ」
「覚えておきますわ。巴さん」
そう言うと、周りの風景が消え、元の風景に戻った。
「逃げられたわね…」
マミはそう言うと、紅茶を一杯飲んだ。
「マミさん!マミさん!」
「あら、鹿目さん。大丈夫だった?」
「いえ…わたしは大丈夫なんですけど…」
そう言うまどかはどこか困った顔である地点に視線を向けた。
「生きてるか~!」
「さやかさん!リョウさん!大丈夫ですか!?」
『不運ね』
『がっくりしろコン』
「「『がっくりさせてどうする!!そして何故お前は無事なんだよ!!』」」
そこにはティロ・フィナーレ用の大砲に潰されたままのさやかとリョウの姿と、何故か一緒に潰されたはずなのに無事な九尾の姿があった。
「「……………」」

まど☆マギライト2-3

「ば…馬鹿な…これだけ人数がいて…」
「って、もう全滅してんのかよ!!」
『巴マミが紅茶を飲んでいる間に何が!?』
ツッコミ組みがツッコンで、戦闘は終結した。
「ふ…またつまらんものを切ってしまった」
そう言いながら剣を振るさやかの手から、剣がすっぽ抜け、
「あべし!」
リョウに直撃した。
『痛いコンよ!』
「なにやってんの~!!」
「いや~ごめんごめん」
さやかが謝りながらリョウに近づくと、彼女の足元に何かが刺さった。
「ーー?」
疑問に思って見下ろしたさやかの目に、上下が尖った金具に入った黒い宝石が見えた。
「なにこれ?ソウルジェムに似てるけど…?」
さやかが疑問に口にした瞬間、宝石は黒い光を放ち、中からあの時の怪物現れた。
「ーーな!」
あわややられると思った瞬間、さやかは常識外れの反射神経で後方に跳び、怪物の攻撃をかわした。
「あら残念♪」
そう言いながら一人の少女が歩いてきた。
背後には先程の怪物と同じものといくつもの目玉のある幽霊の様なものがいる。
ちなみにやっぱり髭がある。
「誰よあんた?」
さやかの質問に彼女より少し上くらいの年の少女は、
「わたくし、薔薇園の魔女ゲルトルート。こっちの素敵なお髭は造園の使い魔アンソニー」
魔女に紹介されたあの綿頭はピッと敬礼をする。
「こっちの素晴らしいお髭は警戒の使い魔アーデルベルト。あれ?どっちもよいお髭でしたね」
ふざけているのか真面目なのか、ゲルトルートは愉快そうにそう笑う。
「さて、あなた達には…」
「「スラーーーーシュ!!」」
ゲルトルートの言葉を遮って、さやかとリョウはいきなりかました。
「おいいいいいいいいいいいいいい!!!なんかボスっぽい人のセリフ遮るなよおおおおおおおお!!」
「なにを言うかマイブラザー!敵役がやったら問題だが俺達は主人公だから無問題だ!!」
「いや~敵ぽかったから別にいいかな~て。てへ☆」
訳のわからん言い訳を言うリョウとペコちゃん風に可愛く言うさやか。
「いや、主人公サイドならなおの事駄目だろ!」
はいその通り。
あとリョウ、お前主人公じゃない。
「その程度ですか?」
「え?」
そう声が聞こえた時、
ぶしゃあ。
さやかの胸をゲルトルートの腕が貫いた。
「さやかちゃん!?」
腕を引き抜くと、ゲルトルートはさやかの身体を蹴り飛ばす。
そこに慌てて駆け寄るまどかと仁美。
「さやかちゃん!さやかちゃん!?」
声を掛けるまどかに対しさやかは自分の傷に手を当てて、
「な…なんじゃこりゃあ!!………がく」
と言って倒れた。
「さやかちゃああああああああああああああああああああん!!!!」
「さやかさん!!」
『なぜかしら?何故か彼女が大丈夫な気がする…』
泣き叫ぶまどかと仁美を見ながら呟くほむら。
たぶん彼女が正しい。
『GUUUUUUUUUUUUUUUUU』
獣のうめき声がしたと思うと、あの怪物から中から何かが出ようとしていた。
「なんだ!?」
『コーン!脱皮したコン!!』
「あれが成体って奴か!!」
中から出てきた蜘蛛の特徴を持つ怪物はリョウに襲い掛かった。
「俺かよ!」
「さて、次はあなたが相手ですね」
ゲルトルートはそう言うとユウに向かって歩き出した。
「え?いや、自分非戦闘員ですので…」
「あら?魔法少女がなにを言うのかしら?情けない後輩だこと」
ゲルトルートは茨の鞭を振り上げた。
ドン。
が、茨の鞭と使い魔二体の頭が撃ち抜かれる。
「きゃあ!アンソニー!アーデルベルト!あれ?アントニーだったかしら?どっちもいいわ!何者!?」
軽く混乱しているゲルトルートの誰何の声に現れたのはみんなのお姉さん、巴マミだった。
「マミさん!」
「みんな、大丈夫だった?」
「はい大丈夫です!」
そう元気よく答えるさやか。
「って、ええええええ!!なんでええええええ!!」
「ふっ、まどかよ。正義の味方のさやかちゃんはあの程度のダメージではビクともしないのだ!!」
マジで大丈夫そうだった。
「おお!マミ先輩の登場じゃないか!!」
『コン!メールしといて正解だったコン』
「メールかい!!」
「今度から電話にしてちょうだい。気づくのが遅れたから」
九尾の言葉にマミは疲れた声を出しながらリョウが相手をしている蜘蛛の怪人を見つめていた。
「まあいいでしょう。あなたの方が楽しい相手になりそうですしね」
ゲルトルートはそう言うと、マミに襲い掛かった。
「しゃあ!」
再生した鞭での攻撃を持っていたマスケット銃で受け止めるマミだが、受けきれずに吹っ飛ばされる。
「きゃあ!」
「マミさん!?」
「あれ、やばくね?」
「まどかさん、ユウさん。逃げましょう!わたし達がいてもマミさん達の邪魔になるだけです!」
「え…でも仁美ちゃん…」
『わたしも同感だわ』
仁美の意見に賛同するほむらだが、
「逃がしませんよ」
ゲルトルートの言葉と同時に地面から茨の鞭が生え、まどか達を閉じ込める檻に変化した。
「ええ!」
「まじっすか!」
「そんな!」
『しまった!』
「あなた達にはわたくしの薔薇の養分になっていただくのですから」
ゲルトルートはそう言うと自分の足元に倒れるマミに視線を向けた。
「さて、あなたはどうしてくれましょうか?」
そう言ってゲルトルートはにやりと笑った。

まど☆マギライト2-2

マミの家から帰る五人と二匹。
「あれ?」
「どうしたの?仁美ちゃん」
「なんでしょう?あれ」
仁美が指差す方向から何か蜃気楼の様なものが迫ってきた。
「なにあれ!?」
まどかが叫んだ瞬間、五人と二匹は知らない空間にいた。
「なにここ…?」
さやかが呟いたと同時に、彼女達の周りに変な生き物が出現した。
頭は綿みたいで足は蝶の奇妙な生き物が無数に現れた。
「なにあれ?」
「ていうかなんで髭が生えてるの?」
「あれ、カイゼル髭というものですね」
「よく知ってるね仁美ちゃん」
もそもそと動くその生物達に囲まれてどうするか悩む一同。
『コンに任せるコン』
「どうするの?」
「同じ妖怪同士、話せばわかるコン」
そう言うと九尾はカイゼル髭の怪物達の所に歩いていった。
『コーン!コンコンコンコン…コーン!』
暫くコンコンコン鳴いていた(?)九尾だったが突然、
『コンドルウェエエエエエエエブ!!!!』
と叫んでカイゼル髭軍団を吹っ飛ばした。
「「「「『なにやってんだ!!?』」」」」
「話せばわかるんじゃなかったの!?」
『コンに罪はないコンよ!あいつらコンを襲おうとしたコン!!』
まどかの言葉に首をふるふる振ってそう言う九尾。
その姿にさやか、ユウ、リョウは「あ、なんかむかつく」と思った。
「結局面倒事かい!!」
「どちらにしろ戦うしかないじゃないか!!」
ユウとリョウが叫ぶと、怪物達に向かって走り出した。
「変身!」
「来い妖弧!」
『コーン!HENSHIN』
「変身!!」
「二人はここにいて」
さやかはまどかと仁美にそう言うと、二人に続いた。
「ターンアップ!!」
さやかが叫ぶと青い半透明の大きなカードが現れ、さやかがそこを通ると魔法少女に変身していた。
「なんでブレイド!?」
思わずユウはツッコんだ。

「うふふふ。わたくしの可愛い薔薇達よ。今日も美しく咲いておくれ」
まどか達が怪物に襲われている空間の奥に、一人の少女がいた。
緑色の髪に薔薇の飾りのついた蝶の髪飾りをつけ、黄緑色のドレスにも蝶と薔薇の刺繍の施されたお嬢様といった井出達の少女だった。
するとベルの様な音が辺りに響く。
「…侵入者?」
音源である幾つも目のある蝶の羽が生えた幽霊を見上げ、少女は怪訝な顔をした。
「全く…」
少女はそう言うと黒い宝石を手にして歩き出した。

戦うさやか達の目の前に髑髏の仮面をつけた黒尽くめの格好の怪しい一団が現れた。
まあ、あれだ。
簡単に言うと戦隊ものの雑魚敵である。
「「「「「「「悲しい事言うなああああああ!!!!」」」」」」」
戦闘員は地の文にツッコムと、各々武器を取り出した。
「ねえ仁美ちゃん…」
「なんでしょう?」
「あの人達が手に持っているもの…なんに見える?」
まどかの質問に仁美はう~んと考え、
「園芸用の道具でしょうか?」
と見たままを口にした。
そう、彼女の言う通り、戦闘員の手にあるのは明らかに庭の手入れに使うものばかりだったのだ。
生垣用の大きなハサミはまあ良いだろう。
むしろ武器として出された方が怖い。
枝きりバサミやスコップもまだ武器として使える。
ジョウロも、まあ殴れるだろう。
だが流石にバケツは無理がある。
まどかと仁美以外のメンバーもマジでそう思った。
「「「「「「「園芸道具舐めんな!!」」」」」」」
「まどかさん…なんか怒られましたけど?」
「なんでだろ?」
「「「「「「「我ら、薔薇園の魔女ゲルトルート様の直下の戦闘員だ!!」」」」」」」
聞かれてもいない事を同時に叫ぶ戦闘員。
『あいつら…』
「え?ほむらちゃん知っているの?」
『ええ…、わたしがあの怪物と戦っている時に邪魔してきた連中よ…』
まどかに抱かれるほむらはじっと戦闘員達を見つめながらはっきりと口にした。
『付け髭はつけてなかったけど!!』
「ふっふっふっふっふっ。どうだ、素晴らしかろう」
髭をいじりながら言う戦闘員の一人。
「いえ、全然」
はっきりと口にする仁美。
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「全然素敵ではありません。むしろ変です」
仁美の言葉にうんうんうなずく一同。
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「ですから、髑髏の仮面にそのお髭は似合わないと言っているのです」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「ですから変です」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「馬鹿みたいです」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「バーカだと仁美が言ってんだろ」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「いい加減にしろ」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「うざい」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「死ね」
「はて?すまんがもう一度言ってもらえるかな?どうも耳が悪くなったようだ」
「………」
途中から仁美の代わりに答えていたリョウは、ついに戦闘員を蹴り倒した。
リョウが答え始めた辺りから、他の戦闘員や怪物まで一緒になって耳を向けていた。
「「「「「「「おのれええええええええええええええ!!!!ゲルトルート様のこの素晴らしきセンスを理解出来ん奴らなど存在する価値もない!死ね!!」」」」」」」
怪物達と戦闘員達は怒りながらまどか達に襲い掛かった。

さて、ピンチなだか違うんだかわからないまどか達。
その時マミは、
「はあ、紅茶が美味しい」
自宅でお茶飲んでました。

まど☆マギライト2-1

『久しぶりコンねマミ。あの時の大決戦以来コン』
「本当に久しぶりね。手紙ではよくやりとりしているけど」
影を倒した後、九尾とマミはそうほのぼのと会話した。
「知り合いか?」
「昔事故で大怪我をしている所を助けてもらったの」
リョウの言葉にマミが答えた。
「いや、俺が気になったのは大決戦って所なんだが…」
「あれは壮絶な戦いだったわね」
『全くコン。でもまだ魔法少女やっているコン?』
「ええ。せっかくあなたに貰った力だもの。誰かのため使いたいじゃない?」
『まあ、自分で決めた道なら別に駄目と言う理由はないコンが、ちゃんと自分の幸せも考えなきゃ駄目コンよ』
「悪かったなこのやろー」
「なんでさやかちゃんが怒るの?」
「所で立ち話もなんだから、家に来ない?お茶くらいご馳走するわよ」
「ならご馳走されるしかないじゃないか!」
「お前はもう少し遠慮しろよ…」
相方にそう言うユウだが、残念ながらそんな言葉で止まる相方ではなかった。
「なにを言っているんだ!こんな美しい人の家に御呼ばれされたんだぞ!断る理由なんてないじゃないか!!」
「まあ、美人だなんて…嬉しい事言うわねあなた」
リョウの言葉に照れるマミ。
『グダグダ言ってないでさっさとお茶をご馳走になるコン!』
という訳で移動した。
「早!そしてお前本当に欲望に忠実だな!!」
『そこがコンのいい所!』
その場に全員が思った。
「「「「「「『どこが?』」」」」」」
『コン!?』
思ったどころか口に出された。
「ちょっと待っててね。今お茶の用意をするから」
そう言うとマミはキッチンに引っ込んだ。
ここに来るまでの道のりで、マミはまどか達より一学年上だと聞かされていた。
『マミ、これ今月の分コン』
マミについていった九尾はそう言って彼女に封筒を渡した。
「いつもありがとうね」
『いえいえコン』
「ついでに手伝ってね☆」
『コン!?』
「ーー?」
その一連の行動を唯一見ていたまどかは疑問を持った。
(何を渡したんだろ?)
「いい部屋じゃん」
「でも、こんな大人数で押しかけてご家族に迷惑では?」
「今はいないみたいだからいいんじゃない?」
仁美とさやかの会話していると、
「お待たせ」
マミがポットと人数分のカップが乗ったお盆をもってやってきた。
しかし、一同の視線を集めたのは彼女ではなく、
『コーン』
頭にケーキの乗ったお盆を器用に乗せて運ぶ九尾だった。
「お前すげーな!!」
『コーン。伊達にサーカスで修行してないコン』
こいつ普段なにやってんだ?
一同の頭に同じ疑問が浮かんだ。
『おひょひょひょ。コンには多くの秘密があるコンよ』
またしてもこの妖怪に対する疑問が増えた。
それにしてもこの家の他の人はどうしたのだろうか?
ユウはそう疑問に思った。
どうもこの部屋が多人数で使われている様には見えないのだ。
ユウもリョウと二人暮し(妖怪が一匹増えたが)ゆえ、家の内装に隙間があるのだ。
マミの部屋もそれと同じ印象を受けたのだ(でもこっちの方が圧倒的に綺麗で片付いている)
(まあ、他人の家の事情なんて聞くべきじゃないよな)
そう思ってその疑問は胸にしまった。
「巴先輩。ご家族は?」
しまったのだが、相方が言いやがった。
「おい。他人の家の事情聞くのはやめろよ。まだ出会ったばっかなのに」
「そうだよ。あんまりだよ」
「なにを言うマイブラザーア~ンドマイガールフレンドさやか」
「誰がガールフレンドだ」
「お近づきになるには互いの事をしらなきゃ駄目じゃなきゃぶる!」
「きゃぶる?」
「いいのよ、気にしなくて」
マミはそうどこか悲しそうに微笑むと、
「わたしの家族はもういないから」
と、どこか悲しげに言った。
沈黙が場を支配した。
「おい…」
その沈黙を破ったのは元凶であるリョウだった。
「介錯を頼む」
「わかった」
いつの間にか魔法少女の姿になったさやかは答えると、正座をするリョウの背後で剣を構えた。
まどか達が止める前にさやかは剣を振り上げ、サッと床に置いてリョウの前に回り込み、
「油性で書くね」
と言ってリョウの額にどっからか取り出したマジックで何かを書こうとした。
「いやいや、油性はやめてください!マジで!!水性に…お慈悲を~」
「奴隷二号って書いてやろう♪」
「一号は!?」
思わずツッコムまどかだが、その腕に抱かれているほむらは、まずそれで何故魔法少女の姿になる必要があったのかツッコムべきだろうと思った。
「ぷ…クスクス。あなた達って、面白いのね」
馬鹿やっている彼らに思わず笑うマミ。
「笑っていただけて光栄です」
「いや~、芸人冥利尽きますな~」
「さやか嬢、そのネタはもう俺達がまどっちと出会った際に使った」
「マジで!?」
『コ~ン、マミは家族揃って事故にあったコン。その中の生き残りがマミだコン』
「そうね。九尾があの場に通り過ぎなきゃ、きっとわたしもあのまま死んでいたでしょうね」
「へえ~、九尾ってマミさんの命の恩人なんだ」
関心した様子のまどか。
というか親友達のコント無視ですか。
『コン…。ただコンがもっと早くあの場を通り掛かれば全員助けれたかも知れないコン』
「駄目よ、九尾。”かもしれない”なんて思っちゃ」
『わかっているコン。でもたまには過去を振り返ってみないと未来には進めない時もあるコンよ。そう、昔のネタを振り返って新しいネタを考える事も重要コン
いいセリフを言うのかと思いきや、見事に台無しにしてくれた妖弧だった。
「まあ、それ以来九尾にはいろいろとお世話になっているのよ。生活費を仕送ってくれたりとか…」
「へえ、お前いい奴だな」
『関心したコンか?』
「「「したした」」」
うなずくさやか、ユウ、リョウの三人に九尾は満足そうにうなずいた。
『そうコンそうコン。コンはいい妖怪コン』
「まあ、ロクでもない事も結構やってくれたけど…」
調子に乗り出した九尾だが、どこか疲れた様子のマミの言葉に慌てた。
「「「「「『………………』」」」」」
『コン!なに言ってるコン!!?まさかの裏切りコン!!?』
「「「「「『まあ、予想はしていたけど』」」」」」
『コン!!?』
「さて、次はその娘の話よ」
マミは目でほむらを差した。
「あなたは一体?」
『わたしは…暁美ほむら。魔法少女であの怪物を倒している…それ以外は…』
「「「「「「『わからない?』」」」」」」
『わたしには、記憶がないの。ただあの怪物と戦う使命がある事…それと』
ほむらは言葉を一旦切ると、まどかの顔を見つめた。
『鹿目まどか、あなたの顔と名前だけよ…』
「ふむ、どうやらあの怪物の正体はあなたの記憶に手掛かりがある様ね」
マミはそう言うと紅茶をすすった。
『ま、焦らずじっくりやるコン』
とまあ感じでお茶会は進んだ。
「どんな感じだよ!?」
「マイブラザー!それはメタ発言だ!!」
「お前に言われたかねえよ!!」
「それにしても、あの怪物は謎なのよね…、最近出始めたのよ」
そう語るマミ。
「あれで三回目よ。一回目は成体と、二回目はさっき戦ったのから成体に…これであの姿が不完全体だってわかったのよ。そしてさっきので三回目よ」
マミの言葉にほむら、
『わたしが戦ったのを合わせると、全部で八体いたって事ね』
「……え!?ほむらちゃん、五回も戦っているの!?」
『いいえ、さっきのは三体で動いていたから。正確には三回よ』
「え?」
『二体は倒したんだけど…あの未成体に逃げられてしまったの』
「そうだったんだ…って、マミさん?」
何故かテーブルに突っ伏すマミにまどかは首を傾げた。
「負けた…」
『何が?』
が、彼女以上に落ち込む者がいた。
「ちくしょう!俺達はそんな弱い奴に苦戦したのか!」
「なんの為に魔法少女になったのかわからなくなってきた!!」
「………そんなのに瞬殺された自分は一体何なんでしょうか?」
「「「『…………』」」」
そんな三人に、一同はなんと声を掛ければいいのかわからずただ見ているだけだった。
否、彼らに声を掛けるものがいた。
『まあ、元気出すコン』
九尾だった。
彼は三人の肩をそれぞれポンと叩くと、
『初めての実践にしたはよくやった方コンよ。それにマミマミやほむほむは才能がある上に実戦経験もあるんだから三人より活躍出来て当然コン』
「「「きゅうび~」」」
一同の中で九尾に対する好感度が上がった。
『好感度上がったコンか?』
余計な一言さえなければ。
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